イラク開戦から12年、「中東の今と憲法の未来を考える」を開催

■講演する畑地弁護士
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当会2009年11月例会では、2006年作品である映画「IRAQ FOR SALE」を視聴し、「イラク戦争」「戦争民営化」などのテーマで語り合いました。
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『IRAQ for SALE』
http://iraqforsale.org/
ロバート・グリーンウォルト監督作品 2006年/75分
イラク戦争でハリバートンなどの軍事企業がどのくらい儲けているのかを暴露するドキュメンタリー。イラクに派遣された兵士たちは、命がけで危険な任務を果たし、その家族は、不安な日々を過ごす。一方で、2005年の1年間に161兆ドルが軍事企業に支払われ、会社幹部は、8億6800万ドル(約900億円)という法外な報酬を懐に入れていた。随意契約で請け負い企業が決められ、経費がかかるほど利益も増える契約方式のため、不正と無駄遣いが横行し、企業利益の極大化が税金の浪費によって生み出されている現実を鋭く暴露する。
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以下、参加者の感想などを紹介します。
A:戦争民営化では、例えばEUなどではどうなっているのだろう?
B:戦争が「稼げる」ということが納得できた。映画を見ながら三菱重工の自民党への献金額が多かったのを思い出した。
C:日本でも同じ構造があると思う。三菱重工だけでなく石川島播磨とか日本製鋼所とか軍事部門で大もうけしている企業と自民党との結びつきは深い。民主党政権がどうなるか興味深い。
B:それにしてもこの映画、よく調べていると思う。
A:そう、アメリカの国民は納税者の権利を知り、よく調べていると思う。調査能力高い。日本ではブラックボックスな軍関係の情報も割と開示されている。それに元兵士たちが物言える姿は日本と違う。
A:近代戦争以降は軍事部門が最大の民営化対象だったのかも。国家VS国家の戦争となると国家が兵士を賄う。でも「対テロ」とか言い出すとそれが崩れる。今の民営化の現状は昔の「傭兵」とも違う形だと思う。資本主義のたどり着く先がそこなのか?と思った。
B:命の観念も何もあったもんじゃない。
C:「資本主義のたどり着く先」という提起は「その通り」だなと受け止めた。労働者を使い捨てのモノ扱いすると、その延長線上に労働者の命までを儲けの対象とする感覚があるように思う。ちなみに何でも民営化は自衛隊でも始まっている。いま隊員食堂とか売店とかが今まで防衛弘済会の独占だったのが入札で一般企業に売り渡されている。カラオケ店の経営や食堂経営しているシ●ックスとかも受注している。
A:裁判所の売店・食堂も今まで司法協会が運営していたのが3-4年前から入れ替わった。今はコス●サービスという業者が入った。戦争以外の公の機関の一部民営化もすごい。やはり資本主義の行き着く先だ。
(以上はあくまで参加者の率直な受け止めです。当会の見解を示したものではありません)
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戦争請負会社 著者:P.W. シンガー |
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民営化される戦争―21世紀の民族紛争と企業 著者:本山 美彦 |
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戦争民営化―10兆円ビジネスの全貌 (祥伝社新書) 著者:松本 利秋 |
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当会青年部も実行委員会に加わっている催事案内です。
8月10日晩に元アメリカ陸軍大佐で元アメリカ外交官のアン・ライト女史をお招きして、「戦争の影にあるもの」と題して市民講演会を開きます。以下要項。
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アン・ライト講演会「戦争の影にあるもの」
日時★8月10日(月)午後6時半~
場所★ときわ市民ホール4F多目的ホール
参加費★資料代500円(高校生以下不要)
講師★アン・ライトさん(以下にプロフィール)
