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2010年1月27日 (水)

砂川政教分離訴訟の余波(1):旭川市の現状

2010年1月20日に最高裁判決があった「砂川政教分離訴訟」。その判決概要については前回ウェブニュースでご紹介しました。翌21日付の北海道新聞は一面で大きく取り上げ、3名で詳しい解説、第1社会面では原告団・弁護団の記者会見の様子を詳報しました。

Sn3d1434 ■1月21日付一面

この問題は旭川でも同じような状況があり、2007年5月には「政教分離を守る北海道集会実行委員会」が西川将人旭川市長への公開質問状で(市有地に神社があることの)存在が明らかになって暫く(1-2年)たつにもかかわらず状況が変わっていないことを「政教分離違反」と糾したのに対し、西川市長は「地域との話し合いを検討する」と答えていました。

当該記事(当会ブログ) http://peace-asahikawa.cocolog-nifty.com/blog/2007/05/post_f0a5.html

旭川平和委員会ではさっそく旭川市役所に問合せ、旭川市内の同じ状況の神社がその後どうなったのかの確認をいたしました。1月20日夕方付で送信したメールでの問合せに対し、旭川市総務部管財課より1月25日付で返信をいただきました。回答を頂いたことに、この場を借りてお礼申し上げます。

で、その内容ですが以下のとおりでした。

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市有地に建つ神社の有無についてのお尋ねにつきましてお答えいたします。

市有地に建つ神社は4カ所ございまして,次のような対応を取らせて頂いております。

旭川市東旭川町瑞穂423番2に所在します瑞穂神社は,昭和58年7月から賃貸借契約をいたしております。

旭川市東旭川町倉沼10番25に所在します倉沼神社は,無契約状態でありましたが,平成18年8月から賃貸借契約をいたしております。

旭川市西神楽3線31号1番544に所在します八幡神社は,無契約状態でありましたが,平成19年3月に売却いたしました。

旭川市8条通7丁目2554番8に所在します稲荷神社は,無契約状態でありましたが,平成18年7月に市有地から民有地へ移動して頂きました。

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PDF文書が添付されていたのですが、この文書自体には宛先も発行元もなく内容だけが上記のように列記されていました。微妙な問題だけに文書が一人歩きしてほしくない、という懸念のなかでの最大の配慮をいただいたのかなと推察します。

もちろんこれらの神社はその存在自体をどうこう言うつもりは毛頭ありません。その辺は誤解のなきように願います。稲荷神社をのぞけば、米どころの地域の社。五穀豊穣を願っての地域の人々の拠り所となっているならば、それはそれで尊重したいところ。「上川百万石」の精神的主柱であるなら大切に守っていってほしいと思います。ですが、だからといって地方自治体が特別扱いしてはなりません。

瑞穂神社と倉沼神社が賃貸借契約をしているということですが、北海道新聞の報道によれば倉沼神社の賃料は年額で1500円とのこと。これが高いのか安いのかは素人にはわかりませんが、場所柄としては旭山動物園の割と近い場所です。広さ等もわかりませんから、なんともいえませんが適正な賃料であるか否かは第三者の評価をえているのでしょうか。

また売却した八幡神社の売却額はいかほどであったか、それも気になるところです。

また上記の各神社は宗教法人の登録がされていないため(北海道宗教法人名簿〈道庁〉による)、賃貸借・土地売買の相手方が誰なのか?についても聞いていきたいことです。今回の訴訟で解明されなかった点に町内会と宗教の関わりがありますが、それらの当時者に町内会は関わっていないのか、なども疑問点です。

旭川平和委員会としては、これらの市の対応策を評価しつつ、内容が妥当であるか、現場も実際に見に行くなどして考えてゆきたいと思います。また2月には、砂川政教分離訴訟関係者をお招きしての判決学習会を開きたいと思います。

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コメント

別記事のと関連しますが

「五穀豊穣を願っての地域の人々の拠り所、精神的主柱であるもの」
がどうして
「天皇中心の神の国に戻す動き」
につながるのかがよく分からないのですが?

地域民ではまかなえない金額で賃貸するか譲渡、あるいは重機で神社を取り壊さないと、解決しない問題なのでしょうか?

投稿: 田中 | 2010年2月16日 (火) 02時51分

>地域民ではまかなえない金額で賃貸するか譲渡、

土地の評価額によるのでは?
瑞穂神社は年額1500円。
高校生のこずかいでも賄えます。


>あるいは重機で神社を取り壊さないと、解決しない問題なのでしょうか?

