政教分離

2017年6月12日 (月)

2017年6月9日、当会、陸上自衛隊第2師団長へ要望書・質問状を送付

陸上自衛隊第2師団が2017年6月18日に予定している師団創立67周年・旭川駐屯地開設65周年記念行事(以下、駐屯地開放)について、旭川平和委員会は以下のとおり第2師団長宛に6月9日付でFAXにて要望書を送りました。

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4点の要望事項について、6月15日までの回答を求めています。

この件では5月末ごろ、F-15戦闘機展示飛行も含む情報が第2師団公式サイトで発表された他、駐屯地周辺町内会に回覧が行われ、訓練・予行等スケジュールが明らかになりました。

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今日6月12日から15日までそれぞれ訓練が行われ、16日(金)午前に「総合予行」でF-15戦闘機が飛来予定とのこと。

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また同日、当会事務局長名で第2師団長宛に北海道護国神社慰霊大祭への幹部自衛官参拝に関して、第2師団関係者についての質問状を送付しました。

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こちらも4点について詳細調査の上、6月末までの回答をお願いしました。

いづれも誠実にご回答頂けるよう、改めてお願い申し上げます。回答があり次第、順次当ブログでご報告させて頂きます。

本記事へのご意見等は peace_asahikawa@yahoo.co.jp までお願いします。

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2017年6月 6日 (火)

2017年6月5日:平成29年 北海道護国神社慰霊大祭:見たまま聞いたまま

北海道護国神社慰霊大祭が例年通り、今年2017年も6月4~6日の日程で開催され、5日午前の「大祭」、いわゆる全道から遺族が集まり行われる神事、というか式典を見てきました。

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改めて申し上げますが、北海道護国神社が軍人・軍属を合祀し、その慰霊祭を行うことに異議を唱えているわけではない、ということを承知いただきたく思います。ご本人の生前の意向やご遺族の意向に沿わない合祀は別ですが、それ以外はそれこそ信教の自由です。「軍人・軍属のみを祀る神社のあり方がどうなのか?」とか、「戦災被害者はなぜ祀らないのか?」など疑問はあってもそれは別の問題。ここでは憲法の「政教分離」「信教の自由」こそが課題。ですから、行事の邪魔にならないよう取材させて頂きました。

幹部自衛官の参列

例年、憲法上問題となる主たる事例は「大祭」への幹部自衛官の参列です。今年も北部方面総監、第2師団長以下高級幹部自衛官が制服で参列しました。

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▲起立。

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▲拝礼。

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▲特別来賓ら参列者。

例年同様、北部方面総監を筆頭に地元第2師団幹部がズラリと参列しています。国民の代表たる衆院議員の上位です。以前、私どもが第2師団に公開質問状で聞いたままだとすれば、彼らは休暇を取得し私人として参列している、という建前になっているそうです。であれば、肩書きをつけて特別来賓席に並ばなくてもよいでしょうに。

加えて疑問なのは、席次表左側にある「自衛隊随行関係者」の記述。これは毎年あるのですが、休暇を得て私人として参列するのに随行者(自衛官)がいるのでしょうか?だとすれば、その随行者の方々はどういう立場なのでしょうか?私人?それとも随行任務中の公務?

それでも参列していれば「彼らも私人として参列している」との理由も立ちますが、そうでない人もいます。

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こちらの自衛官氏は神事に参列していたわけではありません。幹部自衛官の随行任務の公務中でしょうか?

日本国憲法第20条3項「国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない。」

国の機関である陸上自衛隊はぜひ、「服務の宣誓」のとおり建前でなく真に憲法を遵守してほしいと思います。

 宣 誓    私は、我が国の平和と独立を守る自衛隊の使命を自覚し、日本国憲法 及び法令を遵守し、一致団結、厳正な規律を保持し、常に徳操を養い、人格を尊重し、心身を鍛え、技能を磨き、政治的活動に関与せず、強い責任感をもつて専心職務の遂行に当たり、事に臨んでは危険を顧みず、身をもつて責務の完遂に務め、もつて国民の負託にこたえることを誓います。

