2021年8月15日 旭川駅前で「終戦」記念日街頭宣伝
旭川平和委員会と旭労連・道北原水協の3団体は毎年8月15日に「終戦」記念日街頭宣伝を呼びかけ、召集令状いわゆる「赤紙」のレプリカチラシを配布しながら参加者によるリレートークを行っています。戦後76年となる今年2021年8月15日も正午から旭川駅前の宮下通平和通にて行動に取り組み、呼びかけ団体や「あさひかわ西地域9条の会」など地域9条の会、「新日本婦人の会旭川支部」など平和・民主主義を求める諸団体、「共産党旭川市議団」など議員・政党から合わせて25名が参加。うち5名がリレートークしました。
生活図画事件被害者の菱谷良一さん(99歳)
最初にマイクを握ってくださったのは菱谷良一さん。思いを伝えたい!と原稿を用意し来てくださいました。以下に菱谷さんのスピーチ原稿を全文ご紹介するとともに、スピーチ動画もご紹介します。
「1945年8月15日、長かった15年戦争の終結を宣言した日です。当時日本陸軍の末端の一兵卒であった私は、明日にでも本土上陸するアメリカの巨大戦車M4のキャタピラに爆弾を抱えて自爆する運命のもとにありました。それが天皇の一声で事態は急変し、『生きられる』というよろこびは隠しようもないものでした。爾来76年!今私達は当たり前のように「平和と自由」を謳歌していますが多くの生命と引き替えに得たものと思えば仇やおろそかには扱えない言葉です。此の「自由と平和」を守ることは100才を迎える老人の悲願でもあり、最後の最後まで訴え続ける覚悟です。何卒皆さん、此の「平和と自由」を守る可く進もうではありませんか。之を切望し私の挨拶を終えたい。ありがとうございました。」
動画「20210815菱谷良一さんスピーチ「終戦」記念日宣伝@旭川市宮下平和通」
このほか、リレートークしてくださった方々をご紹介。
新日本婦人の会旭川支部のKさん
あさひかわ西地域9条の会のKさん
年金者組合のNさん
旭川市議会議員の能登谷繁さん
新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から「赤紙」レプリカチラシの無差別配布は自粛し、「ご自由にお持ちください」とお持ち帰りを呼びかけるとともに、通行の方々からリクエスト頂いた範囲でお渡ししました。
当日はメディア4社が取材しました。
8月17日付北海道新聞旭川版
8月17日付あさひかわ新聞
8月22日付赤旗
赤旗記事にある、…(赤紙を)「初めて見ました」とジャズ部の先輩後輩という高校生2人は、戦時中、洋楽が自由に聞けなかった歴史に驚き、「たった1枚の紙で戦争に行かされる役割があったんですね」と隅々まで目を通していました…との取材は、リアルな若い世代の声を知ることができました。ありがとうございました。私たちの宣伝活動が若い世代に戦争の記憶を伝える一助になればと願っています。
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