鷹栖町で武装自衛官による徒歩行軍、との情報
11月14日、鷹栖町に居住・勤務されているW氏からの連絡によれば、「鷹栖町で自衛隊が武装行軍を行っている」とのことで、概要でいえば大筋以下の情報提供がありました。
・2008年11月12日、鷹栖町の路上で完全武装の自衛隊員約60名の行軍を視認。
・〈1回目〉朝9時30分頃、鷹栖町9線4号~5号付近、北野⇒鷹栖(西⇒東)に向けて歩行行軍。
・〈2回目〉同日午後3時前頃、鷹栖町9線7号~9号付近を逆方向に行軍。
・隊員らは迷彩服にヘルメット、小銃(89式小銃か?)の装備で10名×6部隊。
・「ロケットランチャー」(詳細不明)をリヤカーで牽引。
・兵員輸送車が朝1台、午後4台伴走。
W氏によれば鷹栖町ではこれまでも15名前後の自衛隊員の姿を目撃したことはあるものの、近文台分屯地方向から「鷹栖基本射撃場」(陸上自衛隊の射撃訓練場)に向けてライフル銃のようなものをもち行軍している内容で、今回のような大人数はW氏もはじめて見るそうですし、移動方向も全く別方向です。この情報をもとに地図を作ってみましたのでご覧ください。地図を見れば行軍コースのすぐ近くに「たかす円山幼稚園」があることがわかります。他にも「鷹栖養護学校」もあります。
さっそく11月14日午後、山田が陸上自衛隊第2師団広報室に電話。事実関係の有無等質問をしました。応答した師団広報担当者は「確認の上、駐屯地広報から返事をさせます」とのことで待っておりました。10日以上経過するも音沙汰がなかったので、11月27日午後、第2師団公式ウェブサイトの「ご意見」メールから返事をほしい旨送信しました。すると翌日11月28日朝、「自衛隊の山田」と名乗る男性から電話があり、以下の回答がありました。山田がお聞きした内容の骨子を以下に紹介します。
・その行軍は行進訓練で、20キロ行軍とか50キロ行軍とかの徒歩行軍の訓練です。
・12月には予定はありません。2009年1月以降については未定(計画が定まっていない)です。
・警察に「道路使用許可」と「武器携行許可」を申請し、許可を得て行っており問題ありません。
・このような行軍訓練は夏場(非降雪期)だけであり、冬場は上富良野演習場でスキー訓練となります。その際、上富良野駐屯地付近の公道を使用することもあります。
・徒歩行軍はどうしても必要な訓練なので理解していただきたい。
そこで山田からいくつか質問をさせていただきました。
■平和委「ルート付近に幼稚園があったが、せめてそれは回避できないか?」
□自衛隊「ルートは目的地との最短距離を設定したと思います。担当者は幼稚園とかそういうことは頭に無かったのではないかと思います。担当者に伝えます。」
■平和委「武器携行もどうしても必要か?武器は子どもや市民からみて異様であり、持たないとか、せめて代替品で応用してほしいが検討してもらえないか?」
□自衛隊「代替品ですね。担当に伝えます。いただいたご意見は参考にしますのでご理解ください。」
このときの電話では聞きそびれましたが、随分以前から行っているのではないかと思います。そういう口ぶりでした。どの部隊が実施していたのかは明らかにはなっていませんが、推測のひとつとしては第2師団公式サイトによれば第2施設大隊が11月10日~12日で野営訓練をしています。もしかするとその一環かもしれません。
今後も実施する予定とのことです。先ほども述べましたが鷹栖町北野は鷹栖養護学校もあり、特に昨今個人住宅が集中的に開発されつつある市街地です。新たに家を建てる若い世帯が多く、子どももたくさん住んでいます。繰り返しますが武器を携行しての行軍は行うべきではありません。
今回の事例をどう思うか?何人かの方に意見を聞きました。
●鷹栖町北野在住のご夫婦「私も妻も『とんでもない!!!!話だ』と怒っています。おっしゃる通り、この辺は養護学校、幼稚園、保育園、そして住宅が広がっている地域です。午後3時前だとすると、ちょうど子どもたちの下校時間にもなります。(下校時間というのが)なんだか「確信犯」的な動きに感じますね。16年前、私達が紋別に住んでいた時、自衛隊の90式戦車の射場を紋別「鴻之舞地区」に作ろうという動きがありました。その反対運動集会で、美唄専修短期大学の先生が講演をしました。彼は「自衛隊はプロパガンダのためにわざと制服で出勤・退勤したり、青年は定時制高校へ制服を着て登下校する。」などと言っていました。そんなことと重なりますね(※1)。ここ北野地区にはかなりの数の自衛隊員の世帯が暮らしてもいます。当たり前ですが皆さん昼夜、迷彩服で出勤・退勤していますし、バス通勤の私も時々迷彩服で乗車する自衛隊員を見ます。あまりいい気持ちはしませんね。」
●鷹栖町出身で現在道外の大学生「鷹栖でそんなことやられてるんですね。率直に、やめてほしい。もちろん全国どこでやられてもやめてほしいけど、鷹栖は特にそう思います。私の帰る(帰省する)1月にやろうもんなら、座り込みをしてでも止めさせたい。」
(※1)上記ご夫婦のコメントには誤解も含まれていますので訂正しておきます。自衛官は「自衛官服装規則」で通常制服の着用を義務付けられています。ですから自衛官の一人一人の意思によらず、着用せねばならないことは理解せねばなりません。しかし一方で、このような駐屯地・演習場外での迷彩服・「軍服」の着用に強い違和感を覚えることも事実です。そのような声は決してこのご夫婦だけではありません。同規則は例外規定を設けていますので自衛隊は組織として施設・区域外での制服着用については自粛するように考慮いただきたいと思います。
今後もこの問題を取材すると共に、当会青年部として市街地行軍の中止、すくなくとも武器携行の中止やルート設定の改善等を求めていきます。この問題での市民のみなさんからの情報提供を呼びかけます。
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