旭川市消防団の関わり

例年、「大祭」の神事の際、旭川市消防団から消防団員が神社の要請により派遣され任務についています。

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これも以前、当会が旭川市消防団に確認したところ「雑踏警備」の要請をうけ派遣しているとのこと。なるほど、「護国神社祭」ともなれば露店が出て人で賑わいます。ですがそれは常磐公園会場などの話。とりわけ神事の最中、混雑して大変、ということはありません。

それでも、その辺は主観の問題や、不測の事態に備える、ということもあるでしょう。

ですが例年、消防団員たちは雑踏警備だけでなく、遺族代表や宮司・神職らの行列が通過する際、賽銭入れの箱を脇に移動し、戻す、ということまでやっており、過去にはその作業を神社職員が指示していたこともありました。

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これは明らかに違うのではないか?と思います。旭川市消防団には「通例」ではなく、非常勤特別職地方公務員たる消防団員が担う職務としてふさわしく、任務内容を精査すべきではないでしょうか。

市民委員会(連合町内会)・町内会は氏子組織じゃない!

北海道護国神社慰霊大祭だけのことではありませんが、旭川市は神社例大祭の期間中、地元町内会が神社委員先頭に総出で「祭りムード」を盛り上げる「のぼり旗」を掲げます。

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「奉納 御祭禮」ですから、宗教的な意味合いを持つ「のぼり旗」です。そもそも、町内会に「神社委員」たる役職が公然と置かれていることがおかしい。公益的な役割を担う町内会が特定の宗教活動を行うことは、町内会員の信教の自由を害します。

公益社団法人隊友会の旭川組織が交通・案内を担う

境内には蛍光カラーに「旭川隊友」の文字がバックプリントされた多くの人員が特に交通整理や会場案内を行っています。

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隊友会は自衛隊のOB組織で、全国組織である隊友会は公益社団法人。自衛隊の公の活動にも様々な形で登場します。本来、各県1組織である地方隊友会は自衛隊の街・北海道では札幌・旭川・函館・千歳・帯広と5組織を擁する一大勢力。このうち旭川地方隊友会が北海道護国神社慰霊大祭の運営を担い、傍目から見れば現職と神社の現場レベルでの橋渡しになっているようにも思えてしまいます。

公益社団法人は、その活動すべてを公益的な内容にしなければならないわけではありませんが、税法上の特典があるなど公益性を踏まえて認定されています。

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ただ、参列された多くの方々が自衛隊OBよりさらに高齢のご遺族、ともなれば運営を担う方々の助力は大きいのだろうと推察します。願わくば、趣旨に照らして適切な氏子組織が担われ、一般市民からみて自衛隊と神社の深い関わりを誤解しないよう、配慮頂ければと思います。

以上、2017年北海道護国神社慰霊大祭の「見たまま聞いたまま」でした。ご意見、ご要望はメールで peace_asahikawa@yahoo.co.jp までお願いします。

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2016年8月16日 (火)

2016年8月15日 平和祈祷会でスピーチ

8月15日の夜、日本基督教団が呼びかけ旭川市内および上川管内のキリスト教会などが共同で開催している「平和祈祷会」にお招きいただき、パネリストの一人として当会事務局長が12分間のスピーチと、全体ディスカッションでの質疑応答に参加しました。

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会場の日本基督教団旭川豊岡教会には47名が集まりました。
第1部で賛美歌や牧師さんのお話などがあり、第2部で4名のパネリストが平和について12分スピーチ。質疑応答の後、第3部でお祈りをして閉会、という流れ。

パネリストの一人目はA.F.M.A.メンバーのあみさん。91歳の祖母から聞いた戦争の話。A.F.M.A.との出会いや、活動を通じて今まで出会ったことのない人たちとの交流を通じての自らの成長。その原点でもある教会での活動。印象的だったのは「みんな自分らしく。幸せを叫べる世の中に」と願い、そのために様々ぶつかる事があっても「(自分に)何ができるか、祈って、答えを求めたい」との決意。一直線に前を見てすすもう、という若者らしいスピーチでした。

二人目に当会・由井事務局長がスピーチ。平和委員会の活動を通じて出会った現元自衛官の方々との交流を通じて学んだことや支えることができた内容なども紹介し、「まじめな自衛官の方々の声を受け止め、一緒に考えることのできる活動が基地の町に必要」と呼びかけました。