大学卒業後、合衆国陸軍に入隊。29年間軍務につき、大佐で退役。以後、国務省の外交官として16年間、ニカラガ、グレナダ、ソマリア、ウズベキスタン、キルギスタン、シラレオーネ、ミクロネシアなど世界各地の米国大使館で公務に就く。2001年12月には、アフガニスタン米国大使館の再建に尽力。その後、モンゴル・ウランバートルの米国大使館に赴任。モンゴル赴任中の2003年3月に、ブッシュ政権のイラク戦争の間違いを指摘し、間違った政府の代弁をする仕事はできないと辞任を決意し、国務長官に辞表を送りました。
以後、在野の「平和をめざす外交官」として、アメリカの平和運動の先頭に立ってきました。
備考★講演は日本語通訳を介して行います
主催★アン・ライトさん旭川講演会2009実行委員会
問合せ★事務局 0166-26-2949(新婦人・石川)
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今回、8月8日に矢臼別・川瀬牧場で開かれる第45回矢臼別平和盆踊りに参加するため北海道を再訪されるアン・ライト女史。札幌での講演を経て、10日夜、旭川においでいただきます。
アン・ライトさんはイラク戦争に反対され、シンディ・シーハンさんらと共に全米で平和運動を展開。米軍内で多発する女性兵士への性的暴行や女性兵士の「自殺」など、虐待される女性兵士の問題を追及されています。米軍では3分の1の女性兵が何らかの性的虐待を受けているとのデータも。
日本でも「女性自衛官の人権裁判」が今なおたたかわれていますが、当会青年部も参加した「女性自衛官の人権裁判を支援する道北集会実行委員会」が母体となり、アン・ライトさん旭川講演会2009実行委員会が発足しました。
多くの市民の参加を呼びかけます。
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以前告知していましたが、イラク支援ボランティア・高遠菜穂子さんと現地の青年グループ「イラク再建青年グループ」のカーシム・トゥルキさんを招いてセイブイラクチルドレン旭川が開催したイラク報告会「イラク人と語る『戦争』と『占領』」が11月12日夜、102名の市民が駆けつけ熱気のなか開かれました。
高遠さんとカーシム・トゥルキさんは、現地の映像や画像も紹介しながら、2003年のイラク戦争以降、イラクの民衆がどのような惨禍をくぐってきたのか、そして今、どのような状態にあるのかを詳しく示しました。
現地の米軍によるファルージャの大量殺戮された遺体返還の映像では、「テロリスト」とされた市民が実は病院職員と入院患者であったことや、足に障害をもち義足をつけた男性や両腕、両足を縛られ後頭部を撃ち抜かれた男性の遺体を例に挙げ、「掃討作戦は即ち普通の市民に対する虐殺でしかない」と米軍の無法ぶりを告発しました。
また遺体のなかに、蛆虫も湧かず腐敗もしない白く皮膚が剥けた遺体があることから「禁止されている大量殺戮兵器の実験場にされた可能性がある」との指摘もありました。これは照明弾として使う「白燐弾」を対人使用したのではないか?との報道もあります。
カーシム・トゥルキさんの報告や発言は驚きました。トゥルキ氏自身、元々は徴兵され共和国防衛隊でイラク戦争に従軍していたそうです。トゥルキ氏はその戦闘で大切な友人を失い、さらに友人を背負っていたことで友人の命と「引き換え」に自分の命を救われる経験をされました。トゥルキ氏は戦争の愚かしさと悲惨さを子々孫々まで伝えるために、着ていたイラク軍の制服を今も保存している、と見せてくれました。
そんなトゥルキ氏も最初は米軍への憎悪、復讐してやるとの気持ちで一杯だったといいます。高遠さんが実践する「非暴力」の行動が「いかに間違っているか」を説得するために高遠さんに語りかける毎日だったとか。それが一変するのが2004年に起きた高遠さんら日本人3人の拉致・拘束事件です。トゥルキ氏は「それみろ、非暴力などでは解決しないのだ」と思いつつ、高遠さんが「無事解放されたら非暴力を信じてみよう」と祈るような複雑な気持ちで見守ったといいます。そして3人は無事解放。それは非暴力平和主義を貫いた高遠さんの実践が通じた瞬間でした。トゥルキ氏はそれから武力による報復を捨てたそうです。
そしていま、若い仲間と共に破壊された建物を修理する仕事をすすめています。報告では米軍によって放棄された大学校舎を修復し、いまは立派に教育・研究に使用されていること、そこで得た報酬を仲間に分配し、若者が家族を養っていけるし技術を身につけていること、などを聞きました。この祖国復興に邁進する若者の姿に、参加者は一様に希望を感じたようです。
