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2008年2月 2日 (土)

「商船予定変更、港に空き」に圧力を感じるのは当然

今朝の北海道新聞の記事に戦慄が走りました。

20080202 「米艦入港可能に/小樽市/商船予定変更、港に空き」の見出し記事(左の写真)。以下、北海道新聞ホームページからご紹介します。

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【小樽】米海軍の揚陸指揮艦「ブルーリッジ」の小樽港寄港問題で、商船のバース(岸壁)利用を優先させるため、米側の要請を断った小樽市に一日、商船の代理店から「入港予定が十日遅れる」と連絡があった。これを受け、同市は一日、小樽海保を通じて米側にバースが空いたことを通知した。

 市港湾部は「商船の日程変更の理由は分からない」とする一方、再度、米側から寄港要請があれば「容認することになるだろう」としている。

 小樽市によると、パナマ船籍の穀物船が八-十三日に小樽入港を予定し、七-十一日に寄港要請したブルーリッジと日程上、かち合っていた。

 米側には、ブルーリッジ寄港を求める場合は再度文書で要請するよう求めており、週明けにも何らかの返答があるとみられる。

 同市にはここ数日間、外務省から「入港を断る根拠は何か」「先に入港すると通知した米軍側を優先すべきだ」など、圧力とも取れる連絡が繰り返しあった。一日は同省北米局日米地位協定室長が山田勝麿市長を訪問。同市幹部によると「市長はこれまで通り商船を優先する考えに変わりはないと回答した」という。

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/society/73794.html?_nva=29

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これは誰が読んでも「商船オーナー筋と荷主筋に某国外務省関係から圧力がかかったのではないか」と推察することでしょう。実際に同日付北海道新聞コラム「卓上四季」もそのような指摘をしています。

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美女には弱いが殺しのライセンスを持つ。スパイ映画の主人公007だ。今年は原作者イアン・フレミングの生誕百年に当たる。「マイ・ネーム・イズ・ボンド」。007がいつものせりふで身分を明かすと、悪役たちは強いプレッシャーを受ける▼「米軍艦船が寄港を希望している」。そんな言葉にも、ボンド並みの神通力はあるのだろうか。米第七艦隊の旗艦ブルーリッジの入港を拒否した小樽市に、外務省が圧力めいた問い合わせを繰り返した▼米艦が寄港を求める期間、岸壁は商船でふさがっていた。だから小樽市は要請を断った。外務省は米艦を優先するよう求め「調整しないのは港湾管理者としての能力に欠ける」などと受け取れる発言をしたという▼商都・小樽の港だ。市長は「商船を追い払ってまで入れるとしたらまるで軍港だ」と語った。正論である。ところが急に岸壁が空いたそうだ。米艦は寄港できる。妙な展開だ。どこかに圧力があったか、誰か「調整」したのか▼道内港湾は近年、米軍艦船の寄港が目立つ。イラクで戦った空母も来た。室蘭、函館に続き、昨年からは石狩湾新港にも入る。米軍戦略にどう組み込まれているのか、わからない点は多い▼自治体の都合や住民の不安に構わず、地位協定を盾にして、入港が実現するよう繰り返し圧力をかける。外務省はそんなライセンスを、一体いつ取ったのだっけ。

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/fourseasons/73857.html

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この「理屈」を容認すれば、日本全国、いつどのような場所でも、米軍が望めば、市民がどんなにささやかに暮らしていても、その場所は提供せざるを得ないことになるのです。そんな法治国家がありますか。一方でアメリカ本土では米軍が訓練場に予定していた場所が住民の反対により断念したとのニュースも届いています。

よく「日本はアメリカの51番目の州だ」などと冷やかす声を聞きますが、アメリカ国民ほども人権と抵抗権を持ち合わせていないことが、この事例からも明らかです。米軍は日本を、いまだ占領地程度にしか考えていないのではないでしょうか。

やはり6日は小樽に駆けつけねばなるまいか・・・。小樽市には今回のことで完全屈服するのではなく、地方自治の役割を改めて認識する機会として活かしてほしい。

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