第2師団管内各駐屯地で「夏休みちびっ子大会」開かれる
陸上自衛隊第2師団は小中学校の「夏休み期間を利用し」て(「北鎮」紙より)、師団各駐屯地(旭川・留萌・名寄・遠軽・上富良野)を会場に「夏休みちびっ子大会」「青少年防衛講座」「夏休みチビッコキャンプ」等、一連の小中学生むけ行事を開催しました。詳細は第2師団ホームページの当該企画報告(リンクは上富良野)でご覧いただけます。
第2師団広報紙「北鎮」2008年9月号によれば、この一連の行事目的は「小中学生を対象として、自衛隊に対する親近感を醸成するとともに、若年隊員と地域青少年を交流をとおして自衛隊に対する信頼感と親近感を深めてもらうことを目的とし」て「毎年行っている」行事だと説明しています。要は「自衛隊に対する親近感」獲得のための交流行事というわけです。
では実際に何を行っているかというと、上富良野の例では次の項目が紹介されています。①駐屯地概要説明、②救急法、③体験喫食(調理・食事)、④装備品展示、⑤戦車体験試乗、⑥ドッジボール、の6項目。他の駐屯地バージョンは各サイト(旭川と名寄、遠軽と留萌)を参照。これらの体験項目は「楽しい」を重視して組まれているのでしょうが、そうやって自衛隊と楽しい記憶を形成して何を獲得するかといえば、それは将来の入隊予定者リストの作成に他ならないのではないでしょうか。実際に上富良野駐屯地では「女性自衛官の入隊方法や、教育訓練内容について熱心に質問をする子(女子)もいた」(第2師団サイト)とわざわざ紹介しています。
長年にわたる「努力」の甲斐あってか、陸上自衛隊旭川地方協力本部は平成19年度自衛官募集等の優秀地本として全国3地本のうちの1つに選ばれ、石破防衛大臣(当時)から1級賞状を授与されています(2008年6月27日)。
それにしてもこれら行事で若手自衛官との交流はまだしも、軍事兵器に触れて「喜ぶ」姿は日本国憲法が前文及び第9条で要望している平和主義とは相容れません。駐屯地開放でも思いましたが、子ども達にむやみやたらに兵器を触らせることは感覚を麻痺させ、殺人兵器に対して「カッコイイ」という偏った価値観を植えつけます。
日本国憲法は国際社会の相互信頼関係に依拠し平和な国際社会の実現に努力しようと謳っており、子ども達にはまずそのことを教えていくべきです。だからこそ戦後まもなく文部省(当時)は「あたらしい憲法のはなし」のなかでそのような戦争放棄・軍備放棄について「みなさんは、けっして心ぼそく思うことはありません。日本は正しいことを、ほかの国より先に行ったのです」と宣言しています。
自衛隊が行ったこれら一連の行事のなかで、どれだけそのことが教育されたのかぜひ知りたいと思います。実施項目にはそのような項目はありませんでした。参加した自衛官、または参加した子ども達の父母から「実はこういう内容があったのですよ」と情報提供いただければ紹介して訂正する用意があります。お待ちしています。
| 固定リンク
「自衛隊」カテゴリの記事
- ミサイルが走る旭川の一般国道(2009.07.02)
- 2009年旭川駐屯地開放:見たまま聞いたまま(2009.07.01)
- 2009年旭川駐屯地開放:師団長式辞、市長・今津衆議挨拶(2009.06.30)
- 第2師団幹部、温泉つき「スキー訓練」(2009.06.20)
- 2009年北海道護国神社慰霊大祭:見たまま聞いたまま(2009.06.08)






コメント