会場では募金が呼びかけられ、総額6万5千円余の市民の「浄財」が寄せられました。当会青年部の一人は「旭川市民の良心を感じる」と感想をもらしていましたが、一時にこんなにも募金が寄せられたのは珍しいことです。なかには若い女性がフリーザーバッグ2袋に小銭をぎっしりと詰め込んで持ってきてくれました。嬉しい話です。
また物品販売コーナーではトゥルキ氏の著書『ハロー、僕は生きているよ』も販売され、用意した20冊が完売しました。
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ハロー、僕は生きてるよ。―イラク最激戦地からログイン 著者:カーシム・トゥルキ |
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戦争と平和 それでもイラク人を嫌いになれない 著者:高遠 菜穂子 |
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愛してるって、どう言うの?―生きる意味を探す旅の途中で 著者:高遠 菜穂子 |
また、あさひかわ西地域9条の会が戦争体験証言集「平和への伝言」1・2を販売し、映画「パレスチナ1948NAKBA」旭川上映実行委員会が鑑賞券の販売を行い、いづれも好評だったとのことです。
高遠さん、トゥルキ氏らの今後の活動と、セイブイラクチルドレン旭川の次の動きに注目したいと思います。参加者の感想文がセイブイラクチルドレン旭川のブログに紹介されていますのでご参照ください。⇒ http://iraqchildren.spaces.live.com/
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セイブイラクチルドレン旭川から告知がありました。ご紹介します。
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イラク戦争が「終結」してはや5年が過ぎています。現地イラクではいまだに戦禍が耐えません。米軍等による占領支配、イラクの人々の抵抗。そのなかで一番苦しめられるのは子ども達、そしてお年寄り。病気で治療が必要な人々。2003年ごろは毎日嵐のように吹き荒れていたイラク報道ですが、いまメディアからはほとんど聞くことができません。市井の人々の暮らしに関する情報などは皆無です。日本から忘れ去られようとしているイラク。
ですがイラクの人々にとって国土再建は至上命題であり、命をつなぐことは目の前の課題です。日本にいる私たちにとって、それを支援するためには「知ること」からはじめなくてはなりません。今まで知らなかったあなたも、少しは知っていたけど多くを知らなかったあなたも、今までは知ろうとしなかったあなたも、ぜひ聞いてください。ありのままの現実があります。
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イラク情勢報告会@asahikawa
イラク人と語る『戦争』と『占領』
引き裂かれたイラクに自由はあるの?
~ イラク人青年の絶望と希望 ~
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とき:11月12日(水)午後6時30分~8時30分頃
ところ:ときわ市民ホール 4階 多目的ホール
http://www.pref.hokkaido.jp/kseikatu/ks-bssbk/bunrec/sisetu/as02/as020010/
報告者:以下の二人が報告します。
◆高遠菜穂子さん
1970年北海道千歳市生まれ。イラク支援ボランティア。2003年よりイラク支援を行い、ファルージャ再建プロジェクトに取り組む。著書に『戦争と平和』(講談社)、『愛してるってどういうの?』(文芸社)がある。
http://iraqhope.exblog.jp/
◆カーシム・トゥルキさん(写真1)
1976年11月27日生まれ。エイドワーカー。イラクアンバール州ラマディ在住。
