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2009年6月に作成された記事

2009年6月30日 (火)

2009年旭川駐屯地開放:師団長式辞、市長・今津衆議挨拶

2009年6月14日に豪雨の中開催された旭川駐屯地開放(正式には「第2師団創立59周年、旭川駐屯地開設57周年記念行事」)を見てきました。今号では観閲式での佐藤師団長式辞、西川市長と今津寛衆院議員の挨拶をそれぞれ文字起こししましたので、全文をご紹介します。

3名とも「脅威」「危機」を真正面に据え、それへの即応体制の整備を焦眉の課題として訴えていたことが印象的でした。また西川市長は少なからず災害への備えのため自衛隊の役割ということに触れていましたが(地方自治体の長としては、やはりその点の心配が大きいことは理解できます)、師団長も今津衆議も災害救助には触れず、国防一本やりの挨拶だったことが、【災害救助⇒国防・海外任務へ】との自衛隊の任務の転換点に来ていることを印象付けられました。とりわけ今津衆議は「国内外でのご活躍」を述べ、海外でのさらなる任務貢献を求めました。まさに本人言うとおり次期防衛大綱自民党案の先取りともいえます。

以下の文字起こしは山田の責任で行っており、細部の表現違い等が含まれている可能性を指摘しておきます。また今津衆議の挨拶では聞き取り不能個所が2ヵ所あり、その部分は●●文字で標記しておきます。

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第2師団長式辞

Sn3d0441 ■敬礼する佐藤師団長

本日ここに、多くのご来賓のご臨席を仰ぎ、また多数の皆様のご参加を賜り、第2師団・旭川駐屯地の創立記念行事を盛大に挙行できますことは、全隊員にとって喜びであり、心からお礼を申し上げる次第であります。
改めまして軍都といわれるここ旭川をはじめとする各地の皆様、歴代師団長、駐屯地司令をはじめとする諸先輩のご尽力に、そして、ご家族の皆様の日頃からのご支援に対し、深く感謝と敬意を表するところであります。
さて、今日の自衛隊はいつ何が起こっても不思議ではない時代の中にあります。現実の脅威・危機に対してはただちに行動し、結果を出すことが求められ、まさに今日の脅威に即応し明日に備える自衛隊が求められているといえます。
第2師団も今まで、そして将来的に変わらない「北鎮」という任務と、全国唯一、将来の陸上自衛隊の新しい戦い方を検討する部隊実験を担当する「先進」という2つの任務があります。
ここに改めまして第2師団の全隊員が皆様方の期待に応えるよう、厳正で精強で即応する武装集団であること、より志高く目線は低く、常に地域に密着した自衛隊になることをお誓い申し上げます。
また隊員諸官に対しては、誇り、感動、感謝の心を減ることなく、さらなる精進訓練をつみ重ね、多様な任務を遂行するに足る気構えと実力を涵養することを期待するものであります。
本日はこの雨模様の中、かつお忙しい中、遠路早朝からご臨席を賜りありがとうございます。皆様方に重ねてお礼申し上げると共に今後とも第2師団並びに旭川駐屯地に対し、より一層のご支援、ご協力をお願い申し上げ、式辞とします。
平成21年6月14日
陸将佐藤修一

