西神楽「招魂祭」に西川市長が代理出席
西神楽地区戦没者慰霊奉賛会主催の「招魂祭」なる行事が2007年8月7日、旭川市西神楽2線15号の「神楽神社」で開かれました。この行事自体は西神楽地区出身の戦没者(確か聞き間違っていなければ)87名を追悼する行事で、私も慰霊の気持ちを捧げてきました。
左は神社前の国道沿いに張り出されている案内。次のようなことが書かれています。
「招魂祭のご案内
来る8月7日午前10時から神楽神社境内忠魂碑前において招魂祭を左記のとおり行います。多数の方々のご参拝をお待ち申しあげます。
一、慰霊祭 10時から
一、奉納余興行事 (1)剣道9時30分ごろ (2)獅子舞9時40分ごろ (3)詩吟9時50分ごろ
平成19年7月20日
西神楽地区戦没者慰霊奉賛会」
(注:漢数字を算用数字に直している個所があります)
この日、参道入口の鳥居両脇には「奉納招魂祭」の大きなのぼり旗が掲げられました。
余談ながら、こののぼり旗には「西神楽戦没者慰霊奉賛会」ではなく、「西神楽戦没者英霊奉賛会」となっています。昭和57年8月の記載がありますので、少なくともその頃まで奉賛会の名称は「英霊奉賛会」だったということですね。
「英霊」の響きに微妙な心持になりました。「英霊」についてはwebフリー百科事典wikipediaの解説をリンクさせておきました。なかなか興味深い説明がありますのでご参照ください。
解説によれば「聖戦」に従事して死んだ兵士(正確には軍人・軍属等)を「英霊」とし、これを「顕彰」することは英霊を模範として「後に続け」と奨励することと「国家神道」の「教義」は教えている、と紹介しています。
左は慰霊祭の様子。部外者であろう私が、ノコノコと近くまで行くのは失礼かと思い、少し遠い場所から眺めていました。「忠魂碑」の正面両側に神職2名が向かい合って座り、司会者の進行に従ってすすめられています。参列者は20-30名くらいでしょうか。87名の戦没者の遺族にしては少ないな、と思いつつも、高齢化や諸事情から土地を離れた方もおられるかな、と。奉賛会長氏の挨拶を聞いていたら、参列のなかには「西川将人旭川市長」「北海道護国神社」の関係者のがあげられ、列席していることを忠魂碑に報告していました。あわせて旭山動物園の盛況ぶりなども報告され、神道の教えのとおり死後も鎮座する祖霊に対して報告しているかの如くです。
問題は旭川市長の列席です。見回せばそれらしき人物はいません。奉賛会長の次に「追悼のことば」を述べた西川市長は市職員による代読でした。内容はあまり覚えてませんが、平和な世の中をめざす、といった一般的なことを述べていました。代理出席者が誰であったかは不明ですが、ネームプレートをつけていたので市職員であることは確かだと思います。
規模は違えど、北海道護国神社慰霊大祭に代理を出席させるのと趣旨は変わりありません。神楽神社と護国神社では神社の成り立ちに違いがあり、宗教的な意味合いでは単純比較はできませんが、政教分離の観点から考えれば同じことです。
上川神社例大祭での「市民パレード」に続き今回の例。西川市長は護国神社慰霊大祭を回避すれば、あとは何とでも、と思っているのではないでしょうか。もう少し政教分離の問題については憲法の趣旨をよく汲み取って自身と市当局の運営にあたっていただきたいと考えます。
なおこの記事は、西川市長の代理出席による政教分離にかかわる問題提起をしていますが、西神楽戦没者慰霊奉賛会のみなさんの行事運営に何か申しあげているわけではありません。ただ、戦地で亡くなられた方々は様々な宗教・思想をお持ちでしょうから一般論として地域の戦没者追悼行事は無宗教で行われるのが相応しいと思います。市民委員会の会長さん(≒連合町内会長)という準公職の方が出席、挨拶する催しですし。
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