核兵器廃絶

2008年11月 7日 (金)

2008年原水爆禁止世界大会:旭川青年報告会

今夏、原水爆禁止世界大会・広島に旭川平和委員会青年部を代表してM君(21歳)を送り出しました。M君は道北代表団の報告会には仕事の都合で出られなかったこともあり、当会10月例会の場を活かし「旭川青年報告会」を開催することにしました。以下、概要を報告します。

この日、当会10月例会を兼ねた報告会場には大人18名、乳幼児2名が集りました。青年報告会はM君を共同で派遣した民主青年同盟旭川地域班のみなさんと共同開催。18名の内訳は青年部員が9名+乳幼児2名、部外から高校生・学生・勤労者・農家手伝い・工芸家など9名でした。世代的には10代から40代まで幅広い参加となりました。

Pb060014 ■全体の様子

世界大会参加者(報告者)はM君とK君の2名。加えて北海道平和委員会青年協議会(以下、青年協)を代表して千葉事務局長に全道の世界大会参加者の「その後」の活動と、青年協発足以来の活動紹介等をしていただきました。

Pb060006 ■報告するK君

K君は開会総会から閉会総会まで、自らが参加した会合の様子や、そこで感じたこと考えたことなどを30分ほど丁寧に話してくれました。K君は2日目の分科会で「原発・核燃料サイクルと核兵器廃絶」に参加したそうですが、日本の原子力発電のあまりの不完全性、危険性、原発労働者の人権軽視に驚いていました。K君は報告の最後に今回初めて世界大会に参加した国連軍縮担当上級代表のスピーチのなかで、「軍縮は前途多難だが、軍縮に対する反対意見に敵意をもたないことが大切だ」と述べたそうです。対話の重要性を訴えたものと理解していますが、K君はその重要性は理解しつつ「実に難しいこと」と苦悩の表情をみせていました。まったく同感です。

Pb060010 ■報告するM君

M君ははじめての世界大会で聞いた被爆者の人々の証言や、原爆資料館で見た展示・資料に対して「想像ができないほど悲惨で身の毛がよだつというかザワザワしてくるような感じ」がしたと語ってくれました。そういった感覚を毎晩道北代表団の若いメンバーで語り合い、初めて出会った同士にもかかわらず深い交流になったことなども紹介してくれました。「みんなとても仲良しになり、楽しかった」と語るその中身は、単なる表面的なものではなく平和への決意に満ち溢れたもののように受け止めました。

Pb060013 ■活動紹介する千葉事務局長

最後に報告した青年協の千葉事務局長。結成当時10数名だった北海道青年協がいまや50数名の平和に関心を持つ若者グループに成長していることを年次を追って写真スライドを見ながら紹介。今年9月に北海道・日高で開催した「ピースエッグ2008」の成功に貢献できた原動力はそこにありました。今年の世界大会後の道内の動きでも、世界大会参加者が軸になり札幌で新たに平和サークルが結成されたことや、既存の平和サークルが世界大会を機に活動を広げていることが報告されました。

これは全国的にも同じ傾向であり、例えば千葉の東葛看護専門学校平和ゼミナールでは学校祭の展示発表として新聞紙に21万のパンチ穴をあけた展示を行ったことが紹介されています。これは広島・長崎の死者21万人をリアルに体感しようという発想で、21万羽の折り鶴プロジェクトと同趣旨の企画です。「21万パンチ穴を開けているうちに、人の命について考えた」(原水協通信777号より)などの感想が寄せられています。もちろんこれは穴をあけるだけでなく、同時に取り組まれた学習や話し合いなど複合的な活動の成果であるといえます。

3人報告後の質疑応答では、質問「世界大会から戻ってきて、自分の中で変わったことは?」(Nさん、40代)に対して「いままでニュースなどあまり見なかったが、見るようになった」(M君)、「本をよく読んでいる。奴隷労働が現代でも形を変えて行われており、ぼくらの平和や社会は奴隷労働や環境破壊の上に成り立っていることを知り驚いた」などのやりとりもありました。また参加しての感想で「クラスター爆弾を日本も持っていることに疑問」(Yさん、20代)とか「いままでピースウォークくらいしか参加したことないが、進学後も平和の活動をしていきたい」(Hさん、10代)などの声が交流されました。

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2008年8月 9日 (土)