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旭川市長挨拶

Sn3d0446 ■西川将人市長

本日は陸上自衛隊第2師団創立59周年、並びに旭川駐屯地開設57周年を記念いたしましての式典に、大勢のご来賓がお集まりになり、このように盛大に開催されますことを心からお祝いお喜び申し上げたいと思います。管内の首長またはご来賓を代表し、一言ご挨拶を申し上げさせていただきます。
第2師団の皆様方には日頃より、日本の安全並びに国民の生命の安全の為に、大変なご尽力を頂いていることに感謝を申し上げます。また北海道の北の守り、「北鎮」という役割を担っていただいており、またそのためには日頃から大変厳しい訓練に邁進されている事に敬意を表したいと思っています。
いま国におきましては21年度末をめざして、新しい防衛大綱並びに次期中期防衛力整備計画が、いま準備をして策定中でございます。私どももいろんな機関・団体を通じ、国・機関に対しては、この北方の守りをこれ以上削減して頂きたくない、そういう要望をこれまでも出してきておりますが、引き続きまだ予断を許さない状況が続いております。私どもも、管内そして北海道が一丸となりまして、この北海道地区の陸上自衛隊を含め、兵力または皆さんの人員がこれ以上削減されることがありませんように一生懸命頑張って参りたいと思っております。
また北海道という土地柄は、津軽海峡を隔てて本州と離れて一つの島となっております。万が一の災害時には、皆様方の日頃の訓練、そういった機動力が大変重要になってきます。また地域におきましても、これまで旧第七師団以来から含めて、大変地域と密着して、これまでも街づくり、地域づくりを一緒に行ってきたということもございます。地域に対しての経済的な役割も大変大きなものがございます。
また極東の脅威、国際的な不安定環境は未だ解消されぬ中、皆様第2師団におかれましては、今後も引き続きこの北方の、北海道の守りの要として、この旭川の地に、この道北の地にしっかりと根付いて頂けますように心からお願い申し上げ、大勢のご来賓、大勢の首長を代表いたしまして一言お祝いのご挨拶に代えさせて頂きます。

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今津寛衆院議員挨拶

Sn3d0447 ■今津寛衆院議員

59年と57年のお祝いを心から申し上げたいと思います。雨の降る中、式典が粛々と行われておりますが、「さすが」という言葉しかありません。精鋭の皆様方のお姿に、先ほどから感動を覚えています。今日この会場に来ておられる隊員諸官のご家族も、諸官のことを誇りに思って見ていると思います。
さて私は防衛庁副長官を務めましたが、いま我が党の防衛政策検討小委員会の委員長も務めています。今日わざわざお越し頂きました参院議員佐藤正久先生は事務局長を務めております。次期防衛大綱がどうあるべきか、10年後の日本の防衛がどうあるべきか、ということを真剣に議論させて頂きましたが。、その中で集団的自衛権の解釈の問題、あるいは敵ミサイル基地の●●●●●の問題、あるいは武器輸出3原則の見直しの問題などいくつかの提案をさせていただいておりますが、その中でも一番大きな問題は、我が国の防衛勢力のあり方という原点にかえった問題であります。07大綱、16大綱をはじめ、ずっと我が国の防衛は抑制の中にありますが、北朝鮮の地下核実験あるいは弾道ミサイル発射さらには中国の非常に大きな防衛費の増大など、周辺諸国の状況に比べこのままではいかに自衛隊の諸君が優秀であるといえども、我が国極東の安全を守ることができないというこの考え方にたって、今回は考え方を改めて、骨太の方針あるいは●●●●●をうけ、防衛については適切なる人員、適切なる予算の獲得する、と明記させて頂きました。
まだまだ予断は許しませんが、先ほど西川市長からもお話がありましたが、道民の願いでもあり、それは我が国国民の願いでもあることを確信とし、その事の実現のために邁進させて頂きたいと思っております。
いよいよ我が国をとりまく状況は非常に厳しい状態になると思います。我が国は国際社会の中で名誉ある地位を占めたいと思う、この考え方にたって国内外で皆様方のご活躍に、心からご期待を申し上げるものでございます。
皆様方が私たちの防衛の任についておられる、その事に誇りを感じております。どうかこれからも益々ご精錬されご活躍されますことを心からお祈り申し上げます。
佐藤師団長、富樫司令をはじめ、皆様方のご活躍、心から申し上げお祝いの言葉にかえさせていただきます。おめでとうございました。

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2009年6月20日 (土)

第2師団幹部、温泉つき「スキー訓練」

今朝(2009年6月20日)付の北海道新聞第一社会(31)面に次の記事が掲載されていました。

2009620■2009年6月20日付

陸自、温泉付き「スキー訓練」 旭川・第2師団 幹部限定、公費12万円 (06/20 07:36)

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/172587.html

【旭川】陸上自衛隊第2師団(佐藤修一師団長)が4月、幹部を対象に温泉入浴を伴ったスキー訓練を計3日、旭岳スキー場(上川管内東川町旭岳温泉)で行っていたことが19日、分かった。同師団のスキー訓練は通常、旭川市の師団敷地内や民間施設で行われており、幹部限定の異例の「温泉付き訓練」に、内部からも「実態はレジャーだった」と批判が出ている。