三人目は美深の酪農家の女性。原発事故を機に「おかしい」と疑問を持ったことを自分なりに調べ、周りにも知らせながら活動してきたと紹介。「一人の母親として安倍政権の国づくりは怖い」「自民党改憲草案はおかしい」と指摘。経済効率ばかりが優先される世の中を子どもの世代に渡したくない、と行動しているそうです。でも小さな町では発言しづらいこともある、と。自分の言動が誤って他者に伝わったり曲解されてしまい怖いとも思う、と。欧米では家族間で議論することもしばしばで、それでも「意見が違うだけ」と尾をひかない。日本では意見が違えば人格自体否定されるよう、だと。まず家庭のなかから、と子どもと向き合うことに頑張っている素敵なお母さんでした。

最後に日本聖公会旭川聖マルコ教会の広谷牧師さん。被爆者の平均年齢が80歳を超え、戦争体験にも共通することですが「記憶の継承」が課題だと指摘。高橋哲也さんが紹介している英語圏で活発になりつつある「ポストメモリー」という動きが大事ではないか、と発言されました。若い世代が戦争体験者から聞き取りや映像を通じてなど記憶を受け止め、伝える。ポストメモリー自体が今後10年20年、100年と続き、しっかり取り組まれれば、よりはっきりとした輪郭の記憶が継承できるのではないか、と指摘されました。

その後、質疑応答で3人の方が質問され、交流がなされました。

宗教者の方々が継続して取り組まれているこれらの取り組みは貴重な活動蓄積と交流になっていて、今回のように私ども平和委員会やA.F.M.A.など他者の取り組みに学ぼうとされる姿勢は尊敬の一言です。

なお上記パネリストのスピーチ概要は参加した由井事務局長の個人メモによるもので、省略の仕方や受け止め方によるニュアンスの違い、発言者の意図と異なる表現もあるかもしれません。あくまでメモとして紹介させていただきますので、その旨ご了解ください。

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2015年1月 9日 (金)

2015年1月5日、自衛隊旭川地方協力本部が北海道護国神社を集団参拝

年始の仕事はじめの1月5日、自衛隊旭川地方協力本部の職員ほぼ全員に相当すると思われる人数の陸海空自衛官および防衛事務官が北海道護国神社を集団参拝しました。これは昨年も報告されており、以前からずっと続いているようです。情報提供いただいた「しんぶん赤旗」社会部・山本記者の取材に同行し、現場を確認しました。

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この日、午前9時ごろには陸上自衛隊第2師団の師団長・副師団長・幕僚長らが「休暇をとり私的」参拝したと第2師団公報が山本記者に答えたそうです(記事参照)。この参拝を北部方面総監部は「第2師団の計画として承知している」と答えたそうで、いくら休暇中とはいえ、そういう計画を師団でもち、上級機関も把握して実施される参拝が「私的」というのは理屈でしかなく、実態は部隊レベルの幹部集団参拝といえます。憲法違反、政教分離原則違反です。

同日9時半には自衛隊旭川地方協力本部の隊員・職員らが続々と集まり、本殿で安全祈願を行っているようでした(扉は閉められ、お祓いの音だけが聞こえたので)。隊員・職員らは黙々と足早に旭川地本庁舎に歩いて行き、昨年の帰り道であったような職員同士のおしゃべり(みなさん、明るくよくしゃべっておられた)は皆無。「私語禁止」の指示があったかのような、何らかの統制をうけた雰囲気でした。

「赤旗」山本記者が幹部らしき隊員にインタビューすると、何人かは固く口を閉ざしましたが、一人はポツリポツリと答え、「休暇とっての私的参拝だ」とのこと。

しかしながら、年頭の行事を連絡する業務文書に安全祈願が明記され案内されているとの情報もあり、しかもこれだけ多数の隊員・職員が一斉に休暇を取得して庁舎を離れる行為が容認されるなど疑問点もあり、業務の一環として実施されたと解するほうが自然ではないか?との声が広がるばかりです。

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2013年10月27日 (日)

2013年7月21日、上川神社例大祭神輿行列+「市民パレード」に自衛隊車両今年も提供され旭川市長が乗車

参院選挙投票日の7月21日、旭川市中央部では上川神社例大祭の本祭一日目ということで「御神幸式」=神輿行列が行われていました。毎年7月20-22日までの3日間が例大祭で、市内中心部では3条本通が通行止めとなり、露天営業が行われます。

