« 第2師団幹部、温泉つき「スキー訓練」 | トップページ | 2009年旭川駐屯地開放:見たまま聞いたまま »

2009年6月30日 (火)

2009年旭川駐屯地開放:師団長式辞、市長・今津衆議挨拶

2009年6月14日に豪雨の中開催された旭川駐屯地開放(正式には「第2師団創立59周年、旭川駐屯地開設57周年記念行事」)を見てきました。今号では観閲式での佐藤師団長式辞、西川市長と今津寛衆院議員の挨拶をそれぞれ文字起こししましたので、全文をご紹介します。

3名とも「脅威」「危機」を真正面に据え、それへの即応体制の整備を焦眉の課題として訴えていたことが印象的でした。また西川市長は少なからず災害への備えのため自衛隊の役割ということに触れていましたが(地方自治体の長としては、やはりその点の心配が大きいことは理解できます)、師団長も今津衆議も災害救助には触れず、国防一本やりの挨拶だったことが、【災害救助⇒国防・海外任務へ】との自衛隊の任務の転換点に来ていることを印象付けられました。とりわけ今津衆議は「国内外でのご活躍」を述べ、海外でのさらなる任務貢献を求めました。まさに本人言うとおり次期防衛大綱自民党案の先取りともいえます。

以下の文字起こしは山田の責任で行っており、細部の表現違い等が含まれている可能性を指摘しておきます。また今津衆議の挨拶では聞き取り不能個所が2ヵ所あり、その部分は●●文字で標記しておきます。

------------------------------

第2師団長式辞

Sn3d0441 ■敬礼する佐藤師団長

本日ここに、多くのご来賓のご臨席を仰ぎ、また多数の皆様のご参加を賜り、第2師団・旭川駐屯地の創立記念行事を盛大に挙行できますことは、全隊員にとって喜びであり、心からお礼を申し上げる次第であります。
改めまして軍都といわれるここ旭川をはじめとする各地の皆様、歴代師団長、駐屯地司令をはじめとする諸先輩のご尽力に、そして、ご家族の皆様の日頃からのご支援に対し、深く感謝と敬意を表するところであります。
さて、今日の自衛隊はいつ何が起こっても不思議ではない時代の中にあります。現実の脅威・危機に対してはただちに行動し、結果を出すことが求められ、まさに今日の脅威に即応し明日に備える自衛隊が求められているといえます。
第2師団も今まで、そして将来的に変わらない「北鎮」という任務と、全国唯一、将来の陸上自衛隊の新しい戦い方を検討する部隊実験を担当する「先進」という2つの任務があります。
ここに改めまして第2師団の全隊員が皆様方の期待に応えるよう、厳正で精強で即応する武装集団であること、より志高く目線は低く、常に地域に密着した自衛隊になることをお誓い申し上げます。
また隊員諸官に対しては、誇り、感動、感謝の心を減ることなく、さらなる精進訓練をつみ重ね、多様な任務を遂行するに足る気構えと実力を涵養することを期待するものであります。
本日はこの雨模様の中、かつお忙しい中、遠路早朝からご臨席を賜りありがとうございます。皆様方に重ねてお礼申し上げると共に今後とも第2師団並びに旭川駐屯地に対し、より一層のご支援、ご協力をお願い申し上げ、式辞とします。
平成21年6月14日
陸将佐藤修一