第2師団によると、訓練は佐藤師団長の発案で、「旭岳スキー場付近の地形把握とスキー技術の向上」が目的という。4月14、17、18日の3日に分けて、師団長や副師団長、幕僚長をはじめ、師団司令部の部・課・室長クラス以上の幹部ら計42人が参加した。

訓練の「参加案内」や「行動概要」などによると、3日間とも午前8時に公用車3台で師団を出発。1時間以上かけて旭岳温泉地区に移動し、ロープウエーを使って「姿見の池」駅付近から展望した後、スキー滑降した。

午後2時半から旭岳温泉のホテルで入浴して軽食をとり、午後5時に市内で解散した。ロープウエーの利用料計約12万円は師団の教育訓練費から出し、入浴や昼食代は各自が負担したという。

訓練の「参加案内」には、参加が任意であることや「旭岳(からの)展望のみの参加でも可能」と明記され、スキー訓練以外の目的も認められていた。師団内部の関係者は「遊び半分だから強制参加ではなかった。各自が勝手に滑るなど、実態はとても訓練とは言えない内容だった」と明かした。

第2師団広報室は「遊びと取られかねない訓練だった。(勤務中の温泉入浴など)配慮が足りなかった部分は改善したい」と陳謝。佐藤師団長は「多少なりとも誤解を与えたことについては配慮が足りなかった」とのコメントを出した。

防衛省陸上幕僚監部広報室は「訓練内容について分からないし、コメントする立場にない」としている。

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驚くような記事ですが、佐藤師団長のコメントもあり事実だったのでしょうね。昨年夏に着任した佐藤師団長は北海道歌志内生まれ。さぞやスキーはお手の物なのでしょう。記事中に「訓練は佐藤師団長の発案で」とあるように、得意のスキーを活用して師団幹部内の親睦を深めようとの趣旨だったのでしょうか。

P80200021 ■着任時、「朝雲」記事より

そもそも訓練ならば参加が「任意」というのも不自然です。また、いくら「旭岳スキー場付近の地形把握」が目的の一つとはいえ「旭岳(からの)展望のみの参加でも可能」とは、小学校時代の「見学でも体育出席」ではないのですから、あまりにお粗末です。目的のもう一つに「スキー技術の向上」があるのですから、目的どおりなのであれば「対象幹部全員出席・全員滑降」であるべきです。

やはりこの「訓練」、記事中の「師団内部関係者」が言うように「遊び半分」だったのでしょう。真の目的が「親睦」ならばそれも頷けます。

師団長の権限があれば、このような公然化できない予算執行・部隊運用も可能だということの証ですね。事実を確認して裏を取り、白日の下にさらした北海道新聞旭川報道部の取材力に拍手をおくりたいと思います。同時に防衛省陸幕広報室の「コメントする立場に無い」との無責任極まりない態度は、この間繰り返される防衛省の無責任主義の象徴のようです。

記事では触れられていませんが、この「スキー訓練」が「遊び半分」で本来休暇を利用すべきものであれば、浪費されたのは教育訓練費から支出したロープウェー利用料、約12万円では済みません。

■3日間とも公用車3台を使用

どのタイプの公用車かは記載がありませんでしたが、3日間とも42名全員が参加していたわけではないと思いますので、最小値を試算するために5人乗り普通乗用車タイプの車両を各日とも3台運用したとの想定をします。仮にレンタカーを借りたとすればどれだけの金額になったでしょうか。

最大手ニッポンレンタカーの料金設定で試算してみました。保険付で各日とも12時間レンタル。旭川~旭岳温泉往復が90キロと仮定して(旭岳温泉「湯駒荘」サイトでは片道43キロと明記)、走行分ガソリン代を現在の旭川市内レギュラーガソリン(フルサービス)価格121円で各クラス実燃費計算で計上。この設定でいくらになるでしょうか?