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21日朝、上川神社から出発した神輿が市内各所(上川神社の「氏子地域」とされるエリアのみ)を巡り、数箇所で「神事」を行い、最終的には常磐公園内の上川神社頓宮へ。翌22日は逆戻り。これは戦前から行われていた「神事」だそうです。
いつからなのかはわかりませんが、この神輿行列の後半部分(というか後部3分の2)が「市民パレード」と称され「神事ではない市民行事」だと言い張られ、旭川市を通じて自衛隊に「地域協力要請」され、第2特科連隊が車両・人員等を提供するようになりました。この際の隊員日当や減価償却費、燃料代をだれが負担しているかは不明です。
第3者からみれば明らかに神道行事への自衛隊協力です。政教分離原則に反し憲法違反です。すぐやめるべきです。しかも今年は動画1分00秒あたりに明瞭ですが、自衛隊車両に「上川神社例大祭」の「旗」が立てられています。

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2013年6月12日 (水)

6月9日、第2師団創立63周年記念行事(旭川駐屯地開放)見たまま、聞いたまま

2013年6月9日、旭川駐屯地において陸上自衛隊第2師団創立63周年・旭川駐屯地開設61周年記念行事(駐屯地開放)が行われました。例年同様、見に行ってきましたので、あまり手を加えず「見たまま、聞いたまま」を写真で紹介して行きたいと思います。

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晴天のなか、駐屯地前の国道40号線には入場しようとする長蛇の車列。しかしながら、来場者の言葉を借りれば「ブルーインパルスが来たとき程ではない」と。これは筆者も同感。車こそ多かったものの、なかでの来場者人数の感触は例年通りと思いました。

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観閲行進が始まるのを待つ99式自走155mm榴弾砲。

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家族に連れて来てもらった子どもたちは、直射日光があたる暑い中、一心不乱にDS(携帯ゲーム機)やってました。こういう姿は小学生以上の大きい子たち限定でしたが。たくましいというか、なんというか。

ところで余談になりますが、観閲行進のあと、「日の丸」が退場したあとに旭川市のゆるキャラ「あさっぴー」がパレードしました。

「あさっぴー」のパレードをYouTubeでみる

人が集まるところに「あさっぴー」を出かけさせることは現場が旭川駐屯地であっても百歩譲ってヨシとして、軍用ジープに乗って観閲行進同様に旭川市の旗たててパレードするのはやりすぎではないでしょうか。しかも、中の人は自衛隊員だそうです。「あさっぴー」の着ぐるみ貸し出し基準はどうなっているのでしょう?

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訓練展示(いわゆる模擬戦闘)が終わった後、撤収する隊員。なんというか、こういう姿はのんびりさを感じてしまいます。

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装備品展示コーナーの90式戦車(うしろから)。ミリタリーマニアな方々に囲まれていました。

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退役する車両の前で記念撮影、だそうです。

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さて問題の「武器操作体験」の「中止」が守られているかどうか、についてはきちんと中止されていました。練馬駐屯地の写真よりエリアは小規模ですが、ロープで囲まれて触らないよう隊員がいました。

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これを昨年までは自由に子どもたちがさわって構えていた、と思うと、本当にぞっとします。コメントに「重さを体験させるべき」という趣旨の発言をいただきましたが、何でも体験させないと危険性を理解させられないわけではないと思います。しかも、この場で持たせて構えさせても周囲の大人からは武器に対して肯定的な発言しかかけられません。憲法の視点を学ぶ場こそ、未来の担い手=子どもたちには必要と思います。

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この間、自衛隊広報の全国傾向ではありますが装備品展示でもスペースの多くを震災支援時に活用した装備展示に割いていました。上は「除染車3形(B)」というもの。

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こういうものや…

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自衛隊の線量計も展示されていました。

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昨年は落下傘試着体験コーナーがありましたが、今年は防弾チョッキ試着コーナーでした。こういうものは列ができています。一番の長蛇は携行糧食の試食コーナーでしたが。

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ヘリの体験搭乗には人が集まっていました。旭川駐屯地に所属していない戦闘ヘリも飛来してきていました。帯広駐屯地からでしょうか?

