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2009年10月24日 (土)

『花はどこへいった』旭川上映会に300名

先日告知していた映画『花はどこへいった』上映会と坂田雅子監督のトークショーが23日、旭川公会堂で行われ、とりわけ若い世代の観客中心に300名の市民が駆けつけました。

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会場は本当に若い人の姿が目立ちました。制服を着た高校生たち、20代の勤労者。「普段、こういう自主上映で見かけない顔が目立ってた」などの声。それは9月からの短期間で一回上映で300人という素晴らしい成果を実現した実行委員会の努力の結果かもしれません。この映画をどういう人に見てほしいか、それはなぜか。上映会に対する自問自答の結果なのかもしれません。

映画はベトナムで世代を超えて続く枯葉剤被害の実相を捉えていました。それも被害だけでなく、障がいとともに生きてゆく子ども達人々の姿を、その家族との愛ある姿とともに取材していました。枯葉剤によっても貧困によっても断ち切れない家族の絆の深さ、いまの日本にそれがあるだろうか、いやあってほしいと願いながら見ました。

これら枯葉剤による国家犯罪ともいうべき戦争犯罪は、加害者であったアメリカは加害責任を認めていません。枯葉剤被害と障がいの因果関係を認めていません。「枯葉剤はアメリカ兵を守るものであり、ベトナム人を傷つける目的ではないので責任は無い」とアメリカの裁判所は判示したそうです。それはいったいどういう法理論なのでしょうか。理解に苦しみます。

映画終了後、坂田雅子監督が登壇し、映画製作に関わる思いをお聞きしました。

Sn3d0785_2 ■坂田雅子監督

坂田監督はこの映画をつくろうと考えたきっかけから、「素人」であった監督がいかに手法を身につけたか、ベトナムを訪ねようとおもったきっかけなど話してくれました。「エージェント・オレンジ」と呼ばれる枯葉剤がベトナムの人々だけでなく、アメリカ兵をも蝕んでいること、一人一人がそれを知った今、どう動くべきなのか等々。そして最後に、「日本が世界に誇るべきなのは、車でもSO●Yでもない、平和憲法なのです」と静かに、そしてとても堂々と語られたときには思わず心の中で拍手しました。戦争そのものをやめよう、と。戦う人も、そこで生きる人も傷つけ、地球を破壊する戦争そのものをやめるべき、だと。

Sn3d0789 ■質問するAさん(右)

監督のトークショーの後に、実行委員会のAさん(旭川上映会はAさんの熱意で実現した!)が登壇して簡単な質疑応答がありました。後で聞いたら質疑応答をやることも質問項目も「とっさのアドリブだったんです」って!すごい度胸ですよ、Aさん。見習いたい。

終演後、300人の観客は書籍・パンフ・DVDコーナーに殺到しました。

Sn3d0793 ■会場ロビー

用意した映画パンフレットやDVD、坂田監督の著書は飛ぶように売れました。監督は希望するすべての人に丁寧にサインしてくださいました。

会場で呼びかけられた枯葉剤被害者支援の募金は10万4千円余が集り、監督によれば東京の大きなホールの上映会以外では一番多いのではないか、とのことでした。高校生たちも、一人一人が財布を握り締め、募金箱に気持ちを託して会場を後にしていました。

坂田監督は引き続きこれらの問題に目を向け、追いかけてゆきたいと話していました。監督の次回作に大いに期待したいと思います。

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