2009年10月例会:「アフリカの子ども兵」を知り考える
旭川平和委員会青年部10月例会を開きました。テーマは「アフリカの子ども兵」で、子ども兵たちがどうやって増えているかと、元子ども兵の社会復帰へ向けた課題、その背後で利権をめぐり蠢く大国の姿などがレポートになりました。
学習会のレポーターを務めてくれたのは8月に「入会したい」とメールをくれた旭川市内で働く3児のママさんのNさん。Nさんはこれまで必死に仕事と育児にがんばってこられました。今年2月、テレビで見かけたアフリカの子どもの「目」が気になりアフリカ問題に注目。5月に北海道新聞紙上でアフリカの子ども兵への社会復帰支援をしているNGOの活動を知り「知ってしまったら、関わらずにはいられなかった」とNさん。旭川で一緒に活動できるグループをウェブ上で探しているとき偶然に旭川平和委員会青年部と出会い即メール。9月例会にゲスト参加され、直後の10月例会でレポーターを務めていただきました。
Nさんはパワーポイントで子ども兵の現状を報告しながら、特にウガンダやコンゴの実情を紹介してくれました。子ども兵とは正規・非正規兵を問わず、男女の別なく非戦闘員も含め武装勢力の活動全般に参加させられる18歳以下の子どもを指すそうです。なかには兵士の「妻」として「与え」られ身の周りの世話や性的虐待を受ける少女の例も多いとか。武装勢力も「子ども兵」の存在について対外的に隠さないと困るようで実態は明らかになってないこと、子ども兵が成人すれば「成年兵」となり姿が見えなくなることなどが言われています。「子ども兵」は世界で30万人以上いるとされ、ほとんどは誘拐され強制的に子ども兵にさせられています。そういう点で彼らは「被害者」なのですが、出身村落で殺人を強いられたり「親を殺さないとお前を殺す」と肉親殺しを強要されるなど「加害者」の側面も併せ持ち、精神的に強いダメージを受けている他、村落から「人殺し」のレッテルを貼られ社会復帰できない等の状況があるそうです。
武装勢力側は使い捨てにできる絶対服従する安易な戦闘力として子ども兵を「重宝」し、夜陰に紛れて誘拐を繰り返しているとか。村落側も夜だけ子どもを一ヶ所に集めて警護するなどの対策をとっているそうですが、子どもが何キロも歩いて毎夜移動せねばならないなど根本的には解決していません。また、カラシニコフなど使いやすい銃の存在が子どもを「子ども兵」化しているなどの指摘もあります。同時に、子ども兵を「多用」しての武力紛争はそれぞれの国に眠る希少金属(レアメタル)やダイヤモンドなど地下鉱物資源をめぐる大国間の争いの影響をうけています。これらの根本原因を一つひとつ取り除いていく国際社会の努力が求められるのではないでしょうか。
論議の中で私から「日本にも性格やあり様は全く異なりますが『子ども兵』がいることをご存知ですか?」と提起すると驚きの声が広がりました。一例として陸上自衛隊少年工科学校の事例を紹介し、中学卒業して3年間宿舎生活で軍隊教育を受けること、入学後すぐに小銃を渡され扱いを訓練させられること、授業には愛国心教育なども含まれ徹底的に自衛隊教育を受けることなどを紹介しました。
■陸上自衛隊少年工科学校
http://www.mod.go.jp/gsdf/yt_sch/monogatari/index.html
例会にはNさんも含め子どものいる3名が参加しており、同じ部屋のなかで2歳から小1までの子ども3名が駆け回る賑やかななか行いました。自らの子どもの姿を目にしながら、「他人事とは思えない」「日本で何ができるのか考えたい」と胸を熱くする親御さんの姿もありました。
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世界の子ども兵―見えない子どもたち 著者:レイチェル ブレット,マーガレット マカリン |
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子ども兵の戦争 著者:P.W. シンガー |
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