通常クラスのホンダ・アコード2000ccで合計11万2662円でした。最高級のトヨタ・クラウン2500ccで21万429円です。わざわざ高い車よりも、時期が時期ですから4輪駆動車のほうがよいと思いますので、スバル・フォレスター4WD2000ccで計算しました。すると13万7376円、およそ14万円の支出になります。

とはいえ、ロープウェー往復1800円(団体だと1600円)で考えると単純に各日15名程度の参加とは考えにくく、上記を越えるであろうことは予想できますが、まあ最小値として。

■参加幹部の日当分

そもそも有給休暇を取得すれば日当(給与を日割り計算)については考えなくてよいのですが、本来休暇をとるべきところを勤務(訓練)として行かれたのですから、それに対して国はどれだけの手当てを出してしまったのでしょうか?

これは棒給表など見て考えれば試算できるのかもしれませんが、そこまで暇ではないので、大雑把に42名×一人いくら、と試算しました。上記の通り、人数はもっと多いと予想されますが、最小値として42名で計算。一人当たりの金額もどこを平均値とするかは想像もつきませんが、仮に1万5千円としておきます。

だとすれば、42名×1万5千円=63万円です。

■高くついた「スキー訓練」

他にも42名の他に副官や随行の自衛官がどれだけいたことか。北海道護国神社慰霊大祭にもわざわざ自主的に有給休暇を取得して随行する(←と、師団広報は説明している)くらいなのですから、訓練ともなれば当然ずらずらと随行されているのでしょう。その方々の分は42名に入っているのか、いないのかも不明。

ですが最小に見積もっても公費支出12万+77万円(14万円+63万円)=89万円ほどの費用にあたる「スキー訓練」だったようです。

そもそも「旭岳スキー場付近の地形把握」は師団長以下の幹部お歴々が直接行わなくてはならないのでしょうか。佐藤師団長は常々「今日の脅威に即応し、明日に備える」「より志し高く、目線は低く、常に地域に密着した自衛隊に」(師団創立59周年記念行事での式辞より)と心がけられているようですから、旭岳方面に生じるかもしれない脅威(災害?)に備え、師団長自らが視察された、ということかと。

いづれにしても今後は、誤解が生じないような、そして市民生活の平穏を壊さないような活動を心がけていただければ幸いです。ついでに言えば、私どもが期日を切って提出していた要請書への回答も依然としていただいていません。市民との対話も重要だと思いますが。やはり湯の中で「裸の付き合い」でなければ回答いただけませんか?

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2009年6月11日 (木)

投稿:護国神社祭を見ての感想・その2(鷹栖出身の学生Bさん)

さらに護国神社祭の感想が届きましたのでご紹介します。

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福岡県の大学に通っていて、たまたまこの時期に実家のある鷹栖に帰ってきているので、山田さんからのおしらせを見て、慰霊大祭に行ってきました。高校生まで鷹栖と旭川にいたけど、今まで行ったことはありませんでした。

“靖国”は、東京の遠い話じゃないんだなと実感させられました。こんな身近な場所で、“英霊”たちを賛美していたんですね。

2009060509310000_2 ■Bさん撮影

ただ、こういうきっかけがなければ足を踏み入れなかったわけで、私が高校生までの学校のなかで“靖国史観”を教えられたことはなかったです。

慰霊大祭のあいだ、「先人たちのおかげで今の平和がある」だの「全道民が感謝している」だの、そういう言葉が大量にスピーカーから流れてきました。北海道という地で、アイヌの人たちを虐げて殺してきたこの地で、どうしてそういうこと言えるかなと、悔しい気持ちがひとしおでした。

あの時代に、大変な思いをして生き抜いた人たちや死んだ人たちがいたのは事実です。けれども、そんな時代をつくった/つくらせてしまったしまったのはその時代にいた人たちだということも、事実です。この両方をみていないと、平和な方向には進んでいかないんじゃないかなと、私は思っています。

そして、「戦後」のいまの時代が、本当に平和で豊かなのかということを問うこと、自分自身の暮らし方も含めて、その目がなければ、平和の波は広がっていかないと、私は考えます。

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2009年6月 9日 (火)

投稿:護国神社祭を見ての感想(旭川の学生Aさん)