アンバール大学機械工学部卒業。イラク戦争中は共和国防衛隊に所属。イラク戦争直後4月28日にファルージャで起きた米兵によるデモ参加者乱射事件をバグダッドのメディアに報せに来たことをきっかけに、フリーのガイド兼通訳として米テレビCNNや日本人ジャーナリストに同行。同年6月、日本人と同行取材中に米軍に不当逮捕され9日間拘束。釈放後、「イラク再建青年グループ」を主宰。これまでに学校などの修繕工事、診療所開設、避難民への緊急支援などを行っている。2004年からは日本の民間支援「ファルージャ再建プロジェクト」と協同し現場の指揮を執っている。2006年にラマディの様子を英語で記したブログがアメリカを中心に話題となるが、それを理由に再度米軍に拘束された。2007年初来日し、全国でイラク報告会やテレビ、ラジオに多数出演。今年5月には千葉県幕張メッセで開催された『9条世界会議』にゲストスピーカーとして参加した。著書『ハロー、僕は生きてるよ。?イラク最激戦地からログイン?』(大月書店)
費用:入場無料(イラク支援募金にご協力ください)
主催:セイブイラクチルドレン旭川
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2008年6月23日、旭川市内で6・23旭川集会(主催:安保破棄諸要求実現旭川実行委員会・有事法制反対旭川連絡会)が開かれ、約50名の市民が参加しました。集会は現行安保条約発効を忘れまい、と毎年6月23日の開催を位置づけて開いているもので今年は発効後48年を迎えました。
集会では事務局の霜野氏(原水爆禁止道北協議会事務局長)が司会進行を務められ、冒頭の挨拶では集会後の総会で代表委員に選出された太田元美氏(旭川市議会議員)が挨拶されました。
メイン講演では「自衛隊イラク派兵差止北海道訴訟」弁護団事務局長であり、「女性自衛官の人権訴訟」弁護団長の佐藤博文弁護士が約90分間、イラク派兵差止訴訟での名古屋高裁違憲判決の歴史的意義や自民党・民主党が法案提出している自衛隊派兵恒久法案について講演しました。
旭川平和委員会からは会員の半数以上が参加し、青年部からも多くの参加があり、佐藤弁護士の講演に聞き入りました。また8月5日アレン・ネルソン講演会の宣伝チラシも配布し、スタッフ募集の呼びかけを行いました。
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我、自衛隊を愛す故に、憲法9条を守る―防衛省元幹部3人の志 著者:小池 清彦 |
↑
「箕輪登の遺言」の解説を執筆
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イラクの混迷を招いた日本の“選択”―自衛隊がやっていることVS私たちがやるべきこと (かもがわブックレット 165) 販売元:かもがわ出版 |
↑ 分担執筆 販売元:インパクト出版会 |
↑
『「札幌市国民保護計画」案作成に携わって』を佐藤氏が執筆
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以下、当会も準備に加わっての催しをお知らせします。
【真の「国際貢献」とは何か-イラク派兵違憲判決vs派兵恒久法】
1960年6月23日の現行日米安保条約発効から48年目を迎え、安保破棄諸要求貫徹旭川実行委員会などが主催して標記講演会を開催します。講師には自衛隊イラク派兵差止訴訟全国弁護団連絡会事務局長の佐藤博文弁護士をお迎えし、真の国際貢献について考えます。
日時:6月23日(月)午後6時30分~8時30分(予定)
場所:ときわ市民ホール2階201・202号室
講師:佐藤博文さん(弁護士、北海道合同法律事務所、イラク派兵差止北海道訴訟-箕輪訴訟-弁護団事務局長、女性自衛官人権訴訟弁護団長など)
参加費:300円
主催:安保破棄旭川実行委員会/有事法制反対旭川連絡会
【アレン・ネルソンと平和を語るつどい】
元アメリカ海兵隊員でベトナム戦争に従軍したアレン・ネルソンさんをお招きして、戦争とは何なのか、平和をつくるには何が大切なのかを考えるつどいを行います。準備するのは市内外の九条の会などでつくる実行委員会。
日時:8月5日(火)午後6時30分~
場所:旭川勤労者福祉会館2階大会議室
講師:アレン・ネルソンさん(1947年ニューヨーク生まれ。1966年ベトナム従軍。除隊後、戦争後遺症に苦しむ。著書に「戦争で心壊れて」「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか」「そのとき、赤ん坊が私の手の中に」など多数)
参加費:600円(高校生以下無料)
主催:アレン・ネルソン講演会実行委員会(構成団体:あさひかわ九条の会、旭川春光台九条の会、ふきのとう班九条の会、あさひかわ南九条の会、あさひかわ東光九条の会、北西九条の会、びえい九条の会、ふらの九条の会、とうま九条の会、あさひかわ西地域九条の会、旭川平和委員会青年部、以上6月13日現在)
■準備スタッフ募集中!