おかえり、道北代表団―世界大会から全員元気に帰旭

8月7日夕方、JR旭川駅に11名の元気な笑顔がありました。原水爆禁止世界大会・広島に参加していた道北代表団の面々です。この日、到着するということで送り出した諸団体のメンバーらが出迎えました。

P8070002 ■到着した代表団

道北原水協の霜野事務局長から報告会や報告集などについて簡単に連絡があった後、せっかくですから、ということで坂本団長から帰旭のあいさつが・・・。

P8070003 ■挨拶する坂本団長

当会青年部代表で参加したM君も、学習会に参加してくれたK君、Sさんもみな元気に帰ってきました。M君は現地広島で被爆者の方を訪ねお話を聞く分科会に参加したそうで、直接話を聞いての熱い思いがあるようです。寡黙なM君ですが、聞けば「代表団みんな仲良くなりました」と一緒に参加した面々と再会を約していました。

今後、当会青年部としても報告集会を開催し、今年の世界大会が提起したNPT再検討会議にむけた新署名など今年の大会の模様を学びたいと思います。

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2008年8月 4日 (月)

8月3日、広島に向けて旭川を出発

原水爆禁止世界大会に参加する道北代表団が8月3日昼、JR旭川駅を出発しました。もちろん、わが旭川平和委員会青年部の代表として参加するM君も出発です。改札前でM君と勤医協友の会連合会代表で参加するK君にみんなで思いをこめた千羽鶴を託しました。

P8030006 ■左がM君、真ん中がK君

代表団の11名のうち、10代・20代の青年代表が7名という若き代表団です。

P8030017 ■代表のみなさん

出発にあたり、JR旭川駅ホームには代表団を激励する見送りの人の輪ができました。

P8030019 ■見送りの人々

見送りに駆けつけた関係者のうち、原水爆禁止道北協議会の太田元美常任理事(旭川市議会議員)が激励のことばを述べました。

P8030013 ■太田元美常任理事

代表団の坂本茂団長(留萌市議会議員)が「平均年齢34歳と若い代表団。60代以上は自分だけ。暑さに負けぬよう年を自覚しながらみんなで学んできたい」と見送りの人々に感謝のことばを述べました。

P8030024 ■坂本茂団長

出発直前、M君とK君、そして事前学習会に参加してくれたSさんの3名と一緒に、見送りに来た旭川平和委員会青年部のメンバーが記念撮影。

P8030032 ■代表と青年部一同

広島での行動リポートはM君が帰ってきてからブログにて報告します。今朝(4日朝)、さっそくM君から電話がありました。千羽鶴を託す先についての打合せでしたが、聞けば「やっぱ暑いですー」と辛そうな声をしていました。25度そこそこの旭川から、35度の広島へ。体調を崩さず元気に帰ってきてほしいと思います。

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2008年7月30日 (水)

広島へ 折り鶴1600羽を第一次集約

7月16日付の記事で今年広島で開催される原水爆禁止世界大会・広島に、当会青年部から代表を派遣することをお知らせしました。代表派遣にあわせて、全国で21万羽の折り鶴と反核・平和の願いを広島・長崎に持ち寄ろうと「21万羽の折り鶴プロジェクト」がすすめられており、当会青年部でも取り組んでいました。

このたび、各方面、各青年部員に呼びかけていた折り鶴を集約し、広島の現地実行委員会に宅急便で送りました。その数、実に1600羽。短期間、10数名の青年部の取り組みとしてはよく頑張りました。参加してくれた人はかなりの人数になると思います。

P7290004 ■1600羽の折り鶴

折り鶴はまだ集約しており、あと2千羽ほどできると思います。現地に向かう代表は一人で千羽鶴何組ももてませんので、当会青年部からの代表M君に一組、別団体から派遣される26歳の友人K君に一組、女子高校生のSさんは重いので気持ちだけ託すことにします。よって第一次分は一足先に広島へ旅立ってもらいました。

P7290002 ■K君と仲間達

29日の夜、ちょうどK君と会ったので出来上がったばかりの千羽鶴を持ってもらい記念撮影。その場に居合わせた当会青年部員S君と仲間のA君も一緒に激励しあいました。

道北原水協は連日署名行動

原水爆禁止道北協議会はすでに27日以降、連日の「すみやかな核兵器廃絶を」街頭署名行動を取り組んでいます。7月27日から8月9日までの14日間、平日は17:45から18:15、土日は13:30から14:00まで。場所は原則的に2条平和通(マルカツ前)で、8月2・3日のみ旭川夏祭りのため3条15丁目銀座商店街となります。

