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2010年7月 9日 (金)

もう止めるべきでは?「自衛隊票の争奪戦」―2010年参院選に見る

まずは産経新聞の記事から。

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参院選 自衛隊25万票が“激戦場”に

7月8日23時44分配信 産経新聞

■元空自が「地上戦」、元陸自は「空中戦」

 全国で25万票とも言われる自衛隊票が、参院選の“激戦場”となっている。自民が比例で元航空自衛官を擁立したのに対抗して、民主も比例で元陸上自衛官を擁立した。自民候補(元空自)が組織を固める“地上戦”、民主候補(元陸自)は浮動票を狙う“空中戦”を展開。現役時代と正反対の戦術で票を奪い合っている。

 「鳩山政権崩壊の大きな原因は普天間問題。これ以上の日米同盟の弱体化を防がなければならない」。自民公認で元一等空尉の宇都(うと)隆史氏(35)は、自主憲法制定など保守色を前面に支持を訴える。

 宇都陣営の選挙戦は、徹底した組織選挙だ。3年前の参院選で自民党で当選した、イラク復興支援の「ヒゲの隊長」こと佐藤正久氏の後援会が支持基盤となっているほか、全国のOB組織や父兄会など8割の支持も得た。支持者名簿をもとに、電話などで最後のお願いに必死だ。

 一方の、民主公認で元陸将補の矢野義昭氏(60)は「与党でないと防衛政策を実現できない。普天間の迷走を繰り返してはならず、今こそ与党に私のような防衛政策の専門家が必要だ」と声をからす。陣営では「自衛隊OBに公認を与えたということは、民主党はかつての社会党ではなく、現実路線に舵を切ったということ」とも。

 公示前には矢野氏自らがインターネット上のブログで支持を訴え。公示後は、全国の基地や官舎周辺でマイクを握るなど、隊内の浮動票の掘り起こしに心血を注いでいる。

 自衛官OBの参院議員は戦後長い間、自民党から擁立されてきた。しかし、平成5年の小沢一郎氏の自民離党で変化が起こった。当時のOB議員2人も離党し、小沢氏と行動をともにしたため、自衛隊票は自民支持であるにもかかわらず、OB議員は他党に所属するという“ねじれ”状態が続いてきた。

 その後、3年前の参院選で、佐藤氏が25万票余りを獲得したことで、ねじれは解消されていた。

 今回は、自民の宇都氏の出馬表明が昨年11月。民主は対抗馬として今年3月に矢野氏の擁立を決めた経緯があるだけに、「民主党の選挙を仕切っていた小沢氏によって、組織がかき回された」という困惑も。

 ある現役幹部は「せっかく3年前に自衛隊票が一本化されたのに。自民にせよ、民主にせよ、うまくやれば2人のOBを通せるぐらいの力はあるのだが…」と、激戦の末の共倒れさえ懸念している。

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いづれが勝っても海外進出型のいまの自衛隊政策は改められる見込みがありません。より靖国派に近いか否かの競争みたいなものかと思います。

自民党のバリバリ靖国派を継ぐ宇都氏はもとより(宇都氏の公式サイト見て、あまりの海外軍事膨張主義に疲弊感いっぱいです…)、政権与党サイドの矢野氏だって「任務を遂行する自衛官の立場に立ち、武器使用の基準を緩和するなど、不必要な犠牲者を出すことのないようにします」などと外国で戦争をする自衛隊作りがいよいよ本格化しそうな勢いです。不必要な犠牲者を出さないというなら、自衛隊を海外に出さなければよいのです。

私達は前回の参院選で当時政権与党の自民党が担いだ佐藤正久氏の「自衛隊ぐるみ選挙」を批判してきました。出るなら正々堂々と公の組織使わずに主張で勝負せよ、ということです。

今回、産経の記事によれば宇都氏は佐藤正久氏の戦略を引き継いでいるとのこと。実態としてどれだけ「ぐるみ選挙」が行われているかは不明で、今後内部告発などで明らかになってくることと思います。

それにしても、前回佐藤正久氏がかろうじて獲得した25万票(覚えておられるかわかりませんが、目標は〝60万票〟をぶち上げていた佐藤陣営でした)がどう割れてどういう結果になるか。共倒れ、だってありうるわけです。

