自衛隊

2009年7月21日 (火)

2009年7月21日、陸自第2師団長が交代

昨年(2008年)8月1日付で就任された佐藤修一前師団長が退職され、新たに21日より前陸将補・陸上幕僚監部装備部長だった渡部悦和氏(54)が陸将に昇進の後、第2師団長に就任された。いづれも7月14日付閣議了承。7月16日付『朝雲』より。

Photo ■渡部・新師団長

0002 ■『朝雲』より

渡部氏のプロフィールですが、なかなか興味深いので若干ご紹介したいと思います。そもそもwikipediaにページがある、というのも興味をひきます。

http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E6%B8%A1%E9%83%A8%E6%82%A6%E5%92%8C&oldid=26954628

1978年(昭和53年)3月:一般幹部候補生(U)として入隊
1992年(平成4年)7月:2等陸佐に昇任
1997年(平成9年)1月:1等陸佐に昇任
2000年(平成12年)8月:第28普通科連隊長
2002年(平成14年)3月:陸上幕僚監部人事部補任課長
イラク人道復興支援における佐藤正久先遣隊長らの人選を行った。
2003年(平成15年)7月:陸将補に昇任、12月:第3師団副師団長
京都府丹波町で発生した鳥インフルエンザ事案に関し出動・指揮。
2005年(平成17年)7月28日:東部方面総監部幕僚副長
2006年(平成18年)8月4日:自衛隊東京地方協力本部長
2007年(平成19年)9月1日:防衛研究所副所長
2008年(平成20年)3月24日:陸上幕僚監部装備部長
2009年(平成21年)7月21日:陸将に昇任、第31代第2師団長に就任

あの「ヒゲの隊長」佐藤正久・現参院議員の人選を行ったこと、何よりも防衛大卒ではなく東京大学工学部卒であること、外務省安保課への出向やドイツ連邦軍指揮幕僚大学への留学経験があるなど興味深いところです。人となりはよく知りませんので、今後どのような手腕を発揮されるか注視したいと思います。

一方でほぼ1年で交代・退職された佐藤修一氏(防大19期)、就任時56歳でしたから未だ57歳。陸将の定年は60歳なのでまだ3年残っておられますが、そういうものなのでしょうか。中央官庁では定年ギリギリまで在職せず事務次官競争に負ければ天下りに降りてゆく、という話を聞きますが、将官の慣例についてはよく知りません。

佐藤修一氏の前任の元第2師団長師岡英行氏(防大19期)はいまなお陸自補給統制本部長として在職中。後任の渡部氏が防大に例えると22期相当とのことですから一気に若返りました。

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2009年7月14日 (火)

博物館学の研究者と見学する北鎮記念館

7月12日(日)、当会青年部が呼びかけて「博物館学の研究者と見学する北鎮記念館」を実施し、北鎮記念館の展示物に関心をもつ人など7名が参加しました。これは予てより付き合いのある静岡県立大学国際関係学部の藤巻光浩准教授が来旭され、北鎮記念館を見学しに行くとの話を受けて呼びかけたもの。当会の若いメンバーと、歴史教育者協議会旭川支部のメンバーらが集りました。

P7120001 ■案内要員に質問する藤巻氏

北鎮記念館リニューアル後も一度見学している藤巻氏は全体を2時間くらいかけてじっくりと見学。他のメンバーも各々見学し、わからないことがあると説明の広報官(自衛官)や平塚清隆館長に質問。

リニューアル前の北鎮記念館と比べ「戦死した軍人の(戦死=美徳かのように書かれた)遺書など、あまりに軍国主義賛美な展示は少なくなっており全体として整理されている」と言いつつ、全体として郷土資料館的な印象が濃かった雑然と寄贈品を並べている旧館と比べ、言葉を精査し展示をすっきりとしつつも旧第七師団の存在をクローズアップさせようという狙いが鮮明な新館展示に残念そうな藤巻氏。

「博物館学の視点からすれば、展示スペースの冒頭に何を持ってくるかはコンセプトを決める」という藤巻氏。旧館は「国見の図」が掲げられていた同所に、いまは北海道開拓(侵略)の歴史案内ボードがあることに「どういう狙いがあるかわからない」と藤巻氏。山田が「むしろ狙いなど無く、単に時系列にしただけなのでは?」と述べると「そうかもしれない…」と。

また新展示として下記の写真が展示されていました。

P7120081 ■写真

P7120082_2  ■説明文

このように真偽が明らかでない資料を「参考資料」と展示冒頭に掲げてしまうあたりは、「そもそも北鎮記念館が博物館でなく自衛隊PR施設であることの証し」だと切り捨てた藤巻氏。山田もその通りだと思います。何の意図があって、何の関わりがあって掲げているのでしょうか?

また今回、新たに設置されたらしき(と山田が主観的に感じた)展示物がいくつかありました。まずは旧師団の全体模型に掲げられた戦前の写真。

P7120074

P7120077

P7120076

上記の他にも数枚ありますが、ご覧のとおり、とりわけ招魂祭にかかわるものが多いことが気にかかりました。旧軍のみならず、自衛隊もが護国神社との関わりを深めている証しでしょうか?

一緒に見学していた女子学生Aさんは「北鎮記念館は2回目?か3回目くらい」と述べつつ、「『日支事変』とか『ノモンハン事件』とか、それぞれの事変・事件で第七師団が何をしたかは書いてあるけれど、その事変・事件がどういうことが起きたのか?どういう性格の事変・事件だったのか?背景には何があったのか?については全くわからない」と述べていました。この疑問には退職高校教員のB氏が「その通り。教科書を前提にしているかといえば、通常ここらで使われている教科書には記載されていない事柄もある。用語だって独特の使いまわしで、教科書との整合性も問われる。子どもは呼称が違えばわからないかもしれない」と感想を言っておられたのが印象的でした。

また上記Aさんは「沖縄戦で亡くなった北海道の兵士は沖縄を除く全国一多いのに、この資料館に展示品が一点しかないことに遺族は納得しているのだろうか?」と疑問を提示していました。山田から「広報陸曹の説明では、ここは旧第七師団の展示コーナーなので、再編成された別の師団等の展示は主目的ではない、ということらしい」と以前受けた説明を紹介すると、納得いかない様子でした。それはその通りで、「旧題七師団のみ」などという説明は詭弁に過ぎず、もし沖縄戦関係の寄贈品が無いのだとしたら寄贈呼びかけをするべきではないかと思います。

さらに藤巻氏は「屯田兵から第七師団創設の間には制度的にも大きな隔たりがあるにもかかわらず、そこが一連の流れとして描かれている。その意味では第七師団創設のあたりの展示は詳細な関連資料がなく、ここに歴史の錬金術があるとも言える」と述べ、錬金術の最たるものが「国見の図」であろう、と指摘しました。過去の一出来事を「国見」という言葉で飾り立て、あくまでも天皇制国家が旭川の礎を築いたのだと宣伝するプロパガンダであると。「国見の図」は昭和17年に書かれており、まさに時代背景的には合致します。

また「アイヌについての記述が少なすぎる」とし、和人の視点からしか描かれていない偏った「屯田兵史観」はアイヌ民族を先住民族とした国会決議とも相容れず、少なくとも第七師団に関わった事柄としても「沖縄戦に参加させられたアイヌ兵士のことなど展示すべき」と述べました。

1階に降りて、警察予備隊~自衛隊のコーナーは明らかにイラク関連の展示比重が増していました。

P7120083 ■イラク派遣装備モデル展示

P7120085 ■イラク派遣装備品

P7120093 ■イラクのお金

当日は北鎮記念館と民間のプラモデル愛好者らによる『北のモデラーズ大作品展』の初日であり、1階ホールでは展示者らがガヤガヤと準備し、展示スペースは多目的学習スペースや図書スペース、上記自衛隊コーナーまで広がっていました。

P7120098 ■旧日本軍の飛行機たち

P7120100 ■米軍の飛行機たち

この主催は「クラブ『ひこうせん』と有志メンバー」となっており、チラシを見れば市内4つの模型関連店舗が地図で紹介されています。期間中は7月18日(土)に「北のモデラーズコンテスト」、26日(日)には「夏休み親子模型教室」(受付終了)などが計画されているようです。

詳細は今後記事にしたいと思いますが、この作品展が紹介された雑誌『メディアあさひかわ』2009年7月号の記事などを読んでも、「なぜ北鎮記念館でこの作品展か」という疑問に答えるような記述はなく、単に北鎮記念館側の「人を呼べるイベントを」との意図と、クラブひこうせん側の「念願の『地元での作品展』を」との願いが合致しただけのこと。結果的にはモデルを餌に子ども達や若い世代(もちろん、昔作ったであろうオジサン世代)を集客し、官民合作の自衛隊募集大作戦を敢行しようという作戦に他ならない、と感じています。

もちろん、藤巻氏も山田も子どもの頃は戦艦や戦闘機、ガンダムやヤマトなどのプラモデルを散々つくった元モデラー。クラブひこうせん側の「自分の作品を見て欲しい」との願いは理解できます。ならばこそ、苦労してでも別に会場を確保して集客すればよいのです。むしろ北鎮記念館などより少なくともサイパルの方が適しています。それを安易に北鎮記念館の提案にのってしまった。残念でなりません。

さらに一言すれば、このような展示会・写真展をしようというときに、有志でコツコツ活動している団体の会場費負担が意外と重い負担になっていることも指摘しておきたいのです。旭川市は継続的に行われる文化活動への支援をすべきです。

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2009年7月 2日 (木)

ミサイルが走る旭川の一般国道

6月27日の夕方、旭川市末広の国道12号線終点付近=旭川新道でミサイル搭載車両を発見したと、メンバーから驚きを隠せない様子で連絡がありました。このメンバーは「住宅密集地を、むき出しのミサイルが走る姿の異様さに思わずカメラを向けた」と話しています。実際のところ、このような移動はしばしば行われているでしょうから国道を注意深く見ていれば年に何回か見かける光景でしょうが、とはいえ「されどミサイル」です。驚くのも無理は無いというものです。

Sn3d0445 ■一部画像処理あり

Sn3d0446 ■さらにズーム

メンバーによれば一週前(6月20日)の同じ時間にも同じミサイル搭載車両を見たそうです。6月20日も27日も土曜日。土曜日はこのメンバーの子どもが通う保育園のお迎えが6時までで、それに間に合うため5時40分すぎには自宅を出るので、20日も27日も間違いなくほぼ同じ時間です。それが何を意味しているか、私たちには知る由もありません。

さてこのミサイル、どこの部隊だろう?と思い写真をよく見れば車両には「1高群302」と部隊名が書いてあります。これは以下の部隊名の略記号です。

第1高射特科団
第1高射特科群
第302高射中隊

第1高射特科団は東千歳駐屯地に団本部が所在している部隊ですが、この第302高射中隊は北千歳駐屯地にいる部隊です。このミサイルは旭川から名寄方面に向かっていました。旭川新道を走っている様子からみて国道12号線を空知方面から走ってきて、新道を経由して40号線に向かったと思われます。40号線といえば同じ第1高射特科団の別の群(第4高射特科群)は名寄に駐屯しています。名寄演習場あたりで合同の団演習でもあったのでしょうか?

ミサイルは地対空誘導弾改良ホークミサイルだと思います。通常3発搭載している姿をよく目にしますが、この日は1両に2発しか積んでいませんでした。実際に火薬を搭載したホンモノをこのような形で輸送するかはわからないので、本物か否かは不明です。ホンモノでもニセモノ(訓練用の模造品)でも、どちらにしても物騒な光景です。目撃したメンバーは「住宅地でいきなりミサイルが現れること自体、異常な風景だと思いませんか?」と憤っていました。それは普通の感情だと思うのですが、みなさんいかがでしょうか? せめて輸送の際はカバーをかけて市民から見えなくすることはできると思います。

このようなミサイル輸送は上でも述べましたが各地で目撃されています。ウェブ上をすこーし探しただけでも次の2つのブログを見つけました。いづれも2009年の目撃情報です。
▼九州
http://blogs.yahoo.co.jp/oyamanotanchan/31845003.html
▼四国
http://spomax.livedoor.biz/archives/51248276.html

旭川でも日常茶飯事に走っている他の自衛隊車両と比べ、やはりミサイル、されどミサイル。目立つし違和感が強いのです。日常生活にいきなり飛び込んでくるとドキッとします。ぜひ改善を図ってほしいものです。

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2009年7月 1日 (水)

2009年旭川駐屯地開放:見たまま聞いたまま

大雨の中、2009年の旭川駐屯地開放に参加して来ました。

朝9時30分、車で入場した頃はまだ雲行きは怪しいものの、それまで降っていた小雨も止んでいました。撮影のためのビデオカメラやカメラバックなどを持つ関係から傘は持たず、ついでにレインコートも忘れてしまいましたが、そのことが後日響くことになります。全体として小雨日和なせいか、参加の市民は例年よりも少なめ。半分か3分の2程度でしょうか。もちろん山菜目当てのご近所さんはこの時点で購入し、すでに退場済み。市価よりお得だということでしょうか。

観閲式が始まると再び雨が降り出し、佐藤師団長が式辞を述べる頃には本降りに。同行のA君が傘をさしてくれたのでビデオカメラは水没を免れましたが、危ういところでした。それでも雨天の中、カメラの出し入れはできず、ビデオだけの撮影となりました。よって今年の映像には日時の記載があります。

師団長式辞と市長・今津衆議の挨拶については前投稿に書きましたので、ここでは省きます。

Sn3d0444 ■「国旗」に敬礼…

以下、今年の特徴を中心に紹介しますが、観閲行進では各部隊の行進は例年と比し大きく変わった様子は感じませんでしたが、戦車部隊の後にヘリコプターの観閲飛行がありましたが、これは例年行っていたでしょうか?あまり記憶に無いのですが「今年初めて」と言うには記憶が曖昧です。

Sn3d0456 ■観閲飛行

観閲行進の後、本来ならば空挺降下が行われるはずでした。過日の記事にあるとおり、当会はじめ4団体は空挺降下の中止を申し入れていましたが、今回の空挺降下は天候不良のため中止になりました。結果的に危険な訓練が行われなかったのはよいのですが、一方で6月10日に行われたという予行演習の際は空挺降下が行われたという視認情報も届いています。

余談ついでに書きますと、2009年6月28日に行われた島松駐屯地の記念行事では空挺降下が行われ、1200メートル上空から降りてきた一人が降下地点を誤り立ち木に降下。行事が一段楽するまで暫くの間救助されない、という事故がありました。

Img_4s ■提供:道平和委Y氏

Img640_0069 ■提供:道平和委Y氏

現地調査中だった北海道平和委員会関係者によれば、降下隊員が無事であることが確認されると、行事終了後までそのまま放置されたようです。誤降下地点はすぐフェンスがあり、その向こうは民有地で年輩の方々がパークゴルフをしていたそうです。

今年は6月21日の名寄駐屯地開放でも空挺降下が計画されたそうですが、当日はどうだったのでしょうか?それにしてもなぜ急に空挺降下流行なのか?と。空挺降下については要請して来てもらうとの事ですので(2師団広報室長談)、島松はわかりませんが、旭川・名寄については第2師団のどなたかの発想なのでしょうか?

続いて特科部隊と音楽隊の共同演奏が行われました。音楽隊は第2音楽隊のみならず、北部方面音楽隊、第11音楽隊も出演。大音楽隊による演奏となりました。しかしながら、その演奏は来賓の座る観覧席の真正面ですから屋根の無い飛行場芝生の上。時折強く雨が降るなか、楽器を雨ざらしにしての演奏です。いくら「さすが」(今津衆議談)と褒められても、楽器は相当傷んだのではないでしょうか。雨脚があまりに強く、遠く私の耳元まで雨でティンパニの音が鳴るような気持ちがしました。

Sn3d0458 ■雨の中の音楽隊

音楽隊の「不幸」に、さらに追い討ちをかけたのは特科部隊の出場場面です。アナウンスでは「世界初、自走りゅう弾砲との共同演奏」と紹介していました。確かにユーチューブなどで紹介している同様演奏では固定された大砲がタイミングにあわせて発射しています。ところが今回、演奏の途中で10数台の自走りゅう弾砲が爆音を響かせてエンジン始動(!)。さらに演奏中、爆音を響かせて入場してきます。

Sn3d0459_2 

Sn3d0461

Sn3d0464

定位置につくまでの間、演奏はまったく聞こえず…(汗)。音楽隊のみなさんは、演奏者としてこれでいいのでしょうか?忸怩たる思いは全く無いというなら、それは演奏者ではなく、やはり戦闘者なのでしょう。目指すはミュージシャンでは無く、木口小平(日清戦争に従軍、戦死したラッパ手)なのでしょうか?

■尋常小学校修身書より
キグチコヘイハ テキノ タマニ
アタリマシタガ、 シンデモ ラッパヲ
クチカラ ハナシマセンデシタ

余談ついでですが、留萌市議・村山ゆかり氏(=FMるもいボランティアパーソナリティー「青島なつき」氏)もその場に来賓として参加していたらしく、自身のブログで音楽隊のその様子を紹介しています。氏もまた今津衆議と同じく、雨中の不安感は「どんな過酷な条件でも計画通りに執行する厳しい姿勢に深い敬意の気持ちとなっていた」と述べ、音楽隊の演奏を「降り続く雨の中始まった音楽隊の演奏に不安の色を隠せませんでしたが」と書きつつ「爆音にかき消されることのない音楽隊の演奏は何かを思い、何かを信じ、何かを追いかけているかのように情熱的な静寂と激しさがピークに達していました。すごい。すごすぎる。今まで見たことも聞いたこともない体験でした。」と賞賛しています。いえいえ、爆音にかき消されていましたから…。冷静に事実に基づいて書きましょうよ。
http://blog.livedoor.jp/aoshima89/archives/51651353.html#comments

訓練展示では例年と同じ設定で模擬戦闘が展開されましたが、99式自走りゅう弾砲は「自家用車の警戒装置が誤作動をしてしまう」との理由から発射せず、またRecsを活用と説明がありましたが、どの場面でどういう風に活用したのかは見ていただけでは全然わかりませんでした。これまで気づかなかっただけかもしれませんが、火炎放射器が2台使用され、「敵部隊」に対して使用されていましたが、あれは異様な雰囲気をかもし出していました。

Sn3d0471

Sn3d0485

模擬戦闘とはいえ、戦闘力は圧倒的な差がありました。仮想「敵部隊」は戦車と装甲車、歩兵だけでしたが、自衛隊サイドは航空戦力にりゅう弾砲、戦車、装甲車、火炎放射器にRecsまで使って、武器の見本市です。圧倒的な武力で対することこそ戦術の基本とはいえ、そういう設定で「完勝」するさまばかり見ていても…と少々変わり映えしない光景に「ごちそうさま」気分でした。

訓練展示終了後、ゾロゾロとパーティー会場へ向かう来賓をのせるバスの車列は空虚な印象しかうけませんでした。ほんの少し先の宴会場なのだから歩けばいいのに、とも。

Sn3d0488

来賓といえば、例年ちゃんと聞いていなかっただけと思いますが、今年来賓参加した政治家に民主党の議員名が印象深かったのは私だけでしょうか。例えば、「イラク戦争反対」のピースウォークに参加していた女性民主党系道議の名前などもあり「市長が参加すりゃ誰も彼もなびくのかー」と残念に思いました。

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2009年6月30日 (火)

2009年旭川駐屯地開放:師団長式辞、市長・今津衆議挨拶

2009年6月14日に豪雨の中開催された旭川駐屯地開放(正式には「第2師団創立59周年、旭川駐屯地開設57周年記念行事」)を見てきました。今号では観閲式での佐藤師団長式辞、西川市長と今津寛衆院議員の挨拶をそれぞれ文字起こししましたので、全文をご紹介します。

3名とも「脅威」「危機」を真正面に据え、それへの即応体制の整備を焦眉の課題として訴えていたことが印象的でした。また西川市長は少なからず災害への備えのため自衛隊の役割ということに触れていましたが(地方自治体の長としては、やはりその点の心配が大きいことは理解できます)、師団長も今津衆議も災害救助には触れず、国防一本やりの挨拶だったことが、【災害救助⇒国防・海外任務へ】との自衛隊の任務の転換点に来ていることを印象付けられました。とりわけ今津衆議は「国内外でのご活躍」を述べ、海外でのさらなる任務貢献を求めました。まさに本人言うとおり次期防衛大綱自民党案の先取りともいえます。

以下の文字起こしは山田の責任で行っており、細部の表現違い等が含まれている可能性を指摘しておきます。また今津衆議の挨拶では聞き取り不能個所が2ヵ所あり、その部分は●●文字で標記しておきます。

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第2師団長式辞

Sn3d0441 ■敬礼する佐藤師団長

本日ここに、多くのご来賓のご臨席を仰ぎ、また多数の皆様のご参加を賜り、第2師団・旭川駐屯地の創立記念行事を盛大に挙行できますことは、全隊員にとって喜びであり、心からお礼を申し上げる次第であります。
改めまして軍都といわれるここ旭川をはじめとする各地の皆様、歴代師団長、駐屯地司令をはじめとする諸先輩のご尽力に、そして、ご家族の皆様の日頃からのご支援に対し、深く感謝と敬意を表するところであります。
さて、今日の自衛隊はいつ何が起こっても不思議ではない時代の中にあります。現実の脅威・危機に対してはただちに行動し、結果を出すことが求められ、まさに今日の脅威に即応し明日に備える自衛隊が求められているといえます。
第2師団も今まで、そして将来的に変わらない「北鎮」という任務と、全国唯一、将来の陸上自衛隊の新しい戦い方を検討する部隊実験を担当する「先進」という2つの任務があります。
ここに改めまして第2師団の全隊員が皆様方の期待に応えるよう、厳正で精強で即応する武装集団であること、より志高く目線は低く、常に地域に密着した自衛隊になることをお誓い申し上げます。
また隊員諸官に対しては、誇り、感動、感謝の心を減ることなく、さらなる精進訓練をつみ重ね、多様な任務を遂行するに足る気構えと実力を涵養することを期待するものであります。
本日はこの雨模様の中、かつお忙しい中、遠路早朝からご臨席を賜りありがとうございます。皆様方に重ねてお礼申し上げると共に今後とも第2師団並びに旭川駐屯地に対し、より一層のご支援、ご協力をお願い申し上げ、式辞とします。
平成21年6月14日
陸将佐藤修一

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旭川市長挨拶

Sn3d0446 ■西川将人市長

本日は陸上自衛隊第2師団創立59周年、並びに旭川駐屯地開設57周年を記念いたしましての式典に、大勢のご来賓がお集まりになり、このように盛大に開催されますことを心からお祝いお喜び申し上げたいと思います。管内の首長またはご来賓を代表し、一言ご挨拶を申し上げさせていただきます。
第2師団の皆様方には日頃より、日本の安全並びに国民の生命の安全の為に、大変なご尽力を頂いていることに感謝を申し上げます。また北海道の北の守り、「北鎮」という役割を担っていただいており、またそのためには日頃から大変厳しい訓練に邁進されている事に敬意を表したいと思っています。
いま国におきましては21年度末をめざして、新しい防衛大綱並びに次期中期防衛力整備計画が、いま準備をして策定中でございます。私どももいろんな機関・団体を通じ、国・機関に対しては、この北方の守りをこれ以上削減して頂きたくない、そういう要望をこれまでも出してきておりますが、引き続きまだ予断を許さない状況が続いております。私どもも、管内そして北海道が一丸となりまして、この北海道地区の陸上自衛隊を含め、兵力または皆さんの人員がこれ以上削減されることがありませんように一生懸命頑張って参りたいと思っております。
また北海道という土地柄は、津軽海峡を隔てて本州と離れて一つの島となっております。万が一の災害時には、皆様方の日頃の訓練、そういった機動力が大変重要になってきます。また地域におきましても、これまで旧第七師団以来から含めて、大変地域と密着して、これまでも街づくり、地域づくりを一緒に行ってきたということもございます。地域に対しての経済的な役割も大変大きなものがございます。
また極東の脅威、国際的な不安定環境は未だ解消されぬ中、皆様第2師団におかれましては、今後も引き続きこの北方の、北海道の守りの要として、この旭川の地に、この道北の地にしっかりと根付いて頂けますように心からお願い申し上げ、大勢のご来賓、大勢の首長を代表いたしまして一言お祝いのご挨拶に代えさせて頂きます。

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今津寛衆院議員挨拶

Sn3d0447 ■今津寛衆院議員

59年と57年のお祝いを心から申し上げたいと思います。雨の降る中、式典が粛々と行われておりますが、「さすが」という言葉しかありません。精鋭の皆様方のお姿に、先ほどから感動を覚えています。今日この会場に来ておられる隊員諸官のご家族も、諸官のことを誇りに思って見ていると思います。
さて私は防衛庁副長官を務めましたが、いま我が党の防衛政策検討小委員会の委員長も務めています。今日わざわざお越し頂きました参院議員佐藤正久先生は事務局長を務めております。次期防衛大綱がどうあるべきか、10年後の日本の防衛がどうあるべきか、ということを真剣に議論させて頂きましたが。、その中で集団的自衛権の解釈の問題、あるいは敵ミサイル基地の●●●●●の問題、あるいは武器輸出3原則の見直しの問題などいくつかの提案をさせていただいておりますが、その中でも一番大きな問題は、我が国の防衛勢力のあり方という原点にかえった問題であります。07大綱、16大綱をはじめ、ずっと我が国の防衛は抑制の中にありますが、北朝鮮の地下核実験あるいは弾道ミサイル発射さらには中国の非常に大きな防衛費の増大など、周辺諸国の状況に比べこのままではいかに自衛隊の諸君が優秀であるといえども、我が国極東の安全を守ることができないというこの考え方にたって、今回は考え方を改めて、骨太の方針あるいは●●●●●をうけ、防衛については適切なる人員、適切なる予算の獲得する、と明記させて頂きました。
まだまだ予断は許しませんが、先ほど西川市長からもお話がありましたが、道民の願いでもあり、それは我が国国民の願いでもあることを確信とし、その事の実現のために邁進させて頂きたいと思っております。
いよいよ我が国をとりまく状況は非常に厳しい状態になると思います。我が国は国際社会の中で名誉ある地位を占めたいと思う、この考え方にたって国内外で皆様方のご活躍に、心からご期待を申し上げるものでございます。
皆様方が私たちの防衛の任についておられる、その事に誇りを感じております。どうかこれからも益々ご精錬されご活躍されますことを心からお祈り申し上げます。
佐藤師団長、富樫司令をはじめ、皆様方のご活躍、心から申し上げお祝いの言葉にかえさせていただきます。おめでとうございました。

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2009年6月20日 (土)

第2師団幹部、温泉つき「スキー訓練」

今朝(2009年6月20日)付の北海道新聞第一社会(31)面に次の記事が掲載されていました。

2009620■2009年6月20日付

陸自、温泉付き「スキー訓練」 旭川・第2師団 幹部限定、公費12万円 (06/20 07:36)

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/172587.html

【旭川】陸上自衛隊第2師団(佐藤修一師団長)が4月、幹部を対象に温泉入浴を伴ったスキー訓練を計3日、旭岳スキー場(上川管内東川町旭岳温泉)で行っていたことが19日、分かった。同師団のスキー訓練は通常、旭川市の師団敷地内や民間施設で行われており、幹部限定の異例の「温泉付き訓練」に、内部からも「実態はレジャーだった」と批判が出ている。

第2師団によると、訓練は佐藤師団長の発案で、「旭岳スキー場付近の地形把握とスキー技術の向上」が目的という。4月14、17、18日の3日に分けて、師団長や副師団長、幕僚長をはじめ、師団司令部の部・課・室長クラス以上の幹部ら計42人が参加した。

訓練の「参加案内」や「行動概要」などによると、3日間とも午前8時に公用車3台で師団を出発。1時間以上かけて旭岳温泉地区に移動し、ロープウエーを使って「姿見の池」駅付近から展望した後、スキー滑降した。

午後2時半から旭岳温泉のホテルで入浴して軽食をとり、午後5時に市内で解散した。ロープウエーの利用料計約12万円は師団の教育訓練費から出し、入浴や昼食代は各自が負担したという。

訓練の「参加案内」には、参加が任意であることや「旭岳(からの)展望のみの参加でも可能」と明記され、スキー訓練以外の目的も認められていた。師団内部の関係者は「遊び半分だから強制参加ではなかった。各自が勝手に滑るなど、実態はとても訓練とは言えない内容だった」と明かした。

第2師団広報室は「遊びと取られかねない訓練だった。(勤務中の温泉入浴など)配慮が足りなかった部分は改善したい」と陳謝。佐藤師団長は「多少なりとも誤解を与えたことについては配慮が足りなかった」とのコメントを出した。

防衛省陸上幕僚監部広報室は「訓練内容について分からないし、コメントする立場にない」としている。

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驚くような記事ですが、佐藤師団長のコメントもあり事実だったのでしょうね。昨年夏に着任した佐藤師団長は北海道歌志内生まれ。さぞやスキーはお手の物なのでしょう。記事中に「訓練は佐藤師団長の発案で」とあるように、得意のスキーを活用して師団幹部内の親睦を深めようとの趣旨だったのでしょうか。

P80200021 ■着任時、「朝雲」記事より

そもそも訓練ならば参加が「任意」というのも不自然です。また、いくら「旭岳スキー場付近の地形把握」が目的の一つとはいえ「旭岳(からの)展望のみの参加でも可能」とは、小学校時代の「見学でも体育出席」ではないのですから、あまりにお粗末です。目的のもう一つに「スキー技術の向上」があるのですから、目的どおりなのであれば「対象幹部全員出席・全員滑降」であるべきです。

やはりこの「訓練」、記事中の「師団内部関係者」が言うように「遊び半分」だったのでしょう。真の目的が「親睦」ならばそれも頷けます。

師団長の権限があれば、このような公然化できない予算執行・部隊運用も可能だということの証ですね。事実を確認して裏を取り、白日の下にさらした北海道新聞旭川報道部の取材力に拍手をおくりたいと思います。同時に防衛省陸幕広報室の「コメントする立場に無い」との無責任極まりない態度は、この間繰り返される防衛省の無責任主義の象徴のようです。

記事では触れられていませんが、この「スキー訓練」が「遊び半分」で本来休暇を利用すべきものであれば、浪費されたのは教育訓練費から支出したロープウェー利用料、約12万円では済みません。

■3日間とも公用車3台を使用

どのタイプの公用車かは記載がありませんでしたが、3日間とも42名全員が参加していたわけではないと思いますので、最小値を試算するために5人乗り普通乗用車タイプの車両を各日とも3台運用したとの想定をします。仮にレンタカーを借りたとすればどれだけの金額になったでしょうか。

最大手ニッポンレンタカーの料金設定で試算してみました。保険付で各日とも12時間レンタル。旭川~旭岳温泉往復が90キロと仮定して(旭岳温泉「湯駒荘」サイトでは片道43キロと明記)、走行分ガソリン代を現在の旭川市内レギュラーガソリン(フルサービス)価格121円で各クラス実燃費計算で計上。この設定でいくらになるでしょうか?