お買物途中に署名を、または時間あれば署名板をもち立つだけでも、ぜひともご協力ください。

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2008年7月16日 (水)

原水爆禁止世界大会に当会青年部から20歳青年を派遣

原水爆禁止世界大会(日本原水協などでつくる実行委員会主催)は8月4-6日の広島大会をメインに8月初旬開催されます。8月4日には「核兵器なくそう世界青年のつどい」、8月5日には日本平和委員会交流会なども開催され、暑い夏の青空のもと全国各地から非核・平和の願いを抱き人々が集まってきます。

この原水爆禁止世界大会に、今年わが青年部から20歳の青年M君を代表として派遣することになりました。日本民主青年同盟旭川地域班との共同派遣事業となります。

M君は春光台在住で旭川市内で働いています。山田としてM君の印象でつよく残っているのは2004年1月、旭川などの第2師団からイラクへ自衛隊が派兵されようとしている頃、私たちや市内諸団体が共同で取り組んだ「自衛隊イラク派遣反対の街頭署名」活動に、当時高校生だったM君が参加してくれて、厳冬期の寒い買物公園で慣れぬ署名板を持ちながら必死に訴えていた姿です(下の写真)。

P1110002 ■当時の写真から

あの寒いなか、余程の「思い」がなければ街頭署名に参加しようとは考えないだろうと当時の山田にとっても印象的な出来事でした。今回、代表選考にあたってM君に打診したところ、「行きたいです」と真っ直ぐな目線で返ってきた言葉が感動的でした。ぜひM君には旭川のたくさんの青年・市民の思いを抱えて広島に行っていただき、全国から参加する青年と交流し、見て、聞いて、学び、感じ取ってほしいと思っています。

今回の代表派遣に際して、私たちは「核兵器なくそう世界青年のつどい」準備委員会が呼びかけている「21万羽の折鶴プロジェクト」に賛同しています。

これは広島14万、長崎7万の亡くなられた方々の命の重さを多くの青年と共に実感しようということで、主として青年の手によって21万羽の折り鶴を折り持ち寄ろうという取り組みです。私たちはM君の派遣募金の訴えと共に折り紙を届け、一人一羽でよいのでお一人お一人の核兵器廃絶の思いを込めて鶴を折っていただけたら、と呼びかけています。既に2千羽近くが集まっており、最終的には千羽鶴を3-4組は届けられるのではないか?と考えています。

ブログを読んでいるみなさんも、ぜひ折り鶴を折ってみませんか?そして旭川の方は私どもまで、それ以外の方は地元から参加される世界大会代表に託してはどうでしょうか?

Photo ■鶴の折り方

折ってくださる方は、旭川では75mm×75mmの折り紙を基本にお願いします。

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2008年7月 9日 (水)

7・5札幌ピースウォーク参加報告:メディアはどう報じたか?警備はどうだったか?

山田はじめ旭川平和委員会のメンバー7名は、2008年7月5日のG8サミットにむけた平和サミットをもとめる札幌「1万人のピースウォーク」に参加してきました。メディアでは様々報道されていますが、参加しての実感を少し紹介したいと思います。

まずは新聞各紙がピースウォークをどう報道したかをご紹介します。

Kc330381 ■7月6日付北海道新聞

まずは地元巨大紙:北海道新聞。主催者・参加者を「サミットに批判的な国内外のNGOや市民」とし、若干の配慮を感じました。事実は書いており、「なぜ反発するのか」と参加した海外代表や市民の声を掲載しており比較的伝えているとの思いはあるものの、毎日新聞社会面ほどには非暴力を貫こうと努力した主催者の姿は伝えてなく、「4人逮捕」の文字が先行して見えます。

