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2008年5月19日 (月)

旭川駐屯地周辺のヘリ騒音問題を提起する

陸上自衛隊旭川駐屯地には第2師団に属する第2飛行隊があります。第2飛行隊には2種の回転翼機(ヘリコプター、以下ヘリと略す)が配備されてましてそれはOH-6D(写真解説)という天候観測や練習のための小さな丸っこいヘリと、UH-1J(写真解説)というちょっと大きな輸送など多用途ヘリという2種です。いわゆるコブラなどの戦闘ヘリはなく、それが救いかなーとは思います。このヘリが意外とうるさいんです。

とはいえ、米軍の厚木や横田などタッチ&ゴーを繰り返ししているような爆音被害のある基地近くとは比べ物にならない程度です。しかし生活権というのは「●●よりましだから我慢すべき」というような相対的なものではないはずです。すべて国民が健康で文化的な最低限の生活を実現すべく、一人一人の国民が努力すべきと思うのです。旭川駐屯地から離着陸するヘリは周辺住民にとってはかなり苦痛となっていることを改めて確認し、これまで我慢してきた人々に声をあげることを呼びかけ、行政(国、旭川市)に対して改善を求め問題提起します。

まずはじめに実態がどうなっているかを簡単にご紹介します。この間、わが旭川平和委員会青年部に対して複数の市民からメールでの情報提供をいただいています。ある市内末広東地域在住のご夫婦からは「子育てする環境ではない」と怒りの声が届いています。このご夫妻を仮にA夫妻としましょう。A夫妻は数年前に子どもが産まれ末広東の自宅で育てています。その中で朝早くから夜遅くまで騒音を撒き散らすヘリの音にウンザリし時々旭川駐屯地に電話をし苦情を伝えていました。しかしながら電話での応対は不親切で、「国が決めた訓練ですから」の一点張り。そこで郵便局に相談カードが置いてあった総務省行政評価局旭川行政評価分室に相談することにしました。結果からいえば、行政評価分室は単に伝えるだけで何も解決しない(解決する権限を持っていない)のですが、聞き取りをしていただいた結果、自衛隊がどういう内部ルールで飛行時間等を定めているのかがわかりました。以下の通りです。

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(1)旭川駐屯地には旭川空港の代替空港があり航空法によりヘリも決められた空路を通らねばならない。空路下の地域は特に騒音の影響をうけやすい。

→確かに航空法に記載があります。駐屯地内には管制塔もありました。しかし旭川空港に着陸するような飛行機は降りれませんよ。指定を外して、代替空港については別の個所を検討すべきではないでしょうか。そうすれば柔軟な対応が可能になります。

(2)ヘリ訓練時間は原則8時~17時。例外で週1回21時まで夜間訓練を実施。夜間訓練は1-2時間程度、2機編成まで。訓練は郊外の山間部上空で実施。

→後で述べますが「原則」はかなり守られていません。夜間訓練も頻繁に実施されています。訓練場所の山間部とはどこを指すのでしょう。東鷹栖地域に住んでいる市民からは「東鷹栖と鷹栖の上空を自衛隊のヘリがグルグル飛んでいてうるさい」との声が寄せられています。

(3)災害救助のため早朝・夜間に飛ばすこともある。年数件程度。

→それくらいは我慢できます。頻繁なのが問題なのです。

(4)旭川市内でヘリを飛ばすのは警察・北電など他にもある。

→飛ぶ頻度でいえばどうでしょうか。山田などはヘリが飛んでいるとシルエットや色などをみて判断していますが、例えば小泉首相が来てのイラク派遣隊旗授与式の際は民間チャーターヘリがわんさか飛んでいました。しかし通常期の市内上空はほとんど自衛隊のヘリばかりです。

(5)訓練は郊外の山間部で行っており、行き帰りに通過するのみ。記念行事の際は短時間市街地上空でホバリングする。

→先にも述べましたが、この自衛隊から行政評価分室への回答が実態と乖離している恐れがあります。行き帰りとは程遠い実態があります。なお、記念行事の際のホバリングは「短時間」ではありません。

