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2007年6月 2日 (土)

靖国思想礼賛DVD『誇り』-青年会議所が教育現場に持ち込もうと画策

2007051803_01_0 日本青年会議所が制作した靖国史観でつくられた教育DVD『誇り』(写真左)を含む同会議所の「近現代史教育プログラム」が、文部科学省の「新教育システム開発プログラム」研究事業に選定されたことが「赤旗」2007年5月18日付報道で判明しました。以下、同日付「赤旗」報道から転載します。

-----ここから転載

【見出し】侵略正当化へ“洗脳”/文科省採用の“靖国DVD”

 十七日の衆院教育再生特別委員会で、日本共産党の石井郁子議員が取り上げた日本青年会議所作製のDVDアニメ「誇り」。文部科学省が委託研究事業としているその内容は、日本の侵略戦争と植民地支配を正当化する言葉があふれています。

 「愛する自分の国を守りたい、そしてアジアの人々を白人から解放したい。日本の戦いには、いつも、その気持ちが根底にあった気がする」。靖国神社の鳥居の前で、過去から来た青年がこう語ります。「戦後その思いは打ち消され『悪いのは日本』という教育がおとなにも子どもにも施され、しょく罪意識だけが日本人の心に強く焼き付けられてしまった」

●子どもに影響

 DVDでは青年の語りを通して、「日本は自国を守るためにやむをえず戦争した」「アジアを解放するための戦争だった」との主張が繰り返されます。朝鮮半島や台湾については「植民地支配」という言葉はなく、「日本はこれらの国を近代化するために道路を整備したり、学校を建設した」と述べています。「従軍慰安婦」や強制連行などの加害の事実にはいっさい触れていません。

 DVD「誇り」は日本青年会議所が地方青年会議所との「協働運動」として進めている「近現代史教育プログラム」の教材です。同プログラムでは学校の総合学習などで中学生にこのDVDを見せたあと、会議所のメンバーがコーディネーターになって詳しい説明を加えながら討論。子どもたちから「日本を守るためには戦争をするしかなかったのではないか」「日本が自分の国を守るために戦争したなんて初めて知りました」などの感想を引き出しています。

 この内容には、当の青年会議所の関係者からも疑問の声が出ています。同会議所のホームページで内容を知った地方青年会議所の関係者は「子どもたちを洗脳するようなもので、ひどいと思った。やめるべきだと思う」と語っています。

●国が予算計上

 文部科学省はこのDVDを使った教育プログラムを今年度の「新教育システム開発プログラム」の委託事業として採用しました。同会議所はさっそく「協働運動が文部科学省の研究事業に採択」と宣伝。学校の総合学習などの時間に、青年会議所のメンバーが教室に「誇り」のDVDを持ち込んで実践するよう全国的に呼びかけています。

 「新教育システム開発プログラム」は、「あるべき新しい教育システムを提言するための調査研究をおこなう」として文科省が二〇〇六年度から実施。研究内容を公募し、採択された団体に委託費を提供します。今年度は青年会議所のほか地方教育委員会や大学などの七十六件が採択され、計約十五億円の予算が計上されています。

 採択にあたって研究内容の審査をする文科省の有識者会議のメンバーには、青年会議所の池田佳隆前会頭が加わっています。

 池田氏は、昨年六月に衆議院の教育基本法特別委員会で参考人として意見陳述をし、「戦後植え付けられたしょく罪国家意識を払しょくするために、近現代史教育プログラムを作成している」「いまの教科書では自虐的すぎる。そこのところを教育現場が放棄するのであれば我々が買って出る」と述べています。

しんぶん赤旗 2007年5月18日付の記事はこちら(リンク切れの際はご容赦ください)

-----以上転載おわり

とまあ、こういう次第ですが、実はこの「近現代史教育プログラム」は主として中学生向きで今後中学校への働きかけ激化が危惧されるところですが、彼らは小学生向けにも彼らの思想を“注入”しようとアニメDVDを作成しています。日本青年会議所ホームページによれば「近現代史教育プログラム」を含む「協働運動」が提起されています。これは各地の青年会議所と日本青年会議所が一体となって運動をすすめるというもの。そのなかでは「倫理道徳教育プログラム・環境教育プログラム」としてアニメ『学(まなぶ)の夏休み』(小3~小6対象)が作製されています。これは「自然を愛する気持ち」「思いやりの心」などとともに「先人への感謝」といった「日本古来より受け継がれてきた倫理道徳心を復活」させることが目的だそうで、いわゆる子ども向けの復古主義的“道徳”教育の中軸に据えようということかと思います。独自調査によれば「これら二つのアニメはセット」(日本青年会議所事務局員氏談)とのことで「二つセットで上映される機会が多い」(同)とのこと。未来を担う子どもたちへの教育現場に、両方とも持ち込ませない取り組みが必要と思います。なお余談ですが、『学の夏休み』は一枚2千円(送料別)で一般販売しているそうです。

「近現代史教育プログラム」については近現代史教育プログラムPDFをダウンロードされますとプログラム概要(どのように子どもたちに見せるのか、の手法・説明例等詳細に)や本編シナリオが読めます。DVD『誇り』は一般販売・一般貸出していないだけに、内容の詳細をつかむにはこのPDFファイルが有用です。

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コメント

はじめまして。
土佐高知というハンドルネームでブログを書いているものです。

いまわたしのブログでは、社団法人日本青年会議所のつくったDVD「誇り」の問題について、系統的に記事を立てています。

これまでJCは、部外者からのDVD視聴をかたくなに断っていたようですが、ここにきてメンバー立会いの元で応ずるようにしたようです。
しかも、近現代史プログラムについても視聴者に説明するとのことですから、ぜひ、地方のJCメンバーとDVDをみて、歴史問題について意見交換をしたらどうでしょうか?

くわしくは↓のブログに書いていますので、ご参考にしていただければ幸いです。
http://jcphata.blog26.fc2.com/blog-entry-792.html

それでは失礼します。

投稿 土佐高知 | 2007年6月14日 (木) 19時23分

土佐高知さん、情報ありがとうございます。

そうですか。それは何よりです。彼らとしても文部科学省が「委託事業にDVD『誇り』は含まれない」と公言され、このままでは完全に事業の破綻にたどり着いてしまいます。起死回生の一手として、なりふり構わず見せることにしたのでしょうかね。

ブログ、ぜひ拝見させていただくとともに、旭川JCに連絡を入れてみたいと思います。

今後ともよろしくお願いします。

投稿 山田 | 2007年6月16日 (土) 22時09分

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