札幌高裁判決を探して読むべきでしょう。
神社を重機で取り壊すなどと書いていません。
祠等を移動させる、神社名を外す等となっています。

何やら「神社が壊される」と煽って署名を集めようという輩が居るようですが、虚偽宣伝で住民を騙すのはよくないですな。


投稿: 山田 | 2010年2月17日 (水) 10時48分

>「五穀豊穣を願っての地域の人々の拠り所、精神的主柱であるもの」
>がどうして
>「天皇中心の神の国に戻す動き」
>につながるのかがよく分からないのですが?

この辺はどうお考えでしょうか?

投稿: 田中 | 2010年2月18日 (木) 20時28分

田中さんが仰るのは、

このページの記事中の文言だと思うのです。
http://peace-asahikawa.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/2010211in-2192.html

第1に、この文言は該当集会の主催者のことばですから当会がどうこう言うべき立場にはありません。

第2に、では当会としてそのことをどう考えるか?ですが、いわゆる国家神道と、古くからの八百万の神を大切にする神道とはニュアンス的に異なる存在であろうと考えています。ですから一律にに神道を否定もしません(そもそも、ある宗教を否定するとか、認めるとかは当会のあり方に反します。政教分離を守ろう、というのが一致点です)。
ただ、神社本庁に総括されている神社であれば、多からず少なからず神社本庁および神道政治連盟などの影響があると考えます。

投稿: 山田 | 2010年2月19日 (金) 14時51分

>札幌高裁判決を探して読むべきでしょう。

随分上から目線なものだと思い探してみたのですが見当たらず。何処に提示されているのかご教示いただけないでしょうか?
なにぶん当方は一市民なもんで(笑

>第1に、この文言は該当集会の主催者のことばですから当会がどうこう言うべき立場にはありません。

でも砂川政教分離訴訟の原告側主任弁護士は北海道平和委員会の理事長ですよね。関係ないことはないのでしょうか?

>多からず少なからず神社本庁および神道政治連盟などの影響があると考えます。

自分の思想と相容れない団体であれば、どんな点であれ攻撃できる所から攻撃するということですね。
了解です。

投稿: 田中 | 2010年2月19日 (金) 21時14分

田中さん、あなたも以前何度も投稿してきた人と同じで最初はソフトでも自分が不利になると攻撃型に急変するタイプですね。名前だけ変えて同じ人物なのでは?と疑ってしまいます。

>なにぶん当方は一市民なもんで(笑

こちらだって一市民です。

>>第1に、この文言は該当集会の主催者のことばですから当会がどうこう言うべき立場にはありません。
>でも砂川政教分離訴訟の原告側主任弁護士は北海道平和委員会の理事長ですよね。関係ないことはないのでしょうか?

集会主催者はキリスト者ですよ。石田理事長とは関係ありません。田中さんの論理だと、石田理事長の言動はすべて私たちに関係されられてしまいます。

>自分の思想と相容れない団体であれば、どんな点であれ攻撃できる所から攻撃するということですね。

事実を言ったまでです。別に攻撃しようとか、そういう意図ではありません。客観的事実にそういう疑念をもたせる部分があるというだけです。

最後に、あまりエキサイトされて誹謗中傷モードに突入しないよう、ご留意くださいませ。

投稿: 山田 | 2010年2月22日 (月) 11時00分

以前投稿した人物と自分が同一人物かどうかは(あまりに至極全うな意見なので)否定も肯定もしませんが、本名ではない「山田」さん、あなたにはどうこう書かれたくないでなぁ~

>田中さんの論理だと、石田理事長の言動はすべて私たちに関係されられてしまいます。

石田理事長は北海道平和委員会の理事長であり、その発言があなた方旭川平和委員会と無関係ではありませんなぁ

>客観的事実にそういう疑念をもたせる部分があるというだけです

そういうのは一般的に「言いがかり」というのですよ。

投稿: 田中 | 2010年2月23日 (火) 19時52分

私(ブログ担当者)が本名でない、などと変なレッテルを貼っていただいては困りますね。それこそが「いいがかり」ではありませんか。

そもそもこのやりとりは、田中氏の事実誤認からスタートしていますので、そこを本人が気づかない以上は何を言っても…かと。

投稿: 山田 | 2010年2月24日 (水) 13時04分

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