« 2017年 陸上自衛隊第2師団創立記念行事(6/18)にF-15Jイーグル来るとの報。市街地上空飛ぶな反対! | トップページ | 2017年6月9日、当会、陸上自衛隊第2師団長へ要望書・質問状を送付 »

2017年6月 6日 (火)

2017年6月5日:平成29年 北海道護国神社慰霊大祭:見たまま聞いたまま

北海道護国神社慰霊大祭が例年通り、今年2017年も6月4~6日の日程で開催され、5日午前の「大祭」、いわゆる全道から遺族が集まり行われる神事、というか式典を見てきました。

Img_0210

改めて申し上げますが、北海道護国神社が軍人・軍属を合祀し、その慰霊祭を行うことに異議を唱えているわけではない、ということを承知いただきたく思います。ご本人の生前の意向やご遺族の意向に沿わない合祀は別ですが、それ以外はそれこそ信教の自由です。「軍人・軍属のみを祀る神社のあり方がどうなのか?」とか、「戦災被害者はなぜ祀らないのか?」など疑問はあってもそれは別の問題。ここでは憲法の「政教分離」「信教の自由」こそが課題。ですから、行事の邪魔にならないよう取材させて頂きました。

幹部自衛官の参列

例年、憲法上問題となる主たる事例は「大祭」への幹部自衛官の参列です。今年も北部方面総監、第2師団長以下高級幹部自衛官が制服で参列しました。

Img_0227
▲起立。

Img_0233
▲拝礼。

2017
▲特別来賓ら参列者。

例年同様、北部方面総監を筆頭に地元第2師団幹部がズラリと参列しています。国民の代表たる衆院議員の上位です。以前、私どもが第2師団に公開質問状で聞いたままだとすれば、彼らは休暇を取得し私人として参列している、という建前になっているそうです。であれば、肩書きをつけて特別来賓席に並ばなくてもよいでしょうに。

加えて疑問なのは、席次表左側にある「自衛隊随行関係者」の記述。これは毎年あるのですが、休暇を得て私人として参列するのに随行者(自衛官)がいるのでしょうか?だとすれば、その随行者の方々はどういう立場なのでしょうか?私人?それとも随行任務中の公務?

それでも参列していれば「彼らも私人として参列している」との理由も立ちますが、そうでない人もいます。

Img_0239

こちらの自衛官氏は神事に参列していたわけではありません。幹部自衛官の随行任務の公務中でしょうか?

日本国憲法第20条3項「国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない。」

国の機関である陸上自衛隊はぜひ、「服務の宣誓」のとおり建前でなく真に憲法を遵守してほしいと思います。

 宣 誓    私は、我が国の平和と独立を守る自衛隊の使命を自覚し、日本国憲法 及び法令を遵守し、一致団結、厳正な規律を保持し、常に徳操を養い、人格を尊重し、心身を鍛え、技能を磨き、政治的活動に関与せず、強い責任感をもつて専心職務の遂行に当たり、事に臨んでは危険を顧みず、身をもつて責務の完遂に務め、もつて国民の負託にこたえることを誓います。

旭川市消防団の関わり

例年、「大祭」の神事の際、旭川市消防団から消防団員が神社の要請により派遣され任務についています。

Img_0217

これも以前、当会が旭川市消防団に確認したところ「雑踏警備」の要請をうけ派遣しているとのこと。なるほど、「護国神社祭」ともなれば露店が出て人で賑わいます。ですがそれは常磐公園会場などの話。とりわけ神事の最中、混雑して大変、ということはありません。

それでも、その辺は主観の問題や、不測の事態に備える、ということもあるでしょう。

ですが例年、消防団員たちは雑踏警備だけでなく、遺族代表や宮司・神職らの行列が通過する際、賽銭入れの箱を脇に移動し、戻す、ということまでやっており、過去にはその作業を神社職員が指示していたこともありました。

Img_0224

これは明らかに違うのではないか?と思います。旭川市消防団には「通例」ではなく、非常勤特別職地方公務員たる消防団員が担う職務としてふさわしく、任務内容を精査すべきではないでしょうか。

市民委員会(連合町内会)・町内会は氏子組織じゃない!

北海道護国神社慰霊大祭だけのことではありませんが、旭川市は神社例大祭の期間中、地元町内会が神社委員先頭に総出で「祭りムード」を盛り上げる「のぼり旗」を掲げます。

Img_0245

「奉納 御祭禮」ですから、宗教的な意味合いを持つ「のぼり旗」です。そもそも、町内会に「神社委員」たる役職が公然と置かれていることがおかしい。公益的な役割を担う町内会が特定の宗教活動を行うことは、町内会員の信教の自由を害します。

公益社団法人隊友会の旭川組織が交通・案内を担う

境内には蛍光カラーに「旭川隊友」の文字がバックプリントされた多くの人員が特に交通整理や会場案内を行っています。

Img_0211

隊友会は自衛隊のOB組織で、全国組織である隊友会は公益社団法人。自衛隊の公の活動にも様々な形で登場します。本来、各県1組織である地方隊友会は自衛隊の街・北海道では札幌・旭川・函館・千歳・帯広と5組織を擁する一大勢力。このうち旭川地方隊友会が北海道護国神社慰霊大祭の運営を担い、傍目から見れば現職と神社の現場レベルでの橋渡しになっているようにも思えてしまいます。

公益社団法人は、その活動すべてを公益的な内容にしなければならないわけではありませんが、税法上の特典があるなど公益性を踏まえて認定されています。

Img_0236

ただ、参列された多くの方々が自衛隊OBよりさらに高齢のご遺族、ともなれば運営を担う方々の助力は大きいのだろうと推察します。願わくば、趣旨に照らして適切な氏子組織が担われ、一般市民からみて自衛隊と神社の深い関わりを誤解しないよう、配慮頂ければと思います。

以上、2017年北海道護国神社慰霊大祭の「見たまま聞いたまま」でした。ご意見、ご要望はメールで peace_asahikawa@yahoo.co.jp までお願いします。

|

« 2017年 陸上自衛隊第2師団創立記念行事(6/18)にF-15Jイーグル来るとの報。市街地上空飛ぶな反対! | トップページ | 2017年6月9日、当会、陸上自衛隊第2師団長へ要望書・質問状を送付 »

戦争遺跡・戦争の記憶」カテゴリの記事

政教分離」カテゴリの記事

日本国憲法」カテゴリの記事

自衛隊」カテゴリの記事

靖国派」カテゴリの記事