通常クラスのホンダ・アコード2000ccで合計11万2662円でした。最高級のトヨタ・クラウン2500ccで21万429円です。わざわざ高い車よりも、時期が時期ですから4輪駆動車のほうがよいと思いますので、スバル・フォレスター4WD2000ccで計算しました。すると13万7376円、およそ14万円の支出になります。

とはいえ、ロープウェー往復1800円(団体だと1600円)で考えると単純に各日15名程度の参加とは考えにくく、上記を越えるであろうことは予想できますが、まあ最小値として。

■参加幹部の日当分

そもそも有給休暇を取得すれば日当(給与を日割り計算)については考えなくてよいのですが、本来休暇をとるべきところを勤務(訓練)として行かれたのですから、それに対して国はどれだけの手当てを出してしまったのでしょうか?

これは棒給表など見て考えれば試算できるのかもしれませんが、そこまで暇ではないので、大雑把に42名×一人いくら、と試算しました。上記の通り、人数はもっと多いと予想されますが、最小値として42名で計算。一人当たりの金額もどこを平均値とするかは想像もつきませんが、仮に1万5千円としておきます。

だとすれば、42名×1万5千円=63万円です。

■高くついた「スキー訓練」

他にも42名の他に副官や随行の自衛官がどれだけいたことか。北海道護国神社慰霊大祭にもわざわざ自主的に有給休暇を取得して随行する(←と、師団広報は説明している)くらいなのですから、訓練ともなれば当然ずらずらと随行されているのでしょう。その方々の分は42名に入っているのか、いないのかも不明。

ですが最小に見積もっても公費支出12万+77万円(14万円+63万円)=89万円ほどの費用にあたる「スキー訓練」だったようです。

そもそも「旭岳スキー場付近の地形把握」は師団長以下の幹部お歴々が直接行わなくてはならないのでしょうか。佐藤師団長は常々「今日の脅威に即応し、明日に備える」「より志し高く、目線は低く、常に地域に密着した自衛隊に」(師団創立59周年記念行事での式辞より)と心がけられているようですから、旭岳方面に生じるかもしれない脅威(災害?)に備え、師団長自らが視察された、ということかと。

いづれにしても今後は、誤解が生じないような、そして市民生活の平穏を壊さないような活動を心がけていただければ幸いです。ついでに言えば、私どもが期日を切って提出していた要請書への回答も依然としていただいていません。市民との対話も重要だと思いますが。やはり湯の中で「裸の付き合い」でなければ回答いただけませんか?

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2009年6月 8日 (月)

2009年北海道護国神社慰霊大祭:見たまま聞いたまま

2009年の北海道護国神社慰霊大祭(以下、「護国神社祭」)が6月4-6日開催され、例年通り6月5日の「大祭第一日目」には幹部自衛官らが参加して神道儀式が執り行われました。今年も「見たまま聞いたまま」を以下に紹介します。

P6050001 ■幹部を待つ随行自衛官

6月5日朝9時、北海道護国神社に着くと参加者はまだまばらで、丁度各地からのバスが着いている最中でした。相変わらず「○○町」などと標記された市町村所有のバスを仕立て(又は市町村や同社協が借り上げた観光バスを仕立て)、市町村職員または社協職員が随行しての遺族会「バスツアー」。同行したAさん曰く「若い人がもっといると思ったのに、お年寄りばかりで驚いた」と高齢化の著しさを感じました。

神社境内の駐車場には到着する幹部自衛官を待つ随行の自衛官の姿が。第2師団広報室によれば彼らも「休暇をとり私人として参列」していることになっているのですが、本当でしょうか?形式的にはそうかもしれませんが、自らが副官を務める幹部が「行く」となれば、どうあっても行かなければならないのでしょうね。任務のうちか…と。

P6050009 ■歌う黒岩安紀子氏

9時30分から境内に作られた舞台上では今年の特別企画らしい歌手:黒岩安紀子氏による特攻隊慰霊歌「知覧の母」が歌われました。いわゆる、「散った特攻隊員のおかげで今の繁栄がある」論にたった(というかそのままの)歌詞。歌を奉納された、と呼ぶのでしょう。聞けば「芸能人」というのは神社仏閣で歌舞演劇を奉納する人を呼ぶらしいので、まさしく黒岩氏は芸能人、ということになりますね。

P6050015 ■社務所を出る幹部自衛官

幹部自衛官たちは各々社務所に集って、時間になれば社務所前で神職に従い「手水の儀」というお清めの儀式を済ませ、陸海空の幹部自衛官のみ10名が列を成し、ボーイスカウトの先導をうけ会場に行進していきます。

P6050019 ■鳥居をくぐる幹部達

神社境内を行進し、参拝の遺族すら寄せ付けない雰囲気はまさに「異様」といえましょう。私人として参加したのであれば、なぜ幹部自衛官達だけでこのように行列を成し行進せねばならないのでしょうか。

P6050004 P6050005

儀式開会までの参列者が自由に参拝している時間に特別来賓席をのぞくと、このように座席には官職名が明記されています。文字通り官職に対する招待であり、「私人」と言い切るには無理があると思いますが…。

P6050031 ■「宮司祝詞」に拝礼

最前列幹部自衛官の並び順は上とその上の座席写真のとおり。再掲すると、(1)北部方面総監(代理:同幕僚長)、(2)第2師団長、(3)第2師団副師団長兼旭川駐屯地司令、(4)第2師団司令部幕僚長、(5)北部方面総監部海上連絡官、(6)旭川駐屯地業務隊長、の順でした。北部方面総監部航空連絡官は2列目でしたね。また各連隊長・大隊長も2列目。

P6050044 ■道内各地遺族会の方々

参列の遺族会の方々は例年並みでしたでしょうか。

P6050042 ■町村信孝・自民党衆院議員

北海道連合遺族会長の町村信孝氏、ここ何年も現地調査をしている当会ですが本人を確認したのは初めてです。例年並みの参拝者とはいえ、間違いなく数ヶ月のうちに衆院選挙が行われるこの時期の行事です。会長ということもあり、ここは見せ場(票田)なのでしょう。一方で、余程重要な用事のためか地元の今津寛衆院議員は代理出席でした。

P6050058 ■佐藤修一・第2師団長

式次第の「各代表玉串を奉りて拝礼」では連合遺族会長などの後にまず幹部自衛官たち。その後に政治家が続きます。やはり軍人を祀る神社特有なのでしょうか。

*****

今回は時間があまりなく、山田は最後まで見ることができなかったのですが、おおよそ上記の通りです。なお今回の護国神社祭には、当会の他「政教分離を守る北海道集会実行委員会」のみなさん、新日本婦人の会旭川支部平和部のみなさん、靖国神社と北海道護国神社の比較研究をすすめている北大准教授のフィリップ・シートンさん等が境内の雰囲気を壊すことなく現地調査をすすめました。

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2009年6月 4日 (木)

陸上自衛隊第2師団長宛に要望書を提出しました

旭川平和委員会を含む旭川の平和運動に取り組む4団体(下記「要望書」内に全団体名称記載)は2009年6月4日午前、陸上自衛隊旭川駐屯地を訪ね佐藤修一第2師団長宛の「要望書」を提出し3項目の具体化を要請してきました。

Sn3d0396 ■要望書を渡す霜野氏

訪ねたのは道北原水協から霜野洋一事務局長と、旭川平和委員会から由井久志事務局長代行(青年部長)。陸上自衛隊側では第2師団司令部総務課広報室長の木島氏が応対いただき、「趣旨を師団長に伝え、答えられるものは回答する」旨の話がありました。

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●提出先

陸上自衛隊第2師団:師団長 佐藤 修一 様

●要望団体

安保破棄諸要求貫徹旭川実行委員会:事務局長 湯川 界
原水爆禁止道北協議会:事務局長 霜野 洋一
旭川労働組合総連合:議長 守屋 敬義
旭川平和委員会:事務局長代行 由井久志

●要望趣旨・要望事項

拝啓
向夏の候、ますます御健勝のこととお喜び申し上げます。
さてこの度、私ども平和を願い日本国憲法の民主的平和的条項の実践を喜びとする4団体は、6月5日に「大祭一日目」が行われる「北海道護国神社慰霊大祭」(以下、「護国神社祭」と称す)および6月14日「第2師団・旭川駐屯地創立記念行事」(以下、「駐屯地開放」と称す)に関して貴職に関わるいくつかの要望事項をもっております。これら要望事項は市民多数の願いとも、憲法の諸条項とも一致する内容を含んでいると考えており、貴職におかれましては公務遂行のなかでぜひとも留意いただきたいと考えます。以下、具体的に説明を付して要望いたしますのでご検討の上、6月8日までに書面(FAX:0166-22-2136旭労連)にてお返事頂けますようお願いします。
敬具

(1)平成21年度北海道護国神社慰霊大祭への幹部自衛官の参列に関わって

例年、護国神社祭の「大祭一日目」の玉串奉納の行事には制服を着用した陸・海・空各自衛隊幹部自衛官が参列しています。とりわけ第2師団に関わっては師団長・副師団長・師団幕僚長・旭川駐屯地業務隊長・各連隊長大隊長など多数参列されています。師団広報室によれば「休暇をとり私人として参列」しているとのことですが、制服を着用した幹部自衛官が官職・役職者を招待している特別来賓として官職名を明記した特別来賓席に座り、官職氏名を紹介されて玉串を奉納するということは、市民一般から見れば神道行事に自衛隊が公式に参列していると受け取っても仕方ありません。このことは日本国憲法が定める政教分離原則から考えても好ましい事態ではないと考えます。制服着用については関連の訓令があることも承知していますが、私人として参列しているのであれば特別来賓としてではなく、一参拝者として応ずるべきと考えますがいかがでしょうか。

【要望一】現職の幹部自衛官による護国神社祭への参加にあたっては、日本国憲法第20条3項の規定による「私人」「公人」の区別を明白にするため、特別来賓の招待を自ら辞退していただきたい。

(2)2009年度第2師団・旭川駐屯地創立記念行事

今年の駐屯地開放には例年に無い「空挺降下」があると聞いています。空挺降下については歴史的にも賛否両論があり、私たちは自衛隊が掲げてきた「専守防衛」にすら馴染まない侵略型の訓練内容だと考えています。その賛否を脇に置いたとしても、そもそも空挺降下訓練自体が大変危険な訓練であることはご承知のことと思います。この間も、2007年2月と2009年4月の2回、降下訓練中の死亡事故が発生していますし、2008年3月には操縦ミスと思われる域外への誤降下があり負傷者が出ています。
旭川駐屯地内の降下予定エリアである旭川飛行場北側は駐屯地敷地向かいに道営住宅や商業施設がある市民の活動地域であり、事前訓練や当日の誤降下や事故などが危惧されています。
また事前訓練と思われるCH-47J(又はJA)と思われる大型ヘリの飛行が確認されており、「いつもより騒音がひどい」などの苦情が私たち4団体に寄せられています。

【要望二】6月14日駐屯地開放の際の「空挺降下」訓練展示を中止していただきたい。

【要望三】空挺降下関連の情報開示をお願いしたい。即ち、以下の点について説明をお願いしたい。
一、6月9~12日まで夫々の時間帯に事前訓練が行われるとの案内がありますが、うち「空挺降下」訓練を予定している日はあるか否か。
二、あるとすれば何日の何時ごろに予定しているか。
三、今回の「空挺降下」は高度何メートルくらいから何名が降下する予定であるか。
四、上空で落下傘を操縦しての「旋回」等、パフォーマンスを考えているか否か。

以上

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回答があり次第、ご報告したいと思います。

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2009年5月25日 (月)

2009年5月例会:「自衛隊をどう見るか?自衛官をどう見るか?」

旭川平和委員会青年部は5月例会を開催しました。テーマは「『自衛隊』をどう見るか?『自衛官』をどう見るか?」。問題意識は次のようなものです。
ヘリ騒音問題、自衛官からの匿名メール、ガンで命を落とすイラク帰還自衛官、裁判たたかう女性自衛官が任用継続拒否され解雇…などなど、組織としての「自衛隊」、個人としての「自衛官」をめぐる様々考えるべきことが起きています。でもよく考えたら「自衛隊」「自衛官」にどういう印象をもっているか?については、平和委員会のメンバーといえど多種多様。ガチガチにアンチ自衛隊?の人もいるかもしれませんし、一般的には自衛隊からみれば平和委員会は「反自衛隊活動」をお考えでしょう。ですが、一概にそうともいいきれない部分もあります。「自衛隊の組織の動き方には賛成ではないが、自衛官個人の祖国防衛の思いには理解もできる」等など。そこで、ざっくばらんに「自衛隊をどう見るか?自衛官をどう見るか?」について話し合ってみました。もちろんタブーなし。「いまさら聞けない」「いまさら言えない」みたいなことも、どんどん出し合うことにしました。
さて当日は約半数の会員とゲスト2名が参加。冒頭に現在の自衛隊組織のあり方や自衛隊の問題点(と私たちが考えている点)、旭川の自衛隊の動向などを青年部長が簡潔にレポート。これを受けて、メンバーそれぞれが考えていることや聞きたいことをざっくばらんに出し合いました。

以下、列挙してみます。
A子:自衛隊は「別世界」に思う。というのは自衛隊が多いという道内で生まれ育ったが、今までの人生で自衛隊関係の人とは関わってこなかった。
B美:道東地方にある実家から3分くらいで自衛隊のレーダー基地がある。冷戦時代にソ連監視のために作られたみたい。生活圏でいうと近いのだけど。
A子:学校で同級生に自衛隊の子ども、いたけど、親は親、と思うから関係なかった。うちの高校からは自衛隊に入った人いたかなー?
B美:うちはクラスから2人、自衛隊に入ってるよ。でも親しい友達ではなかったから…。
C夫:こっち(北海道)に移住してきたら自衛隊がどこにでもあって、戦闘車両とかフツウに街を走っていて驚いた。それがフツウな感じの市民の受け止めも。東京では練馬とかあるけど、自衛隊は普段(23区などでは)は目に見えない存在だから違和感ある。
D郎:地元(東日本)にいたときは航空自衛隊の基地があったみたいだけど意識したことはなかったです。浪人時代、市ヶ谷の駿台に通っていましたが、そのとき自衛隊のヘリとか飛んでて「あ、いる」って感じで。
B美:知り合いの女子学生に聞いたけど、その大学の女子学生を合コンに誘っている。それがきっかけで付き合っている子もいるみたいで、そういう子は大学を卒業しても札幌とか本州とか行かずに旭川に残っている。それは彼氏が自衛官だから。(そういう話を)少なくとも3人から聞いた。地元(道東のある街)でもそういう話は有名で、役所の女性職員とか病院の看護師とか、街の若い女性がいるあらゆるレベルで合コンが組まれているみたい。
E男:自衛官にとって「嫁さがし」は至上命題みたい。かなり組織的に合コンが組まれているみたいで曹友会主催の「合コン」というかお見合いパーティーも行われている。自衛官の安定勤務対策でもあるのではないかと思うけど、それもやや違和感あるなー。女性が少ない職場だとはいえ、自分で考えるべきこと。逆に女性が少ない職場だから、ということで、女性自衛官が「嫁候補」としか見られないことも、セクハラ横行の背景にあるのではないか?
F太郎:中学時代の友人で3-4人、高校時代の友人で1人、自衛隊に入っている。みな任期制の隊員。たしかに出会いがないので合コンは頻繁にセッティングされているみたい。任期がおわるとみんな辞めている、と聞いた。タテ社会でイジメもあるらしく、そういうのは嫌なのだろう。
B美:地元(道東)にいたとき沖縄から転勤してきた自衛官と沖縄料理屋で知り合いになった。イラク派兵のころに聞いたのだけど、その自衛官含めて仲間の自衛官4人のうち3人は「命令があってもイラクには行かない」と。「もし命令があったらどうするの?」と聞いたら「自衛隊やめるわ」と。
G恵:自衛隊のなかで流行っているカルト宗教があるみたいね。知り合いの自衛隊の奥さんが言ってたけど、E男さん知ってる?
E男:顕正会でないか?幹部自衛官に信者が多いみたいだけど、よく「日本国民に告ぐ」とか「日蓮大聖人に背く日本は必ず亡ぶ」とかって終末カルトを広げている集団。信者勧誘をめぐって警察沙汰も複数起きている。そういうカルト宗教に幹部自衛官が多数入信している、という情報は不安に思うよね。
F太郎:創価学会員の友人がいて、自宅に遊びに行ったら自衛官の学会仲間がいた。その人はイラクにいってきた自衛官だという。「無事に帰ってこれたのは信心しているからだ」と言っていた。
B美:この前、ニュースで高橋はるみ知事とか出てて「自衛隊の体制維持を」と集会していたけど、あれはどういう意味なの?
E男:国(財務省)は道内の自衛隊駐屯地削減を打ち出していて、そうなると人員も削られる。隊員が減れば自治体にとっては交付税の減額に直結するし、商工業者にとってみれば売上を左右する。だから大反対、というわけ。一方で自分などはいつまでも自衛隊頼みの地域経済やってたら、いづれ自衛隊の言うこと何でも聞きますってことになる。戦争する国を断れない。それでいいのかな?と思う。平和でこそ商売が成り立つ、とがんばっている商工業者さんもたくさんいる。

…話はつきませんでした。この日は自分らが知っている自衛隊にかかわる情報を出し合う、ということだけで盛りだくさんでした。というわけで、次回以降も継続してこのテーマを据えていこうと決まりました。さしあたって当面の問題意識は次の通りです。
(1)日本国憲法第9条からみて自衛隊の組織はどうなのか?厳密にみてみる。
(2)自衛隊の中での憲法教育はどのような内容が実施されているのか?いないのか?

ちなみに上で紹介したメンバーのやりとりは、相当省略しています。あまりに個人的すぎて書けないことも多々ありますので。細かいニュアンスはweb担当:山田の受け止め通りに書きましたので、やや違いがあるかもしれません。あまり言葉尻をとらえてお怒りにならないでください。特に現役自衛官のみなさんからのご意見をお待ちしています。

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2009年4月 8日 (水)

自衛隊ヘリコプター、連続して夜間訓練で苦情来る

4月6日~7日の両日、陸上自衛隊第2師団第2飛行隊のヘリコプターと思われるヘリ2機が夕方6時過ぎから8時過ぎまで2夜連続の夜間飛行訓練を行いました。春になって飛行訓練が頻発してきたと過日書いたばかりでしたが、平穏な夜を打ち破る上空の爆音に、複数の市民から当会に「苦情」というか「情報提供」の声が寄せられました。

確認しているのは両日とも2機(一部に3機?との声もあったが、明確に確認したのは2機)のヘリコプター(OH-6か?)が陸上自衛隊旭川駐屯地から旭川市末広と東鷹栖あたりまでのエリア上空を周回飛行していたこと。赤い点滅灯は昼間の飛行時より低く見えたものの、それは確かかどうかは不明。

末広在住のある男性は「自宅上空を10分間隔で飛んでくる。真上を通るらしく定期的な爆音は耳障り」と話しています。

大町在住の男性は「6日夜7時30分に2台(2機)飛んでいる。TVの音も聞こえないくらい」とわざわざ連絡をいただきました。

実はブログの記事を書いている今も市内上空を飛んでおり、定期的に飛行音がやってきます。居住者にとってみれば昼間も飛んで、夜も…となれば強度のストレスとなることは間違いありません。

**********

これにたいし、特定の意図を持っていると思われる人から「抗議」とも「中傷」とも、または単なる「鬱憤晴らし」とも思える匿名メールが届いています。その内容は「自衛隊のヘリだけとりあげて騒音を言うのは単なる反自衛隊。千歳空港や旭川空港周辺の住民は?騒音を言っているのは極少数ではないか」との意見。他には一部野党に対する誹謗中傷を並べ立て、いかにも私たちがそれら一部野党そのものであるかのような攻撃をなさっています。勘違いも甚だしい。私たちはあくまで一致点で共同している平和活動グループなのに。

基本的にまともな論争でない限り個別回答はしませんが(以前から申しあげていますが、立場は異なっても建設的対論ならばコメントを開示しますし、個別メールへの返答もしています)、多くの市民にとっても有用な情報になると思われるのでここで一言したいと思います。

新千歳空港の騒音問題にかかわる地元住民や自治体の困惑の声と道議会とのやりとりはメディアでも相当報道されていますからここでは省きますが、旭川空港の場合、使用航空機のジェット化にあたっては騒音被害が懸念され、地元住民の声を反映して昭和55年度以降、継続して「航空機騒音測定業務」が実施されています。これは空港設置にあたり騒音被害をうける東神楽町との協定によるものです。ですが、自衛隊ヘリコプターに関しては騒音測定調査が行われているとの情報は確認できていません。直接、第2飛行隊に苦情を述べても「法律で訓練できることになっていますから」の一点張り。設置主体が自衛隊だと闇のベールに包まれてしまいます。

その「闇のベール」は訓練の実情にも反映しています。以前にもご紹介しましたが、総務省旭川行政評価分室の事情聴取結果によれば、自衛隊は飛行訓練に対する自主ルールを持っているとか。そのルールから今回の夜間飛行訓練をチェックすれば、「自主ルール」というのがいかに無意味であるかということがわかります。即ち、(1)飛行訓練は午前8時~午後5時までを原則とし、夜間訓練は週一回程度午後8時まで行うとのこと。すでに7日夜で2夜連続であり、原則を逸脱しています。(2)飛行訓練は郊外の山間部で行っており、住宅地上空は行き帰りに通過するとのこと。ですが前回も書きましたが実際は住宅地の真上を旋回飛行しています。騒音ばかりか、住民は墜落の不安にも覆われているのです。

では、このような「不安」は「極少数」の声なのでしょうか。私たちのもとに寄せられるメールでの市民世論はもちろん数名の方々で「極少数」と思えるかもしれませんが、実際は声なき声がたくさん存在します。例えば旭川市ウェブサイトから次の市民の声を紹介します。

■平成19年旭川市民アンケート調査報告書より:「自衛隊の基地も街の中心に近くヘリコプターが飛び回り騒音がひどいですね。それに敵の標的にされて危険です。自衛隊の方々には申し訳ないのですが、基地を千歳などに統合していただき、跡地は公園にしてください」(神居地域・男性・40代)

■平成19年6月20日まちづくり対話集会での西川市長挨拶:「地域のみなさんから『市長への手紙』などでご意見を頂いておりますが、春光地区から頂いたご意見では、例えば自衛隊のヘリコプターが飛行しているがもう少し周囲に配慮願えないでしょうかというようなご意見を頂いていたり…(後略)」

前者の「千歳に統合」というのは私たちの意見ではありませんが、もし自衛隊がどうしても訓練が必要だというならば離島とか真に山間部の奥深くなどにヘリポートを建設して訓練するのも一案かと思います。また後者の市長挨拶ですが、第2師団創立記念行事の来賓挨拶で自衛隊を天まで持ち上げる挨拶をして、とても「反自衛隊」とは思えない西川市長がわざわざ春光地区での対話集会でそのような例をあげるということは、背景に相当の苦情があると推察せざるを得ません。

私たちは35万都市上空での危険な飛行訓練を恒常的に行われ、市民生活の平穏を崩されることに反対です。ですがその思いを脇に置いたとしても、まずは自衛隊には自ら原則としたルールは守ってほしいですし、そもそもどういう訓練をするかということは地元自治体および住民と話し合って大枠を決めていってほしいと思っています。そういった歯止めが無ければ、際限なく訓練が拡大していってしまいます。

そのような地域住民の切なる願いを「反自衛隊」とレッテル貼ることは、まるで自衛隊情報保全隊がフツウの市民運動を「反自衛隊活動」と規定して違法に情報収集・蓄積をしていたことと似ているように思えてなりません。

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2009年3月26日 (木)

春になりヘリ訓練騒音がうるさくなってきました

冬の間、時折飛行音が聞こえつつも頻繁ではなかった(ように思う)自衛隊のヘリ飛行訓練。春になって動き出すのは動物や木の芽だけではなかったようです。第2飛行隊らしきヘリの飛行訓練が活発化し始めています。

今日(2009年3月26日)の午前中は特に気になりました。というのも旭川市末広および東鷹栖上空を旋回飛行し、確認しただけで午前10時から午前11時までの60分間に旭川市末広の某氏宅上空(まさに真上)を9回通過したとのこと。6-7分に1回という割合で、某氏がつけていたテレビの音も頻繁に聞き取りづらくなったそうです。

そもそも自衛隊は公式回答として「訓練は、現在も郊外の山間部で行っており、市街地上空は訓練地への行き帰りに通過するだけ」(平成16年2月に総務省旭川行政評価分室が陸上自衛隊第2師団に行った事情聴取報告書より)と説明していますが、上記訓練の様相はこの説明とも合致しません。それとも自衛隊は旭川市末広が市街地ではないとお考えでしょうか?

さらに一言すれば、某氏は「今日の飛行コースは私の家の真上であったばかりでなく、小学校の真上でもありました。春季休業中だからよいと思ってしつこく飛んだのでしょうか」と憤りを隠せません。

どうしても訓練が必要、というなら少なくとも自分達が説明している内容を厳守し、騒音被害が生じないよう真に郊外の山間部で訓練すべきではないでしょうか。事前によく調査し、学校や畜産・牧畜・酪農など農家のない山林上空をおすすめしたい。ぜひご検討いただけたらと思います。

これから春本番、夏へと季節が移り変わる際、市民生活に悪影響を与える自衛隊ヘリによる騒音被害が生じるのではないかと危惧しています。とくに朝晩の街の静寂を破る早朝(午前8時より前)・夜間(午後9時以降)飛行訓練や、自衛隊が訓練時間の基本としている午前8時から午後5時の間でも上記のように短時間で繰り返し上空を飛行するような飛行訓練等、市民の目からみて「ちょっと酷い」と思える状況があれば、まず日時・飛行機数・通過回数などをメモし、可能なら陸上自衛隊旭川駐屯地(電話0166-51-6111)と旭川市役所(電話0166-26-1111)まで苦情を述べ、そして必ず私どもへメール(peace_asahikawa@yahoo.co.jp)でお知らせください。実情を明らかにし、市民の声を集積して行政に反映させていきましょう。

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2009年3月25日 (水)

2009年の全道基地問題交流集会は旭川で開催

これまで32回、平和委員会や安保破棄実行委員会等々の北海道内平和諸団体が開催してきた「全道基地問題交流集会」。全国的にもこれだけ長期にわたり継続されているこの種の集会は珍しく、貴重な平和運動の一つではないでしょうか。

今年2009年秋に開かれる第33回集会が、わが旭川で開催することが先日決定されました。旭川集会を準備するにあたり、現地の私たち平和諸団体(平和委員会、安保破棄実委、原水協、旭労連)は2回の準備会を重ね、去る3月20日に現地実行委員会発会式を開催しました。

Sn3d0233 ■発会式の様子

発会式には30数名の団体代表や個人とともに、わが平和委員会メンバーも複数駆けつけました。というのも記念学習会の講師は北海道平和委員会の石田明義理事長。

Sn3d0234 ■石田明義理事長

石田理事長は「道内自衛隊の基地問題の現状」と題して約80分間講演し、特に対米従属の強化やイラクやアフガニスタンを念頭に置いたとおもわれる海外型装備導入や訓練の姿などを詳細に報告されました。

石田講演の途中で、講演の一環として「東千歳・市街地戦闘訓練場」の視察報告を当会青年部の由井が行いました。

P1290012 ■市街地戦闘訓練場の「マンション」

この視察は今年1月29日に陸上自衛隊東千歳演習場の同施設を紙智子参院議員が視察する、ということで同行させていただいたものです。この様子については近く当ブログにてご紹介したいと思います。

Sn3d0235■提案する湯川氏

さて発会式は石田講演終了後、安保破棄諸要求貫徹旭川実行委員会(安保破棄旭川)の湯川事務局長が司会進行をし、交流集会の日程や諸準備の確認、推進する役員体制の確認を行い、現地実行委員会代表に守屋敬義氏(旭川労働組合総連合議長)を選出。事務局に4団体から4名を選び、閉会しました。

今後、秋の当日まで実行委員会を重ねながら準備を進めることになりましょう。当日は市民に向けた講演会も設定され、著名な講師を招聘することになります。それら詳細は今後当ブログでご紹介してまいります。

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2009年3月 9日 (月)

女性自衛官の人権裁判を支援する道北集会を開催

2月15日、かねて告知していましたが「女性自衛官の人権裁判を支援する道北集会」としまして、裁判の報告集会と、関連企画として映画『アメリカばんざい』上映会(午後・夜間の2回上映)を行いました。以下、簡潔にご報告します。

Sn3d0105 ■会場ロビーの物販

当日は映画上映と報告集会の両方の参加となると長時間になりますので、休憩してもらったり、気分を切り替えていただくためにも実行委員団体による物品販売の出店をお願いしまして、映画パンフレットや関連書籍として『イラク・米軍脱走兵、真実の告発』(合同出版、1600円+税)や『自衛隊員が死んでいく』(花伝社、1500円+税)などをご紹介しました。

イラク―米軍脱走兵、真実の告発 イラク―米軍脱走兵、真実の告発

著者:ローレンス ヒル,ジョシュア キー
販売元:合同出版
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 自衛隊員が死んでいく “自殺事故”多発地帯からの報告 自衛隊員が死んでいく “自殺事故”多発地帯からの報告
販売元:セブンアンドワイ
セブンアンドワイで詳細を確認する

物品販売コーナーではホームレスの人々を支援する団体によるコーヒー販売も行われ、会場ロビーはコーヒーの豊かな香りに包まれての上映会となり、スタッフからも好評でした。

映画『アメリカばんざい』の上映会には多くの市民が駆けつけてくれました。

Sn3d0108 ■満員御礼

会場の「サン・アザレア3階ホール」は席数約150席。2回上映ですから最大300席。これに対して事前のチケット販売で約270枚が売れてしまい、当日も会場の様子を見ながら当日券を販売。最終的には約290枚と、会場キャパギリギリの販売数となりました。短期間の取り組み、しかもメディア掲載が一部に限られたにも関わらず多くの市民に駆けつけていただきありがたい次第です。

1回目の上映後に行った「女性自衛官の人権裁判を支援する道北集会」には、帰ってしまった人も随分いましたが「集会だけ参加したい」と来てくださった女性グループもあり、最終的には70名余の方々が報告に耳を傾けていただきました。

Sn3d0109 ■報告集会の様子

裁判の現状とともに映画『アメリカばんざい』の取材経験を報告してくださったのは影山あさ子さん。影山さんは女性自衛官の人権裁判を支援する会共同代表の一人でもあり、映画のプロデューサー兼インタビュアーでもあります。

この報告集会後に新聞報道されましたが、原告である女性自衛官に対して航空自衛隊は任用継続を拒否してきました。空自の内規で定める拒否事由に何ら抵触せず、むしろ救命活動で表彰された原告を任用継続拒否する理由はありません。もし航空自衛隊が理由をつけるとすれば、「国を相手に裁判を起こした」ことのみ。しかし原告は不法行為を受け、その責任を問うているのです。防衛省でさえ、女性自衛官の訴えを認め加害者の3等空曹と元上司などを懲戒処分にしました。

200902283 ■道新2月28日付

原告の女性自衛官は憲法に基づく正当な権利行使をしているのであり、それは任用継続拒否する事由にあたりません。そのあたりの具体的な報告も集会中なされました。

集会および夜の上映も終わると、物品販売コーナーにはたくさんの参加者が足をとめ、また女性自衛官支援の署名コーナーでは50名分の署名が集り、署名用紙を持ち帰る姿も多く見られました。

Sn3d0116 ■大盛況の物販

寄せられた感想文用紙をみれば、遠くは名古屋(!)から駆けつけてくださった(とはいえ、他に用事があったのだと思いますが…)方もおられ、また参加者の話によれば現職の自衛官が参加していた(子どもの同級生の親御さんで顔見知りだった)との報告もありました。何かを感じていただければいいですね、とスタッフの間でも話題になりました。

実行委員会は3月8日に総括および決算の実行委員会を開催し、今後の活動についても話し合いました。今回の活動を一度きりのものとせず、平和運動にかかわるものとして自衛官の人権や、「平和運動と自衛官の一致点」を見出すためにも活動は継続していこうと確認しました。どういう展開を提起していけるかは、今後ブログ上でお知らせすることになろうと思います。

まずはご来場いただいた市民のみなさんに感謝申しあげます。そして、女性自衛官の人権裁判への一層のご支援をお願い申し上げます。次回公判は4月23日(木)午前11時から、札幌地裁8階の5号法廷にて。原告の好きなオレンジ色のものを見につけ傍聴にいらしてください。

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2009年2月12日 (木)

旭川での「紀元二六六九年建国記念の日奉祝の集い」見たまま聞いたまま

2009年2月11日(水)、ロワジールホテル旭川2階で開催された標記集会に参加してきました。以下、簡単に感想を述べます。

この集会に参加するようになったのは昨年2008年からです。昨年は「ヒゲの隊長」として自衛隊ぐるみ選挙で当選した佐藤正久参院議員が講演するということで市中の話題になり、この催しを知った次第です。昨年二百数十名が参加して大きな部屋で「盛大」に開かれたのと比べれば、今年2009年は宣伝もバスの中吊り程度(それも、後で知ったこと)でウェブ上でも告知されていなかったので、そもそも開催されるか否かもわからないまま2月11日を迎えました。

Sn3d0088 ■ロワジールホテル旭川玄関

Sn3d0092 ■頂戴した資料と紅白餅

ロワジールホテルに行ってみると看板が出ていたので会場へ向かいました。すでに式典開始から時間がたっていましたが「どうぞお入りください」と資料や「建国・大福餅」(旭町の村上菓子舗謹製紅白大福餅)まで頂いて会場に入ると、昨年より小さな会場で尚且つ人の座っている席より空席が目立つ状況。

Sn3d0090 ■空席が目立ちます

ざっと数えたら100名程度でしょうか。子どもを連れた家族参加は二組。目立ったのは意外や30代~40代くらいの若いスーツ姿。隣に座っていた男性は胸に青リボンのバッチをつけていました。それでも全体の高齢化は否めません。それは彼の側の集会に限ったことではありませんが。

Sn3d0089 ■挨拶する富樫副師団長

ちょうど祝辞で陸自第2師団の富樫副師団長が挨拶していました。「大好きな日本」とか「日本のために何をしてくれるかでなく、何ができるか」など差し障りのない挨拶をされ、ついで西川市長の挨拶代読。来賓紹介では自衛隊関係者は3名紹介されていました。第2特科連隊長、駐屯地業務隊長、地方協力本部長の3名。会場には他に確認できた制服自衛官は後方に1名。それも式典終了時点で帰っていました。今津寛衆院議員の姿はありませんでした。上川神社宮司も元郷友会会長も不在。昨年と比べると雲泥の差でしたが、これは位置づけの差なのでしょうか?