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真新しい師団司令部庁舎。昨年の駐屯地開放のとき完成直後でした。まだ全然新品です。今年は(去年はわかりません)1階部分を開放していました。トイレと自動販売機の利用のため、でしょうか。

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普段、なかなか入れない場所ですね。

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以前から気になっていましたが、平成23年度の復興予算を使っての庁舎建設現場がこちら。庁舎だけで38億円です。平日は大きなクレーン車が4輌、国道からも見えます。

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その現場であることの証に、施工は受注した五洋建設さんです。

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現在、基礎工事をしているようです。

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子どもむけ広報コーナーでは、お馴染み自衛官なりきり写真撮影コーナー。

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南極の氷さわってみようコーナーには暑いことも手伝って子どもたちが群がっていました。

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サンダーバードファンとしては、自衛隊とサンダーバードのコラボは、全く許しがたし。サンダーバードを汚さないでほしい!ブルーレイ売るためとはいえ、権利保有者は魂売るべからず。しかも便乗して「世界が自衛隊を求めている」とは何事ですか!海外派遣、でる気満々ということですか。

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相変わらず曹友会による子どもたち対策はしっかりなされています。こちら、ふわふわドーム。

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ストラックアウトには少年たちが群がっています。

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今年はじめて見かけました「金魚すくい」。これは元自衛官、旭川市議会防衛懇話会事務局長の佐藤さだお市議の影響でしょうか。金魚すくい全道大会が道路向かいの北海道護国神社を会場に行われるそうなのです。自衛隊駐屯地開放と護国神社が、金魚すくいを橋渡しにつながっている現場です。複雑な胸中です。

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音楽演奏ステージでは各駐屯地の太鼓演奏のあと、旭川農業高校吹奏楽部が登壇。名探偵コナンのテーマ等、演奏しましたが、コナン君を演奏したのは防衛省全面協力の劇場版コナンは関係ないですよね…。この後、第2音楽隊が演奏し、さらに合同演奏をしたそうです(暑くて途中で帰りました)。

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出店でなかなか興味深い広島焼きの店を発見。こういうのはアイデア満載で普通に面白いです。長蛇の列でなかったら一枚買って帰ろうかと思ったくらい。

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しかし、子どもたちに人気なのはオモチャくじ引き。あちこちでオモチャの鉄砲もった子どもを見かけました。なんというか。

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景品も最新鋭。ヒトマル式戦車がありました。駐屯地開放は子どもたちに何を伝えようというのでしょうか。全体として「武器、かっこいい」「災害派遣、だいじ」に尽きるような気がしています。そう単純ではないと思うのです。もっと日本国憲法の平和主義の考え方をこういう機会に伝える努力をすべきではないでしょうか。

ちいさい子どもたちは正直です。訓練展示の最中、周りの未就学児たちは「あれ火が出てるの?」「本当に撃ってるの?」「こわい、こわいよう」「ねえ、帰ろう、帰ろうよ」「(出口を指差して)あっち行く、あっち行くの!」と素直な反応。それを親が「かっこいいねえ」「大きい音したねえ」と肯定的に声かけるものですから、子どもたちは何年も経るうちにだんだんと耐性を身につけ、そのうち親の仕事だと理解し、「将来は自衛隊へ」となり「担い手育成完了」なのでしょうか。

対立することではなく、対話して通じ合うことこそ子どもたちには伝えてほしい。

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2013年6月11日 (火)

6月5日、北海道護国神社慰霊大祭への幹部自衛官玉串奉納

今年も6月4日から6日まで北海道護国神社慰霊大祭が行われ、全道から遺族会のお年寄りが参集するとともに、地元住民にとっては「常磐公園に出店がでるお祭」となりました。

2日目午前中に行われた神事に制服着用の幹部自衛官が参列。

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2013年の特徴として、全員が陸上自衛隊のメンバーだったことです。もちろん自衛隊旭川協力本部の隊員もいましたが、その方も陸上のかた。海上・航空からはどなたも来ていませんでした。一方で、例年代理出席だった北部方面総監本人が参列されていました。
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祭典の雑務、交通整理や案内などを一手に担当するのはこれまでと同じく自衛隊のOB組織である隊友会。