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コメント

私は“自衛隊”という組織自体に疑問を感じています。イラクの復興支援に自衛隊が行った時に地元イラクの住民から「来てもらわないほうが良かった」と言われたという報道を見た曖昧な記憶があり、海外に派遣されても地元の方々の都合や生活苦を考えずに、自らの労働時間ばかりを気にして8時間労働をしたあとに、テントの中で筋トレに励むような連中が他国の生活の“復興支援”などといった重要な仕事を行えるのでしょうか? そんな体力が残っているならもっと働いてくれればいいじゃないか、と思ってしまいました。日本を代表して派遣されているのですから。
もう一言、元自衛官の方が近所に住んでらっしゃるのですが、基地の中には一般のスーパーなどとは比較にならないほど安い価格で生活用品や食料品が販売されているそうです。その販売店は自衛官だけではなく基地への入場許可証をもらった家族の方々も利用でき、その許可証は自衛官の方が退職をされた後も年に一度申請を行えばずっと発行されるそうです。おそらく値引きをして出てしまった損失は税金を使って補っているのだろうと勝手に想像してしまいました。
私の考えでは自衛隊とはまさに「日本国民を守るための組織」であるはずであり、そのために税金を使って施設や設備などを購入し、利用しているはずです。本当に守ってくれているのなら感謝して止まないところではありますが、実際に有事の際に役に立つのだろうか?という思いはぬぐえません。
私の言っていることは小さなことだということは自覚してますが、小さなことから税金の無駄な使い方を考えていかなければならないと思い、あえて述べさせていただきました。

投稿: ジロさん | 2010年7月 9日 (金) 18時37分

以下はジロさんのコメントへのレスのようです。
今回は公開しますが、次回以降、ブログ管理者のコメント以外へのレスは原則公開しません。
(ブログ管理者・山田)

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>自らの労働時間ばかりを気にして8時間労働をしたあとに、テントの中で筋トレに励むような連中

非常に不愉快です、彼らは常に命の危険にさらされていた方々です。
また自衛官は基本24時間勤務で非常に過酷な場所に派遣されていた事実を知るべきです。
そりゃ体力の維持向上の為に筋トレをしますが、かれらは「それも仕事のうちの一つ」です。
警官や消防隊員も必要な部署では体力維持や筋トレを勤務時間中に行う事もあります。
自衛隊だけを叩きたいように見えますねぇ。


>基地の中には一般のスーパーなどとは比較にならないほど安い価格で生活用品や食料品が販売されているそうです

嘘八百をまともに信じ込んでいるなんてねぇ、市場価格の1.3倍から2倍、場合によっては3倍価格の日用品ですが?

>年に一度申請を行えばずっと発行される

んなわけないでしょう、退職後に必要な要件がある方のみの限定をさも全員支給されると何思いこんでんですか?

>値引きをして出てしまった損失は税金を使って補っている

まず日用品が他よりも価格が安いというのは嘘八百を前提として、街であれば規模の大きいスーパーで1日ウン百人~ウン千人・ウン万人が買いに来ますが、自衛隊駐屯地・基地の売店はそれらの半分以下数百名です。
さらに客層が固定化されているのに価格を安くしたところで「売店経営者が損をするだけ」です。
一般のスーパーのように大きな駐車場と広い店舗を持ち集客力があるなら価格を安くしようが元は取れますが、客層と来店人員に限りがあり集客力に乏しいのに安くしたって元は取れません。だから値段は高く設定している。
さらに売店経営者に税金による補填はありません、売り上げの何パーセントが駐屯地等へショバ代等の支払いに消えます。

思い込むのは勝手ですが、少し「茶でも飲んで」落ち着いて考えてみては如何ですか?

まず1点、入門許可証は相応の理由が無ければ発行されない事
次2点目、自衛隊基地の売店では利用する客の人数・顧客の等を考えたとき、街のスーパーよりも安くしたところでメリットよりもデメリットの方が大きいこと。1日あたりの来客数が民間よりも遙かに少ないのに安くしたって儲けにならない。赤字になるだけ。


まだありますが、とりあえず人の言葉を信用する前に少し自分で落ち着いて考えてみては?