自衛隊関係者の参加具合でいえば、昨年は師団長を先頭に参加していたせいか上記で紹介したメンバー以外に師団司令部幕僚長や第2後方支援連隊長も参加。師団ぐるみでの参加、のイメージがありました。やはりそれは講師が佐藤正久氏だったからなのでしょうか。

岩崎市議会議長(民主党)が祝電を寄せていましたが、電報のなかで「紀元節」と述べていたのが気になりました。

第二部の記念講演では小川義男なる私立高校長が「誇りある国づくりと教育」と題して講演しましたが、別枠に講演中、記憶に残っている範囲で箇条書き的にメモを下記にご紹介しますがかなり気味の悪い講演であったことを明記したいと思います。

小川氏の教育理念は「力の支配」であると感じました。高校についてはそうも言いませんでしたが小学校では「体罰」は必要であると。実践例まで示し、力を誇示し従わせれば「良い子」になる、といわんがばかりでした。それは外交にも及びます。「外交は相手の機嫌をとっていてもダメ」と力を見せ付ける外交を主張。その柱が自衛隊なのだと。そのために憲法9条を改正せねばならないという主張です。そして日本は長い歴史の天皇君主制の誇りを大切にして未来をつくろうというもの。講演のところどころに散りばめられた差別、蔑視の言葉の数々にはまさに呆れと吐き気を覚えました。小川氏のような人物が日本テレビ系「世界一受けたい授業」によく出ているなどというのは、悪影響を広げるものでしかないと危惧しています。

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「誇りある国づくりと教育」

講師:小川義男(私立狭山ヶ丘高校長)

紀元節と言って何が悪いか。占領したアメリカも紀元節には文句つけない。日本ほど2千年も3千年も歴史ある国は無い。アメリカなんて建国は少し前。日本の歴史に誇りをもてるような教育をしなくてはならない。源氏物語、紫式部。あの時代にこんな素晴らしい小説書いた女性が他国にいたか。三内丸山遺跡もすばらしい。ヒスイが発掘されたそうだが、ヒスイが採取できたのは富山県。交易がさかんだった証明だ。私もあちらのほうに別荘があるので川沿いを歩くときはヒスイがないか?と歩くが見つけられない(笑)。以前、なんでも鑑定団で拾ったヒスイを持ってきた人に、1千万円だと鑑定されていた。
戦前、教育勅語火事で燃やしてしまった人何人かいた。その人どうしたかわかりますか?文字通り腹切ったのです(ええっ?、と驚く声)。介錯もなしに。きっと最後は頚動脈を切ったのでしょう。それくらい命をかけていた。いまの校長、たるんでいるが捨てたものではないのは卒業式は何があってもちゃんと出る。

ホームレス100人いる、とマスコミは大騒ぎ。1億2千万人の国だ、ホームレスくらいいる。カナダの視察旅行で1町に1-2名のホームレス。スーパーから盗んできたカートにビン・缶集めて売る。あしなが育英会。自分は自力で学校出た。いまも学位取得のため大学に通っている。親がいないから大学にいく費用を、だなどと甘えるな。自分で稼げばいい。靴磨きでも。総合学習の時間。まったくのムダ。時間半減となった。やれというから、学校みんなで池袋で靴磨きしようかと。1足500円。所によっては600円。20足で1万になる。私なら倍はできる。

よく日教組が悪いというが先生らはそうでもない。共産党の先生だってそうだ。うちの学校で社会福祉の副読本をつくるために一日車イス体験を自分がした。職員室にあがれない、ということでその共産党の先生らに頼んで生徒を呼んで揚げてもらうことにした。「途中で投げたらだめだよ」と言うと笑っていた。危ないな、と思ったがちゃんと指示して上まであげてくれた。真面目なんだ。問題は背後から思想を植えつけるのが問題。日教組などロシア(ソ連のことか)の社会主義を見習えといまの教育を全部否定した。

体罰。昔も世界に先駆けて禁止されていた。「叩き、縛り」がだめ。いまは懲戒はいいが全部ダメ。では何が体罰か。有形力の行使は全部体罰という愚かさ。小学校長時代、共産党の美人教員が小5生徒に殴られ校長室へ。その教師は体罰反対と手を出さないのわかっているからサンドバックみたいに。校長として四段とびで4階まで駆け上がり「○○というのは誰だ」と叫んだ。当の生徒のつかんで、駆け下りて校長室へ転がし、尻を四度五度蹴って「起立、気をつけ、休め、気をつけ、休め」と繰り返す。陸軍調の「休め」。で、わかったな、で「はい」と。いい子になった。五度蹴っただけ。体罰は(と、いくつか要件をあげ)生徒と教師の相互の関係のなかで行われる有形力の行使は体罰ではない。(というが、先の生徒の例は自ら挙げた要件の半分も当てはまらない)。

うちの学校、モナリザの絵を掲げてあった。ルーブル美術館に修学旅行で行き「これうちにある」と生徒。こんど東郷平八郎の絵を掲げる。それだけではいろいろウルサイから「(無敵艦隊打ち破った提督)」の絵も。

北方領土、竹島、対馬、尖閣諸島。毅然とせねばならない。小泉首相時代、不審船を撃沈し横浜に展示している。あそこに修学旅行で行ったほうがよい。あれは小泉よかった。後期高齢者医療制度、あれはダメ。四国で海自艦が国籍不明の潜水艦発見した。潜望鏡も見つけたという。しかし翌朝になったら「鯨でした」だと。潜水艦が政治的変化を起こし鯨になった。これじゃあダメ。領海内に不明潜水艦いたら浮上命令出し、聞かなかったら爆雷おとす。これが常識。試しに共産党の(学校の)先生ら潜水艦に乗ってもらって中国行って、浮上命令出ても「友好国だから」と聞かなければいい。爆雷落とされてオシマイ。潜水艦にはできるだけたくさん乗せたいな(笑) 北朝鮮。あれも小泉、安倍よかった。でも小泉首相が長期もったのは靖国神社参拝したから。羽織袴着て何度も通った。あれに中国が口を挟むのはおかしい。憲法9条あるからダメ。毅然とできない。北方領土は沖縄本島の4倍。これちゃんとしないうちに、本州までとられちゃう。憲法前文のようなおかしなこといっている。

日本は改正大変な憲法。9条の1項は仕方ない。苦渋の決断でそのままにして、2項の「保持しない」と「保持する」と2文字。「交戦権はこれを行使しない」を「行使す」と1文字。3文字かえればいい。これなら小沢さんもできるのでは。

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▼参考に小川氏の著作をいくつか挙げてみました。「子ども家畜論」とか!タイトルからして「名は体をあらわす」。講演を聞いて思いましたが「気品のある」講演を次は聞かせてください。

名物校長の教育論―「教育の再生」がなければ、日本はつぶれる 名物校長の教育論―「教育の再生」がなければ、日本はつぶれる

著者:小川 義男
販売元:明成社
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子ども家畜論 子ども家畜論

著者:小川 義男
販売元:祥伝社
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気品のある生き方 (中経の文庫) 気品のある生き方 (中経の文庫)

著者:小川 義男
販売元:中経出版
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2009年1月26日 (月)

2009年の2・11平和集会をご案内します

2月11日は「建国記念の日」ですが、それは昔「紀元節」という天皇制国家のイベントと同じ日です。天照大神が日本を作った日、らしいですが歴史上なんら根拠ない設定。ですがこれを復活させようと靖国派の人たちが自衛隊幹部を大挙して来賓に呼んで旭川の某ホテルで集会しています。

これに対して宗教者の人たちが「信教の自由を守ろう」「神道の勝手な論理を国の祝日にもちこむな」とコツコツと地道に集会を開いています。それがこの集会。旭川周辺のみなさんにご案内します。

2・11平和集会inあさひかわ
「いのちを国家に渡すな~信教の自由を守る日に~」

講師:松坂克世さん(日本バプテスト連盟旭川東光キリスト教会牧師)
日時:2009年2月11日(水)午後6時30分
場所:日本キリスト教団旭川六条教会(旭川市6条通10丁目)
主催:旭川2・11平和集会実行委員会
※託児(こどもプログラム)あり。

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2009年1月23日 (金)

ソマリア沖「海賊」対策として海上自衛隊護衛艦を派兵することに反対します

旭川平和委員会青年部では、北海道平和委員会青年協議会と連名で下記の声明を発表し、首相官邸・内閣官房・防衛省・外務省および報道各社に送付しました。以下、ご紹介します。

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ソマリア沖「海賊」対策―派兵最優先の政府・与党案に強い懸念を表明し転換を求めます

              2009年1月23日
              北海道平和委員会青年協議会
              旭川平和委員会青年部

政府・与党はアフリカ・ソマリア沖で発生している「海賊」対策に自衛隊法に基づく海上自衛隊の「海上警備行動」を発令しようと検討をすすめており、近く防衛省は海上自衛隊に準備指示を出すと報道(1月21日付各紙)されています。

ソマリアは長く内戦・無政府状態が続いており、経済の混乱から「海賊」行為を行う漁民等が出ているそうです。何を置いても「海賊」は犯罪であり、許されるものではありません。この対応のため国際海事機関が総会決議も採択し対策をすすめています。もとより犯罪への対応は犯罪者を逮捕し裁判にかけるべきで警察権限による対応が第一義的に求められます。

しかしながら、政府・与党の検討案は「自衛隊海外派兵ありき」の姿勢で、海上保安官は一名しか乗せず、武器使用も拡大させる考えです。これは自衛隊の任務から、大きくかけはなれています。

日本国憲法第9条をもつ国として、自衛隊派兵より前に最優先で取り組むべき課題は山積しています。例えばイエメンなど周辺国が連携して取り組んでいる行動に技術・資金援助を強めるべきです。現在の政府・与党がすすめる「対策」は、むしろ派兵の前例作りに他なりません。さらに言えば、政府・与党が検討しているという「派兵新法」など憲法違反の大問題です。また、無政府状態の国だから派兵してもよい、という論理は無制限の派兵容認への第一歩です。

そもそも「日本の船を守るため」「日本人、日本の貨物を守るため」に派兵するという理屈は、旧帝国日本がアジア・太平洋戦争に突き進んだ当初の派兵論理と酷似していると思えてなりません。私たち青年は、このソマリア沖派兵の理屈がまかり通れば日本が再び各国へ派兵する国になってしまう懸念を強く抱いています。

また派兵される海上自衛官は、自衛隊法を大きく飛び越えた交戦規則を与えられ強いストレスにさらされます。しかも現在の海上自衛隊は、定員の7割しか配備されておらず、女性自衛官も海上勤務に回す計画もあります。「祖国を守るため」に入ったはずの自衛隊で、アフリカ沖で他国船舶を攻撃することになろうとは予想もしなかったはずです。既にオマーン沖ではインド海軍艦艇による明らかな誤射事件も生じており死者も出ています。任務にあたる海上自衛官が同様の「加害」を犯す可能性もあります。

そもそも「海賊」対策は軍事一辺倒の対応では解決しないことは、この間のソマリア沖での各国の取り組みから明白です。軍艦を派遣している各国軍は目に見える成果をあげられていません。むしろ力の抑圧は反発を招くだけであり、国連やアフリカ連合が取り組んでいる混乱終結への取り組みによりソマリア国内経済の安定化を図ることこそが最優先課題ではないでしょうか。

以上の点により、自衛隊海外派兵に反対して声明とします。

以上

ソマリア、心の傷あと (母と子でみる) ソマリア、心の傷あと (母と子でみる)

著者:谷本 美加
販売元:草の根出版会
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2009年1月15日 (木)

女性自衛官の人権裁判を支援する道北集会(兼映画「アメリカばんざい」旭川上映会)を2月15日に開催

かねてより当ブログでご紹介してきた「女性自衛官の人権裁判」を支援するために「女性自衛官の人権裁判を支援する道北集会」を2月15日に開催することになりました。私たち旭川平和委員会青年部も呼びかけの一翼を担います。

裁判は2008年12月に10回目の口頭弁論が開かれ、次回は2月19日。最近は新聞でもあまり報じられませんが原告の女性自衛官にとって時間は止まったままでしょう。公正な審議により真実が明らかになることが必要です。裁判官は保身の気持ちから「臭いものに蓋」をしないよう、法と正義に忠実に審理を尽くすよう願うばかりです。

この間、旭川はじめ札幌以外の地域では本裁判について詳しく知る機会を得られていませんでした。そこで当会青年部長も呼びかけ人となり、「女性自衛官の人権裁判を支援する道北集会」を開催することにしました。当日は集会に前後して、アメリカの若い兵士達の心中に迫り、イラク派兵させられた兵士や家族に取材を重ね、志願制のアメリカ軍は実は「貧困徴兵制」ともいうべきトリックがあると告発している映画「アメリカばんざい」を上映します。

Photo ■映画のチラシ

いま日本でも地方の高校生などは特に「地元で就職がなく、東京など都会に出て行っても暮らせるか不安。もう自衛隊しかない」という擬似「貧困徴兵制」がまかり通っています。その一方で自衛隊内は防衛秘密の暗闇に包まれ、いじめや鉄拳制裁など非民主主義的な暴力支配が横行しているとの報告が多数あります。もちろん真面目に働いている自衛官がいる一方で、確かに暴力等の懲戒事例が後を絶たないのも事実です。問題はそういう歪みを作り出す「自衛隊」というシステムの方にあるのではないでしょうか。その被害者の一人が原告である女性自衛官だと思うのです。

以下、開催要項をご案内します。

■日程:2月15日(日)

■会場:サン・アザレア3階ホール(旭川市6条通4丁目、ときわ市民ホール隣)

■内容:以下の通り

●午後1時30分~3時30分:映画「アメリカばんざい」第1回目上映(有料)

**30分休憩(物品販売等あります)**

●午後4時~5時30分:支援集会(無料)

**30分休憩(物品販売等あります)**

●午後6時~8時:映画「アメリカばんざい」第2回目上映(有料)

■支援集会報告者:影山あさ子さん

・女性自衛官の人権裁判を支援する会共同代表

・映画「アメリカばんざい」インタビューアー

■前売券取扱い:映画「アメリカばんざい」の視聴には鑑賞券が必要です。前売り鑑賞券は以下の各所で取り扱っています。なお鑑賞券収入は映画上映経費に充てられ、剰余金は裁判支援に寄付されます。

・富貴堂各店(MEGA、南六条通、豊岡、末広)

・こども富貴堂

・実行委員団体

■主催:女性自衛官の人権裁判を支援する道北集会実行委員会(市内・近郊の複数の9条の会など10団体で構成)

・実行委員会へのお問い合わせは旭川平和委員会青年部までお願いします。メール peace_asahikawa@yahoo.co.jp に連絡頂ければ対応します。

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2008年12月17日 (水)

2008年11月例会:憲法9条と25条-貧困世帯を「襲う」自衛隊勧誘

12月例会と報告は前後しましたが11月下旬のある日、旭川平和委員会青年部は11月例会を開催しました。

テーマは「憲法第9条と25条」。テキストに発行されたばかりの9条の会憲法セミナーブックレット「人間らしく生きる-憲法第9条と25条」(暉峻淑子さん、湯浅誠さん、大江健三郎さん)を活用しました。同ブックレットの湯浅さんの部分の読み合わせをし、感想交流。

0002 ■頒価300円(送料別)

アメリカでは軍隊は徴兵制ではないものの貧困世帯の子ども達が「大学にすすみたい」「健康保険に加入したい」と思えば軍隊に入るほか無く、「貧困世帯徴兵制」だとのリポートがあります。これらは映画『アメリカばんざい』で詳しく知ることができますし、健康保険から貧困層が排除されている様子はマイケル・ムーア氏の映画『シッコ』でよくわかります。これに似た状況が実は日本にもあるのだということを湯浅氏は実体験から報告されています。

●「アメリカばんざい」 http://www.america-banzai.com/

●「シッコ」 http://sicko.gyao.jp/

実際に例えば「女性自衛官の人権裁判」をたたかう空自の現職女性自衛官は自らが通信制の大学で通うため(また、阪神大震災等での救援活動を行う自衛隊の活動に共鳴したこともありますが)に自衛隊に入隊します。貧困が襲う日本で、自衛隊入隊というのは経済的困難を解決する最後のチャンスともいわれています。

以前とある高校教員は「就職難のいま、就職口になると思えば相手が自衛隊だろうと無下にできない側面がある」と述べ、高校吹奏楽部への自衛隊コンサートへの出演を断れない「背景」を語りました。

例会では法律事務所事務員や病院職員、福祉職員らの青年部員がそれぞれの職場から9条と25条の関わり、それぞれの切り口での平和的生存権を語り合いました。このブックレットはおススメです。9条の会HPから注文できます。こちら(↓)からどうぞ。

http://www.9-jo.jp/news/booklet-etc.html#081104booklet6

また9条の会第3回全国交流集会に参加した部員から報告をしてもらいましたが、ここでも昨年の第2回以上に「9条と25条」の関わりが語られた、との報告がありました。

11月例会では参加してくれた学生さん(非会員)が平和新聞を購読してくれました。

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2008年12月 1日 (月)

鷹栖町で武装自衛官による徒歩行軍、との情報

11月14日、鷹栖町に居住・勤務されているW氏からの連絡によれば、「鷹栖町で自衛隊が武装行軍を行っている」とのことで、概要でいえば大筋以下の情報提供がありました。
・2008年11月12日、鷹栖町の路上で完全武装の自衛隊員約60名の行軍を視認。
・〈1回目〉朝9時30分頃、鷹栖町9線4号~5号付近、北野⇒鷹栖(西⇒東)に向けて歩行行軍。
・〈2回目〉同日午後3時前頃、鷹栖町9線7号~9号付近を逆方向に行軍。
・隊員らは迷彩服にヘルメット、小銃(89式小銃か?)の装備で10名×6部隊。
・「ロケットランチャー」(詳細不明)をリヤカーで牽引。
・兵員輸送車が朝1台、午後4台伴走。

Type_89_assault_rifle_jgsdf ■89式5.56㎜小銃

800pxjapan_ground_self_defense_forc ■89式小銃を構える武装自衛官

W氏によれば鷹栖町ではこれまでも15名前後の自衛隊員の姿を目撃したことはあるものの、近文台分屯地方向から「鷹栖基本射撃場」(陸上自衛隊の射撃訓練場)に向けてライフル銃のようなものをもち行軍している内容で、今回のような大人数はW氏もはじめて見るそうですし、移動方向も全く別方向です。この情報をもとに地図を作ってみましたのでご覧ください。地図を見れば行軍コースのすぐ近くに「たかす円山幼稚園」があることがわかります。他にも「鷹栖養護学校」もあります。

Pb220001 ■鷹栖町北野周辺図

さっそく11月14日午後、山田が陸上自衛隊第2師団広報室に電話。事実関係の有無等質問をしました。応答した師団広報担当者は「確認の上、駐屯地広報から返事をさせます」とのことで待っておりました。10日以上経過するも音沙汰がなかったので、11月27日午後、第2師団公式ウェブサイトの「ご意見」メールから返事をほしい旨送信しました。すると翌日11月28日朝、「自衛隊の山田」と名乗る男性から電話があり、以下の回答がありました。山田がお聞きした内容の骨子を以下に紹介します。
・その行軍は行進訓練で、20キロ行軍とか50キロ行軍とかの徒歩行軍の訓練です。
・12月には予定はありません。2009年1月以降については未定(計画が定まっていない)です。
・警察に「道路使用許可」と「武器携行許可」を申請し、許可を得て行っており問題ありません。
・このような行軍訓練は夏場(非降雪期)だけであり、冬場は上富良野演習場でスキー訓練となります。その際、上富良野駐屯地付近の公道を使用することもあります。
・徒歩行軍はどうしても必要な訓練なので理解していただきたい。

そこで山田からいくつか質問をさせていただきました。
■平和委「ルート付近に幼稚園があったが、せめてそれは回避できないか?」
□自衛隊「ルートは目的地との最短距離を設定したと思います。担当者は幼稚園とかそういうことは頭に無かったのではないかと思います。担当者に伝えます。」
■平和委「武器携行もどうしても必要か?武器は子どもや市民からみて異様であり、持たないとか、せめて代替品で応用してほしいが検討してもらえないか?」
□自衛隊「代替品ですね。担当に伝えます。いただいたご意見は参考にしますのでご理解ください。」

このときの電話では聞きそびれましたが、随分以前から行っているのではないかと思います。そういう口ぶりでした。どの部隊が実施していたのかは明らかにはなっていませんが、推測のひとつとしては第2師団公式サイトによれば第2施設大隊が11月10日~12日で野営訓練をしています。もしかするとその一環かもしれません。
今後も実施する予定とのことです。先ほども述べましたが鷹栖町北野は鷹栖養護学校もあり、特に昨今個人住宅が集中的に開発されつつある市街地です。新たに家を建てる若い世帯が多く、子どももたくさん住んでいます。繰り返しますが武器を携行しての行軍は行うべきではありません。

今回の事例をどう思うか?何人かの方に意見を聞きました。
●鷹栖町北野在住のご夫婦「私も妻も『とんでもない!!!!話だ』と怒っています。おっしゃる通り、この辺は養護学校、幼稚園、保育園、そして住宅が広がっている地域です。午後3時前だとすると、ちょうど子どもたちの下校時間にもなります。(下校時間というのが)なんだか「確信犯」的な動きに感じますね。16年前、私達が紋別に住んでいた時、自衛隊の90式戦車の射場を紋別「鴻之舞地区」に作ろうという動きがありました。その反対運動集会で、美唄専修短期大学の先生が講演をしました。彼は「自衛隊はプロパガンダのためにわざと制服で出勤・退勤したり、青年は定時制高校へ制服を着て登下校する。」などと言っていました。そんなことと重なりますね(※1)。ここ北野地区にはかなりの数の自衛隊員の世帯が暮らしてもいます。当たり前ですが皆さん昼夜、迷彩服で出勤・退勤していますし、バス通勤の私も時々迷彩服で乗車する自衛隊員を見ます。あまりいい気持ちはしませんね。」
●鷹栖町出身で現在道外の大学生「鷹栖でそんなことやられてるんですね。率直に、やめてほしい。もちろん全国どこでやられてもやめてほしいけど、鷹栖は特にそう思います。私の帰る(帰省する)1月にやろうもんなら、座り込みをしてでも止めさせたい。」
(※1)上記ご夫婦のコメントには誤解も含まれていますので訂正しておきます。自衛官は「自衛官服装規則」で通常制服の着用を義務付けられています。ですから自衛官の一人一人の意思によらず、着用せねばならないことは理解せねばなりません。しかし一方で、このような駐屯地・演習場外での迷彩服・「軍服」の着用に強い違和感を覚えることも事実です。そのような声は決してこのご夫婦だけではありません。同規則は例外規定を設けていますので自衛隊は組織として施設・区域外での制服着用については自粛するように考慮いただきたいと思います。

今後もこの問題を取材すると共に、当会青年部として市街地行軍の中止、すくなくとも武器携行の中止やルート設定の改善等を求めていきます。この問題での市民のみなさんからの情報提供を呼びかけます。

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2008年11月15日 (土)

高遠さん、カーシムさんのイラク報告会に102名の熱気!

以前告知していましたが、イラク支援ボランティア・高遠菜穂子さんと現地の青年グループ「イラク再建青年グループ」のカーシム・トゥルキさんを招いてセイブイラクチルドレン旭川が開催したイラク報告会「イラク人と語る『戦争』と『占領』」が11月12日夜、102名の市民が駆けつけ熱気のなか開かれました。

Pb120029 ■会場は満員、立ち見も!