----------

旭川市長挨拶

Sn3d0446 ■西川将人市長

本日は陸上自衛隊第2師団創立59周年、並びに旭川駐屯地開設57周年を記念いたしましての式典に、大勢のご来賓がお集まりになり、このように盛大に開催されますことを心からお祝いお喜び申し上げたいと思います。管内の首長またはご来賓を代表し、一言ご挨拶を申し上げさせていただきます。
第2師団の皆様方には日頃より、日本の安全並びに国民の生命の安全の為に、大変なご尽力を頂いていることに感謝を申し上げます。また北海道の北の守り、「北鎮」という役割を担っていただいており、またそのためには日頃から大変厳しい訓練に邁進されている事に敬意を表したいと思っています。
いま国におきましては21年度末をめざして、新しい防衛大綱並びに次期中期防衛力整備計画が、いま準備をして策定中でございます。私どももいろんな機関・団体を通じ、国・機関に対しては、この北方の守りをこれ以上削減して頂きたくない、そういう要望をこれまでも出してきておりますが、引き続きまだ予断を許さない状況が続いております。私どもも、管内そして北海道が一丸となりまして、この北海道地区の陸上自衛隊を含め、兵力または皆さんの人員がこれ以上削減されることがありませんように一生懸命頑張って参りたいと思っております。
また北海道という土地柄は、津軽海峡を隔てて本州と離れて一つの島となっております。万が一の災害時には、皆様方の日頃の訓練、そういった機動力が大変重要になってきます。また地域におきましても、これまで旧第七師団以来から含めて、大変地域と密着して、これまでも街づくり、地域づくりを一緒に行ってきたということもございます。地域に対しての経済的な役割も大変大きなものがございます。
また極東の脅威、国際的な不安定環境は未だ解消されぬ中、皆様第2師団におかれましては、今後も引き続きこの北方の、北海道の守りの要として、この旭川の地に、この道北の地にしっかりと根付いて頂けますように心からお願い申し上げ、大勢のご来賓、大勢の首長を代表いたしまして一言お祝いのご挨拶に代えさせて頂きます。

----------

今津寛衆院議員挨拶

Sn3d0447 ■今津寛衆院議員

59年と57年のお祝いを心から申し上げたいと思います。雨の降る中、式典が粛々と行われておりますが、「さすが」という言葉しかありません。精鋭の皆様方のお姿に、先ほどから感動を覚えています。今日この会場に来ておられる隊員諸官のご家族も、諸官のことを誇りに思って見ていると思います。
さて私は防衛庁副長官を務めましたが、いま我が党の防衛政策検討小委員会の委員長も務めています。今日わざわざお越し頂きました参院議員佐藤正久先生は事務局長を務めております。次期防衛大綱がどうあるべきか、10年後の日本の防衛がどうあるべきか、ということを真剣に議論させて頂きましたが。、その中で集団的自衛権の解釈の問題、あるいは敵ミサイル基地の●●●●●の問題、あるいは武器輸出3原則の見直しの問題などいくつかの提案をさせていただいておりますが、その中でも一番大きな問題は、我が国の防衛勢力のあり方という原点にかえった問題であります。07大綱、16大綱をはじめ、ずっと我が国の防衛は抑制の中にありますが、北朝鮮の地下核実験あるいは弾道ミサイル発射さらには中国の非常に大きな防衛費の増大など、周辺諸国の状況に比べこのままではいかに自衛隊の諸君が優秀であるといえども、我が国極東の安全を守ることができないというこの考え方にたって、今回は考え方を改めて、骨太の方針あるいは●●●●●をうけ、防衛については適切なる人員、適切なる予算の獲得する、と明記させて頂きました。
まだまだ予断は許しませんが、先ほど西川市長からもお話がありましたが、道民の願いでもあり、それは我が国国民の願いでもあることを確信とし、その事の実現のために邁進させて頂きたいと思っております。
いよいよ我が国をとりまく状況は非常に厳しい状態になると思います。我が国は国際社会の中で名誉ある地位を占めたいと思う、この考え方にたって国内外で皆様方のご活躍に、心からご期待を申し上げるものでございます。
皆様方が私たちの防衛の任についておられる、その事に誇りを感じております。どうかこれからも益々ご精錬されご活躍されますことを心からお祈り申し上げます。
佐藤師団長、富樫司令をはじめ、皆様方のご活躍、心から申し上げお祝いの言葉にかえさせていただきます。おめでとうございました。

にほんブログ村 平和

|

« 第2師団幹部、温泉つき「スキー訓練」 | トップページ | 2009年旭川駐屯地開放:見たまま聞いたまま »

地方自治関係」カテゴリの記事

自衛隊」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/407471/30344226

この記事へのトラックバック一覧です: 2009年旭川駐屯地開放:師団長式辞、市長・今津衆議挨拶:

« 第2師団幹部、温泉つき「スキー訓練」 | トップページ | 2009年旭川駐屯地開放:見たまま聞いたまま »