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2010年3月27日 (土)

第2師団でも中隊長が政権批判の訓示―44普連隊長発言問題

今年2月の日米共同訓練で「(日米)同盟は『信頼してくれ』などという言葉だけで維持されるものではない」と訓示した第44普通科連隊長発言問題に関連して、道内2中隊長が当該連隊長を擁護する発言により、「処分」「指導」されたことが報道されました。

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道内2中隊長 政権批判の連隊長を擁護 防衛省が注意、指導 (03/25 12:31、03/25 14:06 更新)

 陸上自衛隊第44普通科連隊(福島市)の前連隊長が政府の日米同盟への取り組みを批判する発言で注意処分を受けたことをめぐり、陸自第11旅団(札幌)中隊長の3等陸佐が先月中旬、防衛省の榛葉賀津也副大臣と政務官2人に「連隊長の発言は総理の指揮統率を乱すものではない」などと処分を批判するメールを送っていたことが25日、分かった。

 防衛省はこの3等陸佐を、正規の手続きを経ずに直接意見具申したことが規則違反に当たると判断。今月3日、内規に基づき口頭で注意処分とした。

 また防衛省によると、同時期に道内の第2特科連隊(名寄)でも、中隊長の1等陸尉が朝礼で、処分や、普天間飛行場移設問題などでの鳩山由紀夫首相の対応を批判したことも明らかになった。同省は処分はせず、近く厳重指導とする方針だ。

 第44普通科連隊長だった1等陸佐は宮城県で2月に行われた日米共同訓練で「(日米)同盟は『信頼してくれ』などという言葉だけで維持されるものではない」と訓示した。

 これが、鳩山首相がオバマ米大統領との首脳会談で「トラスト ミー(信頼して)」と発言したことを批判したと受け取られかねないとして、防衛省は2月12日に注意処分とした。1等陸佐は今月23日付で陸自研究本部主任研究開発官に異動した。

〈北海道新聞ウェブより転載〉
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/222578.html

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このうち、第2師団第2特科連隊の1尉発言は別の新聞では引用されており、連隊長発言から約1週間後の2月18日に行われた部内朝礼で「連隊長発言は間違っていない」「鳩山総理は普天間基地移転の結論を去年のうちに出さずにいいかげんだ」と訓示したそうです(「赤旗」3月27日付)。

自衛官といえども憲法に保障された言論の自由があります。とはいえ、今回の事例は考えるところがあります。11旅団の3佐は「意見具申」のルート違反がはっきりしているので処分は仕方ないとしても、2師団の1尉は「朝礼」で「訓示」したわけで、職権を利用して文民統制に反する発言を行えばより厳しく対処すべきではないかと思うのです。つまり1尉への「指導」という措置は甘かったのではないか、と。

誤解を怖れずに述べると、むしろ11旅団3佐の方が上に対して意見を述べただけ(その意見に賛成はできませんが…)であるのに対して、2師団1尉は部下を前に発言しており、より「悪質性」が強いといわざるを得ません。

いずれにしても幹部自衛官の間で政権に対する不満が渦巻いているようで、鳩山政権は国民に約束した「(普天間基地の)県外国外移設」をアメリカに堂々と交渉し沖縄の声を代弁すべきです。それを実行可能にするには海兵隊「抑止力論」ではダメで、海兵隊の「侵略軍」たる実像を踏まえることと、普天間基地が無法に占拠された歴史も踏まえ「無条件撤去・返還」を強く求めることが必要ではないかと考えます。道理と筋を通さない外交ほど信頼されないものはありません。

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コメント

内容はどうであれ、彼ら自衛官の気持ちは分かります。
命令を下す最高指揮官があんな調子では、下で動く隊員が可哀相だからです。
かつての村山総理(社会党党首、現民主党と社民党の母体)は阪神淡路大震災の時に自衛隊部隊への派遣命令を拒み続け(派遣命令を出す事から逃げた)、結局部隊の独断での派遣になり、その時の指揮官は全て命令を出していないにも関わらず部隊を派遣したとして更迭されています。


下手したら鳩山首相は同じ真似をする可能性を考えた時、彼らの気持ちが政権批判になるのは致し方無い気持ちにもなります。

投稿: 新見清 | 2010年3月29日 (月) 17時29分

>新見清さん

コメントありがとうございます。
新見さんと私どもでは立場は異なるようですが、「上がしっかりしないと不満は残る」ことは一致しているかもしれませんね。

現に存在している自衛隊。この力を将来どうするかは別として、災害が発生したときに急を要して派遣命令をだすことは最高指揮官としては必要だろうと思います。「活用」はあってよいと考えます。

投稿: 山田 | 2010年4月 2日 (金) 10時57分

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