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会場でのアナウンスによれば、祭典準備のための清掃活動に陸上自衛隊第2師団のボランティア組織が参加したとあり、改めて安倍首相が「外では軍隊と呼ばれる」自衛隊と戦死者を神と祀る護国神社の有機的結びつきが露になった「慰霊大祭」だったといえます。

誤解なきように一言しますが、先の大戦で家族のため故郷のため戦地に赴き、結果、命を落とした方々に対しては心から哀悼の意を表明しますし、その方々をご遺族が思う気持ちには異論ありません。宗教活動そのものに異を唱えているわけではありません。

例え「休暇をとり私人として参加している」と説明しても制服姿の極めて上位の幹部自衛官が連なって、アナウンスでも肩書きを付して来賓席上位に身を置いて参列し、玉串を奉納するということは、一般参列者からみれば「自衛隊が公式参拝している」と受け止め、それこそが護国神社に利する行為となるわけです。政教分離原則に抵触しているのではないか、と申し上げたい。

蛇足ながらもう一言すると、かの幹部自衛官の「お付き」なのか「運転手」なのか「副官」なのかわかりませんが、同行してきた制服自衛官たちは参拝することもなく駐車場にわらわらとタムロし、世間話に花を咲かせていました。それは神事後の「打ち上げ」「宴会」でもある「直会」のときもそうでした。これは私人として参列する意思のない自衛官が、幹部に付き従ってきた、ということになりませんか?あくまで幹部が私人であるというなら、ご自分の判断で私服にて一般参拝されたらいいと思います。

なお今回、参列したとある旭川市議会議員のI市議が参列後、ご自身のFaceBookにて旭川市長が参列せず公務欠席したことを批判し「召集令状は自治体職員が配った。市が招集者だ。それを市長が参拝しないのはおかしい」という趣旨の発言をされていました。しかしながら、天皇の統帥権によって行われる召集令状の招集者は各連隊区司令部であり、確かに自治体の兵事係が届けていましたが、自治体にも責任はあると思いますが理屈としてはおかしいことを持ち出して市長欠席を批判しています。

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上記「召集令状」は毎年8月15日に配布しているチラシ版に作り変えた(原版は本物)もののコピーです(なので赤くない)。

この市議さんは旭川市議会防衛懇話会の幹部で、自衛隊や護国神社とは密接な関係にあると報じられていますが、だからといって事実とは異なる根拠を持ち出して批判するのは公職にあるものとしていかがかと思います。

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2010年7月22日 (木)

市有地に建つ宗教施設がさらに発見される

少し前の記事ですが、5月末に「政教分離を守る北海道集会実行委員会」が行った旭川市への要請からご紹介します。

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■2010年5月28日:北海道新聞

6月の護国神社祭と7月の上川神社祭に対する政教分離の徹底を求めた同実委の要請は毎年積み重ねられ、昨年迄も市有地に建つ宗教施設の実態を明らかにするなど貴重な成果をあげています。今年は1月に砂川政教分離訴訟の最高裁判決があったばかりで、これに対し西川市長がどう応えるか注目されています。

6月5日付北海道新聞では、さっそく新たに3件の宗教施設が市有地に建てられ権利関係は曖昧になっていることがわかりました。

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■2010年6月5日:北海道新聞旭川版

新たに確認されたのは
●旭川神社の鳥居(東旭川の市道用地)
●上川神社の石碑(1条通16丁目の市道用地)
●旭山寺のお堂(東旭川倉沼の公園用地)
の3ヵ所。いづれも前回調査では確認できなかったもので、市の担当部署は反省を表明しています。

このうち、上川神社の石碑を実際に見てきました。

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この通り「雨分・新旭川通線」と呼ばれ、いまは工事中でそのまま神居町雨分(うぶん)までは行けませんが以前はまっすぐ進んで神楽橋を渡れば上川神社の前を通って神居町雨分まで到達する道路でした。

これは鳥居と同様、どう見ても宗教施設であり市道上に建っているのも一目瞭然。なぜ市側が「神社そのものではない」と対象から外していたのか疑問に思いつつ、こうやって市民団体の指摘により明らかとなり、現在有償貸与の方向で調整しているとのこと。せっかく明らかになったのですから、可能な限り遡って賃貸料を徴収できるよう交渉してください。