先日レポートを掲載した北海道護国神社慰霊大祭ですが、現地調査に同行した旭川市内の大学に通う学生Aさんから感想が寄せられました。そのまま全文をご紹介します。

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高橋哲哉さんが『靖国神社』という著書の中で「顕彰施設は感情の錬金術だ」と述べておられたけど、護国神社祭で祝詞(?)の口上を聞いていて納得した。大切な人を亡くした悲しみの中であれを聞いていたら、例えば先の世界大戦でも天皇の無策のせいで自分の大切な人が死んだんだ、とは考えにくいのだろうなぁ、と思った。

亡くなった人を偲ぶ場は必要だと思うし、そこに果たす宗教の意味は大きいと思うのだけど、「お国のために」死んだ兵士に「感謝」をささげて、「讃え祀る」のはやっぱり違うと感じた。大切な人がなくなったらそれを「誇り」「喜ぶ」よりも「悼み」「哀しむ」のが人間の自然な感情なんじゃないかな、と思うし、その反省にたって今の日本国憲法には政教分離の条項ができたのではないかと思うのだけれど…あんなことが今でも毎年行われているんですねぇ…

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2009年6月 8日 (月)

2009年北海道護国神社慰霊大祭:見たまま聞いたまま

2009年の北海道護国神社慰霊大祭(以下、「護国神社祭」)が6月4-6日開催され、例年通り6月5日の「大祭第一日目」には幹部自衛官らが参加して神道儀式が執り行われました。今年も「見たまま聞いたまま」を以下に紹介します。

P6050001 ■幹部を待つ随行自衛官

6月5日朝9時、北海道護国神社に着くと参加者はまだまばらで、丁度各地からのバスが着いている最中でした。相変わらず「○○町」などと標記された市町村所有のバスを仕立て(又は市町村や同社協が借り上げた観光バスを仕立て)、市町村職員または社協職員が随行しての遺族会「バスツアー」。同行したAさん曰く「若い人がもっといると思ったのに、お年寄りばかりで驚いた」と高齢化の著しさを感じました。

神社境内の駐車場には到着する幹部自衛官を待つ随行の自衛官の姿が。第2師団広報室によれば彼らも「休暇をとり私人として参列」していることになっているのですが、本当でしょうか?形式的にはそうかもしれませんが、自らが副官を務める幹部が「行く」となれば、どうあっても行かなければならないのでしょうね。任務のうちか…と。

P6050009 ■歌う黒岩安紀子氏

9時30分から境内に作られた舞台上では今年の特別企画らしい歌手:黒岩安紀子氏による特攻隊慰霊歌「知覧の母」が歌われました。いわゆる、「散った特攻隊員のおかげで今の繁栄がある」論にたった(というかそのままの)歌詞。歌を奉納された、と呼ぶのでしょう。聞けば「芸能人」というのは神社仏閣で歌舞演劇を奉納する人を呼ぶらしいので、まさしく黒岩氏は芸能人、ということになりますね。

P6050015 ■社務所を出る幹部自衛官

幹部自衛官たちは各々社務所に集って、時間になれば社務所前で神職に従い「手水の儀」というお清めの儀式を済ませ、陸海空の幹部自衛官のみ10名が列を成し、ボーイスカウトの先導をうけ会場に行進していきます。

P6050019 ■鳥居をくぐる幹部達

神社境内を行進し、参拝の遺族すら寄せ付けない雰囲気はまさに「異様」といえましょう。私人として参加したのであれば、なぜ幹部自衛官達だけでこのように行列を成し行進せねばならないのでしょうか。

P6050004 P6050005

儀式開会までの参列者が自由に参拝している時間に特別来賓席をのぞくと、このように座席には官職名が明記されています。文字通り官職に対する招待であり、「私人」と言い切るには無理があると思いますが…。

P6050031 ■「宮司祝詞」に拝礼

最前列幹部自衛官の並び順は上とその上の座席写真のとおり。再掲すると、(1)北部方面総監(代理:同幕僚長)、(2)第2師団長、(3)第2師団副師団長兼旭川駐屯地司令、(4)第2師団司令部幕僚長、(5)北部方面総監部海上連絡官、(6)旭川駐屯地業務隊長、の順でした。北部方面総監部航空連絡官は2列目でしたね。また各連隊長・大隊長も2列目。

