2007年6月10日 北鎮記念館OPEN
北鎮記念館とは、陸上自衛隊旭川駐屯地内に建つ資料館です。公式には「北海道の開拓と防衛の歴史を物語る貴重な資料約2700点が展示してあります」というのが旧記念館のパンフレット記載の文言でした。こやつが駐屯地内で移転新築されました。完成したばかりの新記念館のOPENが来月6月10日というわけです(ちなみに同日は、旭川駐屯地の「創立記念行事」。いわゆる基地開放というやつに当たります)。
第2師団ホームページでは特設サイトも設けられ、先日は久間防衛大臣を招いて除幕式も実施。地元新聞各社も報じています(左は北海道新聞旭川版2007年5月21日)。あさひかわ新聞の記事によれば、「総工費4億円をかけて、駐屯地南端の国道40号線沿いに新記念館を建設した。新記念館は、床面積が1270平方メートルの2階建て。主な展示部分は2階で、明治期の屯田兵に始まり、陸軍旧第七師団の設置から、日露戦争、第2次世界大戦にかけての歩みなどを紹介している。1階は戦後の警察予備隊を経て自衛隊の設置、現在の第2師団の活動、さらに旧第七師団に関する文献などを展示するほか、多目的室などもある。展示総数は約2500点に上る」とあります。
さて、この記事を読んで感じる事はいくつか。第一に展示概要は旧記念館と大きく変わっていない印象を受けます。実は閉館前の旧記念館を見学した際、館関係者とお話しする機会がありました。その際、驚くべきことにその方は「移転新築はあまり賛成でない」という趣旨の発言をされていました。なぜか?と聞きましたら、大要次のようなことをおっしゃってました。「ここの展示物はほとんど地域の遺族やOBなどから提供されたものをそのまま展示している。説明文等も管理者の手作りだ。新記念館になれば本庁の専門家の手によって展示が管理される。管理者に現場の自衛官が関わるかどうかもわからない。そうなれば提供いただいた資料を全て展示できるかわからない」とのこと。確か新聞(雑誌?)報道によれば「新記念館の展示は遊就館を手本に」との話もありました。となれば展示の様相は大きく変更される可能性があります。実際に展示品数は旧→新によって200点ほど削減されています(2700→2500)。それが単純に200点を出さなかっただけなのか、または大幅に旧展示を引っ込めて、別の資料を持ってきたのか、それは見なければわかりません。後日レポートしたいと思います。
第二に新たに設置された「多目的室」はどのように使われるか?普通に考えれば、来館者への説明の場、かと思います。実は北鎮記念館は旭川市観光コースに指定されていたり、学校の見学等で来館する場合も多いと聞いています(旧館関係者談)。その場合、旧記念館では座って説明を受けるようなスペースは無く、管理職員が廊下で展示を前に説明するのが常でした。確かに落ち着かない。だとすれば、今後一層学校関係の見学を増やし、子どもたちに「国土防衛」の「誇り」などを講義するのでしょうか。せっかくの移転新築、そういう風に活用したい、との思いはあるでしょう。実際に久間防衛大臣は「この新しい記念館が旭川市と防衛省、自衛隊に関する理解を深め、地域社会と旭川駐屯地の交流をさらに充実させていくものと確信しています」(あさひかわ新聞)と述べています。
第三に旧記念館は駐屯地奥深くに建っていたのに対して、新記念館は国道沿いで道路からすぐ入れます。旧記念館の場合、門衛のところで「北鎮記念館を見学したい」と告げて、すぐ脇の詰所で見学者名簿に代表者の氏名・住所・人数・車のナンバーなどを書かねばなりません。これが来館者数を抜本的に増加させない要因であったとともに、テロ対策的には素人からみても「どうなん?」と思うところです。司令部のすぐ脇ですしね。今回の移転新築によって、これら私の考える問題点を一挙解決した、と見ていますがどうなんでしょう。
●新・北鎮記念館概要
一般公開:6月10日~/開館時間:午前9時30分~午後4時まで/休館日:月曜日(休日の場合は翌日)と年末年始(12月28日~1月3日)/入館無料/館長:平塚清隆氏/問い合わせ:0166-51-6111(内線2486)
館長の平塚清隆さん、は第2師団の広報畑を歩いてきた現場サイドの方と推察します。その根拠(2ちゃんですが・・・元は朝日の引用ですんで)。この事件は2004年のことのようです。その後、遠軽から旭川に移ってこられたのでしょうね。昨年8月には司令職務室広報幹部としてすでに北鎮記念館(旧?)案内業務をされています。
| 悩める自衛官―自殺者急増の内幕 著者:三宅 勝久 |
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沈黙の社会にしないために―最高裁にあてた168通の上申書 販売元:樹心社 |
※実はこの本、東京立川で反戦ビラを自衛隊官舎に配布して逮捕・起訴された「立川自衛隊監視テント村」の裁判にあたり、最高裁に宛てて支援者が書いた上申書をまとめたものです。冒頭第1章「基地の町から」の一番最初で「旭川から第一次イラク派兵が行われました」との一文があります。こちらは不肖私の文章です。拙文はおいといても、どうぞ他の方々の文章をご一読ください。
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