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2010年8月 9日 (月)

北海道日本ハムファイターズの子どもイベントに自衛隊特殊車両!?

北海道日本ハムファイターズが8月6日~8日に予定している対「楽天」3連戦を「なつやすみシリーズ」と銘打って子ども向けに「大恐竜展」等が行われましたが、その際、自衛隊特殊車両の展示もあわせて行われたことがわかりました。

以下はファイターズ公式サイトからの転載です。

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なつやすみシリーズNATSUYASUMI SERIES

■開催日
8月6日(金)東北楽天戦 18:00試合開始
8月7日(土)東北楽天戦 14:00試合開始
8月8日(日)東北楽天戦 13:00試合開始

■会場
札幌ドーム

今年のなつやすみシリーズは札幌ドームに大恐竜がやってくる!!毎年お子さま方が心待ちにしている夏休み。8月6日(金)7日(土)8日(日)の東北楽天 ゴールデンイーグルス3連戦は『アドベン
チャーワールド~ひと夏の冒険~』をテーマに、今大人気の【大恐竜展】を札幌ドームで開催いたします。
また、昨年好評でした『ファミリーサマーキャンプ』や『夏休み体験教室』も実施いたします。その他にも、夏真っ盛りのオープンテラスを開放し野外での飲食コーナーやステージイベント、アトラクションコーナーなど盛りだくさんのイベントを予定しております。
さらに今回は、陸上自衛隊北部方面隊のご協力により、普段は間近で見ることのできない自衛隊特殊車輌の展示も予定。知られざる世界へ、皆さまを誘います。

■より詳しくは下記サイトにアクセス
http://www.fighters.co.jp/event/2010/natsuyasumi.php

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無料誌「FIGHTERS PRESS」2010年8月号では写真いりで紹介されていました。

Photo
■表紙

201008_1
■同誌P4の当該部分を抽出

スポーツと戦争は相容れず、とりわけ子ども向けイベントに自衛隊特殊車両の展示を行うことは教育上も異論が噴出すると思われます。6日は広島被爆の日、7日からは甲子園で夏の高校野球がはじまり、同日夜のNHK総合では「幻の甲子園」と題して時の政府が戦意高揚のため1942(昭和17)年に甲子園大会を開いたことを放送しました。
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■NHK夏の「戦争と平和」関連番組サイトより
昭和17年、太平洋戦争下、ただ一度だけ行われた夏の甲子園大会。球児たちは、戦場へ向かう前に甲子園で野球をやりたいと夢見た。その切実な思いゆえ、この年の甲子園は異様な熱気につつまれた。ところがこの大会は、高校野球の公式記録には一切残されなかった。あの汗、あの涙、球児たちの熱戦は、幻であったのだろうか。
実は、「幻の大会」の主催者は朝日新聞社から強引に開催権を奪った文部省であった。軍の協力のもと、甲子園を戦意高揚のために利用しようとしたのである。スコアボードには、「戦い抜こう大東亜戦」というスローガンがかかげられ、軍隊式ルールが野球の姿をゆがめた。

現在、東京ドーム横には「鎮魂の碑」が設置され徴兵され戦場に散った69名のプロ野球選手の名が刻まれているそうです。

Img_cenotaph_c1
■財団法人野球体育博物館/鎮魂の碑
http://www.baseball-museum.or.jp/guide/floor/cenotaph.html

同サイトによれば「1937年7月7日蘆溝橋事件に端を発して、次第に拡大していった日中戦争、それに続く太平洋戦争に於て、プロ野球は多くの選手を失いました。苦難の道を歩んだ初期、プロ野球に多くのファンを引きつけた一代の名投手沢村栄治、熱血を以て知られる吉原正喜、巨人・阪神の州崎の決戦に快腕をふるった景浦将など、プロ野球の礎を築いた名選手の多くが、戦場におもむいたまま、ついに還らなかったのです」とあります。

また、同碑の隣に建つ「鎮魂の副碑」にはご遺族の追悼の言葉が刻まれています。

追悼(ついとう)/弟進一は名古屋軍の投手。昭和十八年20勝し、東西対抗にも選ばれた。 召集(しょうしゅう)は十二月一日佐世保海兵団。十九年航空少尉。神風特別攻撃隊、鹿屋神雷隊に配属された。二十年五月十一日正午出撃命令を受けた進一は、白球とグラブを手に戦友と投球。「よし、ストライク10本」そこで、ボールとグラブと”敢闘”(かんとう)と書いた鉢巻(はちまき)を友の手に託して機上の人となった。愛機はそのまま、南に敵艦を求めて飛び去った。「野球がやれたことは幸福であった。忠と孝を貫いた一生であった。二十四歳で死んでも悔いはない。」ボールと共に届けられた遺書にはそうあった。真っ白いボールでキャッチボールをしている時、進一の胸の中には、生もなく死もなかった。/遺族代表 石丸藤吉