P6050044 ■道内各地遺族会の方々

参列の遺族会の方々は例年並みでしたでしょうか。

P6050042 ■町村信孝・自民党衆院議員

北海道連合遺族会長の町村信孝氏、ここ何年も現地調査をしている当会ですが本人を確認したのは初めてです。例年並みの参拝者とはいえ、間違いなく数ヶ月のうちに衆院選挙が行われるこの時期の行事です。会長ということもあり、ここは見せ場(票田)なのでしょう。一方で、余程重要な用事のためか地元の今津寛衆院議員は代理出席でした。

P6050058 ■佐藤修一・第2師団長

式次第の「各代表玉串を奉りて拝礼」では連合遺族会長などの後にまず幹部自衛官たち。その後に政治家が続きます。やはり軍人を祀る神社特有なのでしょうか。

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今回は時間があまりなく、山田は最後まで見ることができなかったのですが、おおよそ上記の通りです。なお今回の護国神社祭には、当会の他「政教分離を守る北海道集会実行委員会」のみなさん、新日本婦人の会旭川支部平和部のみなさん、靖国神社と北海道護国神社の比較研究をすすめている北大准教授のフィリップ・シートンさん等が境内の雰囲気を壊すことなく現地調査をすすめました。

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2009年6月 4日 (木)

今日から北海道護国神社慰霊大祭:政教分離をめぐりせめぎあい

今日から6日まで「北海道護国神社慰霊大祭」。例年のことですが政教分離問題をめぐり、「政教分離を守るため行政は『慰霊大祭』と距離を保つべき」とする政教分離派と、「参列を求める」とする日本会議などの靖国派のせめぎあいがあります。ここ数日の北海道新聞報道を紹介しながら追ってみたいと思います。

■護国神社参拝やめて:市長に要望書提出

2009 〈道新2009.5.23旭川版〉

要望書を提出したのは「政教分離を守る北海道集会実行委員会」。例年、護国神社祭と上川神社祭に関わる市長宛の要望申し入れをされており、今年は5月22日に申し入れされたようです。

旭川市長は、前市長菅原功一氏が任期初期は参拝されていたそうですが、途中から「公務欠席」されており最後まで6月5日に公式参拝することはありませんでした。菅原後継候補と市長の座を争った民主党推薦の西川将人現市長も就任以来「公務欠席」。

要望書では「公務欠席」ではなく、政教分離原則に立ち「参拝すべきでない」との意思を明確にしてほしいと求めているそうです。

■護国神社事前に参拝:慰霊大祭参加要望

2009_2 〈道新2009.6.2旭川版〉

一方、6月1日に要望書を提出したのは右派民族団体の「日本会議」の地方組織「日本会議上川」。

問題はこの要請に対する西川市長のコメントと行動です。市長は「全国市長会に出席する」ことを理由に慰霊大祭への欠席を説明したそうですが、何よりも「慰霊大祭への参列を求める」日本会議に対し「個人としての気持ちは皆さまと同じ」「今年については事前の参拝で済ませた」と公式の席上で述べるなど、公私の区別が曖昧な態度をなさっている。これは上川神社祭神輿行列の際、「市長として市民パレードの車列に乗車し、途中行われる神事には『私人』として参加」という都合の良い「公私」の使い分けと同じ論理ではないでしょうか。

■6月5日晩、政教分離を守る北海道集会に参加を!

これらの問題を考えるため、6月5日(金)午後6時開場、6時30分開演で開催される「政教分離を守る北海道集会」にぜひ参加ください。場所は旭川勤労者福祉会館2階大会議室(旭川市6条通4丁目)。

『靖国の闇にようこそ』などの著書がある辻子実さんが講演します。

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陸上自衛隊第2師団長宛に要望書を提出しました

旭川平和委員会を含む旭川の平和運動に取り組む4団体(下記「要望書」内に全団体名称記載)は2009年6月4日午前、陸上自衛隊旭川駐屯地を訪ね佐藤修一第2師団長宛の「要望書」を提出し3項目の具体化を要請してきました。

Sn3d0396 ■要望書を渡す霜野氏

訪ねたのは道北原水協から霜野洋一事務局長と、旭川平和委員会から由井久志事務局長代行(青年部長)。陸上自衛隊側では第2師団司令部総務課広報室長の木島氏が応対いただき、「趣旨を師団長に伝え、答えられるものは回答する」旨の話がありました。