高遠さんとカーシム・トゥルキさんは、現地の映像や画像も紹介しながら、2003年のイラク戦争以降、イラクの民衆がどのような惨禍をくぐってきたのか、そして今、どのような状態にあるのかを詳しく示しました。

現地の米軍によるファルージャの大量殺戮された遺体返還の映像では、「テロリスト」とされた市民が実は病院職員と入院患者であったことや、足に障害をもち義足をつけた男性や両腕、両足を縛られ後頭部を撃ち抜かれた男性の遺体を例に挙げ、「掃討作戦は即ち普通の市民に対する虐殺でしかない」と米軍の無法ぶりを告発しました。

また遺体のなかに、蛆虫も湧かず腐敗もしない白く皮膚が剥けた遺体があることから「禁止されている大量殺戮兵器の実験場にされた可能性がある」との指摘もありました。これは照明弾として使う「白燐弾」を対人使用したのではないか?との報道もあります。

Pb120012 ■報告する二人

カーシム・トゥルキさんの報告や発言は驚きました。トゥルキ氏自身、元々は徴兵され共和国防衛隊でイラク戦争に従軍していたそうです。トゥルキ氏はその戦闘で大切な友人を失い、さらに友人を背負っていたことで友人の命と「引き換え」に自分の命を救われる経験をされました。トゥルキ氏は戦争の愚かしさと悲惨さを子々孫々まで伝えるために、着ていたイラク軍の制服を今も保存している、と見せてくれました。

そんなトゥルキ氏も最初は米軍への憎悪、復讐してやるとの気持ちで一杯だったといいます。高遠さんが実践する「非暴力」の行動が「いかに間違っているか」を説得するために高遠さんに語りかける毎日だったとか。それが一変するのが2004年に起きた高遠さんら日本人3人の拉致・拘束事件です。トゥルキ氏は「それみろ、非暴力などでは解決しないのだ」と思いつつ、高遠さんが「無事解放されたら非暴力を信じてみよう」と祈るような複雑な気持ちで見守ったといいます。そして3人は無事解放。それは非暴力平和主義を貫いた高遠さんの実践が通じた瞬間でした。トゥルキ氏はそれから武力による報復を捨てたそうです。

そしていま、若い仲間と共に破壊された建物を修理する仕事をすすめています。報告では米軍によって放棄された大学校舎を修復し、いまは立派に教育・研究に使用されていること、そこで得た報酬を仲間に分配し、若者が家族を養っていけるし技術を身につけていること、などを聞きました。この祖国復興に邁進する若者の姿に、参加者は一様に希望を感じたようです。

Pb120026 ■修復前の大学校舎

Pb120027 ■修復作業真っ只中

Pb120015 ■映像に見入る参加者

会場では募金が呼びかけられ、総額6万5千円余の市民の「浄財」が寄せられました。当会青年部の一人は「旭川市民の良心を感じる」と感想をもらしていましたが、一時にこんなにも募金が寄せられたのは珍しいことです。なかには若い女性がフリーザーバッグ2袋に小銭をぎっしりと詰め込んで持ってきてくれました。嬉しい話です。

また物品販売コーナーではトゥルキ氏の著書『ハロー、僕は生きているよ』も販売され、用意した20冊が完売しました。

ハロー、僕は生きてるよ。―イラク最激戦地からログイン Book ハロー、僕は生きてるよ。―イラク最激戦地からログイン

著者:カーシム・トゥルキ
販売元:大月書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

戦争と平和 それでもイラク人を嫌いになれない Book 戦争と平和 それでもイラク人を嫌いになれない

著者:高遠 菜穂子
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

愛してるって、どう言うの?―生きる意味を探す旅の途中で Book 愛してるって、どう言うの?―生きる意味を探す旅の途中で

著者:高遠 菜穂子
販売元:文芸社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

また、あさひかわ西地域9条の会が戦争体験証言集「平和への伝言」1・2を販売し、映画「パレスチナ1948NAKBA」旭川上映実行委員会が鑑賞券の販売を行い、いづれも好評だったとのことです。

高遠さん、トゥルキ氏らの今後の活動と、セイブイラクチルドレン旭川の次の動きに注目したいと思います。参加者の感想文がセイブイラクチルドレン旭川のブログに紹介されていますのでご参照ください。⇒ http://iraqchildren.spaces.live.com/

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2008年11月11日 (火)

陸自旭川駐屯地でも「靖国派」部外講師が講話

旧日本軍による侵略戦争を否定し航空幕僚長を解任された田母神氏が新聞・TVを賑わせています。今日11月11日には国会での参考人質問もあったようで、改めて開き直ったとか。その内容には言及するつもりはありませんが、11月10日防衛事務次官の記者会見では、空自第6航空団司令が指示し組織的に「アパホテルグループ」の「真の近現代史」懸賞論文に応募していたことが明らかになりました。「どう書くかは自由」とはいえ、尉官以上の幹部全員が書く論文。むしろ「どう書くか」が人事考課に直結するとなれば事は重大です。団のある空自小松基地と蜜月関係が続く「アパ」グループ社長の言質には、目を触れざるを得ないでしょう。それが何を意味するか。関係者のみぞ知る、ということでしょうか。

このような部隊ぐるみでの靖国派との蜜月関係は残念ながら決して珍しいことではないようです。以下2例をご紹介。

0001 ■「赤旗」2008年11月11日付

「赤旗」紙によれば、2佐以上の高級幹部が入校する自衛隊統合幕僚学校(東京都目黒区)で、田母神氏が校長在任中に新設した「国家観・歴史観」という講義で2006年4月に、「新しい歴史教科書をつくる会」の福地惇副会長(当時は理事)が「昭和の戦争について」と題し「満州事変・満州建国は日本の侵略ではない」と田母神氏が懸賞論文で主張した内容とほぼ同様の主張を盛り込んだ講義を行っていたことが明らかになりました。同紙のスクープです。

Photo ■「北鎮」2007年8月号

ここまで講話内容は明らかになっていませんが、同様のケースは陸自旭川駐屯地でも確認されています。陸自第2師団の準広報紙「北鎮」(月1回発行、発行所は「防衛弘済会北海道支部」)2007年8月号では次のような記事があります。2007年7月27日、「北鎮部隊の歴史に学ぶ」と題して「師団長以下全隊員」が「戦史を含む貴重な講話」を聞いたというのですが、この講師が「日本会議・上川」幹事長で、「誇りある歴史教科書を考える父母の会」代表、比布神社宮司の鎌田告人氏。第2師団司令部後援組織「北友会」の会員でもあるといいます。

鎌田氏は2004年2月、イラクに派兵される第一次イラク復興支援群の主力116名が旭川駐屯地を出発する際、「見送り」のため2000本の「日の丸小旗」の配布を師団に申し入れ、これが師団により受け入れられた経緯があります。鎌田氏は朝日新聞の取材に対し「国家の代表を応援するのはサッカーW杯と同じ。日の丸は目で見て、肌で感じられる日本の象徴。市民に強制はできないが、日の丸で見送るのは当然です」と主張するも、一方現場の自衛官には複雑な思いがあるようで、30代の自衛官は「毎朝掲げているので、日の丸は身近な存在。でも見送りで一斉に使われると…」と困惑顔だとか。

http://www2.asahi.com/special/jieitai/TKY200402200319.html

P2020032 ■施設部隊出発の際も配布

鎌田氏と「新しい歴史教科書をつくる会」との直接の関わりを示す資料は見つけられていませんが、氏が幹事長を務める「日本会議・上川」の上部団体「日本会議」は「…つくる会」の発端となった改憲団体。以下の諸点からも鎌田氏の主張と「…つくる会」の主張は同じ方向性であると推測できます。

(1) 「日本会議・上川」会長と「…つくる会・道北支部」支部長をともに田下昌明氏(豊岡中央病院理事長)が務めていること

(2) 鎌田氏が代表を務める「誇りある歴史教科書を考える父母の会」が各地で「…つくる会」の名前隠しのための偽装市民組織として立ち上げられている「○○の教育を考える父母の会」と酷似した名称であり、鎌田代表の「…父母の会」もその一翼を担っていると類推できること

(3) 鎌田代表の「…父母の会」は「…つくる会」が1999年に全国で35万部ばら撒き、いまやブック・オフでも100円の値しかつかない分厚い本『国民の歴史』を管内小・中・高校に送付していること

もちろん鎌田氏がどのような信念をもたれ、どのような主張をされるかは氏の自由であり、日本国憲法に基づき保障されている権利です。

しかしながら、雑誌等でも拝見する限り独特なその主張を含む「歴史観」に基づく講話を「旭川駐屯地」の「全隊員」に行う、というのはいかがなものでしょうか?ここで問われている責任は自衛隊サイドの責任です。部外講師として招聘した責任者は誰なのでしょうか?政治的に中立であるべき公務員が、そして憲法擁護義務を負う公務員が、改憲団体の地方組織実務責任者に歴史を聞くと言う構図はおかしいと言わざるを得ないのです。

第2師団はこの機会に、鎌田氏の行った講話全体像を進んで明らかにするべきではありませんか?問いかけとしたいと思います。

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2008年11月10日 (月)

女性自衛官の人権裁判-第9回期日は11月20日@札幌地裁

女性自衛官の人権裁判が来週第9回期日を迎えます。

11月20日(木)15:00-
札幌地方裁判所8階5号法廷(予定)

強制わいせつ容疑で書類送検されていた加害男性は札幌地方検察庁によって「不起訴処分」にされました。これに抗議し2008年1月、札幌検察審査会に異議申し立てをしていましたが9月17日「不起訴処分相当」の議決が。残念ながら今後は民事裁判しか救済の道は残されていません。

いまだ現職にありながら、自己の尊厳と正義をめざしたたかい続けている女性自衛官に支援を。原告の好きなオレンジ色グッズもって裁判傍聴に行きましょう。
公式ブログ http://jinken07.10.dtiblog.com/

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2008年11月 9日 (日)

陸自第2師団の隊員2名が大麻吸引で懲戒免職

2008年11月8日付の北海道新聞「ニュースフラッシュ」によれば、11月7日陸自第2師団は大麻吸引を理由に23歳と24歳の男性陸士長2名を同日付で懲戒免職処分としました。

20081182 ■函館の酒気帯び事例も

記事によれば懲戒免職となったのはともに第2特科連隊の男性陸士長。2005年11月、道内の演習場に自生していた大麻草を持ち帰り吸引していたとのこと。大麻草は残念ながら北海道に幅広く自生しているようで発見されれば処分されていますが、なかなか見過ごされがちだといいます。大麻草は「種子の売買が摘発できず」「自家栽培が増えている」(産経web)ようで、2007年の摘発数は3282件と多く、特に若者層に広がっていると報道されています。これ自体、自衛隊特有の問題ではありませんが毎年多くの若者が入隊する以上、そして「軍隊」という特殊なストレス社会である以上、薬物対策は通常社会以上に手立てを講じるべきです。

少し不可解な経過はこのあと。今年3月2人のうちの1人が吸引しているのを同僚が発見。警務隊が駐屯地内の自室を捜索したところ微量の大麻が見つかっています。しかしながら大麻取締法違反で書類送検されたのが8月。もう1人は証拠が見つからず立件されず。書類送検された陸士長は9月に不起訴。で、処分が11月。このタイムラグは何を意味しているのでしょうか?それとも「こういうもの」ですか?少なくとも4月から10月まで7ヶ月間、2人は高い給与をもらい続けたわけです。

それから演習場に自生している大麻草ですが、例えば古い話であればJR函館本線の鉄道林のなかに大麻草が自生していた北海道ですから演習場に自生していることもありうるとは思うのですが、自衛隊は春と秋に演習場整備を大規模に実施しますよね。その際、道路や通信関係だけでなく大麻草の発見と除去も行ってはいかがでしょうか?あくまで問題提起として。

軍隊と薬物というのは「切っても切れない関係」と言われ、最近では在日米軍の軍属が大麻所持で逮捕されています。

Kc330558 ■2008年9月の新聞報道より

旧日本軍は「けし」を育成し阿片を密売。売却益を軍費に当てていたとのNHKスペシャルもありました。それだけに、自衛隊における薬物の問題というのは「叩いてもチリ一つ出ない」ほどの清潔さを求められます。任期制隊員のほとんどは社会に戻っていくわけで、その際に社会に適合できる健全な身体と精神を保持させることは幹部自衛官の責任であると思います。

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2008年10月28日 (火)

第2師団管内各駐屯地で「夏休みちびっ子大会」開かれる

陸上自衛隊第2師団は小中学校の「夏休み期間を利用し」て(「北鎮」紙より)、師団各駐屯地(旭川・留萌・名寄・遠軽・上富良野)を会場に「夏休みちびっ子大会」「青少年防衛講座」「夏休みチビッコキャンプ」等、一連の小中学生むけ行事を開催しました。詳細は第2師団ホームページの当該企画報告(リンクは上富良野)でご覧いただけます。

第2師団広報紙「北鎮」2008年9月号によれば、この一連の行事目的は「小中学生を対象として、自衛隊に対する親近感を醸成するとともに、若年隊員と地域青少年を交流をとおして自衛隊に対する信頼感と親近感を深めてもらうことを目的とし」て「毎年行っている」行事だと説明しています。要は「自衛隊に対する親近感」獲得のための交流行事というわけです。

では実際に何を行っているかというと、上富良野の例では次の項目が紹介されています。①駐屯地概要説明、②救急法、③体験喫食(調理・食事)、④装備品展示、⑤戦車体験試乗、⑥ドッジボール、の6項目。他の駐屯地バージョンは各サイト(旭川と名寄遠軽と留萌)を参照。これらの体験項目は「楽しい」を重視して組まれているのでしょうが、そうやって自衛隊と楽しい記憶を形成して何を獲得するかといえば、それは将来の入隊予定者リストの作成に他ならないのではないでしょうか。実際に上富良野駐屯地では「女性自衛官の入隊方法や、教育訓練内容について熱心に質問をする子(女子)もいた」(第2師団サイト)とわざわざ紹介しています。

長年にわたる「努力」の甲斐あってか、陸上自衛隊旭川地方協力本部は平成19年度自衛官募集等の優秀地本として全国3地本のうちの1つに選ばれ、石破防衛大臣(当時)から1級賞状を授与されています(2008年6月27日)。

Pa280002 ■「朝雲」紙2008年7月3日号

それにしてもこれら行事で若手自衛官との交流はまだしも、軍事兵器に触れて「喜ぶ」姿は日本国憲法が前文及び第9条で要望している平和主義とは相容れません。駐屯地開放でも思いましたが、子ども達にむやみやたらに兵器を触らせることは感覚を麻痺させ、殺人兵器に対して「カッコイイ」という偏った価値観を植えつけます。

4556 ■旭川

Nayoro60 ■名寄

Kamifu51 ■上富良野

日本国憲法は国際社会の相互信頼関係に依拠し平和な国際社会の実現に努力しようと謳っており、子ども達にはまずそのことを教えていくべきです。だからこそ戦後まもなく文部省(当時)は「あたらしい憲法のはなし」のなかでそのような戦争放棄・軍備放棄について「みなさんは、けっして心ぼそく思うことはありません。日本は正しいことを、ほかの国より先に行ったのです」と宣言しています。

自衛隊が行ったこれら一連の行事のなかで、どれだけそのことが教育されたのかぜひ知りたいと思います。実施項目にはそのような項目はありませんでした。参加した自衛官、または参加した子ども達の父母から「実はこういう内容があったのですよ」と情報提供いただければ紹介して訂正する用意があります。お待ちしています。

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2008年9月24日 (水)

「北鎮記念館と旧陸軍遺跡めぐり」同行記 第1回:北鎮記念館編

あさひかわ南9条の会(西元有子代表)主催の「北鎮記念館と旧陸軍遺跡めぐり」が9月23日開かれ、30数名の9条の会メンバーや市民らが参加しました。当会青年部から由井久志青年部長が説明員として同行しましたので、以下2回(第1回:北鎮記念館編、第2回:遺構めぐり編)に分けて由井から報告させていただきます。

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もともと説明員などという役割を果たせる器では無く、ただ本来説明員予定だった歴史教育者協議会のKさんが用事で旭川を不在にされるため、Kさんの指名により私が同行させていただくことになりました。当日は生憎の雨にもかかわらず借り上げたマイクロバスに続々と人が集っていました。ほとんどが60代以上、だいたい70代は超えておられると見受けられる高齢の方々。いわば人生の大先輩ばかりです。若輩者が何を説明すれば良いのか、とプレッシャーをうけつつ、自然体で逆に昔の旭川を学ばせて頂こうと同行しました。

順路は、神楽公民館前出発(10:00)⇒自衛隊の北鎮記念館(北海道護国神社を含む)⇒ラパーク長崎屋で昼食⇒国立道北病院前⇒ホクレンショップ北部店前⇒旭川電気軌道バス駐車場(騎兵第七連隊碑)⇒第七師団司令部門柱前⇒旭川彫刻美術館(春光園)⇒春光台公園(春光台配水所)⇒旧官舎地域⇒北の散歩道前神楽公民館前到着(15:00)という、なかなか長時間のフィールドワークです。上記順路紹介では現在の場所名を記しましたが、それぞれの場所に何があるかを含め以下にご紹介していきたいと思います。

なお南9条の会がつけられたタイトルが「北鎮記念館と旧陸軍遺跡めぐり」となっていますが、「遺跡」というより「遺構」めぐりと題したほうが適切かな?とは思いました。

●北鎮記念館(北海道護国神社を含む)

ここでは冒頭、簡単に自己紹介した上で「私のような30代の若輩が説明とは申し訳なく、みなさんが詳しいことがたくさんあると思いますので、どうかお教えください」と申しあげました。そして館正面入口で「北鎮記念館の果たしている役割」(広報施設であるということ)、「旧館との違い」(入館手続きの簡易化、その結果入館者3・5倍化)、「子どもが多数見学していること」(若年層勧誘につながっていることの危惧)などを説明しました。

北鎮記念館のなかでは特に説明するということはせず、一緒に見ていた何人かの方と話をしながら、私自身以前来館して以来の変化を気にかけながら見学しました。

P9230004 ■「師団歴史」にて右が平塚氏

いつもの事ながら、広報官のみなさんが周囲をウロウロして説明していただきありがたいことです。ましてや今回、平塚清隆館長直々にご説明をいただきまして、web経由ではございますがお礼申しあげます。

北鎮記念館については当ブログで紹介するには分量が多すぎるため、今回新たな展示物や、とくに気になったところを中心に抽出して紹介します。

P9230003■今月の掛け軸

P9230002 ■同説明文

「今月の掛け軸」というコーナーが1階左側にできていました。9月は渡辺錠太郎元師団長の書だそうです。226事件で殺害された渡辺氏。今回の見学では氏の名をいたるところで見たようなきがします。「常磐公園」の「盤」を「磐」と間違えて誰も指摘できなかった、という逸話がヒソヒソ語られている師団長は渡辺氏だったのですね。寄贈は旭川出身の元防衛副大臣今津代議士の事務所だそうです。ご自身の肝いりでできた施設ですから、思い入れもあるのでしょう。

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このスライドは開館当初からあったものですが、あらためて全画面を写真におさめてきました。北鎮記念館2階メイン展示の冒頭は北海道の歴史から始まるのですが、完全な「屯田兵史観」なんですよ。明治から「永山」と名づけられた場所などにずっと暮らしていたアイヌの人々のことはほぼ無視。「国見の図」にて永山武四郎らが「従えて」いるアイヌが描かれているくらいです(他には、もっと後の展示に樺太アイヌについてのものが一点)。

そしてこのスライドを読む限り、当時の天皇制軍隊がかなり強引に場所を確定し地権者80名を「軟禁」もしかすれば「恫喝」し、天皇の「権威」を背景に売却させているかのように受け止められます。

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レルヒ中佐のスキー伝来コーナーのところに陸上自衛隊の現在使用しているスキーコーナーができていました。

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昭和天皇を迎えての「北海道大演習」コーナーに、当時の記念写真集にあったという3D立体画像の地図。平塚館長は「当時に3Dが使われていたのは画期的」と絶賛されていました。

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これはぜひ見たかったのですよ。以前北海道新聞でも紹介された事例で、北海道教育大学旭川校(旧旭川師範)の敷地から工事中に旧軍のものと思われる武器類が大量に出てきたのです。

平塚館長によれば「軍事教練で使っていたもので、ほとんどが模造の練習用ですが、なかには本物もありました」とのこと。終戦時、「後難を恐れ」(平塚氏)て焼かれた上に地中埋められていたそうです。かなりの点数が出土したそうです。

師範学校で軍事教練をせねばならない情勢を、再び生み出してはならない。そう決意が新たになります。なお北鎮記念館の展示では旭川商業高校(旧市立商業学校)でも軍事教練が行われていたそうですし、高校以上はすべて、中学校でも行われていたとのことです。

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これは加藤建夫隼戦闘隊長のコーナーに新設された機銃。実際に隼戦闘機に搭載されていたものらしいです。

このコーナーである参加者の男性が「日本の物量はすでに負けていたんだ。防寒対策など何もしてなかったゼロ戦は飛行服を着込まないと寒くてダメだった。でもアメリカ軍機はTシャツでもよかったらしい。その時点で決まってた」と話してくれました。またこの男性は展示している戦闘機の模型が違う型番表示になっていることを指摘していました。

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旭川は歴史的に酒蔵が多かった土地です。これを紹介しているコーナー。旭川の民俗を紹介するという観点とともに、実は酒造メーカーと言うのは神社・靖国神社とつながりが深いのですが、それはまた別の機会に。

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これは戦後台湾で書かれた寄せ書き。だからと思いますが同館で展示されている戦時中の寄せ書き日の丸と比べ、書かれている言葉が全然違います。

第七師団から分離独立してつくられた師団・部隊等の一覧表があるのですが、これを見ていたときに参加していたおじいさんが傘で第147師団(だったと思いますが)のところを示し、「おれはここにいたんだよ」とおっしゃる。詳しく聞いたら、第七師団第27連隊に入隊し、第147師団に移動となり、千葉で終戦を迎えられたそうです。

これまで沖縄戦に参加した24師団や89連隊について「七師団と関わり無いので展示していない」と説明を受けてきたのですが、このおじいさんも「分かれてしまえば関わり無い。別の師団だ」とおっしゃっていました。機構としてはそうなんでしょうね。同時に北鎮記念館が旭川ゆかりの記録を残していこうというなら、七師団から分かれた部隊や兵士達がどうなったのかについても追跡すべきではないのか?と思います。

北鎮記念館についてはここまでとします。次回、第2回で遺構めぐりについてご紹介します。ここでもなかなか興味深い発見がありました。

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2008年8月25日 (月)

自衛官の「いじめ」自殺:初の国側責任認める判決

以下は8月25日付け毎日webからのニュース。

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〈自衛官自殺〉いじめ認定、原告側が逆転勝訴 福岡高裁

8月25日13時40分配信 毎日新聞

 海上自衛隊佐世保基地(長崎県佐世保市)の護衛艦「さわぎり」内で自殺した3曹(当時21歳)の両親=宮崎市=が「自殺は隊内のいじめが原因」と、国に2000万円の慰謝料などを求めた訴訟で、福岡高裁は25日、請求を棄却した1審・長崎地裁佐世保支部判決(05年6月)を変更し、国に計350万円の支払いを命じた。原告側の逆転勝訴となった。

 判決で牧弘二裁判長は、直属の上官が3曹を侮辱するような言動を自殺前の約2カ月にわたって繰り返した事実を認定したうえで「上官らの言動は違法で、自殺との因果関係がある」と述べた。父親に150万円、母親に200万円の賠償を認定した。自衛官の自殺を巡る訴訟で国の責任を認めた司法判断は初めて。

 1審判決によると、3曹は99年3月に同艦に配属され、同年11月8日、訓練航海中の艦内で首をつり自殺した。海自佐世保地方総監部は00年5月、「いじめはなかった」とする調査報告書を公表。両親は01年、調査結果を不服として提訴に踏み切った。

 1審判決は、上官らの「仕事ができんくせに3曹とか言うな」などの発言を不適切としながらも「いじめとは評価されず、指導・教育として、社会的に相当な範囲を逸脱するものだったとは言えない」と判断した。また、3曹が自殺当時にうつ病を患っていたと認める一方で「上官らが正常時の3曹の様子と比べても変化を認識することは困難。安全配慮義務違反があったとは言えない」と結論づけた。

 控訴審では、両親側が1審で任意提出を求め、国側が拒否した勤務調査表や指導記録などの一部文書を提出するよう命じた。国側は3曹の自殺について1審同様、「いじめが原因ではなく、自分の技能習得度が伸びず苦悩したため」と主張した。

 自衛官の自殺を巡る同種訴訟は横浜地裁や静岡地裁浜松支部で係争中。【松本光央】

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ここ数年、年間100名を超える在職自殺者がでている自衛隊。その自殺率は一般職国家公務員と比べても、一般17.1%に対して自衛官38.6%と(2005年度)、倍以上の高い率で発生しています。その原因は様々とされていますが、自殺した自衛官の周辺・背景は組織(防衛省・自衛隊)によって徹底して隠蔽されるといわれており、率直なところわかっていません。本件裁判でも防衛省が「技能習得度が伸びず苦悩」と説明しているのに対して、いじめが認定されたことからも明らかです。

自衛隊の場合、極度のストレスと暴力的肯定的な基本スタイル、階級社会(または経験主義社会)により弱い立場の自衛官がストレスの集中点になりやすいのではないかと、私たちもまた警告してきました。

これらは任務内容にも影響されると思われ、『週刊金曜日』8月8日・15日合併(714)号によれば、暴行を原因とした懲戒処分で全国ワースト1は旭川駐屯地だそうです(P82)。掲載データによれば2007年度の懲戒処分のうち暴行によるものが部隊内60件、部隊外24件あり、うち旭川駐屯地関係は以下のものがあります。

・2007.7.23/第2通信大隊/士長:23歳/部隊内/停職3日

・2007.10.3/第2特科連隊第1大隊/士長:20歳/部隊内/停職1日

・2007.10.3/第2特科連隊第1大隊/1士:22歳/部隊内/停職1日

・2007.10.17/第26普通科連隊(※)/2曹:34歳/部隊外/停職6日

・2007.11.6/第2師団司令部付隊/曹長:49歳/部隊外/停職10日

上記日付は公表年月日。ただし、10.17公表の第26普通科連隊2曹のケースは留萌駐屯地の部隊ですし、手元の報道記事でも留萌駐屯地所属隊員として報じられています(当ブログ2007.9.26記事参照)。ですから、旭川駐屯地在籍隊員暴行事件が5件だとワースト2位の板妻駐屯地(4件)を超えてワースト1ですが、情報を正確にすれば同数1位となります。それでも板妻は2事件4名であるのに対し、旭川は10.17公表事件を除いても3事件4名で発生数はワースト1間違いないです。

余談ながら、部隊外事件の後者2事件のうち10.17公表の事件は9月24日発生、25日新聞報道済みの事件、11.6公表の事件は9月23日発生、24日新聞報道済みの事件です。それぞれ処分決定までにそれだけの日数がかかっているようです。前者は停職6日に対して後者は停職10日。何が違うかは不明。

部隊内での2007.7.23公表事件が1週間の怪我を負わせ停職3日に対して、部隊外2007.10.17公表事件も1週間の怪我に対して停職6日。暴行の理由が加味されたのでしょうが、暴行の結果は同じに対し部隊外が重く処分されています。部隊内の事件は「指導」との線引きを曖昧にしやすく、「行き過ぎた指導」ということだと処分にも手心が加わるのではないかと推察します。それらは後で紹介する三宅勝久『自衛隊員が死んでいく』でも詳しく検証されています。

なお旭川駐屯地以外の第2師団関係の事例も以下に紹介します。

・2008.2.18/第4特科群(上富良野)/2曹:44歳/部隊内/停職18日

・2007.6.18/第2特科連隊(名寄)/2曹:36歳/部隊外/停職30日

第4特科群の事件は興味深いです。酒席とはいえ指導内容にからみ中隊長(上司)に暴行しています。部隊内の全暴行事件をみても上司への事件は2件のみ。上司への暴行をを容認するわけではありませんが、他すべての事件が後輩や少なくとも同僚など立場の弱いものへの暴行である一方で、中隊長といえば3等陸佐や1等陸尉など士官クラスが務める要職。それだけに上司への暴行事件は2件とも、他の事件より処分内容が重いように見受けられます。

第2師団は第一次イラク復興支援群の中心を担って以降も2007年度ではC4I2部隊実験を担うIT化実験師団として全陸自の先頭にたたねばならず、長期の演習も頻繁に行われていたそうです。そこでのストレスが結果、下のものに向かうとしたら辛いのは現場の隊員ではないでしょうか。

自衛隊は軍隊ではない。隊員の皆さんが守ると宣誓する日本国憲法の規定に基づきそのように考えるならば、「軍隊に暴力(私的制裁)はつきもの」と投げ出さず、組織のあり方に透明性を確保すべきですし、第3者による独立したチェック機関が必要ではないでしょうか。

この問題は今後も継続して追いかけます。

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2008年8月13日 (水)

ヘリ騒音問題 番外:「第5回をみての感想」が届きました

旭川市在住のNさんからブログを読んでの感想メールをいただきました。ヘリ騒音問題の第5回のデータを見ての感想です。Nさんの許可をえて、そのまま転載します。

---------------------

Nです。ブログ記事見て思ったので一言コメントです。東京にいたときのことです。

>訓練コース下の住民にとってはいかに昼間だろうと、うるさいと思うのも仕方ないはずです。実際に訓練コース直下(大町)の住人から、「ノイローゼになりそうだ」と飛行時間等を記録したメモが届いています。

実家が空港に近く、YS-11の飛行コースのほぼ真下にありました。空港が近いとは言っても5kmくらいは離れているし、短距離着陸のYS-11だから「ブーン」てな感じで音そのものはたいしたことないけど、テレビは朝の連続ドラマ最中に必ず乱れてけっこう「イラっ!!」としてました。
あと、市民プールがジャンボジェットの着陸コースの直下で、こちらは本気の爆音でしたよ。まあ、こちらについては埋め立て地の遊び場所でしたから飛行機がかっこよかったという記憶ですけど、音はすごかったです。
それから、職安に行ったときに丁度着陸するところに出会ったことがあります。年500回あれを聞きたくはないなぁ。ヘリとは言っても通常は飛行機と同じように徐々に高度を落として着陸するわけだし、発着陸は航空機にとってはもっとも危険な状態にあるわけだから、あんな街中に飛行場があるなんて異常以外の何者でもないと思います。
騒音レベルの測定とか、大町界隈で測定まで行かなくても体験してみるとかできないかなぁ。

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2008年8月12日 (火)

ヘリ騒音問題 第5回:「年間504回890時間」―旭川駐屯地のヘリ訓練詳細が判明

この問題の第4回で直撃させていただいた共産党のおぎう和敏氏から、「旭川駐屯地のヘリ訓練の詳細を取り寄せたので一部提供します」との連絡を頂きました。これまで私たちが自衛隊に問い合わせてもなかなか出てこなかった資料ですからぜひ一度見てみたいと、さっそく受け取りに行きました。そして見せていただいたのはこちら。

P8090001 ■提供受けた資料3点

提供されたのは次の3点。〔1〕平成17年度~19年度の旭川駐屯地における飛行訓練関連のデータ(17-18年度は訓練計画からの抽出、19年度は訓練実績)、〔2〕飛行訓練コース図と思われる線入りの旭川市北部および鷹栖町北野周辺の地図、〔3〕旭川駐屯地所属ヘリの写真。これら資料をざっと見た結果感じたことをいくつか書きます。

第一:19年度飛行訓練実績⇒規定内でもすさまじい回数・時間。規定外はないのか?これだけなのか?

P8090002 ■19年度の資料(一部)

以前「ヘリ騒音問題第1回」でご紹介したA夫妻が行政評価分室を通じて確かめた自衛隊の飛行訓練「内規」によれば、自衛隊は概要次のルールで飛んでいるそうです。

〔1〕原則8-17時、例外で週1回程度21時まで

〔2〕原則2機編隊。3機以上の編隊は組まないようにしている(騒音のため)

〔3〕訓練は郊外の山間部上空で行う。市街地上空は行き帰りのみ

訓練での総飛行回数が504回、飛行時間は890.5時間。第一印象は「規定時間内であっても多いなー」というものでした。平均すると一日1.4回、2時間半弱の計算。訓練コース下の住民にとってはいかに昼間だろうと、うるさいと思うのも仕方ないはずです。実際に訓練コース直下(大町)の住人から、「ノイローゼになりそうだ」と飛行時間等を記録したメモが届いています。

さらに規定外については平成19年度の飛行実績一覧を見る限り「無い」ことになっているのです。2回だけ2夜連続して20-21時までの飛行訓練をしているときがあり、厳しく言えば「週1回程度21時まで」に反しますが、年間を通じて平均すれば週1回以下です。とくに気になるのは早朝訓練の記載がまったくないことです。

もちろんこのデータは「飛行訓練実績」を記しているのであって、きっと急病人緊急搬送や行方不明者の捜索等は加味されていないのだと思います。訓練内容の項目にも「編隊飛行」「戦技操縦」「基本操縦」「試験飛行」「計器訓練」「夜間飛行」などの項目はありましたが「災害出動」などはありませんでした。

だとしても旭川駐屯地(第2飛行隊)では災害出動以外で早朝6時台からの訓練飛行を行っているはずです。以下の2例によってそのことは明らかです。

第一は前述A夫妻の問い合わせ結果。A夫妻が自ら記録した早朝訓練時間メモに基づく2度目の問い合わせに対して、自衛隊は平成16年3月~10月までの間に6回の午前6時~7時台の訓練飛行を認めています。

第二は上記大町在住Mさんから寄せられた今年の記録メモです。

P8050010 ■Mさんの手書きメモ

寄せられたメモは合計6枚。上記写真のようにヘリ飛行のたびにメモしていました。Mさんは日中も気づいたらメモっていましたが、このうちこちらで赤線を引いた部分は規定外の飛行訓練です。例としてあげた上記部分だけでも相当の飛行をしているのは明らかです。

残念ながら平成19年度の記録は手元に届いていませんが、平成16年やっていて、平成20年もやっていて、平成19年度は「やってません」ということがあるでしょうか。訓練計画では「0300-1230」といった時間指定もありました。これは午前3時から昼の12時30分までの間で○時間訓練しますよ、という計画だそうです。だとしたら3時から8時までの間にやらない保証はないのです。19年度、本当にやってませんか?