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余談ながら今日7月22日は上川神社祭の最終日。御神幸(いわゆる神輿行列)の2日目で市内中央部を神輿行列と「市民パレード」(と称する自衛隊車両をくり出しての続「神輿行列」)が練り歩きました。

今年は例年のように記録しませんでしたが、たまたま遭遇したお稚児さんを乗せる自衛隊車両を撮影。

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■2010年の自衛隊車両

今年は無地の青い幕なんです。去年と違いました。例えば、(1)初日のパレードで雨に濡れて干している、(2)例年、2日目は無地である、などの事情があればわかりますが、例えば去年ですと下記のようでした。

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■2009年の自衛隊車両

神社の紋入りの紫幕がかけられています。この幕は前部の正規「神輿行列」の車両にかけられているものと同じで、これこそ「御神幸」と「市民パレード」の一体性の証拠の一つである(証拠は他にもある)と述べてきました。

事情を知る関係者のかたのコメント歓迎します。ご教示ください。

なお何度も述べますが当会としては神輿行列自体には何ら異議ありません。問題は政教分離に関わる点であり…
●第一に車列後半を「市民パレード」として名目だけ分離し、「市民パレード」は市民行事であるとの理由をこじ付けて実行委員会⇒旭川市⇒自衛隊と車両協力要請を行い公然と宗教行事に自衛隊車両+要員を無償供与している点
●第二に、この「市民パレード」に旭川市長が上川神社の「名誉総代」として公に乗車している点
以上2点が大きな問題点であろうと考えます。ですから市民がどのように神輿行列を楽しもうと、または不愉快に思おうと、その評価には関与しません(全市民が氏子であるとの主観的判断を押し付ける神輿行列のあり方には若干の不愉快さがありますが、それは山田の個人的な意見です)。

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2010年3月 2日 (火)

砂川政教分離訴訟の余波(3):公有地無償貸与は全道195ヶ所

今日2010年3月2日付の北海道新聞に、「政教分離を守る北海道集会実行委員会」の全道調査結果が報道されていました。改めて同実行委員会のご活動に敬意を表します。ニュース紹介として北海道新聞ウェブ版から以下に転載。

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公有地上の宗教施設 無償貸与は道内195カ所 市民団体調査 (03/02 11:05)

 【旭川】政教分離を守る北海道集会実行委員会(事務局・旭川)は1日、公有地上の宗教施設の有無などについて、道内全市町村(179)を対象に行ったアンケート結果を発表、神社など宗教施設への公有地の無償貸与は計195カ所に上ることが分かった。

 同委は仏教やキリスト教関係者、平和運動団体などでつくる市民組織で、砂川市有地神社訴訟の原告を支援している。アンケートは、最高裁が1月20日の判決で、神社への市有地の無償貸与を違憲と判断したことを受け、2月6日付で道内179市町村と、道、開発局にも発送、2月末までに回収した。

 回答があったのは1日現在で113市町村(回答率63%)。このうち公有地上に宗教施設が「ある」と答えたのは52市町村で、「ない」と答えたのは32市町村、「調査中」は29市町村。

 「ある」とした52市町村の宗教施設は計244カ所あり、うち有償貸し付けは49カ所、無償は195カ所だった。

 同委事務局によると、道は未回答で、開発局は調査中という。

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/218384.html

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それにしても北海道の6割の自治体だけで有償貸与も含めると244ヵ所というのは驚かされます。いくら北海道が大きいとはいえ、全国になれば何ヶ所に広がるのでしょうか。この際、しっかり調査して将来に問題を残さぬよう、手立てを講じるべきです。

今後、道や開発局の回答にも注目したいところです。ところで他の省庁はどうなのでしょうか?例えば防衛省は道内に広大な土地を保有していますが、それは開発局(国土交通省)の管轄とは異なるかと。防衛省が管理する国有地に、そのような宗教施設はないのでしょうね。

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2010年2月16日 (火)

2010年2月例会:「平和を守る『信教の自由』~砂川政教分離訴訟・最高裁判決」

旭川平和委員会青年部は「砂川政教分離訴訟」をテーマに2月例会を開催しました。この例会には同訴訟弁護団の主任弁護士である石田明義弁護士(北海道平和委員会理事長)を講師にお招きし、訴訟の概要とポイントなどを詳しく聞きました。この例会には青年部メンバーの他、ご案内していたゲスト3名が参加。学びあいました