アレン・ネルソン講演会実行委員会ではこの講演会の企画・広報・組織・運営などを一緒に頑張ってくれるスタッフを募集しています。「どれだけできるかわからないけど、まず概要を知りたい」などの声が市民から寄せられています。みんなで少しずつチラシを配り、企画を知らせ、運営に携わり、ネルソンさんが私たちに伝えてくれるメッセージを広げましょう。
詳しくは当会 peace_asahikawa@yahoo.co.jp までメールでご連絡ください。
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ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?,東京大空襲-リンゴ (KCデラックス) 著者:三枝 義浩 |
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「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」―ベトナム帰還兵が語る「ほんとうの戦争」 (シリーズ・子どもたちの未来のために) 著者:アレン ネルソン |
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戦場で心が壊れて―元海兵隊員の証言 著者:アレン ネルソン |
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2008年5月例会を開催しました。参加は青年部メンバーの50%+乳幼児2名。今回のテーマは「イラク問題を考える」としました。陸上自衛隊が撤退し、日本社会では忘れ去られたような存在=イラク問題。しかし今もって現地の治安は悪く、生活水準は悪化し、医療福祉水準の低さが子どもの命を奪っていきます。私たち自身がイラク問題を常に忘れずにいよう、最新のイラクの動向を知り、自分らが何ができるかを考えよう、ということで設定されました。
この日の例会には二組の参加者が子どもを連れて参加しました。当会青年部はメンバーの3分の1が乳幼児をかかえる子育て世帯。よって長時間の会議参加などは実は大変です。例会参加を予定していても、子どもが急に熱を出したりしたら出れません。これは子育てをしていればどこでもある光景。同時に、子育てをしている誰もが同じ状況に置かれるのだから、子育てをしながらできるだけ例会に参加できるように知恵を出し合おうと今回計画されたのが昼食会&例会でした。例会のメインテーマであるイラク問題の前に昼食会を開き、子どもも含めみんなで平和について、子育てや身近なことについて語り合って、その後にメイン議題に入る、という設定です。
この日はとある施設の和室を借りました。みんなで食事やお菓子を持ち寄り、1歳の赤ちゃんには離乳食が。畳敷きの部屋で子どもを遊ばせながら、それぞれの平和の思いや初心などを話していたら思いのほか楽しく、一気に2時間以上過ぎてしまいました。部屋を借りている終わり時間まで1時間ちょいと迫ってきて、ヤバイとイラク問題に突入。
私たちが題材に選んだのは「イラクの子どもを救う会」の活動をすすめられている西谷文和さんが作成されたDVD「イラク-戦場からの告発」(32分、2007年制作、1000円)。西谷さんの活動についてはイラクの子どもを救う会ブログなどをご覧いただければわかりやすいと思います。
この戦争(イラク戦争)が何を目的とした戦争なのか、そしてその被害者は誰なのか。そのことが明確にわかるDVDでした。いまもイラクは世界で一番治安の悪い国、だそうです。それはそうさせた原因があるのです。その原因を取り除き、土台である経済基盤、社会資本を整備することがイラクの子ども達への最善なのは明瞭なんですが、それを阻む石油利権があるのです。いま世界中で問題になっている原油高騰。その背後で大笑いしているのは誰なのか?私たちは当面の間、イラク問題から目をそらしてはいけないのです。引き続き、この問題を追いかけて行きます。
当面のイラクへの医療・生活支援をJIM-NET(日本イラク医療ネットワーク)経由で届けませんか?山田はJIM-NETの活動を支援しています。
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報道されなかったイラク戦争 (西谷文和の「戦争あかん」シリーズ 1) 著者:西谷 文和 |
戦場からの告発 アメリカがイラクにこだわる5つの理由 販売元: で詳細を確認する |