第二:飛行コース⇒「郊外の山間部」といいながら半分は市街地上空

提供された飛行訓練コース?と思われる地図はこちら。

P8090003 ■原図

これに場所等がわかるように赤ペンでメモを書き加えてみました。「自」と書いた部分が旭川駐屯地です。

P8090004 ■メモつき

自衛隊は高度500メートルを心がけている、と説明しています。航空法の最低飛行高度は150メートル。「配慮しています」とのアピールです。ですが上昇と下降ではそれ相応の低い高度となります(あたり前ですが・・・)。実は飛行コースの市街地部分のかなりの部分が上昇と下降にかかるのではないか?と思うのです。ですから高度500メートルで飛ぶのはあまり人の住んでいない山間部(それでも住んでいる人はいるので500メートルは必要です)。駐屯地が市街地にある限り、飛行ルート直下の住民は騒音に悩まされるのです。

P8090005 ■重なる「ルート」と「騒音苦情」

P5190005 ■騒音苦情地点

私たちとしては「郊外の山間部で訓練」というのは飛び立ったヘリが遠くまで飛んでいって、そこで訓練をして帰ってくる。だから行きかえりとはいえ、市街地上空を飛ぶのはごく僅か、と受け止めていました。でも実態は違います。おかしいなと思っていたら、実際は郊外も含め、駐屯地周辺の市街地も含めた周回コースで訓練しているのですし、小さな周回コースは市街地の上空ばかりをまわっているのですからそれこそ騒音は撒き散らされているのです。

以上を踏まえて考えたこと。自衛隊に率直に提起します

ようやく明らかになった飛行訓練ですが、それでも実態は不明瞭な部分が多く、聞きたいことも山ほどあります。また住民サイドとして要請したい事柄もあります。

そこで自衛隊第2師団または第2飛行隊に提起したいのですが、一度ヘリ飛行訓練に関する住民説明会を開いてはどうでしょうか?その場で住民からの意見なども募り、今後の市街地での飛行騒音の軽減、住民生活の向上に結実させていってはいかがでしょうか?ぜひ検討していただきたいと思います。

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2008年8月 7日 (木)

新第2師団長の就任会見

先日ご紹介した陸上自衛隊第2師団の佐藤新師団長が就任会見を開いたそうです。以下は北海道新聞の記事。

P8060002

記事でわかったことは幾つかあります。第一に佐藤師団長は歌志内出身の道産子であること。道産子にとって旧七師団の「後継」ともいわれる第2師団を「統率」することは記事以上に「誇り」「名誉」なのかもしれないと思います。第二に地元財界から定数削減が懸念されている上富良野駐屯地について削減反対の意向で意見具申していくらしい、ということです。こればかりは上層部の判断で決まることでしょうが、現場指揮官の意見も聞かれるとは思いますし。

後日詳報しますが、新年度のC4I2部隊実験は再び第2師団と新たに第6師団の一部を含めて実施されることになったそうです。すでに7月中旬、第1回目の演習が上富良野演習場で行われたそうです。その内容は今後「朝雲」や「北鎮」紙上で明らかになるでしょうが、そのためか部隊移動も頻繁に行われ、師団所属の自衛隊車両がよく行き来しています。そういう場面での師団長交代ともなれば、陸上開発官に転任した前師団長との関係上、かなり頑張られることと推察しますが、「誇り」を思うばかりに住民生活が置き去りにならないよう、住民生活への配慮を期待させていただきます。

ちなみに余談となりますが、ここ数日は北方転地演習の参加部隊が帰り道らしく、私がみただけでも第3師団所属の「第3後方支援連隊」や「第3通信大隊」の車両が列を成して駐屯地付近をウロウロしています。札幌から旭川に車で来た人によれば、「国道を自衛隊車両が40台も50台も車列で走ってて異様で怖くって仕方ない」とのことでした。そうやって演習をされるのは自衛隊の勝手かもしれませんが、住民がうける影響(騒音・振動・違和感等々)を考慮して欲しいものです。

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2008年8月 2日 (土)

陸上自衛隊第2師団長が交代

昨日とどいた自衛隊準機関紙「朝雲」によれば、8月1日付で全国的に将・将補・1佐クラスの定例異動があり、第2師団長が交代したそうです。旭川に師団本部を置く第2師団長の交代くらいは当ブログでもカバーしておこうと思います。

新任の第2師団長は佐藤修一氏。

P80200021  P8020005

これまで中国地方の第13旅団長を務めていた方で、陸将補から7月31日付で陸将に昇進したばかりです。以下、略歴。

P8020001

これまで第2師団長だった師岡陸将は技術研究本部の陸上担当開発官だそうです。これがどういう意味を持った異動なのかは、今後深めてゆきたいです。

P8020002 ■左側一番下

それにしてもIT化実験師団のトップだった師岡氏が陸上担当開発官という異動は、単純に考えれば第2師団で行った実験をもとに全師団・旅団に普及するという役割があるように思えます。

それにしても、もうブログで書いてよいでしょうが、師岡前師団長は普通の団地のような自衛隊官舎に住んでいたんですよね。官舎前に出迎えの☆☆☆付ジープが来ていたのを、時々見ました。近隣の住人(自衛官)にとっては神経が擦り減るのでは?と可愛そうにも思いましたが、官舎住まいの師団長というのは庶民的な印象もありました。単身赴任だったのでしょうかね?いづれにしても、お疲れ様でした。

ところで、この記事が掲載された「朝雲」7月31日号に興味深いデータが掲載されていました。

P8020001_2

「隊員愛読書ベスト5」というコーナー、いつも掲載されていますが「防大」や「防衛省」のベスト5に自衛隊に批判的な書籍が入るのはあまり無いことです。ところが今回、赤線部のように「防衛省」の3位に三宅勝久『自衛隊員が死んでいく』がランクインしているのです。

これは単に「何が書いてあるか気になる」というレベルでは無く、実際に自衛隊内での「いじめ」「セクハラ」「パワハラ」等の様々な問題について深刻な状況にあることの表れではないかと思います。

佐藤新2師団長がこれらの諸問題にどう挑み、隊員の刑法犯罪等の発生抑制に成果をあげることができるか否か。船出は課題が山積です。

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2008年8月 1日 (金)

ヘリ騒音問題 第4回:「苦情」には「配慮」と防衛省

「苦情があれば」「配慮します」と防衛省担当官。先に夕張の「市街地戦闘訓練施設」問題の報道でも紹介した共産党北海道の政府交渉団。この防衛省交渉で旭川駐屯地のヘリ騒音問題と上富良野演習場の国立公園への拡張問題が話題になったそうです。

「赤旗」7月31日付北海道のページによれば旭川等で活動するおぎう和敏氏が「うるさかったという言葉があいさつがわりに交わされている」と実態を告発したそうです。これに対し防衛省担当官が「苦情があればパイロットに伝え、帰航ルートを別コースにするなど配慮する」と答えたそうです。記事ではさらにおぎう氏が「駐屯地の移転を考える時だ」と対策を迫ったとあります。また、上富良野演習場問題では国立公園への拡張計画の中止を求めたそうです。

Photo ■7月31日付「赤旗」より

防衛省の回答や「駐屯地の移転」というおぎう氏の迫った内容をもう少し知りたいと思った山田は、共産党旭川地区委員会事務所におぎう氏を直撃しました。

■山田「ヘリ騒音に対して防衛省はどう言ってますか?」

○おぎう「訓練はやらねばならん、の一点張りで話にならない。少しでも住民の願いを考え、訓練や自衛隊・駐屯地そのものの廃止は脇に置き、ヘリ騒音にどう対処するかを迫りました」

■山田「防衛省が具体的に述べたことは?」

○おぎう「記事にもあるけど、苦情が来たときうるさい場所を聞く。管制塔はリアルタイムにヘリとつながっており、苦情地域をよけてコースを変えて飛行するよう指示することはできる、という話でした。対処療法で、必要以上の怒りを広げないように、というだけの対処ではあるがまずは一歩前進だと思います」

■山田「記事のなかで『駐屯地の移転』と述べられていますが、真意は?」

○おぎう「駐屯地、というわけでなく飛行隊、ヘリ訓練の移転を提起しました」

■山田「記事では『市と駐屯地が隣接した歴史的な経過』とも書いていますが、どういう意味ですか?」

○おぎう「第七師団ができた頃、師団のまわりに市街地はありませんでした。当時、旭川の市街地は石狩川以南にありました。ところが今では駐屯地の周囲は住宅密集地です。少なくともヘリ訓練するには相応しくないのでは?ということを提起しました」

■山田「移転という場合にどこへ・・・?」

○おぎう「それは具体的にはよく考えないといけませんが、例えば名寄駐屯地は市街地から離れたところにあります。同じく上富良野もそうです。検討をすすめるなかで、具体的な候補地が浮かぶと思います。もちろん訓練自体の廃止が私たちの願いですが」

■山田「なるほど、わかりました。ありがとうございます」

以上のやりとりから次の諸点についてわかりました。

(1)ヘリ騒音があった場合、自衛隊側はコース変更などできうる何らかの対応をするので苦情を伝えたほうがよい。その際、「末広○条○丁目」程度の住所は場所特定のため必要なので伝えるべきだ。

(2)自衛隊は名前も聞くが、それはどうかと思う。苦情情報を蓄積し、個人特定のために名前を聞いていると思われるので言わずともよいのでは?

(3)第2飛行隊の移転、という可能性もあるわけで、世論喚起の意味でも苦情は駐屯地とともに市役所にも伝えるべき(ただし市役所は情報蓄積していない、とのこと)。

余談ながらおぎう氏によれば、訓練のヘリは常磐公園から市役所方向にむけてルートをとって飛んでいるらしいです。そういう意味では市役所はなめられているのではないでしょうか?ルート周辺の方々はどんどん電話したほうがいいです。

〈苦情・抗議先〉

陸上自衛隊第2師団「ご意見・ご感想」 http://www.mod.go.jp/gsdf/nae/2d/mailform/index.htm

陸上自衛隊旭川駐屯地代表 0166-51-6111(「第2飛行隊」を呼び出し)

防衛省・自衛隊「ご意見箱」 infomod@mod.go.jp

総務省行政相談受付 https://www.soumu.go.jp/menu_03/hyoukakyoku/gyousei/gyousei-form.html

〈関連サイト〉

陸上自衛隊第2師団 http://www.mod.go.jp/gsdf/nae/2d/

陸上自衛隊第2飛行隊 http://www.mod.go.jp/gsdf/nae/2d/butai/2avn/index2.html

防衛省・自衛隊 http://www.mod.go.jp/index.html

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2008年7月29日 (火)

夕張に「市街戦訓練施設つくりません」と防衛省

以前、北海道新聞の報道紹介として「夕張に『市街戦演習誘致』?」との記事をUPしました。2008年5月24日付の記事です。詳しい内容はリンク先をご参照ください。

続報が無かったのですが、7月26日付「赤旗」北海道のページでこの報道に対する防衛省の回答を見つけたので本欄でご紹介します。

P7290001 ■「赤旗」2008年7月26日付

この記事は日本共産党北海道政府交渉団が「各省庁に要請」した際のやりとりを報道する記事の中で、夕張問題について同党の前夕張市議が防衛省に行った質問への回答として紹介されています。

写真でもわかるとは思いますが回答部分のみ抜粋すると、「市街戦訓練施設をつくる計画はありません。夕張市と協議する予定もありません」と防衛省担当者。これで当面、この計画とやらは無いでしょう。ただし、水面下の動きか、または別に報道された「放射線廃棄物最終処分場を誘致」などの報道がどうなるのかについては明白ではありません。

いづれにしても、夕張商工会議所がぶち上げたこの計画。「例外なくなんでも考えよう」という趣旨だろうとは思いますが「市街戦訓練施設」や「放射線施設」は根拠も無く言うべきではなかったのではないでしょうか。かえって住民の不安、夕張に支援の気持ちをもっている人に冷や水をかける、などの反作用が大きかったのでは?私はその心配をメールで送りましたが、夕張商工会議所からは何の返答もありません。

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2008年7月19日 (土)

背景に「いじめ」はないのか?―小銃誤射事件

こういう結論が報道されるとは思ってもいませんでした。以下、7月19日付のヤフーニュース(産経新聞配信)から転載。

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「終了時実弾撃つ」冗談信じ発砲 逮捕の陸士長「実直でまじめな性格」あだ?

7月19日8時3分配信 産経新聞

 陸上自衛隊福知山駐屯地(京都府福知山市)で6月、敷地内の弾薬庫警備に当たっていた陸士長(24)が小銃の実弾3発を無断で発射する事件があり、陸士長は「任務終了時に実弾を撃つことになっている」との他の隊員の“冗談”を信じて撃った可能性があることが18日、分かった。陸自幹部は「言う方も言う方だが、信じる方も信じる方。考えられない事態」と戸惑っている。

 陸自によると、6月5日午後7時半ごろ、警備中だった第3師団第7普通科連隊所属の陸士長が突然実弾を装填(そうてん)し、地面に向けて1発、空に向けて2発発射した。負傷者や施設への被害はなかったが、陸士長は自衛隊法違反(武器の不正使用)容疑で陸自警務隊に逮捕された。

 当初、陸士長は「誤って撃ってしまった」と供述。その後の調べで、陸士長が事件前に弾薬庫警備の任務についたのは1度だけで、他の隊員から「任務の終了時には実弾を発射して、弾倉を空にすることになっている」と聞かされていたことが判明した。

 陸自は引き続き詳しい経緯を調べているが、幹部の一人は「陸士長は本当に実直でまじめな性格との報告を受けており、冗談が事実とすれば発言者の処分も考慮しなければならないだろう」と頭を抱えている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080719-00000051-san-soci

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この事件は起きた当初から注目していました。

Kc330295 ■新聞報道

いったい何が原因なのか?何が隠されているのか?と思っていたら、同僚(なのか、上司なのか不明。階級同じでも先輩だと立場は上ですし)の「冗談」を真に受けたとのこと。確かに幹部のコメントのとおり、「言うほうも言うほうだが、信じるほうも信じるほう」だと思います。

ですがこの報道を読んでなにかスッキリしないものを感じています。というのは自衛隊の上下関係や弱肉強食的な力関係からすれば、そういう「冗談」を信じさせて、その結果当該陸士長の立場を窮させるために追い込んだのだとすれば、それは「いじめ」ではないか?と思うのです。そういう悪質な「いじめ」が横行していることは、先日より紹介している下記の本でもよくわかります。

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著者:須賀 雅則
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この本では、それらいじめが起きたのは「職務に対する情熱の欠如」だからだ(同書P49)と総括され、そのことを理解し「目頭が熱くな」る様(同書P49)まで書かれていますが、そんな単純とも思えません。実際、利権を貪る上司に抗している著者に対して、その上司からの陰湿な「いじめ」や「嫌がらせ」は続いていました。そういう意味でも原因は何であれ、強い立場のものからの「いじめ」は手を変え品を変え行われているわけです。今事例がその一端であっても驚くものでもないのかもしれません。

著者の須賀氏は「軍隊であれば、イジメ、暴力、精神病の発生率が他に比べて高いのは、古今東西を通じて共通するところ」(同書P35)とし、「イジメは自衛隊のどの部隊であれ程度の大小を問わず存在する」(同書P35)と言い切り、さらに「軍隊である以上、イジメ根絶は不可能」(同書P35.36)とまで言っています。

それは精神的にも肉体的にも「鍛える」のだと反論があるのかもしれません。まさに死と隣り合わせの軍隊ではそうなのかもしれません(そのこと自体への疑問は置いておきます)。ですが曲りなりにも看板は「専守防衛」の自衛隊さんでしょ。イジメ根絶をしようと、建前であろうと省を挙げて取り組もうというのでしょう。これはもっと体質的なところにメスをいれないとダメなのではないかと思います。

軍隊特有の上下関係、相手を従属させることの優越性、そういった組織のあり方の結果に強度のストレス蓄積があります。そしてストレスの延長戦の上に「飲む打つ買う」があり「パワハラ・セクハラ」があり、挙句の果てに「窃盗」や「横領」など犯罪行為があるのではないかと推察します。以前読んだ『自衛隊裏物語』のなかで著者の後藤氏は、自衛官の犯罪については自衛隊のあり方と結びつけるべきでない旨の記述をされていますが、そうではないと思います。自衛隊のあり方自体に問題があり、それを原因として犯罪が多発しているわけです。

自衛隊裏物語-みんなの知らない国防組織の真実 Book 自衛隊裏物語-みんなの知らない国防組織の真実

著者:後藤一信
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そういう自衛隊および自衛官の荒れた状況に対して、前述後藤氏は女性が少ないことに関連して読者に「愛の手を」と呼びかけているが、これは完全に現状追従であって問題外です。須賀氏は氏なりの日本防衛の思いから防衛利権の問題を氏の体験から告発・追及されています。これは実に大事だと思いますが、一方で前述の通り「イジメ」に対しては「必要悪」といった見方をされています。やはり自衛隊の今の枠組みのなかからこれらの諸問題を眺めていれば、こういう結論にしか行き着かないのではないでしょうか。

いま求められているのは、そういう人権無視の軍事組織が市民のとなりに「いる」のであり、そこで働く多くの良心的な隊員もまた「被害」に接していることではないかということです。それを受認しなくてはならないほど、日本の外交関係は悪化しているのか?そしてまた、それを改善させる外交力をもっていないのか?ということも問われなければなりません。

本当に国を守りたいと真面目な自衛官が自殺したり退職強要されたり精神を病むような状況は、無くさなければなりません。そのことは日本の民主主義の前進に必ず役立つと信じています。

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2008年7月17日 (木)

なんだか、夜にヘリがウルサイようです

「最近、自衛隊のヘリが夜飛んでいてウルサイ」という情報が複数の方から寄せられています。今日なんて、山田が健康診断で訪ねた病院の技師の方が「なんだか自衛隊のヘリが夜飛んでいるんだよ。あれは何やっているのだろうか?」と聞いてきました。

春光ポスフールの近くに住んでいる友人がヘリ飛行情報をマメにメモしてくれている、というので近々その情報もUPできると思いますが、それは次回にまわします。

以下は「現役自衛官だってウルサイものはウルサイ」という話と、「それは北方転地演習の一環ではないか」という情報について。

とある掲示板にこのような情報のやりとりが掲載されていました。

Kaitenyoku001

で、もうちょっと探してみたらこんなコメントも。

Kaitenyoku003

どうやら情報もとのお方は元自衛隊員のかたみたいなんですが、それでも「昔」は「夜中にヘリなんか飛ばなかった」ということです。上の写真で現役だとおっしゃられている方も「毎晩うるさいと思っている」とおっしゃるように、周辺で暮らしている人にとってはウルサイのです。そのあたり、第2飛行隊のみなさんはご理解いただいているのでしょうか。

ということで、第2飛行隊広報に電話してみました。

■山田「山田と申します。最近、夜にヘリがうるさいようですがいつまで続くのですか?」

●広報「もう終わってます」

■山田「友人からも『うるさいから聞いといて』と言われているのですが、何をされていたのですか?」

●広報「いやあ、よくわかりません」

■山田(そんなはずはないだろ!と思いつつ)「夜おそく飛んでいたみたいですね」

●広報「そうみたいですね」

■山田(すげーヒトゴトだな、広報なのに)「何か災害救助とかあったんですか?」

●広報「それは違います。訓練で」

■山田「とにかく夜のヘリは、もう止まってるんですね」

●広報「はい」

以上のようなやりとりがありました。数分間の会話です。ってゆうか、広報としてそれでいいんですかね?仕事果たしていませんよ。別に師団広報を出してもらったわけでなく、第2飛行隊広報なんですよ。隊が何をしているかくらい把握しているでしょう。きっと「怪しい電話だ」と適当にはぐらかしたのでしょうね。対話意欲をまったく感じませんでした。また電話しますから、次はちゃんと回答してくださいね。

ちなみに関連しているかどうかわかりませんが、16日午後8時30分頃、末広付近の国道40号線で8台以上の高機動車HMVがホロに迷彩の網をつけて隊列組んで走っているのをみかけました。暗くて所属まで確認できませんでしたが、ヘリの動きもあり(第2飛行隊には配備されていない「新型攻撃型ヘリ?」との情報もあり)、HMVの隊列もあり、ちょうどいま行われている北方転地演習の関係かなー?と思ったり。だとすれば防衛省も発表していることなんですから、ちゃんと市民に対して説明すべきなんです。

ちなみに、7月11-12日には暑寒別岳で行方不明者に対する災害派遣で第2飛行隊のヘリが複数出ていますが、実際に飛んだのは12日の昼間だけです。

北方転地演習で矢臼別演習場に結集されているみなさんが復路戻られるまで、この旭川周辺でも様々な自衛隊車両が走り回る姿を見るのでしょうか。慣れぬ土地を走っていて、思わぬトラブルから事故を起こさぬようお願いしたいものです。国道を走る自衛隊車両が事故を起こせば、周囲の民間車両が巻き込まれる危険性は非常に大きい。「本番のとき、そうならないように」とおっしゃるかと思いますが、毎年やってこられる住民の不安も考えてみてください。

Kc330287 ■2008年6月4日、静岡での事故報道

Kc330278 ■同事故のテレビ報道の様子

自衛隊ヘリの夜間飛行については、友人氏からの情報が届き次第続報を掲載したいと思います。

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2008年6月30日 (月)

名寄駐屯地所属の防衛省職員が酒気帯び運転で逮捕

「飲む打つ買うくらい認めてほしい」と公言する自衛隊OBさんがいます。

自衛隊2500日失望記 Days of Truth and Falsehood (Kobunsha Paperbacks 117) (Kobunsha Paperbacks 117) 自衛隊2500日失望記 Days of Truth and Falsehood (Kobunsha Paperbacks 117) (Kobunsha Paperbacks 117)

著者:須賀 雅則
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自衛隊の「存在意義はますます高まっている」のに、いまの自衛隊は自分の利益ばかり考える「利敵行為」ばかりでダメだ、と実態を告発されている須賀さん。立場こそ違えど、そのような税金横取りのような防衛企業との癒着構図は私どもも同じ立場。そういう意味ではぜひ一読したい本ではあります。

しかしながら自衛隊のいじめ体質や非合理な上下関係の弊害を告発する一方、「飲む打つ(パチンコ)買う」は「仕方ない」と軍隊組織の根本的問題点にはメスを入れられないのは自衛隊=軍隊へのそもそもの立場の違いからだと思います。それでも須賀氏、犯罪は「ダメ」とおっしゃっている。山田などは「飲む打つ買う」を奨励し犯罪の線の手前で立ち止まりなさい、と言っても駆け足でその方向に向かう自衛官(または防衛事務官)たちがいろんな意味で立ち止まれないでいる、というのが現状ではないかと思います。もっとメスをいれる根本は、別の場所にあるのではないでしょうか。

第2師団エリアでまたもや防衛省関係者の逮捕事件がありました。今度は「飲む」が要因です。以下、記事をご紹介します。

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酒気帯び運転、防衛省職員逮捕/北海道

20080629 酒気帯び状態で車を運転したとして、北海道警稚内署は28日、道交法違反(酒気帯び運転)の現行犯で、自衛隊名寄駐屯地業務隊稚内管理班所属の防衛省職員●●●●容疑者(24)=稚内市恵比須=を逮捕しました。酒を飲んだことを認めているといいます。

調べでは、●●容疑者は28日午前1時50分ごろ、稚内市の道道を乗用車で走行中、ハンドル操作を誤って道路左側の電柱に衝突。車は横転しました。通りかかったタクシーの運転手が通報し、駆けつけた同署員が飲酒検査をしたところ、同容疑者の呼気から1リットル当たり0.15ミリグラム以上のアルコールが検出されました。

(赤旗2008.06.29)

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この他、2師団関係でなかったので逐一紹介はしていませんが、最近の自衛官の不祥事事件のうち気になるものがいくつか出ています。

Kc330289 ■防衛医大生が強盗教唆

Kc330294 ■警備隊員が小銃3発発射

これらの報道は6月上旬に立て続けにあったのですが、一方は防衛医大生という自衛隊の衛生部門を担う幹部候補になりうる人物(なにせ卒業後、自衛隊に任官しないと違約金5000万円だそうです)が、強盗を教唆し早稲田大生に貴金属店を襲わせたというのです。また一方の誤(?)射事件は自衛隊福知山駐屯地で、弾薬庫の警備隊員が突如持っていた89式小銃を発射。3発のうち1発を空に、2発を地面に撃ったというのです。

背景にどういう問題があったのか、その再発防止のため防衛省はどういう分析をしているのか、現在のところ公式サイトでの発表は無いようなのでわかりません。

それにしても小銃を発射したというのは、最悪の場合死傷者が出る恐れもあったわけで、見過ごすわけには行きません。以前、演習中に小銃をもったまま行方不明になった事例がありましたが、それは弾薬をもっていなかったので事なきを得ました。しかし、いわゆる「告発本」等によれば員数外のカラ薬莢を出すことにより薬莢不足を誤魔化すことが可能だとか。それが可能なら意図すれば実弾を非公然化することも可能ではないか、と思うのです。制度的な問題もあるでしょうが、そういう意図を生じざるを得ない背景には何があるのか?自衛官・防衛事務官の現状にもっと迫らなければならないと考えています。

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本記事で当ブログは記事100本となりました。これまでのご注目ご支援、ありがとうございました。旭川平和委員会ブログは一層庶民目線でがんばりたいと思いますので市民道民のみなさまのご意見ご声援をお寄せください。

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2008年6月24日 (火)

参加報告:6・23旭川集会「イラク派兵違憲判決vs派兵恒久法」

2008年6月23日、旭川市内で6・23旭川集会(主催:安保破棄諸要求実現旭川実行委員会・有事法制反対旭川連絡会)が開かれ、約50名の市民が参加しました。集会は現行安保条約発効を忘れまい、と毎年6月23日の開催を位置づけて開いているもので今年は発効後48年を迎えました。

集会では事務局の霜野氏(原水爆禁止道北協議会事務局長)が司会進行を務められ、冒頭の挨拶では集会後の総会で代表委員に選出された太田元美氏(旭川市議会議員)が挨拶されました。

メイン講演では「自衛隊イラク派兵差止北海道訴訟」弁護団事務局長であり、「女性自衛官の人権訴訟」弁護団長の佐藤博文弁護士が約90分間、イラク派兵差止訴訟での名古屋高裁違憲判決の歴史的意義や自民党・民主党が法案提出している自衛隊派兵恒久法案について講演しました。

Kc330330 ■講演する佐藤氏

旭川平和委員会からは会員の半数以上が参加し、青年部からも多くの参加があり、佐藤弁護士の講演に聞き入りました。また8月5日アレン・ネルソン講演会の宣伝チラシも配布し、スタッフ募集の呼びかけを行いました。

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我、自衛隊を愛す故に、憲法9条を守る―防衛省元幹部3人の志 我、自衛隊を愛す故に、憲法9条を守る―防衛省元幹部3人の志

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イラクの混迷を招いた日本の“選択”―自衛隊がやっていることVS私たちがやるべきこと (かもがわブックレット 165) イラクの混迷を招いた日本の“選択”―自衛隊がやっていることVS私たちがやるべきこと (かもがわブックレット 165)

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2008年6月12日 (木)

陸自第2師団が保安林を違法伐採/上富良野演習場

今朝(2008年6月12日)付の北海道新聞朝刊から、以下ご紹介します。

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P6120001 保安林198本違法伐採 陸自第2師団 上富良野演習場で(06/12 07:15)
【旭川】陸上自衛隊第二師団(司令部・旭川)は十一日、同師団第二通信大隊(旭川)が昨年秋、上富良野演習場(上川管内上富良野町など)の保安林内で、森林法に違反して立木百九十八本を無許可で伐採するなどしていた、と発表した。
訓練スペースをつくるためで、許可が必要な場所とは認識していなかったという。上川支庁は同日、「誠に遺憾だ」として、森林法に基づき、師岡英行師団長に厳重注意した。
同師団によると、第二通信大隊は昨年九月から十一月にかけ、演習場内の水源かん養保安林で、通信基地を設ける訓練のため、約千百平方メートルでシラカバなどの立木を伐採。中継機器を載せた車両を止める場所確保のため、保安林内の林道跡地の約四百三十平方メートルに砂利を敷いたという。
森林法によると、保安林内での「土地の形質の変更」には、道知事の許可が必要だが、同大隊は現場が保安林と認識していなかったという。違法伐採などは今年五月、演習場を管理する上富良野駐屯地業務隊が見回り点検で発見。同師団は「自衛隊が関係法令を順守するのは当然なのに、大変申し訳ない。道と協議して(砂利の撤去など)適切な措置を図るとともに再発防止に努める」と謝罪している。

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この記事、深くは触れていませんので推測でしかありませんが、違法伐採した9月から11月といえば第2師団と防衛省技術研究本部が合同で第1回C4I2部隊実験を上富良野演習場で行った時期(10月13日~26日)の前後です。この実験と関わりはないのでしょうか。

P6120001_2 ■第2師団広報紙「北鎮」

331 ■第2通信大隊サイトより

第2通信大隊のウェブサイトをみると、上のような写真がありました。この写真が違法伐採現場では無いでしょうが、このように通信設備を設置するために「邪魔なものは切れ」ということではないでしょうか。とりわけ技研との共同実験でしたから彼らにとって成功させることの重要度は大きかったはずで、その「目的」のために「手段」を精査することを怠ったのではないかと思います。

また同師団は「秋季演習場整備」として10月30日から11月7日まで上富良野演習場等の整備を行っています。この際の重点目標は「演習場全体の排水、訓練施設等、恒久的(残る、使いやすい)整備の追求に着意し延べ1万2千人に及ぶ本整備作業参加隊員の努力により計画していた全ての整備を完成」(「北鎮」2007年11月号)となっており、使いやすさの追求として砂利が敷かれていても不思議ではありません。

上富良野演習場については、現在国立公園普通地域への拡張問題を提起しているところであり、仮に意図せずとも国立公園部分の違法伐採などが今後起きないよう法令順守を一層求めたいと思います。記事中で師団が謝罪しているように、自衛隊だからこそ厳密な法令順守が期待されています。

今回、内部の点検により事実が明らかとなり公表されたことは評価しますが、違法伐採が行われてから半年以上経過しての発覚は遅いのではないでしょうか。できれば先に述べた「秋季演習場整備」で、遅くとも今年の「春季演習場整備」の際に発見・公表していてもよかったと思います。6月11日という発表が第2師団創立記念行事の直後であることであれこれ考えることはありますが、今週末(6月15日)の上富良野駐屯地開設記念行事より前であったことは発表時期になんらかの意図は無かった(単に発見が遅れた)ことかとも推測できます。

いづれにしても第2師団は今回の発表だけで事を終わらせず、2通大隊と駐屯地業務隊との連携不足等事実関係をよく明らかにし、再発防止策とともに公開してください。

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2008年6月 9日 (月)

2008年陸上自衛隊旭川駐屯地:駐屯地開放を見てきた

今年も駐屯地開放が行われました。正式には「第2師団創立58周年・旭川駐屯地開設56周年記念行事」です。私たちは日頃「基地開放」と呼んでいます。数年前から毎年見学に訪れていますが、今年も平和委員会青年部の仲間とともに見学してきました。ここでは見学記としての雑文と、そのなかで問題意識を感じた事案についての問題提起を記したいと思います。

観閲式

今年の観閲式での師団長の式辞と旭川市長の挨拶は、ほぼ去年の挨拶を踏襲した内容で目新しさを感じませんでした。師団長の式辞の最後に北鎮記念館についてふれられましたが、昨年のこの式典の日にOPENした同館は1年間で3万6千人の入館者があったと報告されました。旧館(年1万人)の3・6倍です。広報サイドからすれば大成果なのでしょう。西川将人旭川市長は昨年の挨拶で北鎮記念館を「動物園に次ぐ第二の観光名所に」と持ち上げましたが、その後この発言が旭川市議会で質問されるなど波紋を呼びました。一転して今年は北鎮の「ホ」の字もありませんでした。

P6080007 ■師岡英行・第2師団長

P6080009 ■西川将人・旭川市長

P6080004 ■旭川飛行場に並ぶ隊員たち

その後、観閲行進が始まりましたが、いわば軍事パレードです。ここでふと気づきましたが、去年は人でごった返していてパレードを見るのが大変だったのですが、今年は全体として隙間が多いと言うか人が少なめではないかと思います。感覚的なものではありますが。朝、小雨が降ったり、式典時も曇り空で天気も影響しているのでしょうが。

P6080014 ■96式装輪装甲車、1・2億円

P6080028 ■87式自走高射機関砲、13・7億円

P6080051 ■99式自走155mmりゅう弾砲、9・1億円

P6080056 ■90式戦車、8億円

一緒に参加していた福祉現場で働く仲間は、切り捨てられていく医療福祉と比べて、桁違いの予算が投入されている現場を目の当たりにして「腹立たしい」と一刀両断。この軍事パレードで走った全ての車両、いったい何億円が投じられているのでしょうか。そしてこれらの戦闘車両たちは、一度購入してしまうと使いまわし(目的外使用)ができない、という不便なもの。医療や福祉の現場では切り捨てられ、失われていく命が日々たくさんあります。それよりも、いつ使われるかわからない数億円する車両が何台も必要なのか?国民はその両者の実情をよく知るべきです。

訓練展示

いわば模擬戦闘。この筋書きは毎年同じなんでしょうかね。少なくともここ数年は変わっていないように思えます。敵の侵入部隊があって、これを検知し偵察。航空部隊が先行し、地上部隊を投入。相手を追い詰め退却させる、というような筋書き。

P6080070 ■援護射撃しながら・・・

P6080069 ■ホバリングしたヘリから・・・

P6080071 ■降下!

