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2010年3月 6日 (土)

平和の視点:「自民党、徴兵制検討?」の報道にみる危機

サイト管理担当の山田です。

2010年3月4日、自民党が「憲法改正の論点整理」なるものを発表したらしいです。この発表をめぐり、一部報道に対するプチ「バッシング」のような報道がありました。

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自民 徴兵制検討と一部報道

- 2010.03.05 17:00

自民党憲法改正推進本部が4日発表した憲法改正の論点整理について、共同通信が「徴兵制復活を思わせる主張」などと報道したことが話題になっている。

しかし、他社報道では徴兵制の文字はないことから、ネット上では記事に対して懐疑的な見方が圧倒的で、「徴兵制導入なんて書いてなくないか」「いわゆる飛ばし記事なのでは」などのコメントが寄せられている。

徴兵制自体については、「徴兵制を訴えて選挙に勝てるわけがないので、実現しない」「徴兵制になってもまともに機能しないのでは」などの否定的な意見がある一方、「嫌なことはみんなで分かち合うことが大切」「だらしない若者が多いので、徴兵で丸坊主にして根性たたきなおすべき」などの肯定する意見もある。

また、日本の安全保障の在り方について、「国民は兵役義務が課せられていないのだから、いわば志願兵である自衛隊に対して一定の敬意を払うべきでは?」といった考察も寄せられていた。

(秋井貴彦)

http://news.cocolog-nifty.com/cs/article/detail/domestic-201003051625/1.htm

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これはわがブログで使わせてもらっているココログニュースの記事なんですが、この記事を読むと「自民党は徴兵制を検討していないのに共同通信がさも徴兵制を検討したかのような言いがかりをつけた」と受け止められる内容だと思います。

ではその「憲法改正の論点整理」はどんな内容になっているのだろう?と、自民党公式サイトを見るもその「論点整理」の全文は見当たらず、この(↓)ような発表が目に付きました。

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“徴兵制検討”との一部報道について 大島理森幹事長コメント 
平成22年3月4日
自由民主党 

 本日の憲法改正推進本部で、わが党が徴兵制導入の検討を打ち出したかのような一部報道があるが、事実関係について誤認がある。
 論点整理は、あくまでも他の民主主義国家の現状を整理したものにすぎない。
 いずれにしても、わが党が徴兵制を検討することはない。

http://www.jimin.jp/jimin/hatsugen/hatsugen-234.html

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ああ、検討することは無いんだ、と思いながらさらにネット上を探していたら、さすがの産経新聞には「要旨」だけだけれども紹介されていました。

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憲法改正の論点整理 自民推進本部が発表

3月5日7時57分配信 産経新聞

 自民党の憲法改正推進本部(保利耕輔本部長)は4日の会合で、憲法改正の論点整理を発表した。天皇を元首と明記することをはじめ、国旗・国歌を定めたり、外国人に参政権を付与しない規定など、同党が平成17年に発表した新憲法草案に盛り込まれなかった内容が中心となっている。

 推進本部は「あるべき国家像という学術的・学理的な側面から憲法論議を進めたい」(保利氏)としており、憲法改正手続きを定めた国民投票法が施行される5月までに、「自民党らしさ」を踏まえた改正案の取りまとめを目指す。

 ■憲法改正論点整理の要旨

 第1 総論

 一、憲法改正国民投票法の有権者が18歳以上になるため、少なくとも高校で憲法を学ぶ必要がある

 一、「日本らしい日本の確立」のために自民党が主張する憲法改正の柱の明確化

 一、憲法改正要件を規定する96条の改正から、憲法改正の行動を起こすべき

 一、国旗・国歌の規定を置くべきか

 第2 各論

 一、象徴天皇制を維持した上で、天皇が元首であることを明記するか

 一、天皇の国事行為に「承認」の文言は不要

 一、国家としての安全保障をどう表現するか。集団的自衛権と国家の同盟関係のあり方を再検討

 一、民主主義国での兵役義務の意味と、軍隊と国民の関係を検討する必要があるのではないか

 一、外国籍には国・地方を通じて参政権を有しないことを明記するか

 一、一院制・二院制の是非を検討

 一、軍事裁判所の必要性
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てゆうか、この各論に書かれている「民主主義国での兵役義務の意味と、軍隊と国民の関係を検討する必要があるのではないか」って、普通に読めば徴兵制の検討にあたると思いますし、「徴兵制」って言葉は確かに使ってないかもしれないけど、事実上そういうことを言っていて、共同通信の記事は的を得ているのではないかと思うんです。なぜこのようなプチ「バッシング」がおきるのか?そこに今のメディアが抱える「権力監視」に対する問題点があると思います。無論自民党は下野したとはいえ、日本の権力構造に深く組み込まれている巨大政党であって、その活動内容のチェックはされるべきと考えます。
しかも、「軍事裁判所の必要性」まで言及しており、後日ブログ記事で紹介することになると思いますが「女性自衛官の人権裁判」のことなど考えても軍事裁判所など設置されたら、ますます自衛隊=軍というものがブラックボックス化されてしまいます。

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