陸自2師団所属隊員が続けて傷害容疑で逮捕
9月24日(月)と25日(火)、北海道新聞紙上に連続して自衛官の不祥事事件が掲載されました。逮捕された容疑者3名中、2名が陸上自衛隊第2師団所属の隊員。両名とも逮捕容疑は傷害罪。一人は34歳の2等陸曹。もう一人は49歳の陸曹長。
24日付で掲載されたのは49歳の陸曹長Y氏による傷害事件。記事を読んでいただければわかりますが、飲み屋で9歳年下の無職男性を蹴り落としました。男性も「公務員の仕事は楽だ」と酔って軽口をたたいたのでしょう。「命をかけて」職務遂行にあたる自衛官ならば憤慨するのも理解できます。しかし蹴ってはいけないでしょう。そこをグッとこらえて聞き流すのが大人というもの。男性が無職であればこそ、無職の辛さからくる酒の上の失言。軽挙と言わざるを得ません。
ちなみに下の記事。並んで掲載されていましたのでご紹介しますと、札幌の2等陸士19歳が公然わいせつの現行犯で逮捕された、というもの。やはり自衛官の不祥事事件というのは傷害事件と性犯罪が多いのです。それは抑圧された階級社会の弊害でしょうか? そしてまた、女性人口が異様に少ない自衛隊ならではの減少なのでしょうか? 両者が相乗的に存在しているとしか思えません。
航空自衛隊女性隊員が国を相手取って裁判を起こしている事件は当ブログでも何度か取り上げていますが(「自衛隊」カテゴリーで検索していただければ読めます)、その提訴があった5月上旬後、第2師団関係で2件の女性がらみ不祥事事件が起きています。今回も含めると4件。ちょっと多いのではないか? と思います。
自衛隊には陸海空あわせて約24万人の隊員がいますが、このうち女性隊員は約11500名、4・8%に過ぎません。このうち約1500名は医官・看護関係の隊員(多くは自衛隊病院などに勤務)で、これを除けば一般隊員のなかでの女性隊員比率は4・2%弱まで落ち込みます。そのせいか、自衛官のなかでのセクハラ事例は一般公務員よりも発生比率が高いとの報告もあります。この問題については、別途記事を起こしたいと考えています。
もう一件は翌25日付に掲載された留萌の事件。これもささいなトラブルに腹をたてての暴挙です。
このような事件が連続して起きると自衛官の市民に対する姿勢について疑ってしまいます。つまり、「国を守る」の「国」に「市民」が入っているのですか? ということです。もし万が一、自衛隊が防衛出動、または治安出動をすることがあったとして、このような下士官クラスに規律不徹底があったとしたら部隊を展開する地域で何が起こるか恐ろしくてたまりません。このような不祥事は下士官に限ったことではありません。士官クラスなら最近では汚職腐敗、兵士レベルでも不祥事は起きています。
このような疑問は不祥事事件のみならず、例えば情報保全隊による国民監視などを見ていても同様の危機意識をもちます。
いま裁判にもなり、近く県民大集会が予定されていますが、沖縄戦での日本軍による「集団自決強要」について文部科学省の教科書検定で「削除」が指示されました。しかし証言は「強要」があったことを明らかに裏付けています。きっとそうなのでしょう。いまの自衛隊の体質は旧日本軍から受け継いだもの、そのものなのではないでしょうか?自衛隊が真に祖国防衛を担う「国民の守護者」たらんとするならば、高度な規律と徹底した文民統制が必要です。
新たに防衛大臣になられた石破茂氏には、そのあたりの徹底もお願いしたいと考えます。そして女性自衛官人権裁判については、原告側の訴えを認め女性自衛官の地位向上を改めて指示すべきです。
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軍事組織とジェンダー―自衛隊の女性たち 著者:佐藤 文香 |
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悩める自衛官―自殺者急増の内幕 著者:三宅 勝久 |
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