地上では自走155mmりゅう弾砲がまず砲撃。次いで74式戦車。

P6080083 ■自走155mmりゅう弾砲

P6080091 ■74式戦車

P6080097 ■敵役は機関銃で「反撃」

P6080101 ■装輪装甲車から隊員が展開

まあ、このような模擬戦闘のなかで空砲ですが何発も発射され大音量と衝撃でビビるわけです。衝撃で駐車場に停めた自家用車の盗難防止装置が誤作動するくらいです。近隣住民に聞いたら「夜勤明けだったのに眠れなかった(怒)」(旧春光六区)などの声がありました。戦車とかが出てくるたびに後ろにいるおばあちゃんが孫に「見て!カッコいいわねえ」と何度も繰り返し言っています。そう思って無くても、祖母にそう言われれば刷り込まれます。

同行したA・Rさんは「実際の戦場のあらすじで行われていた訓練展示、見ていて恐ろしくなっている後ろで『これ見たかったんだよねー!』。まるで戦争=人を殺すこと、なんだと感じていないんだなぁと。戦車や航空機の金額を実際に見ながら聞くと、ホントにムカついてきました。アメリカには無い優れた戦車が日本にあると聞き、そんな優れた技術や頭脳があるなら、今深刻な地球温暖化防止の為の何かを開発してほしいものだと思いました」と感想をおっしゃっています。

装備品展示

例年のように装備品展示には子どもを連れた親と軍ヲタ(軍事ヲタク)のみなさんがウロウロしておられ、私らも見学しました。

P6080116 ■90式戦車に乗る青年部員たち

90式戦車は後部に昇れるようにハシゴがかかっており、隊員がサポートしていました。ほとんど子ども達が親とともに昇って記念撮影していましたが、わが仲間達も列に並び昇りました。子どもが鉄帽子をかぶせられ、ピースしている姿は「自分の息子にはさせたくない」と思うのです。

P6080132 ■小銃をもつ子ども達

今年も銃器を市民に持たせるコーナーは人だかりができていました。そして小学校から中学校くらいの子ども達が次々と銃を手にしていました。上はその姿を撮影する師団広報担当者。彼らの手にかかれば、この姿はどう報じられるのでしょうか。

今年、私が楽しみにしていたのはRecsやFicsなどの通信システムの展示がどのように行われているかです。去年も展示されていたものの、あまり詳しく見なかったことと、去年は訓練途上でしたでしょうから今年の展示は一年間の訓練を踏まえ「充実」しているのではないかと予想していたのです。

P6080136 ■システム運用図

今回紹介されていたのは戦闘用システムでありながら、あくまでも「災害派遣」「災害対応」と紹介されていたのが印象的でした。すべての事例が「災害」から説明され、システムの本質は隠されたままです。

P6080141 ■指揮所でシステム説明会

運用の際指揮官らが詰めるクーラー付の移動型指揮所で、担当者による映像でのシステム説明会が行われていました。私も座って聞いていたのですが、今年2008年4月に上富良野町・美瑛町周辺で災害名目の大規模演習をやっていたそうです。道庁との連携、美瑛町役場での会議なども含め、新システムを運用しての実際の移動などやられたそうです。ところがこの説明会でハプニングがありました。演習のVTRの途中で電源が落ちてしまったのです。「お、何だ」と思ったら、何のことは無い入口付近のスイッチを子どもが悪戯してパチンと押してしまったので照明やプロジェクターが落ちたのです。現場では「プロジェクターが立ち上がるまでお待ちください」と待ちました。でもこれが戦場だったら、相手は待ってくれません。意外なところに落とし穴はあるものです。現場での電源(バッテリー)問題などが提起されてるのもそのためでしょうが、最大は人為ミスですね。今回もあんな誰でも触れるボタンを「触るな」とダンボールでも貼っておけばよかったのです。

P6080145 ■入力用端末

説明会後、隣に展示されていた現場で隊員らが入力する携帯用端末や無線システムの機材を見ました。三菱電機でしたね。実際の運用時は「NTTやドコモの携帯が使えなくても独自通信があるので司令部まで連絡できます」との説明でした。いわゆる公衆回線がダメになっても独自回線を保持できる、ちゅうことだと思いますが、現場ではNTTなどと協定を結び、戦時の演習をしていますよね。そのあたりはどうなんでしょう。聞き漏らしたので、来年聞きましょう。

P6080148 ■写真撮影コーナー①

その隣には大型ビジョンで自衛隊の広報。さらに子ども達に迷彩服や制服を着せて写真撮影するコーナー。海上自衛隊の担当者は水兵のような紙製の帽子を配りまくり。子ども達への浸透作戦は、これでもか、これでもかと推し進められています。

模擬店など、その他

子ども達のための楽しいイベントの工夫は模擬店などが行われていたグラウンドで最高潮に花開いていました。楽しかった記憶を持ち帰ってもらう工夫なのか、はたまた市民を招き入れるための工夫なのか。

P6080150 ■写真撮影コーナー②

あっちでもこっちでも写真撮影コーナーあり。親は携帯電話片手に撮りまくりです。今回、記念行事での写真を応募するコンテストも開催されるとあって、写真を撮る人(自衛官)も結構いました。

P6080151 ■フワフワドーム

P6080152 ■ストラックアウト

P6080153 ■グッズ売店

模擬店は例年と同じような雰囲気でしたが、今年は「ふき」「ウド」などの山菜の他に、「カブト」「クワガタ」「ザリガニ」などの生き物系が多かったような気がします。何ヶ所もありました。誰か斡旋している人(業者)がいるのでしょうか。ミリタリーグッズやオリジナルグッズ売店も何ヵ所かありましたが、上のような日の丸ドンドンの姿をみると意気消沈。タオルとか鉛筆とか何でも迷彩柄でグッタリしました。

「守る」というが、使う場所は?

一方で災害派遣を押し出し、自衛隊の存在意義を認めさせようとする。また一方では防衛を押し出し「悪い人」(師団長挨拶によれば、テロだけでなく横暴勝手な国家があるらしい)を倒す勇気の戦力、それが自衛隊だと言う。本当にそうなのか疑問です。

「守る」というものの、それらが実際に運用されているのは現在では海外ではないですか。ちょっと前までイラクでした。広報用のDVDを「あげます」というので貰ってきました。見ましたが、イラクでの陸自の活動をただ礼賛するだけ。自分達に都合の良い情報しか流していない。では帰国して自殺した隊員は?都合の悪いものは隠されてばかり。そして今度はアフガニスタンですか?

先のA・Rさんはこうもおっしゃっています。「実際の災害救助時の写真を見たりすると、純粋に人の役に立ちたいという人もたくさんいるんだろうなぁと思いました。そんな人たちで自衛隊の中から変わらないものかなぁ・・・などと思ってしまいました」。その通りだと思います。良くも悪くも、とにかく災害派遣を押し出し勧誘する自衛隊。その隊員らの純粋な気持ちを生かす場は、軍隊では無く「災害救助隊」などの非武装組織がよいのではないでしょうか。私たちは自衛隊の段階的廃止と、災害救助隊などの設置の同時並行により、解雇者を出さずして憲法9条完全実施というのも選択の一つとしてあり得ると考えています。

〈6月11日追記〉参加したA・Mさんの感想

基地開放を見学して、訓練練習の模擬戦闘の空砲の音が昨年以上に恐ろしく感じました。自分の中で戦争という足音が近づいてきているように感じているためでしょうか。まわりで、「かっこいい」と言う声が聞こえてくるのも、「戦争=死」ということが忘れられているような感じがし、やるなら、戦死者役や犠牲になる民間人までやればよいのに・・・それを見ても、「かっこいい」と言う言葉が出るのかな?と、思いました。
今年は初めて、小銃を持ってみました。意外と重くてビックリし、また、「これで、人が殺せるのだな」と、思うと小銃の冷たさが余計冷たく感じました。
そのせいか、災害救助の際の機材やお風呂などの設備や写真をみると、ほっとした感じがしました。
基地開放を見学して、戦闘車両に何十億も使うなら、もっと福祉などにまわして欲しいと思いました。また、自衛隊のある街だからこそ、自衛隊の全てがダメではなく、そこで働いている人たちを戦争の犠牲にしないために、自衛隊の内容を災害救助などに変えていくこと、憲法9条を守っていく事が必要ではないかと思いました。

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2008年6月 6日 (金)

2008年北海道護国神社慰霊大祭

2008年6月5日、北海道護国神社慰霊大祭の本祭一日目が開かれました。今年も例年と同じく現地を取材し、制服を着用した幹部自衛官の神道行事参加状況などを確認して参りました。

前提として申しあげておきたいのですが、信教の自由は誰なりとも認められなければいけません。ですから宗教法人としての北海道護国神社がどのような祭祀を行おうとも、それは保障されるべきで、それを妨害するようなことがあってはなりません。ですから私たちの現地調査もできるだけ邪魔にならないよう配慮して実施しました。しかし一方で、行政機関とくに国の機関が特定の宗教団体・宗教行事に肩入れし、これを擁護・支援しているかのような政教分離原則に反する事態があったとすれば、これは黙認できません。きちんと問題提起していきたいと思います。ここらあたりに私たちの判断基準があることを申しあげておきます。

余談を申せば、いわゆる靖国派の主張には相容れないものが多く、それは批判しています。しかしそのことと、彼らの信仰の自由が守られるべきであることをごっちゃにしてはいけないと考えます。もちろんボーダー上の様々な問題は生じると思いますが、それは個別具体的に判断していきます。

さて今年は5日だけが晴れ上がりました。4日は突如として大雨が降る時間もありました。この自然現象を「亡くなった兵士の涙」とか「遺族の献身を思う神の涙」とかおっしゃる方もおられますが、これは季節的な天候不順によると思います。

旭川に引っ越してくると、この時期だけでなく各神社の例大祭の時期に街々に掲げられる「御祭禮」ののぼり旗の乱立が異様に思えます。

Kc330277 ■多くは町内会が掲揚

辞書をひけば「祭礼」とは「神社などの祭り」とあります(単に「祭り」としている辞書もあります)。どう考えてもこののぼり旗は例大祭にあわせてこれを祝うために掲げられているという理解が素直でしょう。これを町内会が行う。公共性をもつ自治組織としての町内会がこれを推進するというのは、旭川では「普通」に行われていても、他の地域ではあまり「普通」ではないことを指摘しておきたいと思います。

余談ながら、こののぼり旗の立ち具合は町内会によってかなりアンバラがあります。立っているところは密度濃く立っていて、そうでないところはほぼ皆無です。これは町内会長さんまたは神社委員さんの思い如何で変化するのでしょう。旭川に転入して10年ほどになる若い夫妻が一戸建てに引っ越したとき、祭りの時期に町内会から「これを掲げてくれ」と「御祭礼」ののぼり旗を持ってこられ、本当は嫌だったそうですが「転入したばかりだし、近所付き合いもあるし・・・」と引き受けた、という話を聞いたことがあります。別のある地域では町内会の役員さんと思われる男性らが、軒並みのぼり旗を立てている姿を見たことがあります。実際はそういう実態がほとんどなのではないでしょうか。

さて儀式の様子ですが、当ブログを開設した直後の昨年6月にも報告記事を書いています。これを重なるような記載は極力排し、今年気づいた特徴的な事柄を列記していきたいと思います。

P6050009 ■第2鳥居と神門

毎年通えばある年に気づかぬことを改めて気づく、ということがあるのだなーと思います。去年以前もおられたのですが各地遺族会のバス整理や会場案内等の要員の方が目立つ蛍光色のジャンバーを着ておられます。

P6050010 ■社務所の前で

この方々は氏子の人達なのかなと思っていたのですが、写真の通り「隊友会」の方々だとわかりました。隊友会はご存知自衛隊員のOB組織。今年2月11日の「建国記念の日」の靖国派集会を主催する一方の軸でした(もう一方は日本会議上川)。

P6050012 ■消防団員が警備にあたる

上は神門前で警備に当たる消防団員さん。去年「制服姿の男性らが境内各所で警備にあたってる」「消防団員のようだが、なぜ警備しているのだろう」と疑問を持ち、市の消防当局に尋ねたところ「警備(救護?)要請があって出動しています」との返事。なるほど、と思いました。要請があれば出ざるを得ないでしょうね。

P6050014 ■入場する神職たち

いよいよ儀式がスタートするのですが、この神職の近くで警護している(右折するポイントに立っている?)のがボーイスカウトの年輩の男性。ボーイスカウトは護国神社のすぐ裏手に事務所がありますが、旧軍や護国神社と深い関係があるようです。以前は儀式の最後に若いスカウトたちによる「同期の桜」の舞が行われていたそうですし、現在でも神門前で演奏を担っていると説明にありました(見てはいません)。

Kc330027 ■北鎮記念館の展示より

それもそのはず、旧第七師団長だった宇都宮太郎さんという人物が旭川のボーイスカウトを立ち上げた張本人なのです。上の展示は写真の説明文。この写真は護国神社で清掃奉仕をするボーイスカウトの姿があったような記憶があります。旧軍と護国神社とボーイスカウトは切っても切れない関係のようです。人的結びつき(例えば、ボーイスカウトからの自衛官勧誘とか、自衛隊OBがボーイスカウトの活動を支えるとか)についてはよくわかりません。

P6050019 ■拝礼をする自衛官たち

儀式がスタートし、特別来賓席に座る幹部自衛官たち。知人によれば「去年より数名多いのではないか」とのことです。具体的にはわかりません。

P6050128 ■2006年6月5日の同じ場面

探したら2006年のものが見つかりました。構図がまったく同じですね、自分でもビックリ。これで比べると前列の方だけですが2006年は7名、今年は6名です。航空自衛隊がお一人増えたみたいですね。でも2007年の参列者名簿をみたら、空自から2名きておられます。毎年、正確に名簿で肩書きを把握しないとわかりませんね。

P6050023 ■北部方面総監?

そして今年も今津寛国会議員など多くの文民に先立ち、制服幹部が玉串を捧げました。昨年、私たちが提出した質問状への第2師団広報室からの回答によれば、彼ら制服幹部達は「休暇」中であるとのことです。随行員も含めて「休暇」だそうです。玉串も捧げず、ただ随行員として同行し幹部の世話を焼く隊員も、自らの信条に基づき「休暇」を取得して参列しているというのです。にわかには信じられませんが、広報室がそうおっしゃるので、まあそうなのでしょう。

P6050016 ■遺族会のみなさん

さて、全道から駆けつけた遺族会のみなさんは私の計算では1000名~1500名くらいでしょうか。高齢化にともない、参列者数の減少があるようです。座る場所も空白が目立ちます。戦没者の追悼だけに留まらず、様々な活動で高齢化は深刻なようです。立場の違いを超えて、戦争に散った家族・親族など大切な人を思う遺族の方々の純粋な思いには敬意を表します。

この会場、儀式の前後にBGMのようにアナウンスが流れています。このアナウンスはヒゲの神職さんが毎年しゃべっておられるのですが、なかなか流暢なしゃべりで耳に入ってくるのです。以前は東京裁判でのインド・パール判事のことなど紹介し東京裁判の「誤り」を伝えようとしていました。パール判事については安倍前首相がパール判事の家族を訪ねたり、昨夏のNHKドキュメントで扱われたりしたので、彼が侵略戦争について猛烈に批判していた平和主義者であることが周知されました。靖国派の思い通りにはいかないものです。今年のアナウンスで覚えているのは、戦争中に撃沈した敵船の兵士を助けた日本軍人についてでした。これは武士道の賜物であると。助けないと後で軍事法廷で裁かれますかね。助けるのが普通なのかなと。

P6050046 ■さあ、帰ろう

儀式は終わりました。一番最後に挨拶する塩野谷宮司の言葉もなんのその、帰り足の早いこと。お疲れ様でした。

P6050048 ■銃剣道の練習

帰り道に境内をウロウロ。平成館(旧北鎮兵事記念館)前の芝生で奉納行事・銃剣道の練習をする人々。剣道の防具を身につけているので「どこか、大学の剣道部員か?」と思いきや、銃剣道などという特殊な「武道」の担い手はやはり自衛隊員の方々でした。

P6050049 ■第2特科連隊

P6050056 ■第2施設大隊

他にも第2通信大隊や本部中隊など幾つかの隊のメンバーが参加していました。彼らもまた「休暇」を取得し、自らの私的活動として、偶然にもグループで奉納行事に参加しているのでしょうか。

P6050051 ■突いているところ

それにしても、やはり銃剣道は軍事訓練なのですね。見ていて、剣道とは異なる変な殺気を感じました。山田は過去に柔道も剣道も嗜んできましたが、そこで得た境地とは異なりました。柔道や剣道は人を生かす武道、しかし銃剣道は「必殺」の技だからなのでしょうか。銃剣、つまり銃に付けている剣で相手を倒す武術。それが銃剣術だと辞書に書かれています。これを奉納して、戦没者たちに何を捧げたいのでしょう。

西川将人旭川市長は回答の通り公務出張で欠席でした。代理も出席していないようでした。そのことは確認しました。この後、7月21日の上川神社祭・神輿巡行にむけて、さらにせめぎあいがあることでしょう。

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2008年6月 3日 (火)

ヘリ騒音問題 第3回:Fさんからのメール(1)

Fさんから最初のメールが届いたのは昨年(2007年)の夏前頃でした。その後、数回にわたりヘリ訓練の騒音に対する強い憤りを寄せてくださいました。Fさんのメールを一部抜粋しながらご紹介します。

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■初めて届いたメール

今年旭川に引っ越してきましたが はっきりいってヘリの騒音が酷すぎますね。市はこのことをどう考えてるのでしょう?
朝晩問わず 平日、土日問わず 1日何十回もウチの上空をただ回るだけの騒音以外の何物でもないと思うのですが自衛隊に電話しても 「訓練だから」とだけいってまったくやめる気がないようですし。
飛行機などの飛行物体を市の中心地で飛ばすならそれなりの飛行協定を結んで 時間等をちゃんと制限させるべきだと思うのですが。
これだけ連日物凄い音を出してるのに新聞やニュースなどでも特に話題にならないという市民にも疑問を感じます。
これだけ酷くても我慢してる日本人の体質が問題なのですかね?これが海外なら暴動が起きてると思いますけど。
これ以上この問題が放置されるような市なら ここから出たほうがいいですね。

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このメールに対して、当会から返事を出しました。返事では「旭川駐屯地周辺のヘリ騒音問題を提起する」でご紹介した自衛隊のヘリ運用の内部ルールをご紹介しました。このルールは以前から「守られていないのでは」(というか、外への言い訳のためのルールにすぎない?)と感じていましたが、それを裏付けるようにFさんからの再返信(第2信)が届きました。以下がそれです。

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■第2信

メールありがとうございました。おかげで自衛隊の実態が大体わかりました。
まずもっとも疑問に思うのが自衛隊が言う訓練というものを実際やってるかというところです。説明ですと郊外の山間部で実施とのことですが 私は山間部まで常にいってるとは到底思えないです。
最初にヘリの騒音が酷いと思ったのがGW前の日中でしたが山間部にいってやってるなら 3分おきぐらいにウチの上空を飛んでそれが1時間以上続いたことがありました。
訓練の内容は知らないし電話でも聞こうとも思わないですが普通に考えれば災害等あったときのための訓練だと思うのですがだとしたら一度その山間部というところにいけば すぐは戻らないはずです。ですが実際は自衛隊基地を飛び出してただ市街地1周して基地に戻るのを繰り返してるだけでとても訓練とは思えないです。これは訓練というより 自動車の仮免で路上練習するのと一緒で ただ単にヘリの操縦免許をとるためとかで飛ばしてるようにしか思えません。そんなことを市の中心地上空でやってるとしか思えないから到底納得できないんですよね。
たとえばこれが民間の飛行機のパイロットが操縦訓練とかいって市街地の上空で連日飛行機を飛ばしてたら当然訴えられると思います。なのに自衛隊だから守られるような法律なんてなくさないとダメですね。

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この第2信には山田もまったく同感なのです。

先日、ちょっと用事があって午前中に駐屯地の脇に滞在していたのですが、そのときに行っていた訓練は、離陸⇒花咲側に飛び立つ⇒ぐるっと旋回(見える範囲程度)⇒大町(春光ポスフール)側から低空で進入⇒ホバリング⇒地上数メートルにホバリングしたまま移動⇒再離陸、みたいな訓練をやっていました。

P5300034 ■大町側から降下し進入

P5300030 ■上空通過

P5300036 ■さらに降下

P5300020 ■ホバリング

P5300023 ■バックしまーす

第2飛行隊の方が見れば「ちがう。もっとこうこうこういう訓練なんだ」と言いたいことはあるかもしれません。ぜひそういう正確な情報も寄せていただければ当方の記述を訂正してご紹介します。お待ちしています。

話が寄り道しましたが、そんな飛行訓練の様子は日常茶飯事なんです。ですから「山岳部で訓練している。市街地を飛ぶのは行き帰りだけ」と言われても「???」なのです。ですからFさんの第2信には説得力がありました。もちろん操縦技術者を育成しなければならないのはわかります。「仮免」運転のような訓練をやってるのかどうかはわかりません(上記はFさんの推測の範囲です。当たっているように思えてなりませんが)。でも操縦者育成は市街地の上空でやるのはどうかな?と思うのです。どうでしょうか?

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2008年5月31日 (土)

旭川市長から回答書が届く

西川将人旭川市長から回答書が届きました(5月30日着)。

P5310008 ■回答書の表紙

回答の内容は?というと、こちらからの要望事項に対応して(1)護国神社と(2)上川神社に分けて回答をいただきました。大筋では道新5月29日付の報道どおりですが、若干気づいたことがありますので付記しておきます。

まず、(1)護国神社に関して質問をおさらいしておきます。

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(1)北海道護国神社慰霊大祭について

私たちは数年来北海道護国神社慰霊大祭を観てきましたが、同大祭は明らかに宗教行事であり「戦没者追悼」の名を借りた神道布教の場、特定思想の宣伝の場としか思えません。実際に同大祭でスピーカーから流される言葉の数々は戦後民主主義を否定し、アジア・太平洋戦争を是とするような文言が多く含まれ、納得できるものではありませんでした。この場に旭川市長が参拝することは特定宗教の支援に他なりません。戦没者追悼は行政主催の無宗教の催しを行えばよいと考えます。昨年は公務欠席されていましたが、今年は政教分離の原則に基づき参加されないよう求めます。石川県白山市長が神社式典で祝辞を述べたことを憲法違反とする高裁判断が示された(200847日)こともあります。慎重に検討してください。

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これに対しての回答は山田の「常識」の範囲のものでした。道新の報道どおりです。以下が(1)への回答。

P5310002

問題は次の(2)上川神社例大祭への回答です。まずは質問を掲載。

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(2)上川神社例大祭・神輿巡行および市民パレードについて

上川神社例大祭で行われる神輿巡行の際、「行列の後半部分は市民パレード」と称して西川市長が乗車し、旭川市として陸上自衛隊第2師団に車両・人員の派遣要請を行っています。昨年、実際に神輿巡行と市民パレードを見学しましたが、普通に考えて「神輿巡行」と「市民パレード」が別物であるという理屈は成り立ちません。それは市民パレードの車両もが神社の幕を飾っていることや「お稚児参り」など宗教行事参加者を自衛隊車両が運搬していること、戦前の上川神社例大祭の御神幸を記録している文献によれば神輿巡行から市長車両、お稚児などいわゆる「市民パレード」部分まで含めて「御神幸」としていることからも明らかです。よって西川市長の今年の乗車は取りやめ、市民パレード実行委員会の要望をうけての自衛隊への派遣要請は行わないよう求めます。

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そしてこの要望に対してはこのように答えてきました。

P5310005

道新の5月29日付報道と若干ずれているのは、道新報道は「市長、今年も神輿巡行」と見出しに書き、「自衛隊車両に乗り込む」と言い切っていますが、回答では「今年については、公務の日程調整中です」とあり、最終確定していない旨の回答です。きっと調整して参加するのでしょうが、もし7月21日午前に「重大な公務」が入れば「私事」をも含む行事参加は欠席せざるを得ないですよね、市長。

疑問が残るのは冒頭の「市民パレードの位置づけ」と最後の段落です。パレード実態の宗教色を無視し、あくまで「多くの市民が楽しみにしている地域イベント」との印象を押し通そうとしています。これは無理があるのではないでしょうか。確かに護国神社祭の出店や上川神社祭の出店(3条本通)は市民も多く楽しみ、地域イベントとして定着している感があります。宗教色も非常に薄い。しかしながら、市民パレードはそうでしょうか。出演する吹奏楽の子どもらや、お稚児の子どもらにとっては一つの「舞台」ではありますが、明らかに宗教行事です。回答を起案した市職員は現場を見たことがあるのでしょうか。ぜひ当ブログの昨年の記事をご覧頂き、意見を賜りたい。

そしてもう一つ、「実行委員会が確保できなかった不足分に対して、本市からの要請に基づき、陸上自衛隊の車両出動について協力をいただいている」と回答しています。二つの疑問点を提起したいと思います。一つは「なぜ旭川市が自衛隊に要請する義務があるのか?」という点。回答書を読まれたとある市議会議員さんはこの点に疑問をもたれていました。もう一つは「不足分に対して」というのは事実だろうか?ということです。昨年、見学した限りでは1-2台自衛隊で無い車両はありましたが、他ほとんど全て自衛隊車両でした。これは「不足分」への「協力」といえるのでしょうか。

疑問は解消しませんでした。一度、私たちもこの回答書を読み込んで、みなで話し合って、必要に応じて質問状を出さざるを得ないかな?と思っています。

さて、みなさんはどう思いますか?

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2008年5月29日 (木)

政教分離問題「要望書」、市長回答は今日発送。報道が先行?