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南ア・ボスニア・カンボジア―ナニワの公務員ドキドキ一人旅 著者:西谷 文和 |
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日本イラク医療支援ネットワーク(JIM-NET)に還元・ハンドメード商品です。循環型商品・フエルトペンシルカバー4(はち)1119_10周年5 |
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戦火の爪あとに生きる―劣化ウラン弾とイラクの子どもたち 著者:佐藤 真紀 |
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ヒバクシャになったイラク帰還兵―劣化ウラン弾の被害を告発する 著者:佐藤 真紀 |
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戦争なんて、もうやめて―戦禍の子どもたちと自画像で握手 (ぼくら地球市民) 販売元:大月書店 |
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カラー版 子どもたちの命―チェルノブイリからイラクへ (岩波ブックレット) 著者:鎌田 實,佐藤 真紀 |
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イラク戦争が始められて5年が経とうとしています。「終わった」とされた戦争は、いまなお日本(航空自衛隊)も含む多国籍軍により遂行され、無辜のイラク人民(とりわけ子ども達)が被害を受けています。私達はイラク戦争が始められようとしている頃、イラクへの自衛隊の派兵が、わが街旭川から為されようとしている頃、その都度街頭に立ち、ピースウォークで、または集会でと戦争反対の声、派兵反対の声をあげてきました。
5年が経ち、いま国会で自民党・民主党の政策的「オール与党」によって企まれているのは「自衛隊海外派兵恒久法」についてです。これは新テロ特措法審議の過程、民主党の小沢代表によって提唱され、民主党が「テロ根絶法案」として「海外派兵恒久法」の法整備を義務付ける「おまけ」付法案を提出していました。リンク先の民主党ウェブサイトのページでは明記されていませんが、DLで法案を見てみますと第5章に明記されているのです。このような法案を自民党「新テロ特措法」の対案として提起するなど、理解に苦しみます。残念なことにこの法案の発議者として民主党サイトに登場しているのはNGO活動家、世界日報記者の日韓ハーフ、日教組出身の元教員の3名。自衛隊を恒常的に海外に出すことについては否定的な意見をお持ちのバックボーンをお持ちと思うのですが・・・。これをうけて福田首相も「海外派兵恒久法」の検討を開始すると明言しています。国民の知らぬところで、事態は明らかに進んでいます。
そこで旭川平和4団体(旭川平和委員会、道北原水協、安保破棄旭川実行委員会、旭労連)ではイラク開戦5年のいまこそ、市民によく知られていないものの非常に危険な「自衛隊海外派兵恒久法」について深く学び、語り広げようと以下の学習講演会を企画しました。当日は日本平和委員会が緊急作製した「ストップ『海外派兵恒久法』-それは海外派兵自動マシーンです-」(頒価150円)をテキストにします。
イラク開戦5年・学習講演会「ストップ海外派兵恒久法」
と き:2008年3月21日(金)午後6時30分~8時30分(予定)
ところ:ときわ市民ホール402号室
講師:石田明義さん(北海道平和委員会理事長、弁護士)
資料代:300円(「ストップ海外派兵恒久法」パンフを含む)
主催:旭川平和4団体(以下の4団体)
旭川平和委員会
原水爆禁止道北協議会
安保破棄諸要求貫徹旭川実行委員会
旭川労働組合総連合
問い合わせ:旭労連(℡0166-22-2133)
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●緊急出版パンフ「ストップ『海外派兵恒久法』」
発行:日本平和委員会
発行日:2008年2月21日
A5版24ページ、2色刷、イラスト・写真付
頒価150円、送料実費
メールでご注文いただければ郵送でお届けします。
代金支払いは郵便振替(手数料ご負担いただきます)にて。
学習講演会に参加できない方等、どうぞご注文ください。
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憲法の平和原則と海外派兵 著者:日本共産党 |