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●提出先

陸上自衛隊第2師団:師団長 佐藤 修一 様

●要望団体

安保破棄諸要求貫徹旭川実行委員会:事務局長 湯川 界
原水爆禁止道北協議会:事務局長 霜野 洋一
旭川労働組合総連合:議長 守屋 敬義
旭川平和委員会:事務局長代行 由井久志

●要望趣旨・要望事項

拝啓
向夏の候、ますます御健勝のこととお喜び申し上げます。
さてこの度、私ども平和を願い日本国憲法の民主的平和的条項の実践を喜びとする4団体は、6月5日に「大祭一日目」が行われる「北海道護国神社慰霊大祭」(以下、「護国神社祭」と称す)および6月14日「第2師団・旭川駐屯地創立記念行事」(以下、「駐屯地開放」と称す)に関して貴職に関わるいくつかの要望事項をもっております。これら要望事項は市民多数の願いとも、憲法の諸条項とも一致する内容を含んでいると考えており、貴職におかれましては公務遂行のなかでぜひとも留意いただきたいと考えます。以下、具体的に説明を付して要望いたしますのでご検討の上、6月8日までに書面(FAX:0166-22-2136旭労連)にてお返事頂けますようお願いします。
敬具

(1)平成21年度北海道護国神社慰霊大祭への幹部自衛官の参列に関わって

例年、護国神社祭の「大祭一日目」の玉串奉納の行事には制服を着用した陸・海・空各自衛隊幹部自衛官が参列しています。とりわけ第2師団に関わっては師団長・副師団長・師団幕僚長・旭川駐屯地業務隊長・各連隊長大隊長など多数参列されています。師団広報室によれば「休暇をとり私人として参列」しているとのことですが、制服を着用した幹部自衛官が官職・役職者を招待している特別来賓として官職名を明記した特別来賓席に座り、官職氏名を紹介されて玉串を奉納するということは、市民一般から見れば神道行事に自衛隊が公式に参列していると受け取っても仕方ありません。このことは日本国憲法が定める政教分離原則から考えても好ましい事態ではないと考えます。制服着用については関連の訓令があることも承知していますが、私人として参列しているのであれば特別来賓としてではなく、一参拝者として応ずるべきと考えますがいかがでしょうか。

【要望一】現職の幹部自衛官による護国神社祭への参加にあたっては、日本国憲法第20条3項の規定による「私人」「公人」の区別を明白にするため、特別来賓の招待を自ら辞退していただきたい。

(2)2009年度第2師団・旭川駐屯地創立記念行事

今年の駐屯地開放には例年に無い「空挺降下」があると聞いています。空挺降下については歴史的にも賛否両論があり、私たちは自衛隊が掲げてきた「専守防衛」にすら馴染まない侵略型の訓練内容だと考えています。その賛否を脇に置いたとしても、そもそも空挺降下訓練自体が大変危険な訓練であることはご承知のことと思います。この間も、2007年2月と2009年4月の2回、降下訓練中の死亡事故が発生していますし、2008年3月には操縦ミスと思われる域外への誤降下があり負傷者が出ています。
旭川駐屯地内の降下予定エリアである旭川飛行場北側は駐屯地敷地向かいに道営住宅や商業施設がある市民の活動地域であり、事前訓練や当日の誤降下や事故などが危惧されています。
また事前訓練と思われるCH-47J(又はJA)と思われる大型ヘリの飛行が確認されており、「いつもより騒音がひどい」などの苦情が私たち4団体に寄せられています。

【要望二】6月14日駐屯地開放の際の「空挺降下」訓練展示を中止していただきたい。

【要望三】空挺降下関連の情報開示をお願いしたい。即ち、以下の点について説明をお願いしたい。
一、6月9~12日まで夫々の時間帯に事前訓練が行われるとの案内がありますが、うち「空挺降下」訓練を予定している日はあるか否か。
二、あるとすれば何日の何時ごろに予定しているか。
三、今回の「空挺降下」は高度何メートルくらいから何名が降下する予定であるか。
四、上空で落下傘を操縦しての「旋回」等、パフォーマンスを考えているか否か。

以上

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回答があり次第、ご報告したいと思います。

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