Kc330385 ■7月6日付毎日新聞

その毎日新聞。社会面では非暴力への主催者の努力を追っているものの、社会面の大きな写真も逮捕場面。上の一面見出しも「反対デモ」だし「4人逮捕」。

Kc330384 ■7月6日付朝日新聞

朝日新聞も「反対のNGO」と規定。主催者の声を載せたり、「『非暴力』が参加条件」と説明はありましたが写真はやはり逮捕で騒然としているところばかり。

Kc330382 ■7月6日付読売新聞

読売新聞もまた「サミットに反対する団体」による行進だと説明しました。社会面では「小競り合い、一時騒然」と見出しにし、記事でも周辺商店や住民の不安感ばかりを紹介。ピースウォークの参加者の訴えは一番書かれていませんでした。

Kc330379 ■7月6日付しんぶん赤旗

赤旗の一面見出しは「緑の地球を子どもたちへ」で、記事中にも「反サミット」「反対」の言葉はありませんでした。写真も平和的に主張をアピールする市民や海外代表の姿が紹介されていました。

以上のようなメディアによる報道でしたが、酷かったのはテレビ報道ではなかったか?と感じています。新聞各紙もピースウォーク参加者がいかにも「反G8」であるように描こうとしていますが、若干のアンバラもあり「横並び」と言って妥当か否か迷うところです。それを視覚効果も含めて「反G8」のNGOらが「暴力的」に行ったデモだと、「やはり洞爺湖サミットでも・・・」みたいにセンセーショナルを狙って描いていたのがTV報道でした。いくつかの報道を見ましたが、どれも逮捕シーンからはじまりデモ行進している場面は過激な主張を掲げる海外NGOの姿。ある番組はデモ行進として「金髪モヒカン頭」のお兄さんの姿のみを紹介しました。彼だって訴えたいことがあって参加したでしょうに、見かけだけで作為的に映像を使われるとは思ってもいなかったでしょう。

あるメディアで働く友人は、「自分が参加した集会&ピースウォークはそれぞれの参加者が訴えたいことを口にし平和的な多彩な集まりだった。でも自分の勤めるメディアの報じたものはまるで別のイベントを紹介しているようだった」と、メディアの多くが集会&ピースウォークのごく一部の過激な訴えをしている人を「これが全て」とばかりにクローズアップしていることに懸念を示しておられました。この懸念にまったく同感です。

実際の集会は非暴力の徹底や、過去に暴力的に混乱を持ち込んだ団体の参加拒否を明確にし、その徹底のためにリーフを配布し集会で何度もマイクで呼びかけられました。実行委員会は「平和サミット北海道連絡会」「ほっかいどうピースネット」「北海道平和運動フォーラム」の3団体で構成されていましたが、実行委員会の原則として以下の3点が確認されかなり徹底されました。

(1)非暴力に徹すること

(2)参加団体への誹謗・中傷は行わないこと

(3)市民を威嚇するようなヘルメット・服装はしないこと。「革マル派」などの暴力集団は、集会・デモへの参加、会場内でのビラ配布を認めません

そしてデモについても警察や公安条例の規制について「市民の表現の自由を侵す」と考え方を説明しながらも、交通安全上の必要を認め「交通整理に協力」するとし交通警察官の指示に従うよう要請しています。とりわけ警察とのトラブルについては事前に危惧している点を詳細に記し、感情的な対応を戒めています。

このような主催者の努力は多くの参加者に受け止められ、生かされたと感じています。3原則で名指しされていた「革マル派」は、宣伝カーを出しビラ配布をしていたものの、会場外で行わざるを得ませんでした。また主要構成員がほぼ「革マル派」と推測(※1)される団体が参加していましたが、実行委員会原則に従いこれまで彼らが集会等で行ってきた身勝手な行動を最小限まで抑えられ、全体の進行の障害にはなりませんでした。

P7050004

(※1)山田が札幌で平和運動を行っていた際、写真の団体と遭遇したことが何回もありました。山田はこの革マル派系団体から身元調査をされたり、宣伝活動を妨害されたり、追いかけられたりしたことが何度もありました。当時、自らを「革マル派の立派な活動家」だと自称した彼らが、もう何年も経つのに同じ学生団体のノボリをもち参加していた姿を見て、改めて驚きました。また当会の所属する日本平和委員会のFさんも学生時代、支援していた自治会再建運動主要メンバーに対する彼らからの「恫喝と脅迫」等により頓挫させられ、彼自身大学構内で軟禁状態におかれたことがありました。「目的のためなら手段を選ばず」の革マル派系団体と一緒に活動できないことは明白ではないでしょうか。