護国神社参拝、上川神社神輿巡行・自衛隊車両派遣要請の問題で旭川市長宛に提出していた「要望書」について、昨日市役所の広報公聴から電話がありまして「29日に回答を郵便発送します」とのことでした。これを待って議論をすすめたいと思うのですが、今朝(5月29日付)北海道新聞・旭川上川のページに下のような記事が掲載されました。新聞というのは速報性を売り物にしているのでしょうが、当事者が回答を受け取るより紙面で概要を知るというのはいかがなものでしょうか。

P5290003

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2008年5月28日 (水)

ヘリ騒音問題 第2回:騒音の分布と理由

5月19日に問題提起した旭川駐屯地のヘリ騒音問題。第2回目の本記事ではヘリ騒音の実際がどのように起きているかを、騒音苦情の分布から明らかにし、その理由を考えてみます。

本記事の作成にあたり、ヘリ騒音問題に関心を持ち調査活動を数年前から続けてきた共産党旭川地区委員会平和運動部の方々に協力いただきました。この場を借りてお礼申しあげます。提供いただいたのは2003年9月-11月に実施された自衛隊ヘリコプターの夜間・早朝訓練についてのアンケートで苦情のあった方々が住んでいた個所を地図に落としたデータ。このJPGデータのみ提供うけましたので、苦情を回答された市民の個人情報については提供受けていないことを付け加えておきます。データは以下の通りです。

P5190005 ■苦情分布図

P5280003 ■駐屯地の航空写真

おわかりと思いますが、この図の中心の灰色の広い部分、旗みたいなものが立っている場所が陸上自衛隊旭川駐屯地です。航空写真と重ねてみてください。ぱっと見てわかるように、駐屯地の対角線上の右と左に苦情が多く出ていることがご覧いただけます。航空写真のように、駐屯地内にはちょうどこの対角線に沿う形で滑走路があります(ちなみに管制塔もあります)。これが「旭川飛行場」と呼ばれる共用飛行場で800メートルの滑走路があるそうです。

Pc030003 ■管制塔

この旭川飛行場ですが、航空法で旭川空港の代替空港に指定されているとのことで、緊急の場合、小型飛行機等の着陸場所になるようです。代替空港のため航空法の規定によりヘリ離着陸時の進入経路等は定められているそうで、そのため滑走路の延長線上に騒音苦情が多いのではないかと推察します。

余談ですが以前の話として伝え聞いているのは、現在旭川念法寺が建っている花咲スポーツ公園横の土地に旭川厚生病院(現在は一条通の旭川東警察署の隣)が建つ話があったそうです。しかし航空法の規定で一定以上の高層建築にはできないため、断念したということです。同じく逆側のポスフール春光店ですが、こちらももう少し高い建物にしたかったのを断念して現在の施設になったそうです。確かに永山ポスフールはもっと高い建物ですね。

このように旭川飛行場が現在の形で存在する限り、該当地域の市民がうける騒音被害は無くならないというわけです。次回以降、市民の声を紹介してまいりますが、私たちはこの問題を考える中で、(1)ヘリ離着陸場(第2飛行隊の所在地)自体の変更、(2)住民・行政・自衛隊の3者が知恵を出し合って騒音軽減策を取りまとめ実施・検証する、などの対応提言を検討したいと考えます。

Wikipedia旭川駐屯地(項目に「旭川飛行場」あり)

Wikipedia旭川空港

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2008年5月27日 (火)

「要望書」提出を北海道新聞が報道

昨日(2008年5月26日)旭川市長宛に提出した政教分離問題での「要望書」ですが、市政記者室にも案内のFAXを送りました。すると昨日午後、電話で取材をうけまして、今日(2008年5月27日)付北海道新聞「旭川・上川」のページに記事掲載頂きました。以下にご紹介します。

20080527

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2008年5月26日 (月)

政教分離問題で旭川市長西川将人氏宛「要望書」提出

今年も6月4-6日の北海道護国神社慰霊大祭、7月20-22日の上川神社例大祭、8月の西神楽戦没者慰霊奉賛会「招魂祭」など政教分離や戦没者追悼、歴史認識などが鋭く問われる季節がやってきました。

旭川平和委員会青年部では先に開催した5月例会(後日報告UP予定)で、政教分離問題について旭川市長宛「要望書」をとりまとめ、今朝ほどFAXで提出しましたのでご紹介します。以下全文。

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要 望 書

旭川市長 西川 将人 殿

私たちは旭川で活動する平和団体・旭川平和委員会青年部と申します。この度、6月4-6日の北海道護国神社慰霊大祭および7月20-22日の上川神社例大祭に際して、日本国憲法第20条に基づき西川市長の参拝・参加と、旭川市による必要以上の便宜供与を取りやめていただきたく、本状の通り要望いたします。

(1)北海道護国神社慰霊大祭について

私たちは数年来北海道護国神社慰霊大祭を観てきましたが、同大祭は明らかに宗教行事であり「戦没者追悼」の名を借りた神道布教の場、特定思想の宣伝の場としか思えません。実際に同大祭でスピーカーから流される言葉の数々は戦後民主主義を否定し、アジア・太平洋戦争を是とするような文言が多く含まれ、納得できるものではありませんでした。この場に旭川市長が参拝することは特定宗教の支援に他なりません。戦没者追悼は行政主催の無宗教の催しを行えばよいと考えます。昨年は公務欠席されていましたが、今年は政教分離の原則に基づき参加されないよう求めます。石川県白山市長が神社式典で祝辞を述べたことを憲法違反とする高裁判断が示された(200847日)こともあります。慎重に検討してください。

(2)上川神社例大祭・神輿巡行および市民パレードについて

上川神社例大祭で行われる神輿巡行の際、「行列の後半部分は市民パレード」と称して西川市長が乗車し、旭川市として陸上自衛隊第2師団に車両・人員の派遣要請を行っています。昨年、実際に神輿巡行と市民パレードを見学しましたが、普通に考えて「神輿巡行」と「市民パレード」が別物であるという理屈は成り立ちません。それは市民パレードの車両もが神社の幕を飾っていることや「お稚児参り」など宗教行事参加者を自衛隊車両が運搬していること、戦前の上川神社例大祭の御神幸を記録している文献によれば神輿巡行から市長車両、お稚児などいわゆる「市民パレード」部分まで含めて「御神幸」としていることからも明らかです。よって西川市長の今年の乗車は取りやめ、市民パレード実行委員会の要望をうけての自衛隊への派遣要請は行わないよう求めます。

以上について、5月末日まで回答をいただきたくお願いします。

2008526

              旭川平和委員会青年部

                部長 由井 久志

                   他部員一同

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以上を取りまとめた際にはいくつか意見がありました。例えば親戚の子が音楽大行進で演奏をするかもしれないという部員Aさんは「そういう機会に『この音楽大行進というのは昔慰霊大行進て言われてて・・・戦争で亡くなった人に対しては慰霊の気持ちを持ちたい。だから戦争を繰り返してはいけない・・・』ということを子ども達に伝える機会としたい。ただ批判するだけではいけない」との思い。今回の要望書には音楽大行進については何も書いていませんが、祭りとしての例大祭に参加するのは別にいいとして、そういう機会に私たち一人一人が語っていくことが大事だと確認しました。

ちなみにこの問題については20数年来一貫した取り組みをすすめておられる「政教分離を守る北海道集会実行委員会」が過日、旭川市長宛に要請書を出されました(北海道新聞2008年5月24日付)。趣旨としては同実行委員会の要請と重なりますが、世論に訴える意味でも独自に要望書を出したほうがよいだろうと判断しました。なお6月5日(木)夜には同実行委員会主催の集会が開催されます。以下にご案内します。

■第27回政教分離を守る北海道集会/6・5集会

とき:2008年6月5日(木)午後6時~

ところ:勤労者福祉会館(旭川市5条通4丁目)

講演:「ヤスクニからの解放~『靖国訴訟』から問う~」

講師:平野武さん(龍谷大学法学部教授)

主催:政教分離を守る北海道集会実行委員会 ℡0166-54-2837

入場無料です。どうぞ、ご参加ください。

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2008年5月24日 (土)

夕張に「市街戦演習誘致」!?

今朝(2008年5月24日)の北海道新聞1面を見て驚きました。こんな記事が掲載されていたからです。以下、北海道新聞ウェブサイトから転載。

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夕張へ市街戦演習誘致を 住民移転、陸自に集落提供(05/24 06:35)

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/yuubari/94645.html

【夕張】夕張市で、陸上自衛隊の対テロなどを想定した市街地戦闘訓練演習場を誘致する構想が浮上していることが二十三日分かった。山間部に分散する集落から候補地を選び、住民を市中心部に移転させた後、老朽化した元炭鉱住宅のアパートや民家を演習用に提供する内容で、六月中にも誘致期成会を結成する。

構想は夕張商工会議所(沢田宏一会頭)が中心に推進、藤倉肇市長も前向きに検討している。土地買い上げや交付税措置で財政再建や地域活性化への効果を見込むほか、分散している集落の集約化も図る狙いという。

陸自は全国五方面に一カ所ずつ、ビル三、四棟と道路などの模擬市街地を備えた訓練所を持ち、ゲリラ戦などを想定した訓練を行っている。道内も東千歳駐屯地にあるが、いずれも面積は校庭程度で、実物の建物がある広い演習場はない。

地元関係者が四月に防衛省陸上幕僚監部(東京)を訪ね打診した際、陸自側は「テロの脅威が世界的に広がる中、特殊部隊が訓練可能な場は国内に少ない」などと前向きな対応だったという。同会議所は近く誘致期成会の発起人会を開く。

演習場には国から周辺整備費も交付され、訪れる隊員の消費効果も期待できる。また、ピーク時に二十以上の炭鉱があった同市は南北三十五キロ、東西二十五キロの市域に集落が分散、市営住宅管理や除雪効率の悪さが財政再建の足かせとなっており、今回の構想で一部が解決できるという。沢田会頭は「可能性あるものはすべて誘致する覚悟が必要」と話している。

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上富良野演習場を見に行ったときも地元のコンビニや街角には「縮小反対」のステッカーやのぼりがありました。上富良野町商工会の作ったものです。

Kc330016 ■美瑛⇒上富良野の町界

Kc330166 ■某最大手コンビニの張り紙

商工会議所や商工会にすれば「自衛隊歓迎」なんですから財政難の結果いとも簡単に演習場誘致構想が出るのは「自然」なのでしょうが、周辺住民や移転を「強要」される住民にとってどういう意味をもつのか、ということを考えたことがあるのでしょうか。

ウェブニュースには掲載されていませんでしたが、この記事には別面に解説記事がありました。その記事によれば「演習誘致」の背景にあるのは、夕張再建のため市長がすすめる企業誘致がすすまない現状を反映している、というのです。市長公約であった大口誘致が実現していない以上、「国が誘致先を探しているような施設も受け入れなければ」(4月下旬の市長会見)と、とうとう市と商工界の合作でルビコン川を渡ってしまったということに他なりません。夕張商工会議所は演習場のみならず、刑務所・カジノ・産廃施設なども誘致方針に含めているとのこと。要は安易な市長公約のツケを住民が受忍させられるということでしょう。自分では言い出しにくいので商工会議所に言わせたのか?

このような姿、山田はどこかで見たことあるなーと思ったらマイケル・ムーア監督の「華氏911」ではないかと気づきました。「華氏911」ではイラク派兵の最前線でたたかう米兵の多くが若い州兵や新兵であることを指摘。過疎が問題となる地方都市では若者に仕事がなく、大学に行こうと思ったら軍隊に入るしかない現状と、それを口実に若者を勧誘する海兵隊のリクルーターの姿を取材しています。経済的に切実な状況を作り出し、札びら叩いて身も心も奪ってゆく姿に酷似性を感じました。

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この事例、いくつの問題点があるでしょうか。不充分さはあるかもしれませんが以下にあげてみます。

(問題点1)住民の意に反する強制移転が行われる恐れがある。もちろん行政当局や商工会議所は「本人合意で」と説明するでしょう。しかし候補地となる場所の選定には当然自衛隊が介入するでしょうから(演習場予定地を選ぶのだから、自衛隊とすれば当然か)、行政の意を介さず純軍事的に好ましい場所を選ぶわけです。高齢化が進む夕張では、そういう候補地に住んでいる多くがお年寄りでしょう。昔からずっと住んでいて、「ここで最後まで暮らしたい」という思いで頑張っている人も少なくないはずです。しかし「ここに自衛隊の演習場をつくるから移転してほしい」と言われたら、公然と拒む人も出てくるでしょうがなかには「移転したくないが、夕張に迷惑をかけられない」と仕方なく受け入れる人もいるでしょう。拒む人は周囲から「あの人のせいで再建がすすまない」と後ろ指を差されることになるかも。住民団結で乗り越えるべき夕張再建に分裂要素を持ち込むこと。これこそが最大の問題点と指摘しなければなりません。

(問題点2)派兵型訓練である「市街地戦闘訓練」の固定化。そもそも市街地戦闘訓練所自体どうなのかと思います。この訓練は主として対テロなどと宣伝されていますが実際に米軍の市街地訓練の成果が運用されているのはイラクではないですか。日本国憲法の趣旨にも反する派兵型の訓練ではないか、と思うのです。また沖縄・金武町にある市街地戦闘訓練施設では同施設から発射された弾丸が民間住宅などに飛来し恐怖を広げています。集落すべてを演習場とするということは、そこは誰も入らぬ、誰も通れぬ空白地帯となってしまう恐れがあります。

P8200098 ■在沖米軍の市街地訓練施設

(問題点3)都市と地方の格差拡大、安易な軍事依存自治体の増加を招く。道東・別海町の前町長は自衛隊矢臼別演習場への米軍実弾砲撃訓練の移転に際し、積極推進策を打ち出し莫大な交付金を手にしました(手にしたのは町だが、それはどこに落ちたのでしょう?)。「毒を食らわば皿まで」で、自衛隊の演習を誘致した人々にとって、来る軍隊が米軍でもたいして変わらないということになります(自衛隊は賛成でも米軍は×、という人も当然いますが)。夕張を前例にしてしまうと、財政が悪化している自治体はどんどん軍事依存しようとするのではないでしょうか。

いづれにしても安易な決断をしてはいけません。住民の声を聞き、地方自治体の再建のあり方を示さねばなりません。みんなで心一つに頑張っている夕張は思想信条を超えて精一杯応援したい。しかし住民を犠牲にし、とにかく再建ありきと魂を売る夕張に、道民は手を差し伸べるでしょうか。

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2008年5月19日 (月)

旭川駐屯地周辺のヘリ騒音問題を提起する

陸上自衛隊旭川駐屯地には第2師団に属する第2飛行隊があります。第2飛行隊には2種の回転翼機(ヘリコプター、以下ヘリと略す)が配備されてましてそれはOH-6D(写真解説)という天候観測や練習のための小さな丸っこいヘリと、UH-1J(写真解説)というちょっと大きな輸送など多用途ヘリという2種です。いわゆるコブラなどの戦闘ヘリはなく、それが救いかなーとは思います。このヘリが意外とうるさいんです。

とはいえ、米軍の厚木や横田などタッチ&ゴーを繰り返ししているような爆音被害のある基地近くとは比べ物にならない程度です。しかし生活権というのは「●●よりましだから我慢すべき」というような相対的なものではないはずです。すべて国民が健康で文化的な最低限の生活を実現すべく、一人一人の国民が努力すべきと思うのです。旭川駐屯地から離着陸するヘリは周辺住民にとってはかなり苦痛となっていることを改めて確認し、これまで我慢してきた人々に声をあげることを呼びかけ、行政(国、旭川市)に対して改善を求め問題提起します。

まずはじめに実態がどうなっているかを簡単にご紹介します。この間、わが旭川平和委員会青年部に対して複数の市民からメールでの情報提供をいただいています。ある市内末広東地域在住のご夫婦からは「子育てする環境ではない」と怒りの声が届いています。このご夫妻を仮にA夫妻としましょう。A夫妻は数年前に子どもが産まれ末広東の自宅で育てています。その中で朝早くから夜遅くまで騒音を撒き散らすヘリの音にウンザリし時々旭川駐屯地に電話をし苦情を伝えていました。しかしながら電話での応対は不親切で、「国が決めた訓練ですから」の一点張り。そこで郵便局に相談カードが置いてあった総務省行政評価局旭川行政評価分室に相談することにしました。結果からいえば、行政評価分室は単に伝えるだけで何も解決しない(解決する権限を持っていない)のですが、聞き取りをしていただいた結果、自衛隊がどういう内部ルールで飛行時間等を定めているのかがわかりました。以下の通りです。

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(1)旭川駐屯地には旭川空港の代替空港があり航空法によりヘリも決められた空路を通らねばならない。空路下の地域は特に騒音の影響をうけやすい。

→確かに航空法に記載があります。駐屯地内には管制塔もありました。しかし旭川空港に着陸するような飛行機は降りれませんよ。指定を外して、代替空港については別の個所を検討すべきではないでしょうか。そうすれば柔軟な対応が可能になります。

(2)ヘリ訓練時間は原則8時~17時。例外で週1回21時まで夜間訓練を実施。夜間訓練は1-2時間程度、2機編成まで。訓練は郊外の山間部上空で実施。

→後で述べますが「原則」はかなり守られていません。夜間訓練も頻繁に実施されています。訓練場所の山間部とはどこを指すのでしょう。東鷹栖地域に住んでいる市民からは「東鷹栖と鷹栖の上空を自衛隊のヘリがグルグル飛んでいてうるさい」との声が寄せられています。

(3)災害救助のため早朝・夜間に飛ばすこともある。年数件程度。

→それくらいは我慢できます。頻繁なのが問題なのです。

(4)旭川市内でヘリを飛ばすのは警察・北電など他にもある。

→飛ぶ頻度でいえばどうでしょうか。山田などはヘリが飛んでいるとシルエットや色などをみて判断していますが、例えば小泉首相が来てのイラク派遣隊旗授与式の際は民間チャーターヘリがわんさか飛んでいました。しかし通常期の市内上空はほとんど自衛隊のヘリばかりです。

(5)訓練は郊外の山間部で行っており、行き帰りに通過するのみ。記念行事の際は短時間市街地上空でホバリングする。

→先にも述べましたが、この自衛隊から行政評価分室への回答が実態と乖離している恐れがあります。行き帰りとは程遠い実態があります。なお、記念行事の際のホバリングは「短時間」ではありません。

そして回答の最後に「陸上自衛隊では、訓練地の移転は検討しておらず、その予定もない」と述べています。

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さて、以上見てきた回答にA夫妻は釈然としない思いを強めました。というのは昼間のヘリ訓練もできればやめてほしいくらいなのですが、早朝・夜間が酷いと感じていたからです。回答にあった「原則」は守られていないのでは?と感じたA夫妻は「原則」から外れるヘリ騒音を記録するようになりました。A夫妻がわかる範囲(覚えている範囲)の記録を半年間つけ、その間にあった「原則外」の事例について日時を明記してそれぞれがどういう種類の飛行なのか、再度問い合わせたそうです。それらが全て災害派遣であれば仕方ないか、という気持ちでした。しかしA夫妻のうけとった回答では時間外の夜間飛行は急病人輸送だったのですが、早朝飛行は全てが訓練などで災害派遣・急病人輸送等はありませんでした。

A夫妻はいいます。「末広東に住んでいたのは子どもが0歳~1歳くらいの不安定な時期。親にとっても育児疲れやストレス、不安感などで一杯の頃でした。隣家の物音にも敏感なときに子どもが泣き出すようなヘリ騒音がいつまで続くかわからず怯えているのは辛かった」と。

これに対して、旭川市当局は市民からの苦情があれば苦情を自衛隊サイドに伝えることはするものの、それ以上のことは何もしていませんでした。例えば苦情が年間何件あったのか、何日の何時ごろに何件あったのかなどの記録も無いそうです。これはヘリ騒音に対して地方自治体としての対応を放棄しているといわざるを得ない状況ではないでしょうか。例えば東京のある市では市当局が独自に騒音調査をしているといいます。また別の東京の自治体では自治体に寄せられた苦情の件数を毎月公表しているそうです。せめてそれくらいの対応をすべきでは無いでしょうか。

わたしたち旭川平和委員会青年部は問題提起します。ヘリ騒音問題の解決に向けて、市民と旭川市当局は私たちとともにそれぞれ行動を起こすべきです。

■ヘリ騒音で悩む市民のみなさんに呼びかけます

・みなさんの声をあげましょう。ヘリ騒音がみなさんの生活にどのような影響を与えているか、みなさんの手記を今すぐ寄せてください。今後、継続して掲載する当ブログ「ヘリ騒音」特集でご紹介させていただきます。

メールで手記を送る

・ヘリ騒音の実態を記録しましょう。例えば上記「原則」外のっ自衛隊のヘリ飛行を確認したらカレンダーなどに時間と確認できたら機数をメモしましょう。3ヶ月、半年、1年と記録を重ね旭川平和委員会青年部まで送ってください。

・行政に声をぶつけましょう。悩みは溜め込んでいても解決しません。積極的に行政機関にぶつけていきましょう。

陸上自衛隊旭川駐屯地 0166-51-6111(代)

旭川行政評価分室 0570-090110 メールでの相談

旭川市役所 0166-26-1111(代)

当ブログでは今後も継続してこの問題を追い続けたいと思います。この間、メールで問題提起してくださっている市民有志の方の声や、ある団体が取り組んだヘリ騒音調査の結果など、ご紹介していきたいと思います。引き続きご注目ください。

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2008年5月17日 (土)

ヘリ安全性、ヘリ騒音について第2師団へ質問送付

実は今年2月、軍関係のヘリコプター事故が立て続けに起きていたことをご存知でしょうか?日本で起きた複数の事故と韓国の事故。韓国では死者も出ています。これらは海自イージス艦の漁船衝突事件の報道にかき消され、話題から消されようとしていました。しかし、ヘリが日常的に飛ぶ周辺地域住民にとって、不安は消しようもありません。

そこで旭川平和委員会青年部として2月末、陸上自衛隊第2師団に対して質問状を送付しました。その際の質問事項は以下にご紹介しています。回答があり次第、掲載してご紹介します。しかしながら、この質問状に対する回答は1ヵ月後の3月末になっても届きませんでした。よって師団広報室に電話してみると「確認しておりません」(届いていない、ということを示す自衛隊用語)との返事。そんなはずはない、と再度同様の質問状に文書管理についての質問状を追加し即日送付しました。しかしながら、これへの回答も5月16日現在届いていません。仕方なく、本質問事項を総務省行政評価局を通じて質問することにしました。回答は近く届くことでしょう。

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■質問事項(1)-(4)まで

(1)225日午後、十勝管内本別町で第5旅団所属AH-1Sがエンジン異常を知らせる警告灯点灯のため本別運動公園に予防着陸しました。第2師団所属のUH-1JはAH-1Sのエンジンを搭載していると貴師団HPで見ました。本別の事故はエンジンの部品が欠け金属片が混入するという重大事故にもつながりかねない内容でした。第2師団のUH-1Jについて、類似事故の再発防止のための特別な点検・整備を行ったかどうか、行っているならば結果(今後の安全性)についても回答願います。

(2)220日には韓国の陸軍204航空大隊所属UH-1Hヘリが京畿道揚平郡竜門山(キョンギド・ヤンピョングン・ヨンムンサン)頂上隣近で墜落し、搭乗員7名全員が亡くなりました。この事故は現在原因究明が行われており天候悪化などの要因も報道されていますが、同型ヘリの墜落事故として不安に思います。第2師団所属UH-1JはUH-1Hより性能向上がされていると聞きますが、かといって事故の危険性はそれほど低減できるかどうか、私達にはわかりません。少なくともこれら同型事故の原因情報について共有され、改善が反映されているかどうかが市民として願うところですがそのような情報交流はなされ整備に反映されているのでしょうか?回答願います。

(3)本別の事故報道では、「緊急などの際、公園に自衛隊のヘリコプターが着陸できるよう、陸自が事前に町に申請していた」(毎日新聞)とありますが、第2師団においては旭川市ならびに周辺町村との間でそのような関係を結び、緊急の場合の着陸場所として予定している場所はありますか。もしあるならばその場所の名称・住所・管理者名を教えていただきたい。

(4)第2師団では北鎮記念館関連イベントとしてUH-1Jへの体験搭乗を行われていますが、体験搭乗の直前に行われている訓練飛行と思われるUH-1Jの飛行は通常より低いように感じられ、飛行コース直下に住む当会関係者の子ども(保育園児)は「ヘリコプター、うるさいし怖い」と泣き出すなど若干の苦情も寄せられています。住宅密集地上空を日常的に自衛隊のヘリコプターが行き来するというのは、そこで生活している住民にとってはストレスとなります。訓練のための飛行は必要なのでしょうが、離陸したら一定の高度まで垂直にあがり、遠方の山野上空で訓練されるよう要望します。

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2008年5月15日 (木)

国会で自殺未遂した現役自衛官のニュースを読む

5月8日、信じられないようなニュースがウェブニュースに掲載されました。「陸上自衛官、国会議事堂敷地内で自殺図る」。最初はいま問題になっている自衛官の自殺増加の問題と関係あるニュースかと思ったのですが、続報により全容が明らかになってくると、そうではなく自衛隊・自衛官の右傾化に関わりがあると推測するようになりました。詳細は今後解明されるでしょうが、現時点での報道をまとめておきます。

まず第一報は次の通りでした。

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■〈陸上自衛官〉国会議事堂敷地内で自殺図る

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 8日午後9時40分ごろ、東京都千代田区永田町1の国会議事堂北門付近で侵入を知らせる警備システムが作動した。衛視が議事堂敷地内の正面階段に向け逃げる男を発見、追跡したが、男は階段の踊り場で短刀(刃渡り約20センチ)で腹部を複数回刺して自殺を図った。警戒中の機動隊員が男を建造物侵入容疑で取り押さえ、現行犯逮捕したが約1時間後に入院のため釈放した。命に別条は無いという。

 警視庁麹町署などの調べでは、男は自衛隊体育学校所属の陸上自衛官(20)。制服姿だったといい、学校では射撃の選手という。家族にあてた遺書があり詳しい動機などを調べている。 〈5月9日午前1時18分、毎日新聞〉

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ほぼ同時刻の時事通信のウェブニュースによれば、この自衛官は「陸士長」だったといいます。数時間後の産経新聞ウェブニュースではこの自衛官が取り押さえられる際、「武士の情けだ、死なせてくれ」と叫んだと報じられています。そして時間の経過とともに、この自衛官の背後関係が明らかになってきました。第二報は産経新聞から。

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■自殺未遂自衛隊員が抗議文-福田首相の外交姿勢など批判

 国会議事堂(東京都千代田区)に男が侵入し、刃物で腹を刺し自殺を図り未遂になった事件で、男が福田康夫首相の外交姿勢などを批判する抗議文を作成していたことが13日、警視庁公安部の調べで分かった。男が右翼団体幹部の名刺を所持し、遺書に「天皇陛下万歳」と書いていたことも判明した。

 警視庁は同日、建造物侵入の現行犯で逮捕後に入院治療のため釈放していた埼玉県朝霞市、陸上自衛隊陸士長、鈴木田峻吾容疑者(20)を建造物侵入と銃刀法違反容疑で再逮捕した。

 調べによると、鈴木田容疑者は福田政権の外交や経済政策に対する憤りと、若者に奮起を促す内容の抗議文をUSBメモリー(外部記憶媒体)に記録し、東京メトロ国会議事堂駅のコインロッカーに入れていた。鈴木田容疑者の供述に基づき発見し押収した。 〈5月13日午後1時33分 産経新聞〉

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やはり背後に右翼団体の影がありました。己の政治主張を実現するため刃物をもって国会に侵入し、示威行動のように腹を刺すなど民主国家ではありえないことです。実に重大な事態であることを指摘しておきたいのです。刃物が向かった先が自らの腹でなく、議事堂を歩く国会議員であったならば、訓練を受けた自衛官ならば犠牲者が出てもおかしくありません。逮捕された陸士長は2・5メートルの柵を乗り越え、国会議事堂に侵入しています。この行為が、「次はお前らだ」というメッセージを帯びていたならば、そのことに民主主義が屈したならば、日本は暗黒社会と化してしまいます。

一人、このような人物がいたとして「自衛隊の右傾化」とは即座に言えるわけではありません。実際に『自衛隊裏物語-みんなの知らない国防組織の真実』(後藤一信・著、basilico・刊、2007年8月)では「自衛隊員には主義や主張は必要ない。自衛隊内では、左翼だけでなく右翼も、実は浮いた存在なのだ」と述べられています。しかし一方で、先に報告しているように日本会議などが主催する宗教色、民族色の強い講演会に師団長以下制服自衛官が参加するような現状が現場にはあります。そのことを軽視することもできません。

この事件から想起するのはそれだけではありません。ここ一年弱の間に立て続けに起きている右翼団体の「抗議」活動を怖れた諸事例があります。日教組教研集会の会場利用を契約締結後の開催直前に拒否したグランドプリンスホテル新高輪の事例。同ホテルはいまなお自らの行為を詫びておらず、身勝手な言い訳を述べ続けています。続いて起きたのが映画「靖国」をめぐる靖国派国会議員の検閲介入に端を発した上映中止事例。前売り券まで販売し、上映直前だった映画館が右翼団体を恐れ上映中止しました。対象が政府となり、威嚇手段が変わりましたが構図としては同じような事例ではないでしょうか。

三島由紀夫氏の起こしたような事件が二度と起きぬよう、そして自衛隊によるクーデターなどが現実化せぬよう、自衛隊に対し憲法に基づく厳しい目をむけなければなりません。それが軍の意向に左右されない民主国家建設の道であります。その道の先には、自衛隊解散(山田としてはどの国でも即座に駆けつけ人命を救う国際救助隊を創設し、意欲ある旧自衛隊員の活躍の場としてほしいと思っています)が見えてくるのではないでしょうか。

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2008年4月14日 (月)

上富良野演習場外の国立公園散策フィールドワーク

旭川平和委員会青年部では、3月8日付北海道新聞の記事をうけて陸上自衛隊上富良野演習場の国立公園への拡張問題の現場を調べるため現地フィールドワーク(FW)を行いました。FWには地元の地形や自然、動植物について見識をおもちの自然保護団体メンバーの方に趣旨を説明の上、ご協力いただき、同行していただきました。

0002 以下は、参加した青年部員U・Nさんのレポートです。レポート中にあるように、私たちの現地FWは結果として上富良野演習場の拡張地域に足を踏み込んだことになります。私たちの目的は演習場用地に管理者の意に反して「不法侵入」することではなく、演習場エリアの外から周辺地域の様子を確認することにあります。よって陸上自衛隊上富良野駐屯地に問い合わせたところ札幌防衛局にまわされ、札幌防衛局は「地図は無い」と返答される(自然保護団体A氏談)など無責任な態度に終始しました。仕方なく、道新記事の図を参考におおよその演習場地域を地図上におとし、その周辺には踏み込まないよう注意して現地FWを行いました。現地に林野庁の標識があったことなどから、FW後、林野庁南部森林管理署に問い合わせたところ、詳細図のカラーコピーを提供いただきました。この地図を私たちの行動軌跡に落としたところ、結果として演習場拡張エリアを歩き回っていたことがわかりました。これは意図した行為ではないことを明記しておきます。〈山田〉

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さわやかな朝が台無しに・・・。

3月8日、道新朝刊をみてびっくり。自然あふれる国立公園が演習場になっているなんて!(当会ブログの該当記事参照)。驚きもつかのま、上富良野駐屯地の無責任で理不尽なコメントに、あ然。実際入山者はいるというのに、あっさり「立入禁止広報するつもりはない」。挙句、「(入山者は)勝手に入った」と・・・。私達国民の公園を“勝手に”演習場にしたのは、そちらでしょ? よく登山をする知人に尋ねたら、記事にもあるように「山スキーヤーなどなら、その区域に入ることは普通にありうる」といいました。「国立公園内に(実弾射撃が)着弾した例は無い」(駐屯地)からというのか、人命に関わることに対してこんな軽率な人が、国民の命を「守ってくれる」という自衛隊さんだなんてとても不安です。

自衛隊さんの代わりに(?)現場確認に行ってきました!

私たちからすれば問題だらけの国立公園買収。少なくとも駐屯地が「(市民が入山している)事実は把握していない」というなら私たちが確認してこよう!というわけで、私たちはある日の早朝、現場へ行ってきました。

さて私たちはいちおう演習場に侵入しないよう、その周辺を歩かなければなりません。頼りは道新記事から推測した演習場と他の国有林の境界線を記した地図と、我々の足跡を記録してくれる高性能GPS、そしてそのあたりの山をよく知るAさん。現場は標高1000mあたり。全員スノーシュー&スキーストックで、さあゴー!

