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2010年7月22日 (木)

市有地に建つ宗教施設がさらに発見される

少し前の記事ですが、5月末に「政教分離を守る北海道集会実行委員会」が行った旭川市への要請からご紹介します。

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■2010年5月28日:北海道新聞

6月の護国神社祭と7月の上川神社祭に対する政教分離の徹底を求めた同実委の要請は毎年積み重ねられ、昨年迄も市有地に建つ宗教施設の実態を明らかにするなど貴重な成果をあげています。今年は1月に砂川政教分離訴訟の最高裁判決があったばかりで、これに対し西川市長がどう応えるか注目されています。

6月5日付北海道新聞では、さっそく新たに3件の宗教施設が市有地に建てられ権利関係は曖昧になっていることがわかりました。

20100605
■2010年6月5日:北海道新聞旭川版

新たに確認されたのは
●旭川神社の鳥居(東旭川の市道用地)
●上川神社の石碑(1条通16丁目の市道用地)
●旭山寺のお堂(東旭川倉沼の公園用地)
の3ヵ所。いづれも前回調査では確認できなかったもので、市の担当部署は反省を表明しています。

このうち、上川神社の石碑を実際に見てきました。

Sn3d1693

この通り「雨分・新旭川通線」と呼ばれ、いまは工事中でそのまま神居町雨分(うぶん)までは行けませんが以前はまっすぐ進んで神楽橋を渡れば上川神社の前を通って神居町雨分まで到達する道路でした。

これは鳥居と同様、どう見ても宗教施設であり市道上に建っているのも一目瞭然。なぜ市側が「神社そのものではない」と対象から外していたのか疑問に思いつつ、こうやって市民団体の指摘により明らかとなり、現在有償貸与の方向で調整しているとのこと。せっかく明らかになったのですから、可能な限り遡って賃貸料を徴収できるよう交渉してください。

++++++++++

余談ながら今日7月22日は上川神社祭の最終日。御神幸(いわゆる神輿行列)の2日目で市内中央部を神輿行列と「市民パレード」(と称する自衛隊車両をくり出しての続「神輿行列」)が練り歩きました。

今年は例年のように記録しませんでしたが、たまたま遭遇したお稚児さんを乗せる自衛隊車両を撮影。

Sn3d1691
■2010年の自衛隊車両

今年は無地の青い幕なんです。去年と違いました。例えば、(1)初日のパレードで雨に濡れて干している、(2)例年、2日目は無地である、などの事情があればわかりますが、例えば去年ですと下記のようでした。

P7210034
■2009年の自衛隊車両

神社の紋入りの紫幕がかけられています。この幕は前部の正規「神輿行列」の車両にかけられているものと同じで、これこそ「御神幸」と「市民パレード」の一体性の証拠の一つである(証拠は他にもある)と述べてきました。

事情を知る関係者のかたのコメント歓迎します。ご教示ください。

なお何度も述べますが当会としては神輿行列自体には何ら異議ありません。問題は政教分離に関わる点であり…
●第一に車列後半を「市民パレード」として名目だけ分離し、「市民パレード」は市民行事であるとの理由をこじ付けて実行委員会⇒旭川市⇒自衛隊と車両協力要請を行い公然と宗教行事に自衛隊車両+要員を無償供与している点
●第二に、この「市民パレード」に旭川市長が上川神社の「名誉総代」として公に乗車している点
以上2点が大きな問題点であろうと考えます。ですから市民がどのように神輿行列を楽しもうと、または不愉快に思おうと、その評価には関与しません(全市民が氏子であるとの主観的判断を押し付ける神輿行列のあり方には若干の不愉快さがありますが、それは山田の個人的な意見です)。

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コメント

>自衛隊と車両協力要請を行い公然と宗教行事に自衛隊車両+要員を無償供与している点

一応某自治体祭り実行委員の立場として。
旭川の事情は知りませんが、周辺自治体では経費等金銭の支払いの代わりに「自衛隊から貸与を受けて使用した車両に当該距離に応じた燃料を給油」をすることで使用料金の代わりとした例がありますよねぇ。
また自衛隊員さんは公務員であるので無償で地域住民の活動に協力する事もあります。
地域のお祭りに無償参加し行事を支えているところが「腐る程」ありますが?
特にこの辺だと沼田あんどん祭りやら留萌の祭りに関しても部隊は人員に関して無償で参加してますし、車両の運行経費等は燃料給油等を行う事で済ましています。

ぶっちゃけ自衛隊さんが休日に出勤し祭りの支援をしようが夜遅くまで祭りの支援にかり出されようが「人件費はかかってない・人件費云々の計算をしようがない」ですからねぇ、祭りの主催者側も人件費云々は払ってないですよ、払いようがないですからねぇ。

結構自衛隊さんの力を借りている自治体さんは多いんじゃないですか?

また、某市の市長さんが公用車で神社の大祭に出席した件で市民団体さんの敗訴も確定した事ですし、元々神社と地域は色々根強い関係もありますから、法律云々で縛れるような問題では無いかと。

私感で恐縮ですが、砂川の件で訴えたとする住民は「キリスト教」の関係者でそれを前面に出しているそうですね
となればこの方は「地域住民の立場」でなく「宗教関係者の立場」で訴えたという事になりません?
地域の都合云々でなく自己都合での裁判を起こした事に等しいかと。
これが例えを申すなら農家の方々が「地鎮祭」として登記上としては市有地・公用の場所にある岩や樹木に「しめ縄」を締める行為もまさに違憲として扱われるのが正しいと?
長年に渡り地域の安定と土地を利用する事への感謝と安全を祈る場所を否定するに等しいかと思いますよ、私は。
地鎮祭に参加する農家の方々には神社の氏子もいれば仏教の門徒、キリスト教徒もいらっしゃいますが、誰一人何も文句も問題定義もせずに行事に参加しています。

砂川の神社の件もそういった施設の可能性があるそうです。


原告の宗教的価値観の一方的な押しつけじゃないですかねぇ?

投稿: 山田(ブログ管理者ではない…管理者注) | 2010年7月22日 (木) 22時40分

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