そして回答の最後に「陸上自衛隊では、訓練地の移転は検討しておらず、その予定もない」と述べています。

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さて、以上見てきた回答にA夫妻は釈然としない思いを強めました。というのは昼間のヘリ訓練もできればやめてほしいくらいなのですが、早朝・夜間が酷いと感じていたからです。回答にあった「原則」は守られていないのでは?と感じたA夫妻は「原則」から外れるヘリ騒音を記録するようになりました。A夫妻がわかる範囲(覚えている範囲)の記録を半年間つけ、その間にあった「原則外」の事例について日時を明記してそれぞれがどういう種類の飛行なのか、再度問い合わせたそうです。それらが全て災害派遣であれば仕方ないか、という気持ちでした。しかしA夫妻のうけとった回答では時間外の夜間飛行は急病人輸送だったのですが、早朝飛行は全てが訓練などで災害派遣・急病人輸送等はありませんでした。

A夫妻はいいます。「末広東に住んでいたのは子どもが0歳~1歳くらいの不安定な時期。親にとっても育児疲れやストレス、不安感などで一杯の頃でした。隣家の物音にも敏感なときに子どもが泣き出すようなヘリ騒音がいつまで続くかわからず怯えているのは辛かった」と。

これに対して、旭川市当局は市民からの苦情があれば苦情を自衛隊サイドに伝えることはするものの、それ以上のことは何もしていませんでした。例えば苦情が年間何件あったのか、何日の何時ごろに何件あったのかなどの記録も無いそうです。これはヘリ騒音に対して地方自治体としての対応を放棄しているといわざるを得ない状況ではないでしょうか。例えば東京のある市では市当局が独自に騒音調査をしているといいます。また別の東京の自治体では自治体に寄せられた苦情の件数を毎月公表しているそうです。せめてそれくらいの対応をすべきでは無いでしょうか。

わたしたち旭川平和委員会青年部は問題提起します。ヘリ騒音問題の解決に向けて、市民と旭川市当局は私たちとともにそれぞれ行動を起こすべきです。

■ヘリ騒音で悩む市民のみなさんに呼びかけます

・みなさんの声をあげましょう。ヘリ騒音がみなさんの生活にどのような影響を与えているか、みなさんの手記を今すぐ寄せてください。今後、継続して掲載する当ブログ「ヘリ騒音」特集でご紹介させていただきます。

メールで手記を送る

・ヘリ騒音の実態を記録しましょう。例えば上記「原則」外のっ自衛隊のヘリ飛行を確認したらカレンダーなどに時間と確認できたら機数をメモしましょう。3ヶ月、半年、1年と記録を重ね旭川平和委員会青年部まで送ってください。

・行政に声をぶつけましょう。悩みは溜め込んでいても解決しません。積極的に行政機関にぶつけていきましょう。

陸上自衛隊旭川駐屯地 0166-51-6111(代)

旭川行政評価分室 0570-090110 メールでの相談

旭川市役所 0166-26-1111(代)

当ブログでは今後も継続してこの問題を追い続けたいと思います。この間、メールで問題提起してくださっている市民有志の方の声や、ある団体が取り組んだヘリ騒音調査の結果など、ご紹介していきたいと思います。引き続きご注目ください。

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コメント

いつ、どのヘリが、どのように飛行するかは広帯域受信機を買って傍受したらかなり正確に把握できる。

旭川で飛行するヘリは真駒内、丘珠、十勝などのところからもやってくるし、おおよその飛行予定などもわかるはず。

たとえば夜間飛行では、確実にどのヘリなのかわからないはず。そういうことは無線傍受で何機飛んでいるかよくわかるはず。

夜間飛行ではUH2機 OH2機などの組み合わせが多く、決して2機編隊だけではない。ばらばらに飛べばあなた方では把握できないでしょう。

郊外の飛行では、エタンベツ、タカス、ホクトが多く、たいていの飛行は旭川飛行場→上記地域→旭山→イニシャルポイント→旭川飛行場の繰り返しが多い。

なお、傍受に際しては、電波法に気をつけて。

投稿: hunter256p85mhz | 2009年8月20日 (木) 15時57分

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