P3290004copy ■出発地点にて

前夜からの雪が木の枝にうっすらと降り積もり、きれい。下を見ればかわいらしいテンの足跡があります。またスキー跡は何度も。スノーシューツアーの一行の足跡もありました。順調にすすんで40分後、ある一本の木の幹に何やら赤色のしるしが!マーカー(ペンキ?)で塗ってありました。みんな「!?」と覗き込んでみると、マーカー部分に林野庁の小さなプレートが貼ってあり、そこには【境界見出し 防○○○○(番号)】の文字。「【防】ってなに?」「防衛省の防?」「これってもしや演習場との境界のしるし?」と、にわかに騒然となりました。周囲を探索しましたが、同様のしるしはその一ヶ所のみ。私たちは憶測を抱きながらも、そのしるしが演習場の目印だとして奥に立ち入らないようにしながら外郭を歩くよう先をすすみました。

P3290010copy ■なんだこりゃ

P3290009 ■これがプレート

途中、お菓子の「きのこの山」みたいなかわいい木を発見。その近くで昼食をとり、帰り道に二ヶ所目の林野庁の【防】プレートをみつけました。これも演習場との境目だとすれば私たちは演習場の中を歩いてきたことになります。「こんな林道ちかくまで演習場が拡張されたはずはないよ」「そもそも【防】は防衛省と違うんじゃないか」などの声も。旭川に戻ったら【境界見出し 防】の正体と、正確な境界線を確認せねばなりません。最後、スノーシューが川に流されかけるというハプニングもありましたが(笑)、みな冬山トレッキング+その後の温泉(吹上温泉)♪を大満喫しました。

P3290030copy ■二ヶ所目のプレート

出入り自由(?)の演習場

一週間後、Aさんが林野庁から正確な境界線(下図のオレンジ線)を記した地図を取り寄せてくれました。それを【境界見出し 防】プレートのあった二ヶ所とあてはめると、ピッタリ!やはり【防】は演習場と国有林(林野庁管理)との境界のしるしだったということがわかりました。さらに地図に私たちの足跡(GPS軌跡→下図の緑線)をあてはめてみると、私たち演習場内をかなりウロウロしていたことがわかりました。そこでカップラーメンまで食べてしまいました。まるで自衛隊の冬山訓練のようです。推測した範囲が実際とずれていたのです。

20080329__ver2 ■ピンク線は推測した拡張地

20080329__ver4 ■全体像

私たちが通ったルートは“険しい地形”ではありませんでした。実際、正確な地図をもとに明らかになった演習場拡張エリアやその付近にはスキーで滑ったあとがいくつかありました。要は、山スキーヤーや登山者は演習場内にいとも簡単に立ち入ってしまえることです。しかもそこは着弾地の近く。やはり危険です。何事か起きる前に、国はまず安全対策すべきです。

素晴らしい自然のなかで感じたこと

トレッキングの途中、天然記念物のクマゲラがつついてぼっこりと穴があいた採餌木(※)がありました。クマゲラの威力すごい!演習場内にも当然ながら動物達が一生懸命暮らしていることがわかります。老いた大木の幹の皮が一枚一枚剥がれかけて模様をつくっているのも、味わい深いものがあります。人間でいえばわが町の長老様といったかんじ。今は静かに暮らす森の主なのでしょう。木々の合間を通り、透き通るような雪原を歩むにつれ、自然の威厳を強く感じます。(※さいじもく:鳥類が餌を採るための木。餌となる虫が樹皮の下に潜んでいるために木をつついてそれを食す)

P3290023 ■採餌木①

P3290028 ■採餌木②(地図の地点)

309 ■クマゲラ

演習砲弾の爆音や振動が、公園内に住む動物・植物達の生活にどう影響しているのか知りたいと思いました。また、国立公園は「自然公園法」に基づいて保護・管理されているとのことです。「自然公園法」がこの地域で果たして生かされ守られているのかということも、今回の件を含め学んでいきたいです。

またみんなで山へいきたいですね。ただそれも健やかな自然があるからこそできること。残念ながら今も森を壊し続ける人間がいます。私たちは平和とともに森を守っていきたいです。

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この問題は今後も調査しレポートしていきたいと思います。過日、第2回目の現地調査が行われました。そこでは営巣木こそ確認できなかったものの、真新しい採餌木が何ヶ所も確認され、Aさんからは別のキツツキと思われるドラミングを何回も聞いたと報告頂きました。

クマゲラ-wikipedia

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2008年4月 1日 (火)

日本山妙法寺旭川道場が「2008年非暴力・平和巡礼」

日本山妙法寺旭川道場(旭川市神居町富沢、石谷政雄さん)が「2008年非暴力・平和巡礼」をスタートさせました。日程的には、3月29日~31日までの3日間、陸上自衛隊旭川駐屯地正門前で「平和祈念断食」を実施。4月1日~10日までかけて国道12号線に沿って札幌まで巡礼し、11日~13日まで札幌市内の自衛隊施設前で「平和祈念断食」を再度行います。

山田が平和巡礼を知ったのは30日のこと。買物公園で日本山妙法寺の信者さんが配布していた同巡礼のチラシを友人から受け取ったのがきっかけでした。日本山妙法寺(公式サイトwikipedia)といえば日蓮宗のひとつで、各地の平和運動で先頭に立ち、「宗教者九条の和」など平和を実現する共同行動に積極的に参加しているとの印象をもっています。イラク開戦のころは、旭川市内で取り組まれたピースウォークにも参加されていたように記憶しています。そこで、どのような行動を行われるのか取材してきました。

P3310038 31日午前、旭川駐屯地前につくと念仏を唱えながら歩道をゆく3名の僧侶達。正門へ行く前に「旭川地方協力本部」の玄関前でも念仏を唱え、一路、正門へ。正門では自衛官が待ち構えていました。そして歩いてくる僧侶達にむけてカメラで撮影を。はじめて目の前で確認しましたが、これが情報保全隊の記録になるのだと思います。

P3310048 正門前ではまず石谷さんが要請の趣旨が記載されているチラシを対応する自衛官に手渡しました。自衛官は「わかってます。昨日も、一昨日も私が受け取りましたから」と苦笑しながら受け取り、「ここまでが自衛隊の敷地ですから」と立ち位置について細かく指示。私達平和団体に対してはより威圧的で排除されると思いますが、仏教者に対しては一定の配慮があるのかな、と思いました(あくまで山田の私見です)。

P3310043 その後、3名の修行者のみなさんは正門脇に立ち、一心に「南無妙法蓮華経」と念仏を唱えました。申し訳ないと思いながらも石谷さんに少しお話を聞きましたら、「自衛隊は憲法違反の存在。条文を読めば誰でもわかる。その憲法違反の職にあって国民の税金で給与を得ている自衛官に、そのことを気づいてほしいのです。そのために祈っています」と話してくださいました。

石谷さんたちは今日4月1日に旭川市内を行進した後に旭川市神居古潭まで行かれ、その後は2日・深川、3日・滝川、4日・砂川、5日・美唄、6日・岩見沢、7-8日・江別(潅仏会)、9日・札幌に着かれ、10日は札幌市内行進、11-13日まで札幌市内の自衛隊施設前で「平和祈念断食」に取り組まれるとのことです。場所については真駒内の自衛隊前か、北部方面総監部になるか現在のところ未定で、相談して決めるとのことです。石谷さんたちの巡礼が事故や病気無く無事に最後までたどり着かれることをお祈りします。

【参考】

地球と平和のために 21世紀に生きる宗教者

日本宗教者平和協議会:編/新日本出版社:刊

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2008年3月27日 (木)

「イラク開戦5年『海外派兵恒久法』学習会」に参加して

Dscf2823 2008年3月21日、旭川平和4団体(旭川平和委員会、道北原水協、安保破棄旭川実行委、旭労連)主催でイラク戦争開始から5年の節目を忘れず、アメリカの戦争に協力していく日本のあり方に疑問を対置する「自衛隊海外派兵恒久法」学習会が開催され、30名の市民が集まりました。講師には北海道平和委員会理事長で弁護士の石田明義さん(北海道合同弁護士事務所)が駆けつけてくださり、貴重なお話を伺いしました。

Dscf2826 現在、マスコミ報道では福田首相が今国会に「恒久法」を上程したい旨表明し、遅くとも年内の臨時国会での成立を視野にいれていることが報じられています。政府がこのように急ぐ背景には、「恒久法」づくりで民主党までが推進の立場をとっているうちに、そして2009年1月に新テロ特措法(いわゆる「補給法」)が期限切れになるまえにレールを敷いてしまおうということです。これは「戦争への一里塚」どころの話ではありません。日本国憲法第9条を骨抜きにし、9条改憲ができなくともどんどん海外に出て行き戦争できるようにする法律、それが「海外派兵恒久法」なのです。

参加したわが青年部のS・Sさんは「こんな大変な法律が国会に出ているとは知りませんでした。これでは、たとえ憲法9条があったとしても海外派兵恒久法が出来たらなんでもありじゃん!ということですよね。福田さんって、ぼよんとした顔してるけど、陰ではひどいことをやってる人なんだって、わかりました。あの雰囲気にだまされないようにしないと!」と感想を寄せてくれました。

問題は、学習会への参加者が30名出会ったことも含め、平和を求める人々の間で「自衛隊海外派兵恒久法」の危険な中身が知られていないことです。民主党案も含めて問題は山積みにもかかわらず、民主党は美辞麗句を重ね、「新テロ特措法」対案の法提案者に護憲派議員を並べることで党内護憲派の口を塞ごうとしているように思えます。自民・民主の2大政党がめざす「恒久法」の危険性について、立場の違いを超えて学んでいく必要があると思います。

以前もご紹介しましたが、日本平和委員会がこの問題についての安価なパンフレットを作成しました。メールでご連絡いただければお届けしますので、ぜひご一読ください。

Photo ▼1冊150円(送料別)支払いは郵便振替または切手返送など要相談

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2008年3月20日 (木)

2008年3月例会:北鎮記念館見学会

陸上自衛隊旭川駐屯地内に建つ広報施設「北鎮記念館」。先日、2007年6月新装オープン以来の入館者数が3万人を超えたと第2師団公式サイトが記していました。旧館は年間約1万人だったそうですから、このままのペースでいけば4倍の4万人ほどの入館者数になるかもしれません。初年度ということで多いのだろうと思いますが、それでも恒常的に3万人くらいが入館するとなれば、影響力も大きいです。とりわけ、子ども達への影響が心配な施設。「まだ見てない」というメンバーもいましたので、3月例会は北鎮記念館見学会と題してみてきました。ここでは北鎮記念館への「論評」というのではなく、見学会の感想ノート的な報告にしたいと思います。

3月のとある日、参加したのはメンバー5名に非会員2名の計7名。メンバーが企画を知らせると「ぜひ参加してみたい」と急きょ駆けつけてくれた人。実は他にもとある中学校教員の友人から「参加したかったが、出張で旭川不在だった」との残念そうな声。一人ではなかなか行く気になれないけど、気になる存在、というのが北鎮記念館のイメージのようです。

P3090003 さっそく館へ入ります。参加者の足は入口で早くも止まり、じっと説明を読む。このペースなら閉館までかかちゃう、と促して中へ。いつもそうですが、入ると1階中央の「第七師団史」コーナーのところで説明をしてくれます。ほぼ同じ説明、私は何度聞いたことだろうか。そこから順路の2階へと促されます。今回は説明の自衛官氏はついてこなかったのですが、メンバーが「詳しい説明をちゃんと聞きたい」と言い、私もそのようが良いと思ったので言いだしっぺの人が依頼しに行き、自衛官氏とともに戻ってきました。

P3090014 メイン展示の2階は原則的には時系列に展示がなされています。スタートは旭川開拓。2007年6月の第2師団創立行事で西川市長が「開拓の歴史は北鎮記念館」のようなことを演説してましたが、どうやら一つの売りにしているようです。見学会後の感想交流では、「旭川の歴史なら旭川市博物館(神楽、大雪クリスタルホールにある)の方がよいのでは」や「アイヌ迫害の歴史は何もわからない」などの感想が出されました。また「屯田兵→第七師団→第2師団を『流れ』として見せて、旭川の歴史をつくってきたのは軍だ、と言っているようで納得できない」との意見もありました。

P3090044 続いて目を引くのは日露戦争コーナー。ここは旧館よりも全体のうちの構成比率を増しているのではないかと感じるコーナーで、2階で唯一の映像資料がある場所です。日露戦争は「最後の勝った戦争の記憶」ということで、何年前かの日露戦争100年のときはテレビや雑誌などでも随分取り上げられ、靖国派もとにかく日露を語る、という頃がありました。その影響を色濃く受け継いでいる印象このコーナーでは、自衛官氏の説明も力を帯びます。映像資料は4分ほどのDVDですが、日本の権益を守るため仕方なく戦争をした、との印象を強く受けます。テロップでそういう解説も為されます。たたかって、勝って、帰ってきたと、そういう映像なんですが、そこには朝鮮半島や中国の人々の思いや生活は一切感じられない内容なんです。感想交流でも「日本とロシアの権益の話ばかりだったけど、占領されていた場所で元来生活していたひとのことが語られないのは靖国DVD『誇り』と同じだった」との声もありました。

P3090062 ノモンハン事件やアッツ・ガダルカナルあたりで戦局が怪しくなってくるに従い、自衛官氏の説明も怪しさを帯びてきます。つまり、オカルト的な色彩を帯び始めるのです。例えば、ノモンハンで全滅した部隊の遺骨が戻ってきたとき、その部隊の隊舎の前にいるはずもない歩哨が勢ぞろいして「ささげ銃」をした、だとか、アッツ玉砕のときは隣のキスカ島の残存兵を収容する船がアッツ島近くを通りかかった際、日本兵は誰もいないはずのアッツ島から「万歳、万歳」の声が聞こえたとか、まあそういう類の話が3-4例紹介されました。感想交流では「国が運営し子どもらがよく聞きに来る施設で、科学的根拠のない話をいかにも実話かのように説明するのは問題ではないか」との声も出されました。

P3090061 いわゆる太平洋戦争あたりの展示では館内すべて「大東亜戦争」の呼称が使われています。感想交流で指摘がありましたが、1階の自衛隊コーナーにあった年表でも第一次大戦の部分には「WW1」の記載があるにもかかわらず、第二次大戦の部分はわざわざ「大東亜戦争」と書かれていたとか。これについて私は説明を受けるたびに「なぜ大東亜戦争と書いてあるのですか?」と質問しています。もちろん毎回、説明してくれる自衛官は異なる人です。最初の自衛官A氏は「勉強不足でわかりません。調べておきます」と率直に言っておられました。このときは好感持てました(今度会ったら聞きたいと思います)。B氏は「地理的な特徴に注目した呼び名なんです」と説明しました。中国からアジア方面での戦争、その地理的特徴をわかりやすくするためだ、というのです。何か納得しそうですが、ではなぜ「大」をつけねばならぬのか筋は通っていません。そして今回の自衛官氏は「第七師団など旧陸軍がそう呼んでいたからです」と答えました。確かに旧陸軍は大東亜戦争と呼称していました。「では海上自衛隊の広報施設では太平洋戦争と呼称しますか?」と聞いたら「わかりません」と聞き流されました。旧海軍は太平洋戦争と呼称を主張していたのです。しかしその理由は、国民のなかに抵抗感のある「大東亜戦争」呼称をわざわざ使う理由としてははっきりしません。納得するまで聞いていきたいと思います。

P3090069 前回来たとき質問したのですが沖縄戦の展示がほとんどないのです。その時は「旧第七師団に関する展示をしているのですが、沖縄に派遣されたのは別の師団に再編成されて派遣されたのでここでは扱う対象ではない」との回答でした。しかし、「ああ沖縄戦」という新聞記事のスクラップは一つ展示されているのです。今回は前もって同様の説明がなされました。前回質問をうけて説明マニュアル(があるのではないかと推察している)が改訂されたものと思われます。それにしても、沖縄に派遣された部隊のことだけズバット欠落させているのはどうなんでしょうか?遺族の方々からの提供がなかったのでしょうか?沖縄戦では軍による住民虐殺が行われたとの証言があり、その地域には第七師団から再編された24師団がいたからなのでしょうか?真実はわかりません。

P3090081 最後のあたりに、なぜか海軍コーナーがあります。沖縄戦での説明と食い違いがあるのは何故でしょう。旭川縁の人がいたというなら、沖縄戦こそ紹介すべきなのに。それは置いといて、ここでは加藤建夫少将が大きなブースで紹介されています。ノモンハン事件などもそうですが、旧館で行われていた事件や部隊の紹介、という角度から、人物に光をあてて紹介する「パーソナル・ヒストリー」の手法が随分と取り入れられているように思います。以前、某高校の生徒グループが見学していたとき、5-6名の高校生に対し説明の自衛官が二人も付き添って、この加藤隼戦闘隊コーナーで「この人は旭川出身なんだ。旭川にはこんなにも立派な先輩がいたんだよ、すごいでしょう」という趣旨(正確には覚えてません)の説明をしていました。こういう手法の展示の方が、感情移入しやすいということなのでしょうか。

P6170010 全体を見学して2階で唯一説明をうけなかったコーナーがあることに気が付きました。他の参加者はみな初めてでもあったので気が付きませんでしたが、「226事件」コーナーについては説明されませんでした。なぜなのでしょうか?順路的に通過してしまう位置にあります。この配置自体が意図されたものなのかと勘ぐってしまいます。旧軍の汚点的な展示は、極力知らせまいという意図なのか?それはわかりません。

1階に下りてきて自衛隊コーナーと文学コーナーを見学。自衛隊コーナーには海外派兵ブースがありますが、ここの説明で自衛官氏は自衛隊のイラク派遣を「イラク派兵」と公言していました。私達としては「GJ」(グッジョブ)ってかんじですが、自衛隊的にはよいのでしょうか?ここでこんなことを書かなければ問題ないのでしょうが。

P3090097 旧館になかった(というか極小さかった)ものに売店があります。旧館では入口に自衛隊グッズが数点置かれていて売ってくれましたが(パンの缶詰、買いましたよ)、新館では自衛隊と商工会議所のコラボ=NPO法人「北鎮友の会」が運営する売店があります。オリジナル商品が置いてあり、売上はどうなのでしょうか。年間3万人も来ればかなり売れるのではないでしょうか。

以上が今回の見学会の概要でした。もちろん簡単な報告ですので指摘漏れの部分はたくさんあります。全体的な展示の問題として「旧軍を受け継いでいる」との指摘もありました。2時間の見学後、場所を移して1時間半ほど感想を交流しました。「ただ見るだけでは誤解ばかりが残る」との声もありました。学校単位での見学に疑問をもちつつも、少なくとも子どもらを連れて行くなら、事前事後学習をしっかりやって、戦前・戦後のことを学ばないと平和を育む教育にならないのでは、との声が多かったです。しかし学校現場の先生達は忙しすぎて難しいことはできないのではないか、などの意見も。

P3090099 子ども達は広報官らの一番の「狙い」なんだろうと思います。子ども達に迷彩グッズを身に着けさせての記念撮影コーナーもありました。子ども達には「カッコイイ」と見せている銃や戦車をバーンと撃ったら、罪も無い人や敵の兵隊が傷つき死ぬんだということを知らせねばなりません。それが教育というのではないでしょうか。そっか、広報施設だからね・・・。

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2008年3月 8日 (土)

「大雪山国立公園に演習場」とは!?

ニュース紹介ではありますが、今朝(2008年3月8日)付の北海道新聞に「大雪山国立公園に演習場」の驚くべき記事が掲載されていました。95年から順次買収し演習場の「緩衝地帯」のような目的で利用されており、着弾も想定していたにもかかわらず、立入禁止措置を具体的にとっていなかったというのです。安全管理の側面と、環境保護の側面の両面の問題があると思います。近く関係する地元の方にコメントをいただき、追加掲載したいと思います。以下、北海道新聞サイトから転載。

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防衛省 大雪山国立公園に演習場 589ヘクタール買収、拡張 95年度から市民に周知せず(03/08 06:55)

0002  防衛省が、陸上自衛隊上富良野演習場(上川管内上富良野町、中富良野町、富良野市)の東側に隣接する大雪山国立公園の国有天然林計五百八十九ヘクタールを、演習場用地として林野庁から買収していたことが七日までに分かった。同省は買収の目的を「流れ弾などの着弾による市民の危険を防止するため」としているが、立ち入り禁止の周知はしておらず、登山愛好家らが拡張された演習場内を歩いていたケースもあった。環境省によると、国立公園内の土地の売買は自由で、林野庁も「売買は正当な理由によるもので問題ない」としている。

 買収区域は十勝岳連峰の西端にある富良野岳と旭岳の山麓(さんろく)。演習場を幅約一キロ、延長約六キロにわたって拡幅する形で買収しており、すべてが国立公園内。

0001 【図を拡大】

 同演習場は、一九五五年度に開設、りゅう弾砲、戦車砲などの射撃訓練を行ってきた。九五年度に最高で地上二千メートルという高い弾道を描く一二〇ミリ重迫撃砲の演習が始まり、着弾地が風下にぶれる可能性が出てきたため、演習場拡張に着手した。買収は同年度から二〇〇六年度まで、計十二回にわたって行い、買収総額は約七億八千万円。同演習場の現在の総面積は約四千ヘクタールで、今後、さらに国立公園内の約二百ヘクタールを買収する予定だ。

 上富良野駐屯地によると、同演習場では月平均百二十時間程度の演習を行っているが、これまで国立公園内に着弾した例はないという。同駐屯地は「険しい地形なので市民は入らないと判断した」として、拡張部分について看板などで立ち入り禁止を周知する措置は取っていない。

 しかし、実際には地元住民らが山スキーなどで入山しており、二年前に春スキーを楽しんだという男性(58)は「現場には拡張された演習場と分かる標識も何もなかった」と話す。

 これに対し、同駐屯地は「(市民が入山している)事実は把握していない。市民が立ち入り禁止区域に勝手に入ったことになる。今のところ、立ち入り禁止を広報するなどの考えはない」としている。

 川口迪彦・北海道平和運動フォーラム事務局長は「市民に知らせず立ち入り禁止措置もとらないまま演習を実施していたとは危険きわまりない。最低限、人命尊重のために敷地を明確化すべきだ」と指摘している。

 現場は国立公園内としては最も規制の緩い「普通地域」だが、工作物の設置や土地の形状の改変には届け出や事前通知が義務づけられている。流れ弾が着弾した場合は土地の形状が変わる可能性があるが、環境省は「(流れ弾は)事前予想ができないため通知は不要」としている。買収後は自衛隊が自然公園法に基づいて土地を管理しており、工作物の設置などはしていないという。

 防衛省によると、道外では国立公園内に開設した演習場が三カ所、演習場開設後に国立公園に編入された所が一カ所あるが、演習場拡張のために新たに国立公園内の土地を買収した例はない。

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/society/80355.html

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2008年3月 5日 (水)

集会告知:イラク開戦5年・学習講演会/ストップ海外派兵恒久法

イラク戦争が始められて5年が経とうとしています。「終わった」とされた戦争は、いまなお日本(航空自衛隊)も含む多国籍軍により遂行され、無辜のイラク人民(とりわけ子ども達)が被害を受けています。私達はイラク戦争が始められようとしている頃イラクへの自衛隊の派兵が、わが街旭川から為されようとしている頃、その都度街頭に立ち、ピースウォークで、または集会でと戦争反対の声、派兵反対の声をあげてきました。

5年が経ち、いま国会で自民党・民主党の政策的「オール与党」によって企まれているのは「自衛隊海外派兵恒久法」についてです。これは新テロ特措法審議の過程、民主党の小沢代表によって提唱され、民主党が「テロ根絶法案」として「海外派兵恒久法」の法整備を義務付ける「おまけ」付法案を提出していました。リンク先の民主党ウェブサイトのページでは明記されていませんが、DLで法案を見てみますと第5章に明記されているのです。このような法案を自民党「新テロ特措法」の対案として提起するなど、理解に苦しみます。残念なことにこの法案の発議者として民主党サイトに登場しているのはNGO活動家、世界日報記者の日韓ハーフ、日教組出身の元教員の3名。自衛隊を恒常的に海外に出すことについては否定的な意見をお持ちのバックボーンをお持ちと思うのですが・・・。これをうけて福田首相も「海外派兵恒久法」の検討を開始すると明言しています。国民の知らぬところで、事態は明らかに進んでいます。

そこで旭川平和4団体(旭川平和委員会、道北原水協、安保破棄旭川実行委員会、旭労連)ではイラク開戦5年のいまこそ、市民によく知られていないものの非常に危険な「自衛隊海外派兵恒久法」について深く学び、語り広げようと以下の学習講演会を企画しました。当日は日本平和委員会が緊急作製した「ストップ『海外派兵恒久法』-それは海外派兵自動マシーンです-」(頒価150円)をテキストにします。

イラク開戦5年・学習講演会「ストップ海外派兵恒久法」

と き:2008年3月21日(金)午後6時30分~8時30分(予定)

ところ:ときわ市民ホール402号室

講師:石田明義さん(北海道平和委員会理事長、弁護士)

資料代:300円(「ストップ海外派兵恒久法」パンフを含む)

主催:旭川平和4団体(以下の4団体)

   旭川平和委員会

   原水爆禁止道北協議会

   安保破棄諸要求貫徹旭川実行委員会

   旭川労働組合総連合

問い合わせ:旭労連(℡0166-22-2133)

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Photo

●緊急出版パンフ「ストップ『海外派兵恒久法』」

 発行:日本平和委員会

 発行日:2008年2月21日

 A5版24ページ、2色刷、イラスト・写真付

 頒価150円、送料実費

メールでご注文いただければ郵送でお届けします。

代金支払いは郵便振替(手数料ご負担いただきます)にて。

学習講演会に参加できない方等、どうぞご注文ください。

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憲法の平和原則と海外派兵

著者:日本共産党
販売元:日本共産党中央委員会出版局
Amazon.co.jpで詳細を確認する

自衛隊の海外派兵

販売元:社会批評社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

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2008年2月18日 (月)

陸自旭川駐屯地で第3回C4I2部隊実験、実施中(~22日)

以前記事に書いた陸上自衛隊のIT化=C4I2部隊実験ですが、2月中旬から旭川駐屯地で第3回部隊実験が行われることが自衛隊準機関紙「朝雲」の報道などでわかっていました。しかし、いつからはじまるのか?どういう実験をやるのか?部隊実験に伴いヘリの離発着や車両の出入りなど地域住民への騒音等は酷くならないか?など疑問もありました。実際にヘリ騒音は2-3月に実施されつつあるヘリ体験搭乗の訓練なのか、普段飛んでないタイプのヘリが離発着し、騒音は普段より気になっています。なのでどういう部隊実験になるのか、心配は当然のことといえます。

C4i23 そこで旭川平和委員会青年部としては由井久志青年部長名で陸上自衛隊第2師団広報室長宛に質問状を送付しました。1月28日に発送し、1週間程度での回答を依頼しました。依頼はこちらの都合ですが、回答が届いたのは2月16日(土)。2週間半もかかっています。1週間は無理としても、せめて部隊実験が始まる前に回答してほしかったと思います。余談ながら自衛隊に対する質問状への回答は、どこで遅いのです。自衛隊矢臼別演習場付近の町道が自衛隊によって「無断封鎖」された事件(2007年10月19日発生)で、矢臼別平和委員会が自衛隊に宛てた質問状は1ヶ月以上経ても回答が来ていないというのです。これは現場の部隊、広報部署に回答権が実質なく、すべて北海道防衛局へあげられ、本省の指示をうけて回答が起案されるものと推測されます。このような「機敏でない」意思決定は、お役所仕事としてどんぐりの背比べだと言わざるを得ません。現場で対応できる範囲については、現場で機敏に回答すべきではないか、と思います。

さて以下に質問及び回答部分を拡大してご紹介。

C4i23_2

というわけで、旭川駐屯地でのC4I2部隊実験は現在実施中であります。でも回答書が届く前に「たぶん今やってんな」という思いはしていました。「2月中旬」ということでも12日からの週に始まるだろうと思いましたが、確信を得たのは2月12日(確か12日。13日ではなかったように記憶しています)に旭川市末広の国道を第25普通科連隊の車両数台が駐屯地方向に移動していたので、普段あまり見かけないRecs配備の25普連の車両ですから「始まるな」と思った次第です。それにほぼ同時期に旭川駐屯地の体育館は普段カーテンが開け放されているのに、ピッタリと閉められていました。指揮所演習を行うとのことでしたから、体育館を使うのは間違いないと思っていました。いかがでしょうか。

回答を得た後の17日(日)、「今日は休みか、それとも短期間だし休みなしか」と思いつつ所用で旭川駐屯地の前の国道を走っていましたら体育館の閉め切られたカーテンの一枚が開き、窓も開き、なにやら器具のようなものが外にむけて出ていました。あれはいったいなんだったのでしょうか?通信機器の一種?アンテナでしょうか?走行中、一瞬目に飛び込んだだけだったので、よく見えませんでした。

この他に懸念されていた騒音被害のようなものは特に報告されていません。やはり指揮所訓練ですからそうなのでしょう。第2師団を舞台にしてのC4I2部隊実験はこれで終わるのか?そして以後は師団演習を重ねていくのか?それとも、さらにすすめられるのか?防衛省技術研究本部は「先進個人装具システム」も開発中とのことで、完成の折には再び真っ先に第2師団に配備されるのでしょうか。

2008年度は山形の第6師団にFicsが配備されC4I2部隊実験が行われるとの情報を得ていますが、第2師団をめぐる動向には今後とも注目していきたいと思います。

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2008年2月16日 (土)

米軍機移転訓練、2月25‐28日にFA18と決まる

今朝(2008年2月16日)の北海道新聞一面コラム「卓上四季」が、米軍機の移転訓練問題でなかなかすっきりした物言いをされています。以下に紹介します。

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戦闘機マジック(←リンク切れに注意)

手品師たちは昔から、観客に怪しまれない動きをしながらトリックを用意したそうだ。例えばさりげなくポケットに手を入れる。観客は「何か種があるのではないか」と疑いながらその手に注目する▼手品師はハンカチを取り出す。汗をふいてポケットに戻す。「何だ、それだけか」。観客は納得して視線を移す。そこで手品師はポケットから手を出す。手にはもちろん、隠していたものを握っている▼そんな舞台でも見るようだ。在日米軍再編に伴う訓練移転で、千歳基地を使った日米共同訓練が二十五日からと決まった。飛んでくるのは、米軍岩国基地のFA18戦闘攻撃機だという。おや、いつの間に岩国基地からになったんだっけ?▼沖縄には基地が集中している。負担を少しでも軽減するための移転だ、と政府は繰り返し説明してきた。ならば仕方ない、と納得した人は少なくなかったはずだ。その結果、受け入れが決まった。だまされた思いがするのは、地元ばかりではあるまい▼「実は全国の基地を米軍が自由に使えるようにするための再編だ」。そんな指摘は当初からあった。種明かしをされてみれば、その懸念がますます深まるようだ。沖縄の負担軽減という建前から切り離されるなら、千歳を使った訓練はなし崩し的に増えかねない▼「訓練移転」の言葉がトリックめいている。これは千歳への「訓練拡大」ではないのか。

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リンク切れするかもしれませんが、関連記事として2月15‐16日の両日、北海道新聞には「米兵外出に職員同行」(16日)、「戦闘機移転訓練 千歳は25-28日」(15日)などがありますのでご紹介しておきます。

Fa18f なおやってくる米軍FA18ですが通常型の「ホーネット」でもF15比で騒音は格段に酷いとの声がありますが、岩国基地に移転計画の有る厚木基地所属の約半数はエンジン性能が向上されたFA18E(単座、またはFA18F複座)スーパーホーネットで、さらに通常比35%も出力が増大。これに伴い一層爆音が酷いとのこと(赤旗2004年10月2日記事「神奈川厚木基地・爆音が胸押しつぶす」参照)。アメリカでも社会問題になっているようです。

北海道新聞「卓上四季」が言うように「トリック」で誤魔化そうということでしょうが、道民は騙されず、ともに声をあげていく時ではないかと強く思うのです。

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追記:当ブログがリンクさせていただいている「念仏者九条の会北海道」様が、当ブログの「2・9米軍来るな千歳集会/参加報告」を丸々紹介してくださっています(こちら)。念仏者九条の会ブログ管理者様より依頼があり、拙文ながらありがたいお申し出に了解させていただきました。ポイントに強調もしていただき、よりわかりやすくなって