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2010年7月30日 (金)

女性自衛官の人権裁判-勝訴判決を受けて(支援する会から)

「女性自衛官の人権裁判を支援する会」から判決をうけてのメールが届きました。判決の様子が伝わってくる文章ですので転載してご紹介します。

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29日午後1時15分、札幌地裁民事3部(橋詰裁判長)の判決で、全面勝訴しました。

認容額は、580万円で、その内訳は、性暴力200万円、その後の保護・援助の不作為300万円、弁護士費用80万円です。

性暴力に遭った被害者の言動(最初にきちんと言えなかったとか、説明に変遷があったことなど)に対しても、性暴力被害者が置かれた精神的等の実情に踏まえた判断をしています。

事件後、原告に対して適切な保護、援助の措置を取らなかったことについても、部隊には「組織として、性的加害行為に対する泣き寝入りが生じないように苦情相談体制を整える義務」「(被害申告がなされたら)どのような加害行為がなされ、これにより被害者がどの程度の被害を受けたのかという事実関係の調査」を行い、被害の深刻さに応じ、①被害配慮義務、②環境調整義務、③不利益防止義務、を負うとして、婦人科の受診が妨げられたこと、加害者の隔離が不十分であったこと、退職が強要されたことなどを、具体的に認定しました。

慰謝料金額としても、性暴力それ自体よりも、その後の部隊の対応について多額の慰謝料を認めたことは、性被害の実態の捉え方(その後の苦しみが大きいこと)、被害者の所属する組織の責任の重大さを示した点で大変意義があり、賠償水準の引き上げにも寄与する判決になっています。

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また、弁護団および原告のコメントも伝わってきています。

●弁護団のコメント
「裁判官は現場に足を運び、原告の気持ちになって事件を想像し、血の通った判断をしてくれた。司法に、まだ正義と希望があったと感じた。」

●原告のコメント
「素晴らしい判決でとても嬉しい。私は3年3ヶ月前、原職の航空自衛官として提訴しました。未だ誰も歩いたことの無い道を歩くのは大変なことです。立ち止まりそうになった時には、ここにいる弁護団や支援する会を始め、多くの人達がいたからこそ、今日の判決を迎えることができました。自衛隊においても人権が保障される方向に大きく変わって欲しいと願っています。私を支えてくれた人たちに最上級の感謝を伝えたいと思います」

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今後は、第一に国・防衛省・自衛隊が本判決を真摯に受け止め控訴せず、自衛隊のなかにおいて当然保障されるべき人権が尊重されるよう措置することと、第二に、それらの措置の担保のため、第三者機関の設置等検討されるべきと考えます。

また、いまなお苦境にある全国の自衛隊員のみなさんは何らかの手段で声をあげていっていただきたいと思います。私たち旭川平和委員会青年部も微力ながらお力になることを表明いたします。手紙、Eメールでお送りください(Eメール推奨)。

Eメール peace_asahikawa@yahoo.co.jp
手紙(郵送先) 旭川市宮前通東 旭川市市民活動交流センターCoCoDe気付 旭川平和委員会青年部 宛

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コメント

本当に精神的な苦痛を受けるような状況ならこれは当然の判決、しかし今からお話する話は被害を受けた自衛官を擁護する方々にも聞いて欲しいのですが、一般に自衛隊で勤務する女性自衛官は入った当初は大人しくとも年数を重ねる毎に次第に調子に乗り気も荒くなります。
例えば勤務中に携帯で私用電話を繰り返していた事を注意し軽くこ突くと逆ギレし上官にセクハラ・暴力されたと言い、下ネタ話を『女性自衛官自ら始めたにも関わらず』上官からセクハラまがいの発言があったと訴える奴もいます。
自分は女でひ弱と言いながら与えられたはずの仕事を他の男性隊員に押し付けて定時に帰り『合コン』に出かける奴・ミスを叱られただけで『暴力的な発言で傷ついた』なんて言う始末の奴もいます。

本当にセクハラだったのか内情を知る方々からしたら疑問が残る状態もかなりある事も是非踏まえてもらいたいです。
誰もセクハラなんて余程の変態でなければしません。
何か被害を受けたとされる女性自衛官にも何らかの問題があったかもしれない事を一度考えてもらいたいです。

『自衛官・自衛隊の不祥事』だとすぐに叩かずに、本質的にどうだったのかも良く見る必要があるかと。
中には明らかにセクハラ・暴力を受けたとされる側に問題がある場合もありますので。

投稿: 山田(ブログ管理者ではない…管理者注) | 2010年8月 2日 (月) 14時55分

>管理者ではない山田さん

事象一つひとつの細部をよく注視する必要があることはあなたのおっしゃるとおりですが、本件裁判では証拠調べを丁寧に行った結果この判決がだされたと聞いております。
その記事に対するコメントで↑こういう発言をされるあなたのような感覚こそ時代錯誤ではありませんか?
そういう感覚が残されているからこそ、自衛隊が性被害がくり返されるのではありませんか?
yahooニュースの「自衛隊不祥事」の項を見るべきです。どれだけ頻繁に金品がらみと性被害の事件が起きているか。そういう職場で人権を踏みにじられているひとは多く、踏みにじっている側は事の重大さに未だ気づいていないのではないでしょうか。

投稿: 山田(ブログ管理者) | 2010年8月 3日 (火) 15時49分

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