自衛隊の海外派兵 販売元:社会批評社 |
前回記事で書いた北海道護国神社に立つ看板問題の被掲示者の一人である佐藤正久自民党参院比例代表予定候補。遅ればせながら今朝気づいたのですが、各地の自衛隊(陸・海・空とも)が隊員むけ防衛講話(講話)の講師として佐藤正久氏を招き(または佐藤陣営によるセッティング)、多くの隊員に対し講演させていることがわかりました。これは佐藤正久氏の公式サイト「活動報告」で公開されています。
ちなみに佐藤正久氏のプロフィールを確認しておきましょう。以下は、佐藤正久氏公式サイトからの転載です。
昭和35年 | 福島県生まれ(46歳) |
佐原小、西信中、福島高校卒 防衛大学校(応用物理)卒 米陸軍指揮幕僚大学卒(カンザス州) | |
昭和59年 | 第4普通科連隊(帯広) |
平成4年 | 外務省アジア局出向 | <>
平成6年 | 第5普通科連隊中隊長(青森) |
平成8年 | 国連PKOゴラン高原派遣輸送隊初代隊長 |
平成13年 | 東北方面総監部防衛部(仙台) |
平成14年 | 陸上幕僚監部:広報、訓練班長 |
平成16年 | イラク先遣隊長、復興業務支援隊初代隊長 第7普通科連隊長兼ねて福知山駐屯地司令 |
平成19年 | 退官 自由民主党参議院比例区第62支部長 |
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つまり、現在は単なる自衛隊OBの一人で自民党参院比例代表予定候補です。いくらOBとはいえ、現に自民党が今月行われる参議院議員選挙で候補者として発表している人物を、国の機関である自衛隊がわざわざ隊員を集合させその前で講話させるというのは、自衛隊側の意図や建前は別としても、事実上の「選挙支援」と受け止められ、問題なのではないかと考えます。以下に「防衛講話」の様子をご紹介します。
▲7月4日空自芦屋基地「約650名の隊員の前で、防衛講話をさせていただきました。真剣な眼差し、グットくるものがありました」(公式サイトより、以下カッコ内同じ)
▲7月3日陸自山口駐屯地「山口駐屯地隊員及び山口地方協力本部員を前に、国際貢献の現場の講話を実施」「真剣に聴講して頂き、感謝です!」
▲7月3日海自小月基地「約700名の隊員を前に防衛講話、迫力を感じました」
というように、陸海空のそれぞれの基地・駐屯地での最近の事例をご紹介しましたが、さかのぼればキリがないほど各地の自衛隊基地で講話をしています。詳細は佐藤氏の公式サイト「活動報告」をご覧ください。もちろん佐藤氏も参院選でバッチを目指す身ですから、上記「活動報告」にあるような例えば「7月4日佐藤まさひさ『平和の尊さを語る会』」のような「総決起大会」(本人談)も必要でしょう(銃を持つ軍隊を派兵しておいて、何が「平和」「尊さ」だと言いたいですが、当記事の本旨は別なので保留)。そこに自衛官が出かけることは個々の自由です(しかし現在、自衛隊員の政治的活動は「投票行動」以外禁止されており、「服務の宣誓」(自衛隊法施行規則第39条)で「・・・政治的活動に関与せず・・・」と誓約することになっています)。
しかしながら、自衛隊が組織として特定政党候補を招き「防衛講話」と称して事実上名前と顔、主張を「売らせる」行為は明らかに「特定政党への支援」にあたります。これこそ、「政治的活動に関与せず」に反し「服務の宣誓」違反ではないでしょうか。
防衛省・自衛隊は7月6日以降、参院選公示の7月12日まで(~7月29日は当然ダメ)、佐藤正久氏による防衛講話を行わないことを強く求めます。佐藤氏も、自衛官に支持を広げたいならば、自身既に行っているように門前朝立ちすればよいのです。佐藤陣営サイドも基地内での「防衛講話」を断るよう求めます。
A.F.M.A. | NEWS紹介 | アフガニスタン | イラク | パレスチナ | ピースな映画 | 上富良野演習場・駐屯地 | 中東 | 例会・活動報告 | 催し案内 | 再生可能エネルギー | 名寄駐屯地 | 国防軍反対 | 国際協力 | 在日米軍 | 地方自治関係 | 多民族の共生 | 戦争法制 | 戦争遺跡・戦争の記憶 | 政教分離 | 新聞報道 | 日本国憲法 | 日米共同訓練 | 日米安保条約 | 日記・コラム・つぶやき | 旭川→広島の徒歩旅 | 旭川駐屯地 | 核兵器廃絶 | 沖縄問題 | 治安維持法 | 矢臼別 | 秘密保護法 | 署名・アンケート活動 | 脱原発 | 自衛隊 | 被災地支援・生活再建 | 軍学共同 | 遠軽駐屯地 | 集団的自衛権 | 靖国派 | 騒音問題