さて話を戻します。ピースウォークの前に開かれた集会は、実に多彩に平和的に開催されました。

P7050003 ■新芸能集団「乱拍子」

P7050010 ■松平晃さん

オープニングでは新芸能集団「乱拍子」の太鼓と獅子舞。途中、松平晃さんのトランペットとわが旭川平和委員会とも交流のある塚田タカヤさんの弾き語り(「イムジン河」や、オリジナルソング「森の人よ」など)と、文化の香り溢れる集会でした。

冒頭、実行委員会代表であり、わが北海道平和委員会の石田明義理事長が開会あいさつをしました。

P7050009 ■石田明義さん

集会では10組の海外ゲストや国内ゲストがそれぞれの立場から多彩な訴えを行いました。韓国の農民代表が入国を拒否された事件を受けて国際農民組織「ビア・カンペーシナ」の代表が怒りの訴えをしたり、日本平和委員会も加盟する「世界平和評議会」代表も挨拶を行いました。

集会には実行委員会構成団体の参加組織が各地から駆けつけ、整然と並び舞台下の交流を広げました。北海道平和委員会青年協議会のメンバーは大通西8丁目広場の入口付近で原爆パネル展を開催し、参加者の注目を集めました。全体として気温が高い土曜の午後、暑さに負けず各地から駆けつけてきた人々によるほのぼのとした平和な空気がありました。

P7050015■旭川代表団のメンバー

写真は旭川の仲間達。とはいえ集会要員として何名も手伝っていたのでごく一部です。みんな笑顔で集会の雰囲気を表していると思います。この空気を報道できたのは「赤旗」くらいではないでしょうか。商業メディアにはこの視点が無かった、といわざるをえません。

P7050019 ■デモ行進する旭川の面々

自然とピースウォークも平穏になります。みんな整然かつ平穏でした。自らの訴えをただ口にしていただけです。いわゆるシュプレヒコールでも「大国の横暴勝手なサミットには反対」という言葉はあっても、サミットの開催自体に「反対」する訴えはありませんでした。もちろん多様な参加者がいましたので「反G8」などのプラカードを掲げる人はいましたが、そういう訴えの人も含めて平和的にアピールしようとの趣旨でした。

最後に警察の過剰警備について紹介します。

これは本当に腹立たしく、なぜこの実態をメディアはもっと報道しないのか?と疑問に思うくらいです。私たちが集会に参加している時点ですでに近くの歩道上(というかビル敷地も含め)に大量の警察官が集結していました。集会参加者より多いのではないか?と思うほどです。

P7050012 ■集結する警察官

デモが始まると、沿道で堂々とピースウォーク参加者の肖像権を侵害するビデオ撮影をする警察官たちを発見。

P7050020 ■ビデオ撮影する警察官

抗議しようかと思ったのですが、通常、このようなデモの際、警察側との交渉は主催者が窓口一本化しているため、実行委員に伝えるべきと思い探したのですが付近に実行委員がいないため、記録写真だけに留めました。

過剰警備もはなはだしいなかでもピースウォークに参加していた山田に2回沿道から声をかけられる出来事がありました。最初は海外の市民メディアの人だと思いますが、通訳の日本人と一緒にマイクを持ってインタビューされました。「G8各国に何を求めますか」との質問だったので「大国の利益にとらわれず、世界中の人々が平穏に暮らせる仕組みを作ってほしい」と私の願いを離しました。次に声をかけてくれたのは沿道でピースウォークを見ていた一市民の若い女性。信号待ちで立ち止まっていた山田に駆け寄ってきて「虹色の旗はどういう意味なのですか?」と聞かれました。山田は虹色のピース旗を掲げていたのです。虹と平和の由来は、虹がそもそも神と人類をつなぐ橋であって、地上のあらゆるものを帯にしてつないだものと言われ、融合の象徴であり平和の色彩と言われています。なのでそのことを紹介し「単に戦争を無くすだけでなく、世界の多様な人々が融和・調和し生きていけるような願いをこめています」と話すと「ありがとうございます」っと納得顔で戻っていかれました。沿道の人々は、もちろん「騒がしい」と迷惑顔の人もいたでしょうが、後者の女性のように非常に注目し関心をもって歩道から見ていた人が多かったのです。そのことを報じたメディアもほぼありませんでした。