選手達はどれだけ平和な世の中で野球がやりたかったでしょうか。その夢と希望を奪い去った戦争。一方で「平和」のように思われている隣国・韓国でも、多くのプロ野球選手が徴兵によって希望を断たれている現実があります。

私たちがあの戦争から受け継ぐ教訓は何なのでしょうか?「二度と戦争をくり返さない」ために「軍備強化」することでしょうか?私達はその意見に賛成できません。二度と戦争をくり返さず、二度と国民を戦場におくらないためにも平和外交、話し合いで物事(紛争)を解決する国際社会の関係性を構築する先頭に建つべきです。日本の未来を担う子どもたちに、戦争で人を殺す道具を「カッコイイ」と思わせるようなプロパガンダを行ってはならないと考えます。

当会にこの事実を教えてくださった旭川市民のファイターズファンクラブ会員親子はさっそく「株式会社北海道日本ハムファイターズ」に対して抗議のメールを送ったそうです。親御さんは「親子してファイターズのファンであるが故に、子どもにはそのようなものを見せたくありません」といいます。「ファイターズに対しては、選手達のプレイに対しては道民が垣根を越えて熱い声援を送りたい。だからこそ賛否が分かれている自衛隊車両をやみくもに展示する手法には賛成できなかった」。これがファンの思いなのではないでしょうか。

8月6日夕方に放送されたSTV「どさんこワイド」は札幌ドームからの中継で当該特殊車両2-3台と観戦に来た少女が自衛隊ヘルメットをかぶっている場面や、リポーターが自衛隊ジープの運転席でヘルメット姿で得意気に「敬礼」している場面を中継しました。

そもそも大恐竜展と自衛隊特殊車両の展示に関連性が無いではありませんか。どうも無理やり押し込んだ感がいっぱいで昨今の自衛隊広報の常套手段を彷彿とさせます。平和だからこそのスポーツであり野球ではありませんか?球団首脳は二度とくり返さないことを決意してください。さあ、道民世論を球団へ!

■抗議先

株式会社 北海道日本ハムファイターズ
〒062-8655
北海道札幌市豊平区羊ヶ丘1番地
TEL 011-857-3939
FAX 011-857-3900
E-Mail:info@fighters.co.jp

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コメント

なぜ、化学防護車の展示がだめなのでしょうか?展示を希望するのは主催者です。あなたたちに言うわれる意味はどこにもありません。
あなたたちが言っているのは消防、警察の車両も展示禁止と同じです。消防=火災、警察=犯罪を連想させる。
何で消防が良くて自衛隊がだめなんだよ。
まあこういう団体に限って返信してこないので知識がないのと思っています。私は平和団体は反日本の暴力装置です。世界情勢も知らないのに日本で平和を語るな。私は今後も日本の自衛隊が強化される事を祈っています。

投稿: シマダ | 2012年5月 3日 (木) 02時12分

>シマダさん

記事本文をきちんと読んでいただければ、なぜ自衛隊車両の展示に異議を唱えているか、多くの方はわかると思います。

投稿: 管理人山田 | 2012年6月 2日 (土) 11時35分

>私たちがあの戦争から受け継ぐ教訓は何なのでしょうか?「二度と戦争をくり返さない」ために「軍備強化」することでしょうか?私達はその意見に賛成できません。二度と戦争をくり返さず、二度と国民を戦場におくらないためにも平和外交、話し合いで物事(紛争)を解決する国際社会の関係性を構築する先頭に建つべきです。日本の未来を担う子どもたちに、戦争で人を殺す道具を「カッコイイ」と思わせるようなプロパガンダを行ってはならないと考えます

一言で済ますなら「笑止」の一言です。
他に付け加えるなら、外交の最大の武器は『軍事力』というのは世界の外交官の間で常識とまで言われています。
それくらい軍事力ってぇのは重要なんです。
例えば日頃から犯罪の防止に対して防犯の意識を高めるのは非常に重要ですが、しかしそれは最終的に防犯の意識を高めても生じてしまった犯罪・特に『不測の事態の際』にはそれに対応可能な『警察力がある』といった事があるから出来る事なんです。
外交も同じです、決裂したあとは最終的に『殴り合い』なんです。昔からそれは変わりません。
今は殴り合いしてもそれは互いに自滅しあう可能性、特に『核』があるから表だった殴り合いが発生してないだけなんです。
その代わり相当な圧力の中外交を行う関係で、現在の日本の外交は弱腰外交と呼ばれるのはそういった面もあります。


なので平和委員会の考えはぶっちゃけ現実的とは言い難いと思います。

投稿: 山田 | 2012年6月 8日 (金) 20時22分

警察力と軍事力をあえて混同させ、軍事一辺倒を正当化しようという「山田」氏の意見には全く同意できません。

その上で、あからさまな好戦的姿勢は、かつての戦争から日本人が引き出した教訓を捨て去るものです。軍事力を背景とした外交は、外交努力そのものの欠如であり、思考停止にほかなりません。

投稿: 管理人山田 | 2012年6月14日 (木) 11時24分

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