Sn3d1122 ■全体の様子

石田氏は空知太神社と富平神社のそれぞれの成り立ちから詳しく説明しました。

空知太神社は戦後、ある個人から「神社にすること」を条件に寄付された土地で、寄付後の市有地に神社を建てることを当時の市長も市議会も容認しました。「そもそもその時点で問題がある」と石田氏。建物は町内会のものですが、何度も補助金を出し建物増築、土地買い増しを行っています。「神社として使うのは正月と春・秋のお祭りの年3回だけ」との理由で使用料として氏子が年6万円を支払っているそうです。

富平神社は戦前、富平小学校の教員住宅建設のため神社境内地を当時の砂川町に無償譲渡されました。しかし、必要に応じて(住宅が不要になる等)神社に土地を返還するとの口約束があったそうです。戦後、教員住宅はなくなりましたが市の土地所有はそのまま継続。住民監査請求を機に砂川市は、町内会に「地縁団体」をつくらせ法人化、そこに無償譲渡しました。

この訴訟は2人の地域住民の疑問から生じたものですが、お2人ともそれぞれ戦争体験があり、その苦い思いから立ち上がる決意をなさったこと、住民監査請求あたりまではもっと仲間がいたものの、やはり裁判となると(事を構えるとなると)一人去り、二人去っていくなか負けじと立ち上がったことなども紹介されました。

それぞれの判決については下記をご覧下さい(リンク切れの際はご容赦ください)。
空知太神社訴訟・最高裁判決PDF
富平神社訴訟・最高裁判決PDF

Sn3d1126 ■石田明義氏

石田氏は、富平は明らかに不当判決だと指摘。空知太について原告は悩んだ末「最高裁は憲法を守った」との垂れ幕を出しました。確かにあいまいになっていた神社と町内会、自治体の関係をめぐり、自治体が「地域慣行」や「習俗的」を理由にあいまいさを正当化するのは間違いだと判示したことは評価しつつ、一方でなぜ札幌高裁に差し戻したのかと批判されています。とりわけ町内会との関わりについて判断を回避したことは、「機が熟してないとみたのか」と今後の地域での積極的な取り組みを提起していました。町内会が積極的に「祭り」や「慣習」の名目で宗教活動を担い、それを自治体が支援する構図は多く残されており、今後「町内会と神社」「町内会と宗教団体」の問題は大いに告発されるべきと石田氏。

札幌高裁は原審で空知太神社の解決方法として「祠(ほこら)、鳥居、神社名、地神宮の収去」を提起しました。これに対し砂川市は「祠、神社名、地神宮」は応ずるが「鳥居」は困難(なぜかは不明)との態度を示したそうですが、それならば差し戻し審で富平のように「地縁団体つくらせ無償譲渡」とは単純にならないと推察します。この点では「地縁団体つくらせ無償譲渡」方式が蔓延するのではないか?との危惧が提起される一方で、石田氏は「富平には元々神社であったり返還の約束があったなど歴史的経過があった。各地の事例で単純にあてはめることはできないだろう」と推測されています。

町内会と神社の関わりでは当会も以前から関心を持って調べてきた経過もあり、この日の質疑応答のなかでも「町内会が神社との関わりを強め、会員への『抑圧』を強めれば強めるほど町内会が空洞化し、本来必要なコミュニティー機能が失われるのではないか」「すでに旭川市中心部では『神社委員のなり手が居ない』『町内会自体が解散した』などの事例は多いと市民委員会幹部から聞いている」などの声もありました。

宗教団体は個別の意義をもち自立的に活動しています。そのために必要な諸活動は各宗教団体独自に行っています。山田が知るキリスト教会も仏教のお寺も天理教もみなそうです。これを機に町内会は神社の下働きのような仕事から手をひき、本来強めるべき地域の支えあい、助け合い、活性化に力を注ぐときではないでしょうか。神社の宗教活動は信者である氏子団体が行えばよいことであり、一般論としてそのような力が失われた宗教団体はそのレベルで存続するしかないのではありませんか(私見です。例会の結論ではありません)。

市民的自由の危機と宗教―改憲・靖国神社・政教分離 市民的自由の危機と宗教―改憲・靖国神社・政教分離

著者:菱木 政晴
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