過剰警備はどんどんエスカレートし、パルコ前からススキノあたりでは交通機動隊の酷い「市民抑圧」状態が目立ちました。

P7050024 ■パルコ前の機動隊員

ピースウォークの列が歩く札幌駅前通からパルコに向かって左側には曲がれないように機動隊員がジュラルミンの盾で壁をつくっています。これでは車も通れません。この左側は人が排除され彼らの言う「クリーン」地帯となっていました。

P7050025 ■ススキノ交差点前

ススキノは最悪でした。国道の横断歩道の両脇に盾を向けた機動隊員の壁が両脇に並び、その間をピースウォークが通過しろというのです。彼らはピースウォークが市民に向かってアピールするものであることを理解しているのでしょうか?

サミットだから特に酷い状況ではありましたが、警察の警備方針というのは普段と原則変わってなく、このような市民無視、主催者無視の自分勝手な過剰警備をします。それでいて「安全が保障できない」などと主観的判断ばかりを主催者に押し付けてきます。デモ申請では「聞けないなら許可しないぞ」とばかりの脅し、そうでない場合でも「何かあったとき責任持てない」「警察には責任が無いことを明言せよ」と高圧的に言ってきます。

聞いたところによれば、デモ隊にむけて盾をむける警察はいわゆる先進国ではあまり例が無いそうです。基本は外に対して盾をむけ、表現の自由を行使するデモ隊を守る、役割を担うそうです。デモ隊に対し盾をむけ警戒する日本は、明らかにデモ隊を敵視しているというのが海外ゲストの感想だそうです。

このような大規模な過剰警備の中、現場の隊員たちもかなり神経質になりピリピリしていました。現場指揮官と思われる星が3つとかついた機動隊員が、動きのスムーズでない部下に「早く移動しろっ!(怒)」と怒鳴っているようなシーンを何度も見かけました。警察自体、遠くの県から動員され、サミット準備の長期警備で神経を削り、イライラ・ピリピリしながら警備していたのです。普段なら何事もないようなささいなサウンドデモの人たちに対し、「鬱憤晴らし」なのか「実績(功績)作り」なのかわかりませんが逮捕劇を繰り広げたのではないでしょうか。現場を間近に見た人々のレポートを読む限り、作られた逮捕劇、と私は推察します。早期釈放と不処分を求めます。

以上が平和サミットを求める7・5札幌ピースウォークに参加しての感想です。様々な課題を露呈しながらも、思想信条の異なる多様な個人・団体が共同できた意義は大きいと思います。一致点での共同、非暴力での共同こそ市民の願い実現するパワーなのだと実感しました。この流れを今後もすすめる努力を旭川でも強めたいと思います。

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2008年5月16日 (金)

2008年4月例会:映画「夕凪の街 桜の国」視聴会

以前、当ブログでも「ピースな映画」としてご紹介した映画「夕凪の街 桜の国」。わが旭川平和委員会青年部の4月例会として映画「夕凪の街 桜の国」の視聴会を行い、感想を交流しました。あらすじ等は公式サイトをご覧頂くとして、仲間達がこの映画を見て、生きることについて、原爆について、映画そのものについてどう感じ、どう考えたかを少しだけご紹介したいと思います。

夕凪の街 桜の国 DVD 夕凪の街 桜の国

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なお、内部的な私的視聴会とはいえ販売されているDVDを利用することが著作権法上制作者に対する権利侵害にあたらないか知人の弁護士さんにに問い合わせましたが、「私的利用の範囲内なので問題なし」との回答をいただきました。他の著作権法関連サイト(たとえばこちらとか)を見ても、10名以内の視聴では違法では無いとのこと。この点、申しあげておきます。

では以下に参加した青年部員達の感想です。どうぞみなさんもDVDを購入するかレンタルするかしてご覧になってはいかがでしょうか?