投稿: 山田(ブログ管理者ではない…管理者注) | 2010年7月22日 (木) 23時03分

>もう止めるべきでは?「自衛隊票の争奪戦」

自民党における組織関連票
民主党における「日教組や連合票・中国韓国等の外国団体票」等
社民党における「左翼票・福祉票」
日本共産党における「福祉業界や障害者の方々の票の取りまとめ」

等々
色々ありますが、それぞれ思惑で票を得ようとしてます
みっともないのが民主党と社民・共産党で、民主は連合や日教組関係を夫婦で分け合う状態
社民・共産党は福祉関連や障害者へ働きかけて票を扇動していたこと。

自衛隊云々の前にまだ醜い票争いが腐る程あるんですが、これに関して何かあります?

投稿: 山田(ブログ管理者ではない…管理者注) | 2010年7月22日 (木) 23時09分

>山田(非管理者)さん

ブログ管理者の山田です。
同じ山田だと区別が難しいですね、ほんとに。

組織票一般の問題と混同されているようですが、当ブログで問題にしているのは公務職場での「ぐるみ選挙」です。

前回参院選時の佐藤正久陣営の選挙活動に対する当ブログ記事をご覧頂ければわかるのですが、国家公務員たる自衛隊職場で自民党選挙が堂々と横行している問題を指摘しています。

いわゆる組織型選挙の弊害とは異なる切り口です。

投稿: 山田(管理者) | 2010年7月26日 (月) 13時39分

ご無沙汰しています。
少々質問させてください。

>組織票一般の問題と混同されているようですが、当ブログで問題にしているのは公務職場での「ぐるみ選挙」です。

前回参院選時の佐藤正久陣営の選挙活動に対する当ブログ記事をご覧頂ければわかるのですが、国家公務員たる自衛隊職場で自民党選挙が堂々と横行している問題を指摘しています。

↑についてですが、北海道、山梨で教職員(公務員)による選挙活動が今国会で問題になっているようですが、山田さん(管理者でない)に対する回答を見たところ、山田さん(管理者)の認識では「問題ない」との認識のようですが、では仮に自衛官(公務員)が有志を募って(職場の人間関係を使ってを含めて)職場外で特定候補のための選挙活動を行うことならば「ぐるみ選挙」という該当が外れ、問題ないという認識なのでしょうか?

もし違うならば、教職員による職場で培った人間関係を利用した選挙活動はNGという認識でいいのでしょうか?

何か一般的な感覚から見させていただきますと、いわゆる「ダブルスタンダート」と言わざる得ないかと感じざる得ないのですが...。
(※私が勤務している職場の方々の素朴な疑問・意見でもあります。)

「特殊職種(会社員)」を認定された者からの素朴な質問です。

投稿: ななし | 2010年8月 7日 (土) 01時05分

ななしさんは、どうも日教組のぐるみ選挙問題と結び付けたいようですが、実は私個人的には北教組の違法献金問題やぐるみ選挙問題は止めるべきと考えています。

当然ながら公務員であっても政治活動の自由はあるはずで、それは教育公務員も自衛官も同じであると考えます。

ですが、北教組の問題で言えば違法スレスレとはいえ教職員団体が特定政党の支持を義務づけ強要する、従わないときは統制処分の対象とするというありようはおかしいと思います。北教組の個々の活動や、そこに参加されている先生方のご活動には賛同できることも多いのですが、それだけに残念でなりません。

自衛隊についても同じで、まず論外なのは公務中の政治活動に類似する行為。その他は過去ログをご覧頂いたとおりです。

ダブルスタンダードと思われるのは、私どもと北教組・日教組が「裏でつながっている」などと勘ぐっておられるからではありませんか?

投稿: 山田(管理人) | 2010年8月 9日 (月) 12時38分

ご回答ありがとうございます。

>実は私個人的には北教組の違法献金問題やぐるみ選挙問題は止めるべきと考えています。

↑そのように感じておられるのならば、できれば今後はそちらの方の批判レポも期待したいと思います。
※ちなみに私は違法スレスレという認識ではありませんが。山梨出身の私は、もっとあからさまな事例も目にしてきました。ようやく表沙汰になってきたかという感想です。

>ダブルスタンダードと思われるのは、私どもと北教組・日教組が「裏でつながっている」などと勘ぐっておられるからではありませんか?

何か私に対する先入観があるようですが、はっきりと言っておきます。裏でつながっているという勘繰りは正直ありません。(協力関係にはあるのかもしれませんが..。)

ただ、あなたの周囲の方は違うかもしれませんが、私の周辺の人々は皆「ダブルスタンダード」「バランス不足」との意見です。それを代弁させていただいたまでです。

投稿: ななし | 2010年8月10日 (火) 08時09分

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