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■S・Sさん(女性)

原作を読んでいたので作品の内容はわかっていましたが、涙が止まりませんでした。作品を見ながら原爆被害者の苦しみや悲しみがどんなだったのかなぁ~と思った瞬間あまりにも残酷すぎて違うことを考えてしまうほどでした。『戦争』『原爆』と聞いただけで避けていたことを反省しました。これからは、避けずに学んでいこうと思います。  「あんた被爆者と結婚する気ね」ここのシーン特に涙がドバーでした。

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■U・Nさん(女性)-所用で途中から来場

後半の「桜の国」を観ました。
マチャアキ(七波の父親役)のコミカルな動きに、ふっと気持ちが和む。戦争の影などまったく感じさせない現代の日常。七波も一見元気いっぱいの女性だけれど、心の奥には葬り去ってしまいたい母と祖母との思い出が。しかし七波は彼女らの思いに心を寄せていくうちにそのしがらみを解いていく。
被爆者である母を純粋に思い続けた父。母は「ヒバクシャ」の苦悩を抱えながら父からのプロポーズをどんな思いで受け入れたのか。
「もう知った人が原爆で死ぬのは見たくない」とはじめは二人の結婚を拒んでいた祖母が、皆実の形見の髪留めをどんな思いで母に託したのか。
それらを思うと、悲惨で辛い思いを背負いながらも必死で前向きに生きていこうとする人たちの姿は健気で力強い。
過去を旅し、七波はこの両親から生を受け継いだことを心から感謝することができた。そして出会うことのなかった皆実の分も生きていこうと。
直接言葉を交わすことはなくとも、人びとのあらゆるおもいが自然に心に染み込むように伝わっていく。こういう満ちたりた感覚っていいなと思う。
さいご電車に揺られながら、それまでお互い触れ合うことをせずにいた過去を共有できた七波と父の距離感が、なんともいとおしい。
悩みを抱えながらもごく普通の日常を送っていた七波たちが、ひょんなことで過去の真実に触れ、自身の気持ちや現実に真剣に向き合うことで人生の価値や喜びも得ることができた。
人生にとても大事な意味をもたらす未知の出来事や人びととの出会いは、予期せずやってくることも多い。それでもそれに自分が向き合おうとしなければ意味を持たず過ぎ去ってしまう。時には辛い出来事であったとしても、それに立ち向かえる勇気をもって生きていけたらと思う。
それにしても麻生久美子(皆実役)は美しい~。映画の雰囲気にぴったりでした。

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■A・Rさん(女性)

被爆者の抱えている思いを少しでも知る事ができ 本当に観て良かったと思います。自分はただ漠然と戦争は悲惨なものだという思いだけで 戦争に対してまだまだ知らない事がたくさんあるのだと感じました。是非 いつか広島に行ってみたいと思いました。

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以上が参加した青年部員のなかの3名の感想でした。青年は青年なりに戦争を、原爆を、そこにある人間模様を受け止めようとしています。さあ、あなたならどう感じられるでしょうか?

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〈上〉はこうの史代氏の原作。原作は最近、文庫版も登場しましたので気軽に手に取っていただきたいです。

〈下〉は同じくこうの史代氏の新作「この世界の片隅に」。広島・呉を舞台に戦争の最中に生きる庶民の姿をこうの氏らしく笑いありで描いています。この作品についての詳しい評はマンガ評サイト「紙屋研究所」主催の紙屋高雪氏が「赤旗」に連載中の「いまどきのマンガ」2008年3月27日付が秀逸です。

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2008年3月 3日 (月)

「3・1ビキニデー旭川集会」に参加して

2008年2月14日に開催された「3・1ビキニデー旭川集会」には、会場いっぱいの参加者で熱気溢れました。集会では元第五福竜丸乗員の大石又七さんが講演され、核兵器廃絶への決意を改めて確認しあう場となりました。主催は原水爆禁止道北協議会(道北原水協)。以下に、当会から参加したAさんのレポートをご紹介します。

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Pict0001 2月14日、講師に第五福竜丸乗務員の大石又七氏を迎えて「3・1ビキニデー旭川集会」が開かれました。会場には40人弱の方が集まりました。

講演で大石氏が第五福竜丸に乗船していて被爆したのは20歳のとき、終戦から9年ということで、戦時中の情報がなく、広島、長崎に「ピカドン」という爆弾が落とされたことは知っていましたが、それがどのような爆弾かは知らず、実験の光や音も最初は自然災害と思っていたそうです。

Pict0003 敗戦で小さくなっていた政府は「アメリカの核実験に賛成で協力する」などと国会で答弁し、9ヶ月でアメリカと政治決着を結んで事件にふたをしてしまい、後から色々な情報が出てきているそうです。

大石氏自身もガンを発病し、また最初の子どもが死産で奇形児だったことから、体験談を語るようになったそうです。現在、第五福竜丸の乗組員23人のうち12人がなくなり11人が生存していますが、体験談を語っているのは大石氏だけだそうです。

大石氏は「若い方に知ってもらいたい」と・・・ビキニ事件が忘れ去られようとしている今、この事件のことを後世の人にも伝えなければならないと思います。

(レポート:旭川平和委員会会員M・A)

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2008年2月 5日 (火)

3・1ビキニデー旭川集会

Rp00128_1 3・1ビキニデー旭川集会が以下の内容で開催されます。ビキニデーについてはwikipediaの「第五福竜丸」をご覧ください。今年のビキニデー旭川集会には第五福竜丸の元乗員で被爆された大石又七さんが講師としていらっしゃいます。大石さんのお話を直接お聞きできる機会は少なく、70代となられた大石さんから、ビキニ事件の真実とは!核兵器廃絶の切なる願いとは!よく聞き、私達が世代を超えて伝えていきましょう。

以下、ご案内します。

「3・1ビキニデー旭川集会」

日時:2008年2月14日(木)午後6時30分~

場所:ときわ市民ホール101研修室(旭川市5条通4丁目)

費用:資料代として200円を当日頂戴します

講師:大石又七さん(第五福竜丸・乗組員)

演題:「これだけは伝えておきたい《ビキニ事件の表と裏》」

主催:原水爆禁止道北協議会(道北原水協)

【参考サイト】

都立第五福竜丸展示館

原水爆禁止日本協議会

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2008年1月16日 (水)

ヒロシマ・ナガサキ原爆写真パネル・ポスター展

こうほう旭川市民「あさひばし」2008年1月号によれば、2月15日~17日まで旭川市民文化会館で開催される旭川生涯学習フェア「まなびぴあ・あさひかわ」において「ヒロシマ・ナガサキ原爆写真パネル・ポスター展」が開催されるそうです。

Photo

0001_2

実施要項は上記の通りですが、詳しい内容について担当課の旭川市役所生活交流課市民交流係まで問い合わせました。以下は教えていただいた概要です。

・場所は市民文化会館1階(というか半地下)の展示室。

・展示するパネル・ポスターは「日本非核自治体宣言協議会」作製のパネル類のうち、「被爆直後の様子」がわかり「戦争の悲惨さ」を理解・イメージできるようなパネルを抽出して展示するとのこと。展示スペースの関係で全ては紹介できないので選んでいます、ということでした。

・同時に旭川市が実施している平和に関する小中学生の図画コンクールの優秀作品も展示して紹介するとのこと。紹介された作品を書いた本人や家族、友人など多くの市民に足を運んでほしい、とのこと。

旭川市平和都市宣言も会場内に展示したい、ということでした。リンク貼りましたが、長くないですしせっかくなんで旭川市平和都市宣言を全文ご紹介します。私は東部住民センターの体育館(講堂?)に掲示されているパネル状のもの(下の写真)ではじめて読みましたが、なかなか素晴らしい宣言だと思います。核兵器のみならず、戦争の根絶や一切の暴力の排除などに踏み込んだ宣言で、この立場を市政に発揮していただきたいと思いました。

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Kc330017 ◆平和都市宣言

平和を希求することは、人類共通の願いであり、常に求め続けていかなければならない。
人間が傷つけ合い、生命を奪う暴力や争いが絶えることなく続いている。
わが国の非核三原則の堅持はもとより、核兵器の廃絶と戦争の根絶を強く願うとともに、平和な市民生活を脅かす一切の暴力を排除することを、今こそ、市民一人一人の誓いとすべきである。
ここに、旭川市は平和を願い、幸せな市民生活を守る決意を表明して平和都市を宣言する。

  1983年5月3日
  旭川市

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以上が企画担当者の方からお聞きした概要です。

旭川市が平和都市宣言に基づき、このような素晴らしい取り組みをすすめることは大いに賛成でぜひたくさんの市民に足を運んでいただきたいと考え、記事にします。

同時に旭川生涯学習フェア「まなびぴあ・あさひかわ」では国際協力や人権擁護などのNGOの活動を紹介する「地球市民村」(2月16日午前10時~午後5時)も開かれます。この企画には当会の協力団体「セイブイラクチルドレン旭川」が2年前に出店しています。

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